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 乙女高原ファンクラブ 公認
乙女高原メールマガジン第388号 2018.2.28.
 発行者:植原 彰(乙女高原のある山梨市牧丘町)
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  ▲▼ もくじ ▼▲
NEW! 0.【ニュースニュース】
NEW! 1.【オピニオン】天然記念物ってなに?
    2.【活動案内】3月の乙女高原自然観察交流会  03月03日(土)
    3.【活動案内】2017年度総会        03月11日(日)
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0.【ニュースニュース】
●1.3月11日(日)14:00からファンクラブ総会です。今年の総会には、昨年の選挙で初めて選出された高木市長が来賓として来てくださいます。「たくさんの人が乙女高原の保全に関心を持ち、取り組んでいるんだ」というところを自治体のトップの方にぜひ見ていただきたいので、大勢の方々に参加していただきたいです。次の次の日曜日です。ぜひおいでください。牧丘総合会館の2階です。
 なお、総会後に予定されていた座談会で、県の出前講座をしていただけるよう交渉を重ねてきましたが、今回はうまく調整ができませんでした。ちなみに、総会の開催日3月11日は県有林(=恩賜林)の記念日でもあります(明治44年3月11日、天皇陛下が山梨県に森林を御下賜)。

●2.2月25日(日)、東京神田で「日本山岳遺産サミット」が開催され、植原が参加してきました。前半の認定式では山梨県から三ツ峠ネットワークが選ばれ、認定されました。乙女高原自然観察交流会や乙女高原フェローの貢献者である山本義人さんが、この日は三ツ峠ネットワークの代表として参加され、活動報告を行いました。
 後半は、これも乙女高原でお世話になっている高槻成紀さんの特別講演「日本の山とシカ問題」がありました。相変わらず論点がよく整理されていて、それでいて聴衆の興味や関心の流れに上手に合わせた講演で、聞いてると話がすっと頭の中に入ってきて、とても心地よかったです。
 終了後の懇親会にもちゃっかり参加し、しっかり乙女高原のピーアールをしてきました。

●3.3月3日(土)は今年度最後の乙女高原観察交流会です。雪の乙女高原に出会えるのか、それとも、春の訪れを感じる乙女高原を訪ねることになるのか。とても楽しみです。参加希望の方は、午前9時に道の駅・花かげの郷まきおか集合です。

●4.次回世話人会は3月1日(木)・・・明晩です! 午後7時30分、牧丘総合会館です。会員であれば、どなたでも参加できます。ぜひご参加ください。

●5.高槻さんの新刊「都会の自然の話を聴く~玉川上水のタヌキと動植物のつながり」を読破しました。玉川上水という都市の中に残された小さな小さな自然を、たんねんにたんねんに研究・観察し、その価値を明らかにしていく過程、人々が小さな自然に価値を感じ取っていく様子がとてもよくわかる本です。このメルマでも書評を書きたいと思っています。お楽しみに。
※高槻成紀「都会の自然の話を聴く~玉川上水のタヌキと動植物のつながり」彩流社\2,300+税,2017

●6.会場は神社の境内。前半は境内で自然観察、後半は絵本の読み聞かせ・・・という子ども向けのイベントをウエハラは10年以上続けています。主催は絵本の読み聞かせをしている方々のグループです。その報告会を3月16日(金)午後7時から行います。観察できたものや取り上げた絵本を紹介する、中身の濃いイベントです。ぜひ、のぞいてみてください。会場は笛吹市春日居町のあぐり情報ステーションです。主催・問い合わせは、おはやしのへや もも の馬場さんまで。080-5046-9436。

●座談会のプログラム
 1 「精霊の守り人」ロケ地の詳細を教えます!
 2 「乙女高原の谷地坊主」天然記念物指定記念!
    谷地坊主を巡る旅・谷地坊主ってなーに・天然記念物ってなに?
 3 「三ツ峠ネットワーク」の活動紹介
    三ツ峠ネットワークが日本山岳遺産基金に認定されました!
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1.【オピニオン】 ●天然記念物ってなに?●

 2018年2月1日、ついに「乙女高原の谷地坊主」が市の天然記念物に指定されました。
 ところで、天然記念物ってなんなのでしょうか? 天然記念物に指定されると、どういうことになるのでしょうか? ご存じですか? 
「谷地坊主が天然記念物に指定されたんだって」
「へー、よかったね」・・・で終わってしまうとしたら、あまりにももったいないです。
 なぜかというと、天然記念物制度は自然を守る社会の仕組みの一つだからです。乙女高原の谷地坊主が天然記念物に指定されたということは、この制度を使って乙女高原の自然を守っていくことができるということです。
 とはいえ、制度の中身を知らなければ、この制度を自然保護に生かすことはできません。少しずつでいいから勉強しましょう。幸い、今の時代はインターネットという武器があります。これを最大限、活用しましょう。
 ・・・ということで、インターネット版の百科事典「ウィキペディア」を中心に調べてみました。

  【天然記念物の歴史】
①天然記念物とその保護思想が発展した背景には自然保護の動きの高まりがあげられる。

②天然記念物という用語は、ドイツの博物学者アレクサンダー・フォン・フンボルトが1800年に用いたのが初めて(Naturdenkmal)。フンボルトは南アメリカのベネズエラで見つけたネムノキの巨木について「この天然記念物を傷つけるとこの地方では厳重に罰せられる」と記述している。

③天然記念物の保護思想は当時の自然保護運動の推進とともに発展し、1898年にプロイセン王国の衆議院においてはじめて天然記念物に相当する「自然の記念物」の保護が議会で取り上げられ、イギリスやスイス、アメリカ等の欧米諸国でも自然保護運動の発展とともに、天然記念物の概念が発生し、保護の対象とされてきた。

④日本においては、1906年に三好学(東京帝國大学教授)がNaturdenkmalを「天然記念物」という語を用いて紹介した。三好は1915年の著書「天然記念物」で『その土地に古来から存在し、天然のままで残っているか、あるいはほとんど人為の影響をうけないでいるもの、すなわち、天然林・天然原野または固有の地質・岩石・動物など』と天然記念物の定義を示している

⑤日本では1911年に「史蹟及名勝天然紀念物保存に関する建議案」が貴族院に提出され、1919年に「史蹟名勝天然紀念物保存法」が制定された。1950年に同法は廃止され、文化財保護法に引き継がれた。


 【天然記念物の定義】
①日本の貴重な自然で、学術上の価値の高い動物、植物、地質・鉱物などを、国や地方自治体が指定したもの。そのなかでも特に貴重なものは特別天然記念物に指定される。国が指定する天然記念物は「文化財保護法」に基づき、文部科学大臣が指定する。所管は文化庁(ちみなに、乙女高原の谷地坊主を指定したのは山梨市。所管は山梨市教育委員会生涯学習課)。

②文化財保護法では、①有形文化財、②無形文化財、③民俗文化財、④記念物、⑤文化的景観、⑥伝統的建造物群という6種の文化財を規定している。このうち、④記念物はさらに①天然記念物、②史跡、③名勝に細分化されている。つまり、天然記念物は「文化財」の中の「記念物」の中の一つということである。

③指定対象は、動物、植物、地質鉱物および天然保護区域であるが、生物種や単一の鉱物だけでなく、動物の場合は生息地、繁殖地、渡来地を、植物の場合は自生地を、鉱物の場合は特異な自然現象を生じている土地や地域を含めて指定することもできる。これらの中には、長い歴史を通じて人の手により作り出された二次的な自然も含まれる。

④前述の三好は、人の手が入っていないものを天然記念物としてとらえたが、文化財保護法では、二次植生や栽培・移植された植物、家畜(日本犬やオナガドリなど)、移入種(カササギ、ケラマジカなど)なども対象としている。


 【特徴と課題】
①国の天然記念物に指定されたものは、その後荒らされたり、傷つけられたりすることがないように、文化庁長官の許可がなければ、採集したり、樹木を伐採したりできないような規制がかけられる。また、地方自治体によって指定されたものは、条例によって規制され、天然記念物を守ることが定められている。

②天然記念物の指定は本来文化財保護目的である文化財保護法を根拠としているため、生物や環境由来の天然記念物の保護には難点もある。たとえば天然記念物に指定されると現状変更の規制に抵触するため学術研究そのものが困難となる。また、種指定を受けた天然記念物の生育・生息環境を改変したとしても、天然記念物そのものに手を触れなければいいのであるから、種の存続を脅かしかねない開発行為などの規制には無力であることが多い(ちなみに、乙女高原の谷地坊主は範囲を決めて指定している。そのため、その範囲以外の谷地坊主の研究は可能である。また、範囲を指定しているので、その範囲内での開発行為には著しい制限が掛けられる。もっとも、県有林内のことなので、天然記念物に指定された谷地坊主があるのに、県が開発を認めたとなると、大問題になる)。

③ある種類の生物のみを保護することにより、生態系のバランスを崩し自然環境のバランスを損なう結果、経済的損失や自然破壊をもたらす事が問題となっている。たとえば下北半島のニホンザル(農作物の被害)や長野県のニホンカモシカ(農林業への被害)、奈良公園の鹿(農業への被害)などがあげられる。

④長野県辰野町松尾峡では、ゲンジボタル生息地として長野県天然記念物に指定された後に、町役場が観光用に他県からゲンジボタルを移入し、今も養殖を続けている。その結果、移入ゲンジボタルが在来ゲンジボタルの個体数減少を引き起こしていることが問題となっている。
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2.【活動案内】 ●乙女高原自然観察交流会● 03月03日(土)

※今年度最後の交流会です。

■月 日 3月3日(土) 
■集 合 午前9時 道の駅 はなかげの郷牧丘(国道140号沿い)
     乗り合わせて乙女高原に向かいます。
■持ち物 弁当,水筒,あとは観察用具。標高が高いので十分な防寒着を用意してください。
■参加費 無料。

  ■乙女高原観察交流会■
●乙女高原ファンクラブとしての行事でなく、参加者各自の自主的活動として行うもので、活動に伴う旅費や飲食、傷害保険などすべて自己責任となります。
●途中からの参加や、午前中だけの参加など自由ですが、解散時間の目安は、現地3時、道の駅3時半とします。
●雨天の場合などは現地には行かず、道の駅での交流会にしたり、早めに散会するなど、参加者各自の意思で決めてもらいます。
●参加者は、乙女高原ファンクラブのメルマガメンバーとしますが、お知り合いを同行されることは自由です。
●乙女高原観察を通した交流目的のため、参加者間で情報を共有できるように、乙女高原ファンクラブ世話人会の了承のもと、メルマガなどを利用させていただきます。
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3.【活動案内】 ●2017年度総会● 3月11日(日)

日 時 3月11日(日)午後2時~(準備は1時半から)
場 所 牧丘総合会館(山梨市役所牧丘支所)2階 
次 第
 1.開会のことば
 2.代表世話人あいさつ
 3.議 事
  ①2017年度活動報告
  ②乙女高原フェローの報告
   ③2017年度収支決算報告
  ④会計監査報告
  ⑤2018年度活動計画案
  ⑥2018年度収支予算案
 4.その他
 5.閉会のことば

●座談会のプログラム
 1 「精霊の守り人」ロケ地の詳細を教えます!
 2 「乙女高原の谷地坊主」天然記念物指定記念!
    谷地坊主を巡る旅・谷地坊主ってなーに・天然記念物ってなに?
 3 「三ツ峠ネットワーク」の活動紹介
    三ツ峠ネットワークが日本山岳遺産基金に認定されました!
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