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乙女高原ファンクラブ 公認
乙女高原メールマガジン第499号 2023.1.30.
発行者:植原 彰(乙女高原のある山梨市牧丘町)
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▲▼▲ もくじ ▼▲▼
NEW! 0.【ニュースニュース】
NEW! 1.【観察報告】2022年12月16日の乙女高原
NEW! 2.【観察報告】テンの糞の内容物の分析
3.【活動案内】乙女高原観察交流会 2月4日
4.【活動案内】2022年度総会 3月12日
■乙女高原自然観察交流会
■街の駅やまなし・乙女高原展
●教えてうえちゃん いつでもどこでも自然観察
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0.【ニュースニュース】
●1.昨日・1月29日に第20回乙女高原フォーラムが無事に開催されました。一昨年昨年とコロナのため中止となり、3度目の正直です。この間、ゲストの鷲谷さんには根気よくお待ちいただきました。本当にありがたいと思います。スタッフは22人。スタッフの皆さんが縁の下で準備や配慮をしていただいたおかげで、スムーズに進行することができました。報告は次号以降に載せる予定です。
●2.第20回乙女高原フォーラムの様子は山梨CATVによって放映されます。2月24日から26日の21:00から、10チャンネルの「ほっと山梨ワイド版」です。放映後、ユーチューブに期間限定で投稿される予定です。投稿期間、投稿アドレスが分かりましたら、お伝えします。
●3.1月22日に採取してきた12個のテンの糞の内容物を調べてみました。糞が狭い範囲に集中していたのでセンサーカメラを仕掛けてみたら、その糞にコガラが来ていたところです。コガラは糞の何が目的だったのか・・・➝2
●4.街の駅やまなしでの乙女高原展の展示替えをしました。シーズン35「乙女高原のコケ」です。山梨市駅近くに来た際には覗いてみてください。
https://blog.goo.ne.jp/otomefcact/d/20230130
●5.(再掲)3月の2022年度総会で、新しい世話人を決めます。任期は2年間です。乙女高原を次の世代にきちんと引き渡すためには、ファンクラブの持続可能性がなにより大切です。持続可能性のためには、バトンタッチが必然です。多くの人が世話人に立候補してくださったら、うれしいです➝4
●6. 乙女高原の話題ではありませんがた、山梨CATVの「教えてうえちゃん いつでもどこでも自然観察」の冬の回の放送日が決まりました。「ほっと山梨」で2/17(金)~2/19(日)の三日間、毎日7:00、13:00、19:00の3回です。ちどり湖に来ている水鳥の観察です。放映後、ユーチューブに投稿してもらいます。投稿されたらお知らせします。
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1.【観察報告】●2022年12月16日の乙女高原●
少し前のことになりますが、この日の観察記もきちんと残しておきたいと考え、書いておくことにしました。
約2週間ぶりの乙女高原でした。第一のお目当ては「氷華」。これまで暖かかったので、まだ氷華を見ていませんでした。今日ならあるだろうと、杣口林道のサワラ林脇に車を止めて、見ると、たくさんの氷華。カメバヒキオコシの根元にできていました。
https://blog.goo.ne.jp/otomefc/e/9a8d205192bd9c1e785ac5e650431363
この日、前から気になっていた、薄茶色の小さな看板のところで車を止めました。看板には「登山口 雛岩を経て大烏山」とありました。大烏山への登山口は、この下の沢の脇と、この上の沢の脇の、2箇所のはずです。誰かが手作りした、比較的新しい看板でした。気になったので、看板の矢印に沿って、途中まで登ってみました。赤いテープが道標になっていましたが、ところどころちぎれていたりして、わかりにくいところがありました。途中まで歩いて、引き返しました。
焼山峠でも氷華を期待したのですが、林道は薄く雪が積もっていて、アイスバーンになっているところもありました。氷華がよく見られる箇所は雪が2~3cmも積もっていて、氷華を観察することはできませんでした。ノリウツギのドライフラワーがかわいかったです。湿地にも寄りましたが、ミズゴケが青々としていました。真冬だというのに、枯れないのでしょうか。
「第2乙女高原だったら、たぶん雪は解けて、無いので、氷華が見ら散れるかも・・・」と行ってみたのですが、残念ながらありませんでした。
草原は深いところで10cmの積雪でした。
https://blog.goo.ne.jp/otomefc/e/c325ec273aedde0b2a0394d015d3fe46
雲の動きが速いです。風がビュービュー吹いています。大っ嫌いなマスクですが、マスクを付けると、鼻が寒さでツーンとなることがなく、助かります。口のまわりが温かくて、湿っぽいのもありがたい。今日は一日、マスクを付けて自然観察することにしました。
「富士ビュー」の大型看板も雪をかぶって真っ白。遠くの富士山がりんとしています。
草原内は、雪があるところ・ないところがありますが、あるところには動物の足跡。
小鳥たちの声が聞こえてきました。混群です。しばらく立ち止まって、行き過ぎるのを待ちました。ヤマガラ、コガラ、コゲラ、ゴジュウカラ、シジュウカラがつぎつぎとやってきました。
谷地坊主の湿地に下りました。木の橋を渡ったところで、足元からバサバサッと大きめの鳥が飛び立ちました。カケスより大きく、カラスより小さかったように見えました。ずんぐりした印象です。尾の扇形が印象的でした。左右の翼が「へ」の字になっていて、だから、全体的な形が「へ○へ」に見えました。すぐ近くにいたのに、気づきませんでした。
アオシギです。単独で、山間部の谷間に渡ってくる・・・という「変わり者」。何も、こんな寒くて、寂しいところに、わざわざ渡ってこなくてもいいのにと思いますが、アオシギにはアオシギの事情があるのだと思います。
沢の脇に降りたようなので、そこに向けて少しずつ近づいていきました。ちょっと歩いては立ち止まって、双眼鏡で居場所を探すのですが、まったく見つかりません。
「確かこのへんだったよな」と思った直後に、飛び立たれてしまいました。鳴き声は、ちっと濁ったキャッキャッという感じ。嘴が長く、下に少し曲がっていました。
飛び立った先は今、来たほうです。ゆっくり後戻りしました。木の橋まで戻りました。この辺だったんだけど・・・思った瞬間に、またしても飛び立たれてしまいました。草原のほうに行きました。後を追いましたが、どこに行ったか分からなくなってしまいました。
お昼を食べた後、アオシギ再会にチャレンジしました。谷地坊主➝木の橋・・・と下っていき、支流の梨高湿地の谷に入り、終点まで上りましたが、アオシギには会えませんでした。
少し早めに乙女高原を出発し、サワラ林まで戻ってきました。「サワラ林学術参考林」の説明板に着けられていた小さな看板が気になっていたからです。おそらく作ったのは、行きに見た「大烏」の看板を作った人と同じ人。材質といい、字の感じといい、そっくりです。「小烏山登山口」と書いてありました。気になったので、看板の矢印方向に歩いて行ってみました。沢に沿って奥まで進むと、やっと道標の赤いテープが出てきました。それを頼りにピークまで登りました。
途中、カツラの木の根元に小さな池があって、鏡のような水面に映るカツラの木の美しさに感動したり、ピークのコメツガの大木の根元に氷が張っているのを見て、びっくりしたりしました。
もう少し暖かくなったら、大烏と小烏を制覇したいと思います。
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2【観察報告】●テンの糞の内容物の分析●
1月22日に採取してきた12個のテンの糞の分析結果です。採取した糞をプラカップに移して、少量のエチルアルコールで溶いて、中身を見ました。確かめるのに双眼実態顕微鏡を使いました。結果、驚くほど単純でした。ほぼ全ての糞で、一つの糞からは1種類の食物痕しか出てきませんでした。たとえば「サルナシならサルナシだけ」の糞です。散らかっていた(=コガラに食べられていた?)糞からは全てサルナシの種子が見つかったのですが、コガラによって糞の中のサルナシ以外の食物はすでに食べられていたという可能性もあります。
数字より一覧にした方がぱっと見た目で何が多いか分かりやすいと思うので、一覧にしました。数字は糞に充てた番号です。数字の次の丸は、散らかっていた(食べられていた?)糞を●、原型をとどめていた糞を○と表しました。番号順ではなく、同じ結果だったものをまとめて見やすいように並べ替えました。
01●サルナシ
03●サルナシ
05●サルナシ
07●サルナシ
10●サルナシ
11●サルナシ
02○サルナシ
04○サルナシ
09○ヤマブドウ
08○ヤマブドウ、動物の毛
12○ヤマブドウ、動物の毛
06○動物の毛
結果、
1)サルナシが含まれている糞だけが、散らかっていた(=コガラに食べられていた?)
2)サルナシ糞が全体の2/3を占めていた。サルナシ糞のうち散らかっていたのは3/4
3)ヤマブドウ糞、動物毛糞は散らかっていなかった
でした。コガラに狙われていたのはサルナシ糞だったことが分かりました。ですが、サルナシのたねは長径が2ミリと小さいものです。こんなのを狙っていたとは考えられません。サルナシがテンの糞に含まれるときは、なんかペーストやジャムのようになっていて、鼻を近づけるといい匂いまでします。そんなことから、もしかしたらコガラは糞食していたのかもしれません。
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3.【活動案内】●乙女高原観察交流会● 2月4日
・日 時 2月4日(土) 集合9時。解散は午後2~3時ごろ。
・集 合 午前9時 道の駅 はなかげの郷牧丘(国道140号沿い)
・持ち物 弁当、水筒、観察用具。雨具、防寒着も用意してください。
・参加費 無料。
※いつもだと乗り合わせて乙女高原に向かいますが、コロナ対策のため、各自の車で向かうかもしれません。車道はところどころ凍っています。
【参考】2021年2月の観察交流会の様子(2022年2月の講習会はコロナのため中止)
https://blog.goo.ne.jp/otomefcact/d/20210206
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4.【活動案内】 ●2022年度総会● 3月12日(日)
日 時 3月12日(日)午後2時~(準備は1時半から)
場 所 山梨市役所牧丘支所
次 第
1.開会のことば
2.代表世話人あいさつ
3.議 事
①2022年度活動報告
②2022年度収支決算報告
③会計監査報告
④新規世話人への立候補→承認→代表世話人の互選
⑤新旧世話人あいさつ
⑥2023年度活動計画提案
⑦2023年度収支予算提案
4.その他
5.閉会のことば
※コロナ感染拡大防止のため、できるだけ短時間で行います。
※世話人への立候補をぜひお願いします。
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■乙女高原観察交流会■
●乙女高原ファンクラブとしての行事でなく、参加者各自の自主的活動として行うもので、活動に伴う旅費や飲食、傷害保険などすべて自己責任となります。
●途中からの参加や、午前中だけの参加など自由ですが、解散時間の目安は、現地3時、道の駅3時半とします。
●雨天の場合などは現地には行かず、道の駅での交流会にしたり、早めに散会するなど、参加者各自の意思で決めてもらいます。
●参加者は、乙女高原ファンクラブのメルマガメンバーとしますが、お知り合いを同行されることは自由です。
●乙女高原観察を通した交流目的のため、参加者間で情報を共有できるように、乙女高原ファンクラブ世話人会の了承のもと、メルマガなどを利用させていただきます。
※今後の予定
次⑪02月04日(土)集合:09:00・道の駅
⑫03月04日(土)集合:09:00・道の駅
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■街の駅やまなしでの乙女高原展■
中央線山梨市駅すぐ北(北口から出て、すぐの信号を渡り、北に向かって歩いてください。郵便局の北です)の「街の駅やまなし」には常設の乙女高原コーナーがあります。
https://www.city.yamanashi.yamanashi.jp/citizen/docs/yamanashi_02.html
現在、シーズン35「乙女高原のコケ」の展示をしています。
https://blog.goo.ne.jp/otomefcact/d/20230130
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●教えてうえちゃん いつでもどこでも自然観察●
ウエハラと地域のケーブルテレビ局「山梨CATV」とがコラボして標記の番組を作っています。放映後、局がユーチューブに投稿してくれています。1/6に4回目(=4th season)のロケを行いました。万力公園北のちどり湖に来ているカモたちが主役です。2月に放映後、ユーチューブ投稿する予定です。
◆3rd season「秋の自然観察」2022年10月4日、万力公園にて収録
・第11話 シロツメクサとカタバミの手品
https://youtu.be/yHSGLwSCR74
・第10話 ドングリⅡ
https://youtu.be/9mm-OqCLUMo
・第9話 ジョロウグモⅡ、ドングリⅠ
https://youtu.be/6ThmCLwZQDo・第8話 ジョロウグモはゴールデン・シルク。網に2匹のクモ?!
https://youtu.be/r1KxjyLTKfE
◆2nd season「夏の自然観察」2022年7月20日、万力公園にて収録
・第7話 蜜を盗むハチ!? 透明な虫?!~イチモンジカメノコハムシ
https://youtu.be/f0jUvRVf2Ig
・第6話 木の蒸散作用の実験、つる草実験~スズメウリ
https://youtu.be/tNHEHiINFK0
・第5話 スズメバチに出会ったら、樹液レストラン~カナブン
https://youtu.be/p9pMHZ_wXO4
◆1st season「春の自然観察」2022年5月13日、万力公園にて収録
・第4話 オニグルミ~頼りになる樹名板~まとめの話
https://youtu.be/8ua4r62y8zg
・第3話 葉っぱ一枚をじっくりスケッチ~ユリノキ・エノキ
https://youtu.be/k3-kDrFC9Ic
・第2話 アカマツに赤い実!?~マツグミ
https://youtu.be/m_o1j1kxQU8
・第1話 プロローグ~万力代表アカマツ
https://youtu.be/HVMMHTg6Sxw
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【乙女高原ファンクラブ事務局】
植原 彰(方) 〒404-0013 山梨市牧丘町窪平1110-3
電話とファックス 0553(35)3682
◎郵便振替口座
口座番号 00220-8-71093
加入者名 乙女高原ファンクラブ
◎ゆうちょ銀行への送金
店名 029店
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口座番号 0071093
加入者名 乙女高原ファンクラブ
※乙女高原ファンクラブのホームページです。
http://fruits.jp/~otomefc/
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