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   乙女高原ファンクラブ 公認
 乙女高原メールマガジン 第187号 2007.5.19.
  発行者:植原 彰 (乙女高原のある山梨市牧丘町在住)
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  ▲▼ も く じ ▼▲
NEW! 0.【ニュースニュース】
NEW! 1.【活動報告】遊歩道づくりと案内人勉強会@ 513
NEW! 2.【イベント案内】第8回遊歩道作り 5月13日(日)
    3.【イベント案内】2007年度(第5期)マルハナバチ調べ隊
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  0.【ニュースニュース】
●1.乙女高原ファンクラブのホームページで,いよいよ花暦の掲載を開始しました。乙女高原には本当にたくさんの花が咲くので,整理して載せるのはとってもたいへんなことは目に見えていて,今まで躊躇していましたが,清水の舞台から飛び降りたつもりで,始めてしまいました。草花と木々。今年の季節に合わせて作っていこうと考えているので,今のところ5月分の途中です。
草花の花暦 → http://www.kcnet.ne.jp/~otomefc/kusabana5.html
木々の花暦 → http://www.kcnet.ne.jp/~otomefc/jumoku5.html

●2.乙女高原にはたくさんのスミレが咲きます。去年,スミレたちの「A4判1枚図鑑」を作り,今春ホームページで公開しました。これには8種類のスミレとその観察ポイントが載っているのですが,5月の案内人勉強会で,新たに2種類のスミレが見つかり,乙女なスミレは10種類になりました。
  スミレの1枚図鑑 → http://www.kcnet.ne.jp/~otomefc/sumire.pdf

●3.乙女高原の自然を保全するためのボランティア作業・第1弾として,遊歩道づくりを513日(日)に行いました。なんと87名の参加者で,なんと11時には終わってしまいました。午後から案内人勉強会が行われ,25名で春の乙女高原を堪能しました。 →1

●4.次回世話人会は5月30日(水)午後7時半から9時までの予定で,牧丘町総合会館で行います。世話人でなくても参加自由です。ぜひ,おいでください。

●5.ブッシュ大統領に僅差で破れた元アメリカ副大統領アル・ゴアさんが各地を回って,映像を駆使した地球環境問題講演会を行っています。それがドキュメンタリー映画になり,すごい話題になり,本としても出版され,日本でも平積みにされています。この映画『不都合な事実』が「環境フォーラムやまなし」で上映されるそうです。6月5日(火)午後2時から山梨県立文学館です。

●6.全労済の助成金でマルハナバチのパンフレットを作成中です。6月の「マルハナバチ調べ隊」までには完成し,参加者に配布する予定です。お楽しみに。
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  1.【活動報告】
●第8回遊歩道づくり● 513

 週間予報では雨だったのですが,当日はほのぼのとしたいい天気。この時期の乙女高原はお日様が出ないととても寒いし,ましてや雨でも降れば,それだけ事故の起こる可能性が高くなるので,とっても助かりました。
 この日の参加者はなんと87人。団体の参加者として田丸グリーン基金の皆さんや笛吹市春日居町国府囃子保存会の皆さんはもう顔なじみですが(国府囃子保存会の子どもたちは毎年参加しているので,その成長ぶりに思わず微笑んでしまいます),山梨ロータリークラブの皆さん,甲府南高校の皆さんなど,新たな参加者もあって,とてもうれしく思いました。

 実行委員会で打ち合わせた通り,受付けが終わった人からロッジの庭に仮打ちした杭を使ってロープワークの練習です。ロープ張りの名人武井さんを中心にスタッフが手分けして指導し,できるだけ事前にその技術を習得してもらいました。

 はじめの会では市の日原さんが司会をし,市長さんから挨拶をいただきました。今日は市長さんはロープ張りの練習もしっかりしていただき,作業にも参加していただきました。本当に活動的な市長さんです。

 さて,すでに受付けで参加した皆さんののコースを指定させていただいてあったので,あとは各コースの世話人を中心に杭やロープを運んで,作業に入っていただきました。作業を始めると汗ばむくらいの陽気でした。
 思い起こせば,第1回目の遊歩道づくり(2000.6.18)はたった8名で行ったのですから,時代の流れを感じます。過去最高の87名もの参加者があり,第8回目ということでスタッフの皆さんも参加者の皆さんも作業に慣れてきたということなのでしょう。これも過去最短の11時で作業が終わってしまいました。
 アンケートに答えていただき,そのお礼として参加記念のカードやポストカードをお渡しして終了としました。開始時刻を遅くしてもらいたい,乙女高原の説明をしてほしい,イノシシの糞が印象的だったなどのご意見をいただきました。
 反省点として,ロープに付ける植物カードを準備し,すぐに付けてしまえばよかった,などがあります。皆さんもお気づきの点を,ぜひ,ご指摘ください。


●今年度第1回 乙女高原案内人勉強会●

 昼食をゆっくり食べて,午後からは乙女高原案内人勉強会です。勉強会といっても,自然をたくさんの目で見つめ,発見をみんなで分かち合おうというハイキングです。
 案内人以外にもたくさんの方が参加してくださり,総勢25名。賑やかな会になりました。

 まずは森のコースを登りました。登りながら,「ミツバツチグリとキジムシロ。同じような黄色い花だけど,見分け方は?」「いろいろな草の芽が出ているけど,何? どんな花が咲くの?」といったことが話題になりました。トリカブトの芽(というより葉)を見て「タチフウロに似ているなあ」「エイザンスミレが咲いてるよ」などの発見を楽しみながら,関東富士見百景にもなっている富士山がどーんと見える展望台まで行きました。ここでは,「かわいいかわいいパイナップル」といった感じのカラマツの雌花をじっくり見ました。松の花がこんなにかわいいなんて(松には失礼ですが)とっても意外。だって,松は風媒花なので,虫媒花みたいに虫を惹きつけるためにお化粧する必要なんてないんですもの。

 そして,たくさんのスミレに出会いました。
 まずはアケボノスミレ。花がなければネス湖のネッシーが鎌首を持ち上げているみたいです。このスミレは花が咲き始めるときには葉はまだ地面の下。だから,花だけがニューッと地面から出ています。
 アカネスミレはノジスミレやスミレと同じくまさにすみれ色スミレです。花の真ん中にブラシのような毛があるのが見分けるポイントです。また,エイザンスミレに似て,葉が葉が細長くギザギザしているヒゴスミレですが,よく見ると,やっぱりエイザンスミレとはそのギザギザ加減が違います。
 スミレの仲間は見分けるのが難しい一群ですが,依田さんの指導によって,乙女高原としては新たに2種のスミレが見つかり,乙女で確認されたスミレは10種類になりました。
 ただ,残念なことにサクラスミレはまだ咲き出していないようで,見つかりませんでした。

 遊歩道づくりで作業しながら駐車場に近いところでたくさんのフデリンドウを見ていたので,楽しみに歩いたのですが,1コも見つかりません。みんなで「おかしいなあ」「消えるはずないし」・・・最後に1コだけ見つかり,謎が解けました。まだ午後2時前なのに,すでに花を閉じていたのです。フデリンドウは一つの花が何日間か開いたり閉じたりして咲き続き,開花期の前半はオシベだけ成熟し,後半になってメシベが成熟するという「時間差攻撃」によって自家受粉を避けています。ただし,「乙女高原に咲くフデリンドウの一つの花が平均何日間咲くのか?」といった基礎データさえ,ぼくらは持っていません。

 駐車場北の通称「島」と呼んでいる林に,フジザクラ(マメザクラ)の花を見つけました。植物や昆虫名にマメが付いているのは,たいがい「小さい」という意味で,このマメザクラの花は小学校の校庭でよく見かけるソメイヨシノの半分ほどしかありません。おもしろかったのは,スミレ程度の背丈しかないフジザクラの小さな小さな木で,てっぺんに1個か2個しか花を付けてない・・・という木が何本かあったことです。草刈りの時に刈られてしまうので,こんなマメマメザクラになったのでしょうか。

 草原を一回りして,お茶を飲みながら情報交換をし,今年度1回目の案内人勉強会を終えました。次回は616日(土)午前10時からです。
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 2.【イベント案内】
●第4回 イタドリ刈り● 616日(土)

■時間 午後3時から4時の予定(雨天決行)
■集合 乙女高原グリーンロッジ前
■服装 作業ができるかっこう。また,寒くなるかもしれないので,防寒着。
■持ち物 軍手。ある人は鎌。
■内容 草原の中に増えすぎたイタドリだけを選択的に刈り取り,草原の外に出します。

※この日は午前10時から乙女高原案内人の会主催の勉強会が行われています。乙女高原の自然をみんなで楽しく勉強する会です。よろしければ,勉強会に参加し,引き続いて,この作業にご参加ください。
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 3.【イベント案内】
2007年度(第5期)マルハナバチ調べ隊●

 ずんぐりむっくりしていて毛むくじゃら。働き者で,いつもちょこまかと働いているマルハナバチ。いくら見ていてもあきません。しかも,めったなことで人を刺しません。マルハナバチをじっと観ていたら,彼女たちが乙女高原の自然にとってなくてはならない存在であることが見えてきました。

 第1回 624(日) 冬眠からさめた女王に会えるかな?
 第2回 8 5(日) 働き蜂がいっぱい見られる!
 第3回 9 9() 超レアなオス蜂に会えるかも??
         ※もちろん,どれか1回だけの参加も可。

■時 間 いずれも午前10時から午後230分まで。雨天中止。
■集 合 乙女高原グリーンロッジ前集合
■対 象 小学校4年生以上ですが,それより小さい子も保護者と一緒の参加なら可。
■定 員 20名。参加費無料(行事保険にはファンクラブの予算で加入します)。
■持ち物 筆記用具,弁当,飲物,雨具,帽子。
     ルーペ,双眼鏡など観察用具があると便利です。
■申込み 乙女高原ファンクラブ事務局まで
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