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 乙女高原ファンクラブ 公認
乙女高原メールマガジン第450号   2021.4.4.
 発行者:植原 彰(乙女高原のある山梨市牧丘町)
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  ▲▼ もくじ ▼▲
NEW! 0.【ニュースニュース】
NEW! 1.【活動報告】2020年度ファンクラブ総会 03月14日(日)
NEW! 2.【活動案内】第22回遊歩道づくり    05月16日(日)
NEW! 3.【活動案内】「スミレの観察会」シリーズ
NEW! 4.【活動回顧】⑨観察しながら自然を守る (2002-2005年)
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0.【ニュースニュース】

●1.いよいよ乙女高原に向かって、ふもとから春が山登りを始めました。途中まで春が山登りしている様子を4月3日の自然観察交流会で観察しました。カツラの真っ赤な芽吹きがきれいです。バッコヤナギの優しい黄色が、枯れ木と常緑樹のモミなどの中でとても目立ちます。足元ではネコノメソウやスミレの仲間が咲き始めました。春を探しにぜひおいでください。ただし、まだ林道は冬季閉鎖中なので、車で行けるのは途中までです。ご注意ください。

●2.4月3日の自然観察交流会は乙女高原のヤマアカガエル産卵調査も兼ねていました。この日、乙女高原の湿地で、ヤマアカガエルの産卵を今シーズン初めて確認しました。1週間前にはありませんでしたから、この1週間の間に産まれたものに違いありません。調査対象の3つの湿地のうち、卵が見つかったのは1つの湿地。そこで5腹の卵塊がありましたが、そのうち1腹は胚が「だまる型」まで発生が進んでいて、1腹はまさに産んだばかりで、ゼラチン質がまだ十分水を吸っていない状況でした。残りの3腹は胚が球形の新しいものでした。次回の調査は4月18日です。興味のある方は9時に道の駅「はなかげの郷まきおか」に。

●3.乙女高原ファンクラブ2020年度総会が無事終了し、世話人も改任されました。新しい世話人の皆さん、2年間よろしくお願いします。コロナ禍の中ではありますが、活動計画はほぼ例年通りとしました。ご参加よろしくお願いします→1

●4.遊歩道づくりもコロナ対策を取りながら、実施することとなりました。ご参加よろしくお願いします。午前中の実施です。また、この日の午後はスミレ観察会も予定されていますので、観察会にも参加希望の方は、弁当持参でおいでください→2

●5.乙女高原ファンクラブ20周年展」が無事終了しました。パート1は会場が街の駅やまなし、パート2は 山梨市民会館でした。特にパート1は受付係が必要でしたので、多くの方にご協力いただきました。ご協力いただいた方々、見に来てくださった方々、本当にありがとうございました。

●6. 2021年が乙女高原ファンクラブ創設20周年となることから、乙女高原の保全活動の歩みを回顧する連載をしています。今回はその第9弾。ウエハラが農文協の雑誌『食農教育』2006年1月号に書かせていただいたものをベースにしています。今回は「観察しながら自然を守る」マルハナバチ調べ隊のお話です。乙女の活動の連載は、これでおしまいです→4
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1.【活動報告】●2020年度ファンクラブ総会● 03月14日(日)

 井上敬子さんがレポートを書いてくださいました。

 3月14日(日)、20周年展が行われている会場「街の駅やまなし」で総会が行われました。コロナ禍でもあり、密にならないように間隔をとり、換気もしながら、マスク着用で行われました。司会を芳賀さん、写真記録を雨宮さんが行ってくださいました。出席者は14人、委任状による参加者は130人でした。古屋代表世話人の代わりに三枝代表世話人が挨拶されました。この中でファンクラブ立ち上げメンバーのお一人の竹居小夜子さんご逝去の報告がありました。謹んでご冥福をお祈りいたします。

 その後、三枝代表世話人の議長により議事が進行されました。2020年度の活動報告、収支決算報告が事務局の植原さんからされました。昨年度はコロナ禍のため、これまで一度も中止されることのなかった草刈りイベントやフォーラムなどの大きな行事が中止になってしまいましたが、乙女高原を守っていくために、有志による活動もありました。また、活動が中止になったため、決算報告では残高が多くなりました。一昨年の支出は約81万円、その前は58万円でしたが、今年度の支出は約25万円でした。残金は次年度に繰り越すとの報告がされました。会計監査報告は監査役(駒田さん,奥山さん)を代表して駒田さんから行っていただきました。どちらも承認されました。続いて、2021年度活動計画案、2021年度収支予算案が植原さんから提案され、こちらも承認されました。まだコロナ禍の中ですが、今年こそ計画通りに活動ができることを願っています。

 世話人の改任では、第11期(2021~22年度)世話人に三枝さんはじめ9人が立候補し、承認されました。新世話人の互選で、代表世話人に三枝さん、角田さん、植原さん(事務局)が就任しました。一応、ここで2年間の世話人が決まりましたが、世話人には年度途中でも立候補できます。「乙女高原の自然を次の世代に」引き継ぐために、ぜひ皆さんのお力をお貸しください。任期は2022年3月までです。立候補していただける方は事務局までご連絡ください。

●第11期世話人(敬称略)
・代表世話人
  三枝かめよ、角田敏幸、植原 彰
・世 話 人
  雨宮浦助、井上敬子、小林 茂、芳賀月子、古屋保男、村田浩
  武井 實(武井さんは総会後に立候補。世話人会で承認予定)
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2.【活動案内】●第22回 遊歩道づくり● 05月16日(日)

 古くなった杭を交換し,ロープを張り巡らし,遊歩道をはっきりさせます。春の乙女高原で,いい汗をかきましょう。ただし,天気が悪いと寒いです。防寒具もお忘れなく。また、コロナ対策として、マスクを持参してください。体調が悪いようでしたら、ご遠慮ください。
 なお、午後はスミレ観察会をします。よろしければこちらも予定に入れておいてください。

※ちらしを作りました。PDFファイルはこちら
http://fruits.jp/~otomefc/2021yuuhodou.pdf

■主催 山梨市 山梨県 乙女高原ファンクラブ
■日時 5月16日(日) 午前9時半から12時半ごろまで ※スタッフは9時集合
 (少雨決行。雨天の判断は各自でお願いします)
 (荒天の場合,23日(日)に延期予定)
■集合 乙女高原グリーンロッジ前
■持ち物 雨具,軍手。希望者はべんとう
 かけや(大きなトンカチ),なたなど道具がある方はご持参ください。
■服装 作業のできる服装(まだ寒いので,防寒の準備も)
■問い合わせ・申し込み先 山梨市役所観光課 電話0553-22-1111(代表)予定

※保険には主催者で加入します。
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3.【活動案内】 ●「スミレの観察会」シリーズ●

 今年も「スミレの観察会」シリーズを開催します。スミレに特化した観察会を開催するのは11年目になります。乙女高原で見つかったスミレの種類は変種や交雑種を含めて、なんと31種類。とはいえ、一回の観察会で全部を観ることは不可能です。スミレの種類によって、開花の時期が違うし、好みの場所も違うからです。同じような姿かたちなのに、こんなにたくさん! まさに生物多様性そのものです。
 ぜひ、複数回参加して、多様なスミレの世界を楽しんでください。

①5月16日(日)集合13:00乙女高原グリーンロッジ ~16:00 参加無料。
 乙女高原自然観察交流会②を兼ねて。
 この日の午前中は「遊歩道作り」というボランティア作業。
 こちらにもぜひご参加ください。

②5月23日(日)集合9:30乙女高原グリーンロッジ ~15:30 参加無料。
 乙女高原とその周辺でスミレを観察します。

③6月5日(土)集合8:30牧丘の道の駅 ~15:30 参加無料。
 乙女高原自然観察交流会③を兼ねて。
 1日かけて標高2000mほどのところに広がるキバナノコマノツメ群落を
 観察しに行きます。キバナノコマノツメは黄色い花をつけるスミレです。
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4.【活動回顧】⑨ ●観察しながら自然を守る● (2002-2005年)

■マルハナバチって知っていますか?
 ずんぐりむっくりで,毛むくじゃら。まるでぬいぐくみのクマさんのよう。とっても働き者で,ちっとも休まないで花を訪れては蜜や花粉を集めています。働き者のところを見込まれて,ハウス栽培のトマトやイチゴ農家では,マルハナバチを業者から買ってきて,受粉を助けてもらっているほどです(そのマルハナバチが外来種のため,問題になっていますが)。
 一匹一匹が訪れる花の種類を決め,同じ種類の花ばかりを訪れる傾向があります。それは植物たちにとっても大助かり。だって,花粉を確実に同じ種類の花に運んでもらえますから。ですから,花たちの中には,マルハナバチがもぐり込むのにジャストフィットする筒型の花をつけたり、他の昆虫には止まりにくくマルハナバチだけが止まれるように下向きの花をつけたりと,マルハナバチだけに来てもらいたいと思っている花もたくさんあります(マルハナバチ媒花)。
 このマルハナバチたち,蜂とはいえ,めったなことでは刺さないし,社会性昆虫なのでたくさんいるし,観察するのにちょうどいい大きさだし,花に来る昆虫なので,本当に目の前で観察できるし,とても働き者なので『自然界におけるマルハナバチの仕事・役割』が分かりやすいし,第一,かわいいし…。
 だから,ぼくらはマルハナバチの大ファン。乙女高原案内人のワッペンもマルハナバチをあしらったデザインです。

■マルハナバチ調べ隊
 乙女高原ファンクラブでは『マルハナバチ調べ隊』と銘打った自然観察会兼調査会を年に3回も開催しています。女王バチが見られそうな晩春に一回,働きバチが活発に活動している盛夏に一回,そして,とってもレアな雄バチと新女王が見られるかもしれない秋に一回の計3回です。毎回初参加者がいますので,各調べ隊の流れはほぼ同じです。
 まず,マルハナバチの概要を知ってもらうために,紙芝居を見てもらいます。マルハナバチの1年間の生活,乙女高原にいるマルハナバチの種類,マルハナバチと花の関係を楽しく紹介します。
 次に草原をぐるっと一周歩きながら,マルハナバチをみんなで探します。マルハナバチを見つけたら,マルハナバチの種類,来ている花,マルハナバチの行動(蜜を吸っているのか花粉を集めているのか,それとも)をみんなで観察し,専用の調査シートに書き込みます。じつは草原を1周するコースはすでに設定済。しかも,1周するのにかける時間もほぼ1時間と決めています。つまり,毎回,同じコースを同じ時間かけて歩きながら同じ調査をしているのです。だから,得られたデータを比べることができるわけです。鳥の調査をやっている方はピンときたと思うのですが,これは鳥の調査でよく用いられるラインセンサス法の応用です。
 お昼をはさんで,午後からはマルハナバチ待ち伏せ調査をします。これは参加者の皆さんに,気に入った花の前でとにかくじっと15分間待ち伏せしてもらい,花に来たマルハナバチの種類と行動を記録してもらおうというものです。これなら花の種類をたくさん知らなくてもできるので,しろうとの調査方法としてはうってつけだと思います。花を替えて,さらに15分,調査をしたら帰ってきて,結果を報告してもらいます。それを集計して発表し,調べ隊のまとめとしています。
 各回のデータはパソコンに打ち込み,季節による違い,年による違いを明らかにするべく,集積しています。

■マルハナバチとの出会いは人との出会い
 こちらから話しかけたこともありますし,先方から話しかけられたこともあります。乙女高原で自然観察をしていて,いろいろな方と出会うことができました。そして,その出会いが乙女高原の自然を守る力につながったケースがたくさんあります。
 国武陽子さんとの出会いも,そんな大切な出会いの一つでした。大学院でマルハナバチとオオバギボウシという植物の関係を調査研究していた国武さんが乙女高原を訪れたのは,ご自分の研究フィールドでオオバギボウシがシカに食べられてしまい,新たな研究フィールドが必要だったからです。
 国武さんに出会う前も,確かにぼくは乙女高原でマルハナバチを見ていました。夏に乙女に来ると,なんだか大きなハチが花によく来ているなあと思っていましたし,写真にも撮っていました。でも,それがマルハナバチという名前で,植物たちと密接な関係があるということを知ったのは,国武さんと一緒に観察するようになってからです。見てはいたけど,見えてはいなかったのです。
 一番心に残っているのは,国武さんの調査につきあい,朝早くから6時間も一株のオオバギボウシの前で待ち伏せ調査をしたことです。歩きながら植物を観察していると,虫が来ているケースはとても少なく,「こんなで本当に受粉が成功するの?」と思えるのですが,6時間もずっと同じ花ばかりを見ていると,ハチが何度も何度もやってきます。「こんなにいっぱい来て,蜜は足りるの?」と,まったく反対の心配をしてしまいました。ぼくらが知らない間に,花には虫たちがちゃんと来ているんですね。

■劇団マルハナバチ上演
 乙女高原ファンクラブでは,町・県と共催で年に一度,自然観察の達人をゲストに迎え,町のホールを貸り切って『乙女高原フォーラム』を開催しています。
 2005年の第4回フォーラムは,テーマをマルハナバチとしました。今までのようにゲストの講演を聞くのが中心でなく,マルハナバチの魅力を手作りで伝えることを主眼にしました。そこで浮上したのが寸劇の上演というアイデアです。さすがに一人一人がマルハナバチに扮して劇をしたり,着ぐるみを着るのは恥ずかしいので,棒の先にマルハナバチの絵をつけて,それを動かすというペープサートにしました。
 分厚いシナリオを作りました。マルハナバチたちの紹介をし,最後には本物の子どもたちと乙女高原案内人が登場するというたいへん楽しいストーリーです。何度も集まってはシナリオの検討をしたり,練習をしたり,大道具小道具を作ったりしました。
 フォーラム当日は,この劇の上演からスタートしました。幕の後ろから「はーるがきーたー」の合唱が聞こえ,それが終わると,緞帳の間からミヤママルハナバチの女王が登場。スポットライトを浴びながら「あーあ,よく寝たぁ。さあ,これから蜜を吸って,巣を作る穴を探さなくちゃ」と飛び立つところから始まりました。やんややんやの大拍手。
 次に地元の小学生が夏休みの自由研究としてマルハナバチの研究を行っていたので,その成果を発表してもらいました。プログラムの3番目は,乙女高原の自然観察が大好きな地元の小学校6年生・かなちゃんに作文を読んでもらいました。そして,最後に,ぼくらをマルハナバチ・ファンに導いてくれた国武さんに講演をしていただきました。
 この劇の出張公演をご希望の方は,植原までご連絡ください。(ことさらつづく)
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  ■乙女高原観察交流会■

●乙女高原ファンクラブとしての行事でなく、参加者各自の自主的活動として行うもので、活動に伴う旅費や飲食、傷害保険などすべて自己責任となります。
●途中からの参加や、午前中だけの参加など自由ですが、解散時間の目安は、現地3時、道の駅3時半とします。
●雨天の場合などは現地には行かず、道の駅での交流会にしたり、早めに散会するなど、参加者各自の意思で決めてもらいます。
●参加者は、乙女高原ファンクラブのメルマガメンバーとしますが、お知り合いを同行されることは自由です。
●乙女高原観察を通した交流目的のため、参加者間で情報を共有できるように、乙女高原ファンクラブ世話人会の了承のもと、メルマガなどを利用させていただきます。

※今年度の予定

済①04月03日(土)集合:09:00・道の駅  兼:ヤマアカガエル産卵調査
 ②05月16日(日)集合:13:00・乙女高原 兼:スミレ観察会
 ③06月05日(土)集合:08:30・道の駅  兼:黄色いスミレ観察会
 (スミレの開花状況によっては前倒し実施するかもしれません。メールに要注意)
 ④07月03日(土)集合:10:00・乙女高原 兼:谷地坊主観察会
 ⑤08月07日(土)集合:10:00・乙女高原 兼:マルハナバチ調べ隊
 ⑥09月04日(土)集合:10:00・乙女高原 兼:マルハナバチ調べ隊
 ⑦10月02日(土)集合:09:00・道の駅
 ⑧11月06日(土)集合:09:00・道の駅  兼:草刈り準備
 ⑨12月04日(土)集合:09:00・道の駅
【2022年】
 ⑩01月08日(土)集合:09:00・道の駅
 ⑪02月05日(土)集合:09:00・道の駅
 ⑫03月05日(土)集合:09:00・道の駅
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