豆腐


普通の長石は豆腐に似た色合いで、水晶の様に尖った所がないから、温和な印象の鉱物だ。
多くは、ずんぐりとした形に結晶するが、中には名前の様に長くなる。

晶洞を探す時には鍵となる石で、四角っぽく大きく結晶して、露頭では少しだけ飛び出ている場合が多い。
ハゲでは風化によって砂一粒ずつ崩落するが、粒の大きいペグマタイトは、なかなか剥落せずに飛び出るのだろう。
そんな所を見つけた時は、とてもワクワクする。しかし、ペグマタイトがあっても晶洞があるとは限らない。
立体的な長石が見られると晶洞が開き易く、平面的な長石の場合には晶洞の無い傾向がある様だ。

写真の様にしっかりとした結晶は、晶洞内にしかなく、晶洞の周りを構成する長石は、
石英と同じ事で、きちんとした平面を持たないから、採集対象にはならない。

★山梨県甲府市黒平産