私が、学生時代にアルバイトで、中学生の家庭教師をしていた時のことです。
生徒さんは、渋谷区の中学に通学していました。彼女は、先天性心疾患で心臓手術を受けていました。
そのため、体育は、禁止され、見学のみとなっていました。内申書の評価は1でした。
成績は優秀でした。学年で、1,2を争う成績でした。幼少時に心臓手術をうけ、命を助けられたため、
将来、心臓外科の医師になりたいと。医学部志望でした。
志望校の戸山高校は、内申書のせいで、受験できませんでした。私立の有名高校の理数科を受験することになりました。
ライバルの同級生と受験しました。その方は戸山高校に合格したそうです。
中学3年の春にお母さんが胃癌で、ステージ4の腹膜藩種であることが判明しました。
医師から余命1,2か月と宣告せれたそうです。
お母さんは子供の受験までは、死ぬわけにはいかない。と頑張っておられました。
私の家庭教師の時間が終わると、帰りに、具合が悪いので、都立広尾病院まで、車で、送ってくれないかと、何度か依頼されることがありました。
それでも頑張り、1年後の合格発表の日に、彼女は、合格し、ライバルの子は不合格でした。
その知らせを、家のベッドで聞いて、大きな声で、万歳、万歳と二度叫び、その後、安らかに息を引き取ったそうです。
母親の子の将来を心配し、思う、気持ちが、病に打ち勝ち、生きながらえたのです。
家族愛が、医学の常識を、乗り越えた例だと学びました。