長い石



長石は長い石と書くが、いつも違和感を感じていた。
大体の長石は、ずんぐりとしていたし、長いと言っても、水晶の方がずっと長いのにと思っていた。

しかし、この石は違う。長いと言うか細いくらいで、断面は 6.5x6.9 ミリしかない。
ガマの中にごちゃごちゃに埋まって入っていて、よく折れなかったものだと、感心した。
そして、この異常な細長さ。ああ、長石だと思った。
名前の由来は微妙に違うらしいが、それはともかくも、真の長石を採集した気分に浸れた。

長石には色々なタイプがあるようで、プロポーションはバラエティー豊かだ。
透明度も、まったくの不透明から、水晶の様な物まであるらしい。
この石には微妙にある。正確には、ある部分と無い部分が交互になっている。
面白いのは、左面と右の面の、柄の違いで、
左は明らかに斜めだが、右は光って見難いが水平だ。
照りはそこそこにあるが、表面はギザギザしているのが稜線で見て取れる。
単純な様で、結構複雑な石である。

★★山梨県黒平産