某遊園地の恐怖



 社会人になると、色々とお付き合いというものが出てまいります。
 それは会社の中であったり、親戚付き合いであったりします。
 さて、私は元来遊び下手です。
 なので何処に遊びに行けばどんな楽しみが待っているかなど知る由もございません。それでも「遊ぼう」と言われれば誘いにはのります。
 今回お話するのは親戚からの「遊ぼう」コールでした。相手は10歳年上、小さい頃から遊んでもらっていた優しいお姉さんでございます。お姉さんは徐に言いました。
 「はるちゃん。ジェットコースターは大丈夫?」
 以前の私なら即答で無理と答えたでしょうが、数年前に千葉にあるのに東京の地名が付いている遊園地で友人に乗せられた事がありました。そこで思ったのは、ジェットコースターも大丈夫だ、私。今考えると清々しいまでに勘違いしておりました。ともあれ、その場では大丈夫だと思った私は
 「うん。大丈夫」 
 そう答えました。かくして親戚の心優しいお姉さんと山梨県にある某遊園地に行く事とあいなりました。
 某遊園地は山梨県では唯一(でしょう、多分)ジェットコースターのある遊園地です。そればかりかギネス公認のジェットコースターまでございます。そこに行くのは数年振りでした。あまり変わりばえのしない遊園地内。何だか懐かしさまで感じます。そこでいの一番に乗った乗り物とは、グレート・●ブーンなる乗り物でした。…合羽が売っていたのですね、100円で。買って乗ってみました。そしたら何て運の良い事でしょう一番前でしたよ(泣)。お姉さんは大喜びです。聞くところによるとお姉さんは大の絶叫マシーン好きだというのですね。…姉さん。もっと早く言って下さい。
 乗った感想流石グレート!! 
 いや、当日は暑かったので丁度良いお湿りでした。
 そして2番目に乗ったのはレッド●ワーという垂直落下するアトラクションでした。座席に座ってガッタンコガッタンコと地上52メートルまで上ります。そしてそこで暫し待つ。いつ落ちるのか判らない状況にや〜、景色が綺麗だねぇ。などと現実逃避を図っているといきなり落下。その速度65キロ。お尻が座席から浮きます。肩に安全バーがめり込みます。はっきり言って、苦しいです。そう思うのも束の間。ガッシャンコガッシャンコと、壊れたのかと思う位に何度も上下に揺れます。
 乗った感想背中を走る感覚が…。 
 そして次に乗ったのは、キングオブコースターといわれているFUJI●AMAでした。お姉さんの目的は最初からこれでした。これに乗りたいがために態々山梨くんだりまで来たと言っても過言ではありません。ええ、乗りましたとも。キングオブコースター。
 さて、ここでちょっと考えなければいけません。私はそれまでの人生であまり、ジェットコースターという物に乗った事はございませんでした。何故なら避けていたからです。こう、何ていうのでしょうね。ノミの心臓している人間(突っ込み不可)が乗ってはいけないもの。それがジェットコースターだと思うのです。そんな訳で私はご辞退させて頂きます。と何度も言いかけました。実際、待つ時間が長ければ言おうと思っていたのですよ。そしたら、待ち時間が極端に短かったのです(何ていうことでしょう)。通常なら1時間とか待つ筈の人気アトラクションなのに、30分くらいしか待ちませんでした。
 乗りました。係りのお姉さん達がにこやかに送り出して下さいましたとも。ここでも座席は一番前。マニア垂涎の絶好ポイントですとも!!で、ガッタンコガッタンコと頂上まで上ります。一気に開けた視界、ああ、いいお天気だ。と思ったら次の瞬間に目に映ったのはレールでございます。ここでも肩に安全バーが食い込みました。だから、痛いってば…。そして更に体が宙に浮く感覚がございました。 左右に激しく揺れる頭。天と地が逆転するという一大事。脳味噌がダイレクトに揺らされております。乗りながら「まだ?まだ終わらないの?!」何度そう思ったか判りません。終点についた時には目の前がグルグル回っておりました。お姉さんはご満悦です。よかった、お姉さんが幸せなら私も嬉しいです。
 その後、普通のアトラクションにも入りましたが、あんまり記憶に残っていないのは、アレのせいでしょう。
 最近のこの遊園地の目玉。
 ドド●パ。
 
 絶叫マシーン好きなら乗らずにいられないらしい乗り物です。これ、コース全長が1キロ弱あって最高時速が172キロというモンスターマシーンなのです。CMでは幾度となく見ておりましたが、まさか自分が乗る日が来ようとは思いもよりませんでした(遠い目)。で、待つこと2時間…FUJIYAM●が空いてた理由は皆がドドン●で皆さん待っていたからだ、と知りました。
 ところでこの待っている時間ですが、延々ととある曲が流れているのですね。それは「We WILL ROCK YOU」クイーンの名曲の1つですね。その曲に合わせて曲が延々と流れているのですつまり「ド・ド●パ ド・ドン●」…と。これを2時間聞かされると気が狂いそうになります(いや、本当に)。しかも炎天下の中、日除けなし、水分補給もできないとなると拷問です。段々口数も減ってくるし。そんな試練を乗り切って乗らなくてはなりません。
 いまだ嘗て乗り物に乗るのにここまで苦労したことがあっただろうか。いや、ない。反語まで使っちゃいますよ。その位ギリギリな精神状況でした。はい。
 で、乗ってみました。スタートはどうなるんだろうと思っていたのです。そしたら何やらトンネルのような所でストップしたのです。そう、イメージとしてはSF何かでよくある、ワープホールみたいな場所です。暗くて、高速をイメージしたような蛍光灯が並んでいました。そこで止まっているとNASAの宇宙船打ち上げ時みたいなカウントダウンが開始。
 3・2・1 ド●ンパァ!!
 同時に物凄い勢いで視界が開けます。あっという間に終わりました。ハッキリ言いましょう。
 息が止まりました。
 「きゃー」とか「わー」とか言ってられませんでしたよ。物凄い風圧で。カーブに差し掛かって漸く声がでる位、飛出した瞬間は無理。そして親戚のお姉さん大満足。私は首を痛めました(泣)。
 その後も絶叫系マシーンに乗り続けましたが、怖くありませんでした。何でって、ドド●パに比べたら平和そのものですっ。2回目に乗ったFUJI●AMAさえ怖くないのは素晴らしいです。問題は首が痛いこと。筋やったみたいです。
 とにかく、こんな恐怖体験は生まれて初めてでした。地元にこんな恐怖スポットがあったとは…驚きでした。侮りがたし、某遊園地、です。
 因みにこの遊園地はお化け屋敷も有名ですが、私は絶対に入らないと心に誓っております(ーー;)。  
 
 余談ですが、妖怪好きとしてはゲ●ゲの鬼太郎のアトラクションとツ●ノコ発見看板があったのが嬉しかったです〜〜♪                             


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