改訂 乙女高原案内人養成講座テキスト
伝えることで守る 乙女高原の自然

乙女高原ファンクラブ
2014年5月1日発行。A4判 270ページ。頒価 (実費) 2,000円 (送料430円

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 2006年12月1日に発行した『乙女高原案内人養成講座テキスト 乙女高原案内人〜誕生と成長の記録』に、大幅加筆修正しました。
 初版は188ページでしたが、この改訂版は270ページになりました。


 TOYO TIREグループ環境保護基金より助成をいただいて作り,第X期乙女高原案内人養成講座のテキストとしました。そればかりでなく、地域の小中高校や図書館等に寄贈しています。

一般の方にも実費でお分けできます。
頒価は1,500円
送料は1・2冊なら430円。3冊以上はご相談ください。

 送金には郵便振替をご利用ください。
  口座名  乙女高原ファンクラブ
  口座番号 00220−8−71093


       〜以下はもくじです〜



改訂 乙女高原案内人養成講座テキスト

 伝えることで守る乙女高原の自然 もくじ

2006年度版への 巻 頭 言   今井信五さん・・・・・・・・・・・・・・・1

も く じ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2

  

1部  乙 女 高 原 と フ ァ ン ク ラ ブ ・・・・・・・・・・

ここでは,どんな思いで乙女高原ファンクラブを創設し、活動しているかを紹介します。

 ・小さな草原の、大きな挑戦  植原 彰 (日本高山植物保護協会会報2019.9)・・・・・6

・見つめて守る、乙女高原の自然  植原 彰 (山の自然学クラブ会報2018.2)・・・・・11

・自然を思う気持ちを次代へ  植原 彰 (『季刊 人間と教育522006冬号)・・・・・17

※高原の自然保護とシカの食害   植原 彰 (山梨日々新聞2010.3.7時 標)・・・・・21

・・・・・・・・・・・・・・・・・22

 

第2部  案 内 人 養 成 講 座・・・・・・・・・・・・・・・23

養成講座の講義と野外実習の記録です。乙女高原案内人は、ぜひ、全部に目を通してください。

 乙女高原案内人養成講座2003  日程表・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・24

 1日目 講義 インタープリターとは  今井信五さん・・・・・・・・・・・・25

    講義 乙女高原の自然 植原  彰・・・・・・・・・・・・・・・・・49

    実習1 インタープリテーション体験T  今井信五さん・・・・・・・・60

実習2 インタープリテーション体験U  植原 彰・・・・・・・・・・65

 2日目 講義 自然保護とは  植原 彰・・・・・・・・・・・・・・・・・・67

    実習3 乙女高原の植物T  小松澤 靖さん・・・・・・・・・・・・・81

実習4 乙女高原の植物U  宮原孝男さん・・・・・・・・・・・・・・84

 3日目 講義 乙女高原の歴史  古屋利雄さん・・・・・・・・・・・・・・・86

    実習5 乙女高原の動物  石原 誠さん・・・・・・・・・・・・・・・94

実習6 インタープリテーション実習  奥山永雄さん・・・・・・・・・97

 特別記録 実習 乙女高原の動物  北垣憲仁さん・・・・・・・・・・・99

 実習 乙女高原の地形地質    時田 恵さん・・・・・・・・・・102

 

第3部 乙女高原の気になる自然 ・・・・・・・・・・109

    乙女高原で自然観察する中で、私たちが「!・?」と思い、注目して観察していること・ものです。

 ●マルハナバチ●・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・110

國武陽子さん講演録「マルハナバチってなに? 2005.1.乙女高原フォーラム・・114

●谷 主●・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・130

勝山輝男さん講演録「スゲがつくる坊主たち」2017.1.乙女高原フォーラム・・・132

ス ミ レ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・144

いがりまさしさん講演録「生物多様性の妖精スミレのふか〜くてひろ〜い話」

2016.1.乙女高原フォーラム・・・147

●ヤマアカガエル●・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・159

●アサギマダラ●・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・162

● シ   カ ●・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・166

星野義延さん講演録「シカ乙女高原自然える2009.1.乙女高原フォーラム166

吉田 洋さん長池卓男さん講演録「シカが乙女高原の自然を変えている」

  2010.1.乙女高原フォーラム・・・・169

高槻成紀さん講演録「シカ・人・乙女高原未来」2011.2.乙女高原フォーラム172

高槻成紀さん講演録「乙女高原のシカ問題を調べてわかったこと」

  2015.1.乙女高原フォーラム・・・・183

 

第4部  草   原   保   全・・・・・・・・・・・・ 197

    草原保全をテーマにした3回の乙女高原フォーラムの講演録です。

   高橋佳孝さん講演録「草原の復活にむけて」 2004.1.乙女高原フォーラム・・・198

須賀 丈さん講演録「草原を守ればつながり復活」2020.1.乙女高原フォーラム213

鷲谷いづみさん講演録「生態系スチュワードシップで草原を守る」

2023.1.乙女高原フォーラム・・・・229

  資           料  ・・・・・・・・・・・・・・・245

   これまでの乙女高原ファンクラブの歩みと、乙女高原での自然保護活動のマスタープランです。

 ・乙女高原ファンクラブ 年表・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・246

・乙女高原ファンクラブ 各プロジェクト等の経緯・・・・・・・・・・・・・・254

・「乙女高原の森」の保全および活用に関する提言 ・・・・・・・・・・・・・259


謝  辞 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・269




改訂 乙女高原案内人養成講座テキスト
伝えることで守る乙女高原の自然


  2006年版への 巻 頭 言
               今井信五(しろうま自然の会代表:当時)

 1998年の冬季五輪が開催される数年前、長野県では競技会場設置をめぐって、自然保護上の問題がいくつも起きていて、会場地のひとつ白馬村で活動している「しろうま自然の会」は、その渦中にありました。
 ちょうどその頃、山梨から、乙女高原で起こっている問題にどう対処したらよいか、という相談の電話がありました。長野のいくつかの事例が、そのまま山梨で役立つとは限らないと前置きした上で、対処法をお話ししたことを記憶しています。
 数年たって、電話のあった日以降、地元では問題解決に向かって地道な活動が行われていて、高原を守るための人材養成に取り組もうとしていることを知りました。市民のボランタリーな活動を軸にして、行政などの協力も得ながら進めようという先駆的な内容を持ったものであることも知りました。
 ボランティア活動という「場」は、「学校」であると私は思っています。市民ばかりでなく、行政、研究者、企業などさまざまな主体が「お互いの異なる立場」を認識しあうことを前提として、行政は、行政として、企業は、企業として、市民や研究者もそれぞれの立場でできる役割を果たす中で、それぞれが気づき、学び、成長してゆくことが出来る「学校」のようなものだと思っています。
 乙女高原を守る活動は、乙女高原の自然環境をこれ以上損なわず、損なったところは可能な限り回復し、次世代に引き継ぐというゴールに向かった、終わりのない活動だといえますが、乙女高原での活動(学校)に参加したすべての人が、活動にかかわり続けることはもちろん、そこで成長し、学んだことを身近なところで活かしていただけるとすれば、活動の一端である人材養成にかかわらせていただいた者としてこの上ない喜びです。

 地域の大切なものを守るためのひとつの、そしてとても重要なことを、このまとめからつかんでいただければ・・・と、思います。


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