桃と一緒に



メロン晶洞からの石だけど、桃と一緒に写真を撮る。
この石はかなり黒い。それでも覗いて見れば透明度はあり
クラックは入っていないから、カットすればグレードの高いルースが出来る事は間違いない。
でももちろん、カットする気はさらさらない。

この石の特徴は、直線性が高いこと。なんだかやけに角が立って見える。
水晶をイラストで書こうとすると、よくこんな無機的な感じになる。
手前斜めの柄は電気石。
表面が白いのは、長石が付着しているからだが、
根元部分は内部も長石かもと思わせる雰囲気がある。
ひっくり返して断面から見ると、まあ1ミリくらいは長石の様だ。

ガマを開けるには、兆候があるところを叩く事だが、
この”兆候”が難しい。ひらけたところは、多くの人の目で見られているので、あまり無い。
端っことか、滅多に人が入らないところとか
そんなところを求めてさまよう事になる。
メロン晶洞は、岩の下端に隠れてあった脈の兆候を追って開けた。
自分としては、時間を掛けて追った結果の晶洞だった。
★★山梨県黒平産