右柱面のピンクは左の桜草の色。でも紺は何に由来するのか?
外は青空だけど、ここまで濃い色ではありません。だけど何かの加減で
青空がこのような色になったのでしょう。この水晶がもの凄く強い照りを
持っている事の表れです。錐面も同じく底光りしいています。
スパンコールのような模様は、雲母が裏側に張り付いて、
結晶の成長が妨げられて窪んでいるところです。
雲母は大抵は2〜3面に貼り付くから、付いていない面が表になります。
雲母が錐面に着くと台無しになるから
このように、下にだけに付いているのは理想的。
ちなみにこれは右水晶。写真でも分かります。
ほんのわずかに煙色なのですが、中にはゴーストと呼ばれる、魅力的な
濃い煙色の、尖った山の模様が2〜3本、筋になって入っています。
でもスパンコールがあり、写真では分かりません。横から撮るとそれは
しっかりと写るのですが、やっぱり横向きは冴えないので、やめました。
ゴーストの成因は分かりませんが、他の産地の紫水晶に入っている物も持っています。
成長の過程で、放射能を強く浴びたのでしょうか? ひょっとして大昔に起こった
遠い宇宙での超新星爆発の影響とか・・。そんな事が立証されればすごいです。
この水晶は形も良いし、錐面も完璧なので、★がもっと多くても良さそうですが、
実は、この産地の、とてつもなく素晴らしい石を見せて貰った事があるのです。
それがどうしても頭から離れない。だから星一つ。
★山梨県水晶峠産