小さい水晶・1



標本棚の中の、最小の水晶たち。
どれも2センチに満たないが、美しさは一級品。
照りの良い水晶は泥離れが良いせいか、掘っていても目に付き易い。
だから、特に注意していなくても、拾い上げる事が出来る。
そして、見つけると、その美しさに惚れ惚れとして、小さくても嬉しくなる。

小さくても大きな石と真ソックリであるが、もしもこれがもっと成長したなら、
中の芯の部分はもう大きくはならずに、外側の透明な所だけが大きくなるのだろうか? 
そうではなくて、人間と一緒で、中も外も同時に成長する様な気がしている。

人工水晶は、天然水晶から作る種水晶より太くはならないそうだ。
つまり、太く成長するのは、自然の技だし、
小さいままなのも、自然の技なのだろう。

★山梨県水晶峠産