舞茸


とても優しい気持ちにさせる群晶。舞茸の様だと思わずにはいられない。

子供の頃に遊んだ公園の裏山で、大きな株をいくつも採った事を思い出す。
40年以上前の事だから、本当にあった事なのかさえも危ぶまれるほどの
イメージや断片としての記憶である。

記憶は色々な要素に分解されて、頭の中の複数のニューロンに仕舞われるらしい。
この群晶が舞茸とイメージされることから、舞茸に関する記憶が想起されて、
子供の頃の、何の恐れも心配も無かった幸せな時間が、
この石の印象となるのではないだろうか。

でも、この石自体にも要因は認められる。
あまり強くない照り、協調性に富んだ水晶の這え方、柔らかいジェルの様な印象のインクル、
和やかな時間を感じる。
☆山梨県水晶峠産