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 乙女高原ファンクラブ 公認
乙女高原メールマガジン第426号   2019.11.25.
 発行者:植原 彰(乙女高原のある山梨市牧丘町)
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  ▲▼ もくじ ▼▲
NEW! 0.【ニュースニュース】
NEW! 1.【活動報告】草刈りボランティア  11月23日(土・祝)
     2.【活動案内】乙女高原フォーラム    2020年1月26日(日)
     3.【活動案内】乙女高原自然観察交流会     12月07日(土)
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0.【ニュースニュース】

●1.天候が心配されましたが、20回目(20周年)という節目に当たる「乙女高原草刈りボランティア」が今年も無事終了しました。参加者は234人。こんなに大勢の「乙女抗原ファン」「乙女高原ボランティア」が乙女高原の草原を保全するために汗を流しました。参加された皆さん、ご苦労さまでした。そして、ありがとうございました。参加してみてのご感想やご意見がありましたら、ぜひお届けください。来年以降の草刈りに活かしていきたいと思います→1

●2.草刈りボランティア終了後、山梨ロータリークラブより寄贈された谷地坊主の解説看板のお披露目会があり、有志の皆さんが参加してくださいました。乙女高原の谷地坊主は2018年2月に天然記念物に指定されました(市指定)。来年2月が山梨ロータリークラブ発足50周年に当たることから、記念事業としてつくってくださったのです。とてもステキな看板ですよ。ぜひ一度ご覧ください。設置場所は指定された谷地坊主を見下ろす「テラス(状の広場)」で、アスファルト駐車場のすぐ南です→1

●3.来年1月26日(日)に予定されている「第19回乙女高原フォーラム」のちらしができました。必要な方にはお送りします。まわりに配っていただいたり、近くのお店や施設等に置かせていただけたら、なおありがたいです。このメールに返信してください。
 ちらしはホームページから観ることができます→2
 http://fruits.jp/~otomefc/2020.1.26forum.pdf

●4(再掲).第19回乙女高原フォーラムのゲストは長野県の須賀 丈(すか たけし)さんです。長野県環境保全研究所の主任研究員をされています。須賀さんは「日本列島草原1万年の旅 草地と日本人」という本を出されています(共著 築地書館,2012)。この本の帯には「日本列島の土壌は1万年の草地利用によって形成されていた」とあります。「日本の草地は人との関わりによって生まれ・維持し続けられ、そして、今がある」というテーマの本です。乙女高原の草原をボランティアで維持する活動を始めて20年。これを機に、草原を保全し続けることの価値や意義を再確認するのに適任だと思います。今からぜひ予定にいれておいてください→2

●5.第19回乙女高原フォーラムのスタッフを募集しています。資料づくりや会場づくり、受付や会場案内、アンケート回収などです。皆様の積極的な立候補をお待ちしています→2

●6.次回乙女高原連絡会議・世話人会は12月19日(木)午後7時半から市役所牧丘支所にて行います。世話人でなくても参加できますので、ぜひおいでください。ちなみに、その次の世話人会は2020年1月16日(木)です。

●7.乙女高原での活動ではないのですが、12月1日(日)午前10時30分より、笛吹市の春日居ふるさと図書館にて、ウエハラが子ども向けに生物多様性のお話をします。「国連生物多様性の10年日本委員会」の推薦図書100冊が、積水化学工業株式会社さんと経団連自然保護協議会さんから春日居ふるさと図書館に寄贈されたことをお披露目する会の中です。よろしければ聞きに来てください。お話の時間は30分ほどです。他にブックトークなどもあります。

●8.これも乙女ではなく春日居での活動なのですが、12月15日(日)午前10時から12時まで、笛吹市春日居町の山梨岡神社境内で、自然観察と絵本の読み聞かせのコラボ企画「そこにある自然探索~おおぞらの下のおはなし会」を開催します。前半の自然観察はウエハラが、後半の絵本の読み聞かせは、ボランティア読み聞かせグループである「おはなしのへや もも」の皆さんが担当します。春夏秋冬の「おはなし会」をもう10年以上も続けているんですよ。フェイスブックで「おはなしのへや もも」を検索してみてください。
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1.【活動報告】 ●草刈りボランティア● 11月23日(土・祝)

 前日は冷たい雨でした。準備のためにそれぞれ別々に乙女高原に行っていた市観光課の藤原さんと県有林課の横内さんに電話して確かめましたが、雪は降ってないし、明日早朝には雨が止むという天気予報でしたので、草刈りボランティアを決行することにしました。
 翌日、雨は予報通り上がっていました。とはいえ心配なので,早起きして乙女高原に向かったところ、気温が高く、路面凍結している箇所はありません。ほっとしながら、草刈りボランティアの準備を始めました。バスの駐車場所、ゴミ収集車の駐車場所に目印のコーンを置いたり、裏の倉庫やロッジのホールから荷物を出したり。そうこうしているうちにスタッフが続々と集まってきて、一緒に準備をしました。

 8時30分にスタッフ打合せ。「スタッフマニュアル」を使いながら、今日一日の流れについて、かい摘んで説明しました。8時45分から各班ごとの打合せと、受付開始。9時10分から班長打合せ。機械刈り班の班長には、緊急時に鳴らせるようにホイッスルを渡しました。
 9時30分に開会行事のスタート。今回は20周年を記念して、乙女の草刈りに貢献のあった13の団体・個人に感謝状をお渡ししました。お渡しした方々は次の通りです。
1・金峰前山恩賜県有財産保護組合
2・北奥仙丈外二山恩賜県有財産保護組合
3・山梨市西保財産区
4・山梨市西保下財産区
5・山梨市倉科財産区
6・山梨市諏訪財産区
7・峡東地区県有林造林推進協議会
8・(株)田丸グリーン基金
9・(株)ジェイチーム
10・山梨ロータリークラブ
11・(株)栄和交通
12・町田さん
13・古屋さん
 1~7は県有林(恩賜林)の管理をしている方々です。8・(株)田丸グリーン基金は山梨県を代表するリサイクル会社で、社員と会社のマッチングギフトによって「田丸グリーン基金」という基金を運営しています。毎年、この基金から乙女高原ファンクラブに寄付をいただいているだけでなく、草刈りに会社のパッカー車(ゴミ収集車)を提供してくださっています。9・(株)ジェイチームは杣口浄水場の管理委託会社です。安全な飲料水をつくるためには水源地の環境保全が欠かせないという理念で、毎年、活動に参画くださっています。10・山梨ロータリークラブは毎年、活動に参加くださっているばかりでなく、乙女高原の案内看板や、このたびは谷地坊主の解説看板をつくってくださったりしています。11・(株)栄和交通は、草刈りボランティアに山梨市駅からのバスを運行してくださっています。12・町田さんは草刈りボランティア初回から救護係として参画いただいています。13・古屋さんは「乙女高原の写真屋」さん。毎年、撮っていただく草刈りボランティアの集合写真が翌年の草刈りボランティアのちらしを飾ります。

 さて、開会行事の中で、ファンクラブの三枝さんから、20周年記念グッズの紹介がありました。一つは20周年を記念したマグネット・ステッカー。もう一つは乙女高原の草花や昆虫をあしらったポストカード・カレンダー2020です。後者はファンクラブ会員杉田さんからの寄贈品です。今年の参加者はこんなお土産がもらえたのですよ!

 さて、作業が始まりました。今回は事前草刈りがなかったので、開始直後から草をパッカー車に積み込むことはできませんでした。しかたがないのて、その係の方はとりあえずロープ回収作業をしていただき、その後、草を運んでいただきました。
 いつものように、機械刈り班はどんどん草を刈っていきます。まるで中高生の頭をバリカンで丸坊主にしていく・・・そんな感じです。手刈り班はツツジがいっぱいあって、機械が使いにくいところの作業です。1時間ほどで草刈りを終え、機械で刈った草を運ぶ作業に移っていただきました。刈った草はパッカー車に載せたり、遊歩道に敷きつめたりしました。遊歩道は土壌流失が起こりやすいので、刈り草のカバーを掛けて、土が流れにくくするわけです。夏にはこなれて、ふかふかで歩きやすいじゅうたんのようになるんですよ。キッズ班はブナじいさんの根元に落ち葉のふとんを掛ける作業です。林道にたまった落ち葉を大きな袋に詰め、ブナじいさんまで一生懸命に運びます。ロープ回収班は張ってあるロープを回収し、ロッジの庭まで運びます。往復作業なので、万歩計を付けていれば、歩数がかなり稼げると思います。ロープ回収係が運んできたロープはロープ整理班が巻き直し、コースごとに色の違うビニールテープを付けて、倉庫にしまいます。来年5月の「遊歩道づくり」で再利用します。
 今年は林道両側の草刈りも実施しました。この係をお願いした宮原さんは急な都合で当日参加できなくなり、事前に草刈りをしてくださいました。まったく頭が下がります。毎年評判の豚汁づくりは、皆さんの協働作業。材料も協働です。救護係は今年も出番がほとんどありませんでした。救護係がヒマな催しはよい催しです。

 刈った草を草原脇の林道までビニールシートに載せて運び、それをパッカー車に積み込みます。パッカー車には草をギュウギュウ押し込めるので、結構な量が入ります。いっぱいになったら、パッカー車はスタート。さて、どこに向かうと思いますか? 乙女高原の近くに乙女湖=琴川ダムがあります。このダムをつくる際、掘った土を捨てる場所が必要でした。土捨て場または残土処分場といいます。ここの土は地面の下の方の土なので、栄養もなければ、草木の種も含みません。ですから、置き去りにされても、土のままです。そこに乙女高原の刈り草を運び込めば、養分と植物の種とを一緒に供給することになります。言ってみれば「第2乙女高原を創ろう」という取り組みです。これには生態工学的にちゃんとした名称があって「藁撒き工法」というのだそうです。田丸さんのパッカー車が運んだ草を、現地で藁撒き班が広げました。パッカー車の最終出発時刻は11時30分、厳守です。これより遅いと、パッカー車が帰ってくるのがお昼をまわってしまうからです。

 パッカー車の帰りを待って、刈ったばかりの草原で、全員記念写真を撮りました。「乙女高原の写真屋さん」古屋さんが用意してくださったカメラはレンズのまわりにライトがたくさん付いているすごいカメラでした。集合写真を撮ったら、記念のステッカーやカレンダー、フォーラムのちらし等が入った「お土産袋」を一人ひとりにお渡し、お昼にしました。具だくさんの豚汁を何杯もお代わりする人がいました。
 時々、青空も見られましたが、薄い霧雨が漂う時間帯もあり、スケジュールを前倒しで進めました。全員に集まってもらい、団体紹介をしました。「〇〇の皆さん!」「イエーイ!」といった感じで、団体ごとに手を挙げていただきました。
 そして、閉会行事。今年も無事、楽しく、草刈り作業が終わりました。参加者は合計234人でした。皆さん、ご苦労さまでした。来年もよろしくお願いします。

 例年だと、その後、片づけをしてお茶会をやって解散しているのですが、今年はその前に、山梨ロータリークラブの皆様が設置してくださった谷地坊主の解説看板を有志で見に行きました。お披露目会です。看板は谷地坊主のある湿地が見下ろせるテラスのようになったところにありました。山梨ロータリークラブ発足50周年記念事業の一環として設置してくださいました。谷地坊主の解説文、谷地坊主のでき方の説明、四季の谷地坊主の写真の3つのコーナーからなる看板です。監修した自分で言うのもなんですが、とてもステキな看板でした。乙女高原に行く機会がありましたら、ぜひ見てくださいね。
 乙女高原の南駐車場(アスファルト)のすぐ南です。

 グリーンロッジに戻ってきて、有志でお茶を飲み、情報交換をして帰路につきました。おっと・・・このとき、雨宮さんはまだ屋根にいて、屋根の落ち葉を掃き下ろしていました。この作業をやっておかないと、屋根の痛みが早く進むのだそうです。ありがたくて、頭が下がります。
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2.【活動案内】●乙女高原フォーラム● 2020年 1月26日(日)

日 時 1月26日(日) 午後1時~3時30分

※スタッフ集合は11時半です。
スタッフにはお弁当を用意しますので,立候補される方は事前にご連絡ください。

場 所 夢わーく山梨(予定) ※駐車場は市役所跡地
主 催 山梨市,山梨県,乙女高原ファンクラブ
定 員 ありません。どなたでも参加できます。事前申込み不要。
参加費 無 料


■フォーラムのテーマ・・・「草原を守れば,つながり復活?!」
 日本の野山にはかつて、森林のほかに草原も広がっていました。その歴史は縄文時代・1万年前までさかのぼり、カヤぶき屋根をはじめ、田畑の肥料、家畜の飼料など人々が生活する上で欠かせないものでした。また、『万葉集』に詠われ、浮世絵に描かれ、盆行事や生け花などの文化を育んできました。まさに人々の暮らしと草原はつながり、草原があることで、さらにいろいろなつながりが生まれ、人々は持続可能で文化的な暮らしを営んでこられました。
 その後、暮らしの中での草の利用は減り、草原は全国で姿を消しつつあります。草原を介したつながりも風前の灯火です。しかし、近年、草原を守る活動を通じて、地方と都市との新しいつながりが生まれています。草原を守ることが、過去・現在・未来のつながり、自然と文化のつながりなど、幾重ものつながりを編みなおすきっかけになるのではないでしょうか。そのような視点をまじえて、草原を守る意義について、あらためて考えてみましょう。

■ゲスト・・・須賀 丈さん
すかたけしさん。1965年大阪府生まれ。京都大学博士(農学)。長野県環境保全研究所主任研究員。マルハナバチの希少種の調査から、草原の歴史に出会い、この世界にはまり込む。最近は、長野県の霧ヶ峰や開田高原で草原の調査や保全にかかわる活動を、また北アルプスでマルハナバチの調査をおこなっている。共著書『草地と日本人【増補版】縄文人からつづく草地利用と生態系』(築地書館)ほか。
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5.【活動案内】 ●乙女高原自然観察交流会● 12月07日(土)

・日  時 12月07日(土)午前9時~午後3時ころ (小雨決行)
・集  合 道の駅 花かげの郷まきおか 9時
・持 ち 物 弁当・飲み物・雨具 その他、あれば観察用具


  ■乙女高原観察交流会■
●乙女高原ファンクラブとしての行事でなく、参加者各自の自主的活動として行うもので、活動に伴う旅費や飲食、傷害保険などすべて自己責任となります。
●途中からの参加や、午前中だけの参加など自由ですが、解散時間の目安は、現地3時、道の駅3時半とします。
●雨天の場合などは現地には行かず、道の駅での交流会にしたり、早めに散会するなど、参加者各自の意思で決めてもらいます。
●参加者は、乙女高原ファンクラブのメルマガメンバーとしますが、お知り合いを同行されることは自由です。
●乙女高原観察を通した交流目的のため、参加者間で情報を共有できるように、乙女高原ファンクラブ世話人会の了承のもと、メルマガなどを利用させていただきます。

※今年度の予定
済①04月06日(土)集合:09:00・道の駅  兼:ヤマアカガエル産卵調査
済②05月12日(日)集合:13:00・乙女高原 兼:スミレ観察会
済③06月01日(土)集合:08:30・道の駅  兼:黄色いスミレ観察会
済④07月06日(土)集合:10:00・乙女高原 兼:谷地坊主観察会
済⑤08月03日(土)集合:10:00・乙女高原 兼:マルハナバチ調べ隊
済⑥09月07日(土)集合:10:00・乙女高原 兼:マルハナバチ調べ隊
済⑦10月05日(土)集合:09:00・道の駅
済⑧11月02日(土)集合:09:00・道の駅
 ⑨12月07日(土)集合:09:00・道の駅
   【2020年】
 ⑩01月04日(土)集合:09:00・道の駅
 ⑪02月01日(土)集合:09:00・道の駅
 ⑫03月01日(土)集合:09:00・道の駅
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