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乙女高原ファンクラブ 公認
乙女高原メールマガジン第412号 2019.4.15.
発行者:植原 彰(乙女高原のある山梨市牧丘町)
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▲▼ もくじ ▼▲
NEW! 0.【ニュースニュース】
NEW! 1.【活動報告】4月の乙女高原自然観察交流会 04月06日(日)
2.【活動案内】第20回 遊歩道づくり 05月12日(日)
3.【活動案内】「スミレの観察会」シリーズ
4.【活動案内】 ヤマアカガエル産卵調査 04月21日(日)
※乙女高原自然観察交流会の予定表※
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0.【ニュースニュース】
●1.乙女高原への林道ですが、塩平ルートでは塩平より北が、柳平ルートでは柳平から西が、まだ冬季通行止めです。ご注意ください。通行止めの解除は今月26日の予定です。
●2.(再掲)乙女高原ファンクラブの総会の折に、高木市長さんから「ぜひ、乙女高原を歩いてみたい」とのリクエストをいただき、日程調整の結果、4月30日(祝・火)午前10時に乙女高原グリーンロッジで待ち合わせ、いっしょに散策することになりました。2時間ほど散策し、各自で用意したお弁当を食べて解散となります。ご都合がつく方はぜひご参加ください。
●3.今年の遊歩道づくりは第20回。つまりは「市民のボランティアとして行う遊歩道づくりが20年目を迎えた」ということです(自分も年をとるわけです・・・笑)。この記念すべき回に、スタッフとして参加しませんか? 受付係、各コースのお世話係、シカ柵パトロール係などなど。遊歩道づくりは9時半スタートですが、スタッフには30分前の9時に集合していただき、打ち合わせをします。立候補していただける方はメール返信をお願いします→2
●4.遊歩道づくり・スミレ観察会のちらしを作りました。pdfファイルで公開しておりますので、ぜひ広めてください。よろしくお願いします。
・遊歩道づくり
http://fruits.jp/~otomefc/2019.5.12yuuhodou.pdf
・スミレ観察会
http://fruits.jp/~otomefc/2019sumire.pdf
●5.(再掲)2019年度第1回の世話人会は4月18日、午後7時半から市役所牧丘支所の相談室にて行います。世話人でなくても参加できますので、ぜひおいでください。
●6.今月の「乙女高原自然観察交流会」は「スミレ観察会」を兼ねて行います。
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1.【活動報告】●4月の乙女高原自然観察交流会● 04月06日(日)
※参加された井上敬子さんがレポートを書いてくださいました。
4月6日、観察交流会が行われました。今回の観察会の参加者は2人、植原さんがゲートのカギを持ってきてくれ、ヤマアカガエル産卵調査の地点を教えてくれました。仕事が忙しくて行けないのを残念がっていました。
快晴ですが風が強く吹く中を、乙女高原に向かいました。乙ヶ妻のシダレザクラが丘の上できれいに咲いているのが見えました。金桜神社上の湿地に寄ってみましたが、やはりヤマアカガエルはいませんでした。ここのところ寒い日が続いていて、春も足踏み状態か、キブシの房もまだ短く、ハシリドコロも10cmくらいしか伸びていません。
次に山の神の所に立ち寄ってみました。昨年、林道わきの斜面にヒナスミレがたくさん咲いていましたが、今年はまだ咲き始めで、数輪あっただけでした。でもかわいい薄ピンクの花に出会えました。カタクリは葉のみで、まだ花は全く出ていませんでした。
そしてカエル池と呼んでいるポイントです。3月の観察会で卵塊と親のヤマアカガエルも確認した所です。その卵はオタマジャクシになって泳いでいました。また、だいぶ発生の進んだ卵塊が5腹ありました。ミソサザイのさえずりやカラ類の鳴き声もしました。風が吹くと寒かったです。昨年咲いていたタチツボスミレやアカネスミレ、ヒトリシズカはまだ見られませんでした。
しばらく行ったカツラの大木の所にも立ち寄りました。昨年は芽吹きの赤い色が遠くからもよく見えましたが、今年はまだです。昨年咲いていたヤマエンゴサク、コガネネコノメなどは小さな葉が出ているのみ。でも渓流沿いにはハナネコノメ、ツルネコノメがわずかに咲き始めたところで、ハナネコノメの赤い葯が美しかったです。日当たりのよい斜面の一角にヒナスミレが数輪咲いているのを見つけました。今年はまだ花が少ないので、嬉しかったです。林道では、バッコヤナギやアブラチャンが咲いていました。
焼山峠にもちょっと寄った後、木道のある湿地でヤマアカガエル産卵調査をしました。でも水が少なく、流れ以外の所には水があまりありません。2人で探しましたが、カエルの卵は全く見つかりませんでした。湿地の中がイノシシに荒らされて土がむき出しになっている所がかなり広くありました。シカのフンやササを食べた跡もたくさんありました。アカゲラのドラミングと鳴き声が聞こえ、探すと姿を見ることも出来ましたが、すぐ飛んで行ってしまいました。小鳥の声もするのですが、なかなか姿を見ることはできません。
11時頃に乙女高原に到着。いつものことながら寄り道で時間がかかります。谷内坊主のある湿地で産卵調査です。下の方から見ていきました。1腹見つけましたが、あとは見つかりません。昨年は9腹もあったのに…。やはり水が少ないためなのか、寒さのせいなのか、産む場所に水がなかったらどうするのだろう、別の場所を探すのだろうかと2人で心配しながら、奥の湿地へ。昨年、卵があった場所は雪がまだ残っていて、卵はありませんでした。もう少し暖かくなったら、卵を産みにヤマアカガエルが出て来てくれることを願いつつ、ロッジへ向かいました。
もう12時近いので、昼食にしました。日差しは暖かいのですが、風が強く、冷たいので、ロッジ入口で食べました。草原は日陰に雪が少し残っているだけでした。
昼食後、いつものように森のコースを登っていきました。草原内のコケはすっかり乾燥しています。コケの名前プレートを確認しながら、登っていきました。多くのコケは乾燥して可哀そうな姿ですが、途中、雪が残っている所のコケは青々と美しいです。やはり水分が必要なのですね。
展望台からは頂上が雲に隠れた富士山が、かすんで見えていました。金峰山や八ヶ岳も雪で白く見えています。スミレの咲く斜面を探しましたが、まだ葉も見えません。昨年、エゾアオイスミレを見つけた所にも何も出ていません。ヨモギ頭の斜面にじっと動かないヒオドシチョウがいました。鮮やかなオレンジ色で、羽も傷んでいないきれいな蝶でした。寒さで動けないのかなと近づくと飛びたちました。日向ぼっこの邪魔をしてしまったようです。ダケカンバの幹の白さが青空に映えていました。草原を下っていく途中のツノハシバミは雄花の房が垂れていましたが、まだ雌花は出ていません。エナガが2羽、木の枝に留まったり、飛んだりしているのを見ました。つがいで巣づくりをしているのでしょうか。ネズミの巣を探しながら、草原を下りました。1700mの髙原は春まだ浅く、草原内の芽吹きはほとんどみられませんでした。
ちょっと早かったですが、草原をあとにして、塩平への道々で観察することにしました。林道を下っていくと、マンサクの花がきれいに咲いていました。細長い花びらが黄色く、中心部の赤い色が鮮やかでした。そこの斜面に数本のマンサクがありました。自然観察路辺りにスミレがあるかと寄ってみましたが、小さな葉がでているだけで、花の姿はまだありません。公家墓の所では、木の根元に木の皮を細長く割いたふわふわの塊りが落ちていました。木には洞があります。ムササビの巣材のようにも見えたので、周辺を探しましたが、フンらしきものはありません。誰のものなのか、なぜそこにそんなものが落ちていたのかもなぞです。道端を見ながら下っていくと黄色い小さな木の花がありました。アブラチャンかダンコウバイかという話になりましたが、ダンコウバイのようでした。
塩平のゲートのところでは、ハナネコノメとネコノメソウの仲間(たぶんイワボタン)が咲き始めていました。赤い葯とオレンジの葯がかわいかったです。塩平や西保地区の辺りの桜はまだ咲いておらず、やはり今年は昨年よりも春が遅いようです。道の駅近くまで来ると桜がきれいに咲いていました。いろいろな春を感じた一日でした。
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2.【活動案内】●第20回 遊歩道づくり● 05月12日(日)
古くなった杭を交換し,ロープを張り巡らし,遊歩道をはっきりさせます。ご家族で参加できる作業です。春の乙女高原で,いい汗をかきましょう。ただし,天気が悪いと寒いです。防寒具もお忘れなく。
終了後の午後からは,依田さんを講師にスミレ観察会をします。こちらも予定に入れておいてください。
※ちらしを作りました。Pdfはこちら
http://fruits.jp/~otomefc/2019.5.12yuuhodou.pdf
イベントがスムーズに進行できますよう、参加者のお世話等をするボランティア・スタッフに、ぜひ立候補してください。立候補いただける方はぜひ、ご連絡ください。
■主催 山梨市 山梨県 乙女高原ファンクラブ
■日時 5月12日(日) 午前9時半から12時ごろまで ※スタッフは9時集合
(少雨決行。雨天の判断は各自でお願いします)
(荒天の場合,19日・日曜に延期予定)
■集合 乙女高原グリーンロッジ前
■持ち物 べんとう,雨具,軍手。
かけや(大きなトンカチ),なたなど道具がある方はご持参ください。
■服装 作業のできる服装(まだ寒いので,防寒の準備も)
■問い合わせ・申し込み先 山梨市役所観光課 電話0553-22-1111(代表)予定
※保険には主催者で加入します。
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3.【活動案内】 ●「スミレの観察会」シリーズ●
今年も「スミレの観察会」シリーズを開催します。スミレに特化した観察会を開催するのは9年目になります。乙女高原で見つかったスミレの種類は変種や交雑種を含めて、なんと30種類。とはいえ、一回の観察会で全部を観ることは不可能です。スミレの種類によって、開花の時期が違うし、好みの場所も違うからです。同じような姿かたちなのに、こんなにたくさん! まさに生物多様性そのものです。
ぜひ、1回だけでなく、複数回(できれば皆勤賞!)参加して、多様なスミレの世界を楽しんでください。
※ちらしを作りました。Pdfはこちら
http://fruits.jp/~otomefc/2019sumire.pdf
①5月12日(日)集合13:00乙女高原グリーンロッジ ~16:00 講師は案内人の依田さん。無料。
乙女高原自然観察交流会②を兼ねて。
※この日の午前中は「遊歩道作り」というボランティア作業。こちらにもぜひご参加ください。
②5月25日(土)集合10:00乙女高原グリーンロッジ ~15:00 講師は案内人の依田さん。無料。
乙女高原とその周辺でスミレを観察します。
③6月1日(土)集合8:30牧丘の道の駅 ~15:30 乙女高原自然観察交流会③を兼ねて。
1日かけて標高2000mほどのところに広がるキバナノコマノツメ群落を観察しに行きます。
キバナノコマノツメは黄色い花をつけるスミレです。
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4.【活動案内】 ●ヤマアカガエル産卵調査● 04月21日(日)
・この調査は、環境省と(公益財団法人)日本自然保護協会が協働で実施している「モニタリングサイト1000里地里山調査」に(乙女高原を)調査地として(乙女高原ファンクラブが)応募して、行っているものです。
・調査は6年目になります。2週間おきに、設定した調査地(乙女高原の3つの湿地)で、新しい卵塊の数を数えています。
・メス1頭が1シーズンに産む卵塊は1つだけです。ですから、卵塊の数がその地域のヤマアカガエルの頭数を反映しています。何頭いるか正確に推定することは難しいですが、「増えた」「減った」ということは言えそうです。なお、カエルの卵は、1頭のメスが1かたまりを産むことから「1腹」と数えます。
・2014年・・・合計で35腹
・2015年・・・合計で42腹
・2016年・・・合計で29腹
・2017年・・・合計で25腹
・2018年・・・合計で35腹
・今年は4月6日の調査で初認。1腹ありました。
・4月21日(日)09:00に「道の駅 花かげの郷 牧丘」に集合し、車の乗り合わせで乙女高原に向かいます。
・なお、山梨県内のカエルの産卵調査にも参加していますが、県内調査では乙女高原の湿地とともに、①旧杣口林道入り口の湿地、②林道途中の道脇の湧き水による池も調査地としています。
・4月7日現在、①では産卵が確認できていません。
・②では3月2日に産卵が確認できました(13腹)。それ以降の産卵は確認できていません。
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■乙女高原観察交流会■
●乙女高原ファンクラブとしての行事でなく、参加者各自の自主的活動として行うもので、活動に伴う旅費や飲食、傷害保険などすべて自己責任となります。
●途中からの参加や、午前中だけの参加など自由ですが、解散時間の目安は、現地3時、道の駅3時半とします。
●雨天の場合などは現地には行かず、道の駅での交流会にしたり、早めに散会するなど、参加者各自の意思で決めてもらいます。
●参加者は、乙女高原ファンクラブのメルマガメンバーとしますが、お知り合いを同行されることは自由です。
●乙女高原観察を通した交流目的のため、参加者間で情報を共有できるように、乙女高原ファンクラブ世話人会の了承のもと、メルマガなどを利用させていただきます。
※今年度の予定
済①04月06日(土)集合:09:00・道の駅 兼:ヤマアカガエル産卵調査
②05月12日(日)集合:13:00・乙女高原 兼:スミレ観察会
③06月01日(土)集合:08:30・道の駅 兼:黄色いスミレ観察会
(スミレの開花状況によっては前倒し実施するかもしれません。メールに要注意)
④07月06日(土)集合:10:00・乙女高原 兼:谷地坊主観察会
⑤08月03日(土)集合:10:00・乙女高原 兼:マルハナバチ調べ隊
⑥09月07日(土)集合:10:00・乙女高原 兼:マルハナバチ調べ隊
⑦10月05日(土)集合:09:00・道の駅
⑧11月02日(土)集合:09:00・道の駅
⑨12月07日(土)集合:09:00・道の駅
【2020年】
⑩01月04日(土)集合:09:00・道の駅
⑪02月01日(土)集合:09:00・道の駅
⑫03月01日(土)集合:09:00・道の駅
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