白い舟


全体が500円玉に乗るくらいの小さな長石に
小豆くらいの煙水晶が一つ立っている。
長石は裏面のない半ペタであるが、照りはMaxで水晶の方もまた同じ。


瑞々しい白い舟に乗って、小さき子は旅をする
行く末は何処か、知るはただその流れたる河
時に小鳥が舞い降り、あるいは雷雨に打たれる事あり
辿り着く岸あるか無いかも判らず
ただ河は流れる