晶癖


 透明の水晶は、水晶の代表。だから水晶といったら皆
透明な石を思い浮かべます。しかし、どこの石か分かり難いのが、難点。
この石は、水晶の見本の様に、根元まで透明ですが、ちょっと先細りです。
ですから、乙女ではなく水晶峠だと考えてしまうでしょう。
しかしこれは八幡山。この産地でも、異端児になるでしょう。

昔は、透明で何も入っていないが好きでしたが、いつの間にか、
中に何か入っている水晶の方が好きになっていました。
内包物が入ると、その色や入り方などの要素が加わって、
多彩なあり方が楽しめるからです。

そうは言っても、上から下まで透明の水晶というのは、意外と少ないもの。
純真な趣が漂ってきます。
★山梨県八幡山産