春の森


森というと、樹木が鬱蒼と生える薄暗い所をイメージする人も多いだろう。
私なんかも、例えば本とかを読んでいて、森という単語に出会うと、真っ先にその様な所を思い浮かべるが
実際には色々な場所が混在している。特に沢が多いと水が流れるために地形の変化が大きく変わる事が多く、
土砂が樹木と共に流されたりすると、そこにまた木々が生えるまでの間は草にとっては楽園になる。

スミレの仲間は、そういった場所で普通に見られるが、葉も丈も小さなものだかりだから
普段歩いている時には、ほとんど目にも意識にも入って来ない。
しかし、花期にはいっせいに美しい花を咲かせるから、そういった場面に出くわすと、ちょっと驚く。
家では大切に育てる部類の花だから、こんな場所では足の踏み場に困ってしまう。

これくらい群生しているとすぐに目に留まるものの、
何気ない場所でも、日当たりの良い乾き気味の所に普通に生えていて、
採集中にちょっと意識が変わった時などに、あれっ、こんな所に、、、と思う事はしょっちゅうある。
森の中で、一番親しみを覚える花である。