| ■乙女高原での調査研究 |
| 海を渡って乙女高原に来るチョウアサギマダラ |
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■関連ページ →ウエちゃんの乙女高原自然観察記 アサギマダラ
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 アサギマダラは,春は南から北へ,秋は北から南へ,まるでツバメのように「渡り」をするちょうです。
日本全国で,大人や子どもが,このちょうの羽根に印をつけて(マーキングといいます),どこからどこへ移動したかを調べています。だれもが気軽に交流しながらできる調査です。
【どちらの写真がオスで,どちらがメスか分かりますか? →答えは▼】
乙女高原にいるアサギマダラはどこから来たのか,また,乙女高原からどこへ行くのか,実際にマーキングをして調べてみましょう。
▼左がメスで右がオス。メスの後ばねは「全面チョコレート色にあさぎ色の小窓」ですが,
オスの後ばね(写真の左下)には黒っぽいしみのようなものがあります。
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アサギマダラ調べ隊2008 活動報告
■1 たまご,幼虫調査を行いました
6月22日,7月6日の2回,乙女高原ファンクラブ会員限定で,アサギマダラのたまご・幼虫調査を行いました。乙女高原周辺を調査し,たまご・幼虫を見つけ,参加者みんなで観察しました。その後,これらは会員有志で継続観察しました。

「かみしばい」でアサギマダラの説明 アサギマダラの卵
■2 成虫のマーキング調査を行いました
8月3日,31日の2回,参加者を公募してのアサギマダラ成虫のマーキング調査を行いました。
全国の皆さん,翅に「乙女」とあるアサギマダラを見つけたら,ぜひお知らせください。
第1回 8月 3日(日) 参加者 23人 マーキングしたチョウ108頭
第2回 8月31日(日) 参加者 23人 マーキングしたチョウ 52頭

やわらかい網で傷つけないように捕獲 翅を優しく持って,油性ペンで印を付ける

調査用紙とマーキングしたアサギマダラ マーキング後,「死んだふり」をするアサギマダラ
■3 乙女高原でマーキングされたアサギマダラが兵庫県で再捕獲されました
8月3日のアサギマダラ調べ隊で「乙女,MH4,8/3」とマークされたアサギマダラが,
9月14日に兵庫県新温泉町海上林道上山高原で再捕獲されたそうです。
乙女高原からほぼ西に380キロメートル飛んでいったことになります。
■4 今度は室戸岬で再捕獲されました
8月6日に乙女高原で「乙女,UA4,8/6」とマークされたアサギマダラが,
10月18日に高知県室戸市の室戸スカイラインで再捕獲されたそうです。
乙女高原から南西に約500キロメートル飛んでいったことになります。
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| ■NEWS!! 2007年までにわかった「乙女高原におけるアサギマダラ」 |
■乙女でマーキングされたチョウが愛知で再捕獲
2003年8月24日,静岡県三島市の谷川さんが乙女高原でマーキングした10頭のアサギマダラのうちの1頭が,同年10月13日に愛知県田原市の衣笠山で再捕獲されました。乙女高原からの直線距離は170qです。
■乙女のアサギマダラはヨツバヒヨドリで
アサギマダラのオスとメスは,後はねの末端に黒い部分がある(オス)かないか(メス)で見分けます。そのことを頭の隅におきながら,乙女高原でアサギマダラを観察すると・・・どうも,アサギマダラのオスはヨツバヒヨドリばかりで見つかります。本(※)には,アサギマダラはオスの性フェロモンの材料でもあるピロリジジンアルカロイドを含むヨツバヒヨドリなどの花を訪れ,蜜や汁を熱心に吸い取りますーとありました。
■乙女の幼虫はイケマで
本(※)によると,アサギマダラの幼虫が食べるのはキジョランやイケマなどのガガイモ科の植物だそうです。2007年に乙女高原でアサギマダラの幼虫が見つかったのはイケマです。小さいうちは,葉を円くかじってから,その内側を食べるので,幼虫がいる葉には,ちょうどえんぴつが入るくらいの穴が開きます。
■さなぎは見つからず
見つかった幼虫を継続観察しました。ある日,大きくなった幼虫が,今までと違い,透き通った感じの色になり,そして葉からいなくなったので,さなぎになったと思いました。でも,さなぎは見つかりませんでした。アサギマダラのさなぎは翡翠のような色で,しかも金色のボタンを付けているように見えるそうです。
※佐藤英治『アサギマダラ 海を渡る蝶の謎』山と渓谷社
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