劔  つるぎ


劔のように細く長い水晶。

測ってみると72ミリ。
良い長さだが、細いだけに質量感に乏しく、白い色もあってはかない印象を受ける。

写真の角度だと整ったプロポーションに見えるが、横から見るとややいびつで曲がっており
照りや条線のない、当たっているように見える線も2本入っていて
どことなく枝石かと思う雰囲気がある。
実際、そうでないか思っている。
脈状に伸びた枝石(ツル、石英)の先が運良く結晶したのではないだろうか?
このようなサイズの枝石は頻繁に出てくるので、ありえないことではないと思う。

採集をしているとすぐに気がつくが、枝石はやたら大きい。
だから大きな細い石が出て来ると、まず最初は、どうせ枝石だろうと考える。
枝石かどうかは、すぐに分かる。柱面がガサガサしているので土離れが悪いし
端が尖っていることも少ないからだ。

この石を採集した時のことは記憶の彼方だけど、きっと
あれ、頭が付いている、、と思ったに違いない。

★山梨県水晶峠産