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   乙女高原ファンクラブ 公認
 乙女高原メールマガジン 第181号 2007.1.29.
発行者:植原 彰 (乙女高原のある山梨市牧丘町在住)
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  ▲▼ も く じ ▼▲
NEW! 0.【ニュースニュース】
NEW! 1.【活動報告】第6回乙女高原フォーラム 128日(日)
NEW! 2.【イベント案内】総会・座談会 3月11日(日)
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  0.【ニュースニュース】
●1.乙女高原ファンクラブの新しいホームページ,更新しました。トップページに新しい情報を集約してありますのでご覧ください。
http://www.kcnet.ne.jp/~otomefc/

●2.128日(日),山梨市民会館で第6回乙女高原フォーラムが行われました。参加者120名。軽井沢から来ていただいた南さんのお話はものすごくおもしろかったし,三森さんの作文朗読は心を打ったし,「パネルディスカッション風」の報告では案内人の皆さんが堂々と調査結果を報告しました。20人を超えるスタッフがこのフォーラムを支えてくださいました。→1

●3.案内人養成講座の報告書『乙女高原案内人 誕生と成長の記録』。(財)山梨鈴木助成事業財団の助成を受けて様々な団体や施設に配付するために作りましたが,希望される方には実費でお分けできるようにしました。A4判,188ページ。11000円です。詳しい情報は以下を。
http://www.kcnet.ne.jp/~otomefc/annaininreport.html

●4.今年はファンクラブ世話人改選の年です。世話人はファンクラブ会員ならどなたでも立候補できます。基本的に月に1回のペースで開催する世話人会に参加し,さまざまな活動の企画や準備をしていただきます。でも,「体」は参加できなくても,メール等で議論に参加することもできます。乙女高原の「自然」と「人と自然との関わり」を育むために,ひと肌脱いでいただけませんか? →2

●5.次回世話人会は年2月21日(水)午後7時半から牧丘町総合会館です。総会・座談会,来年度の活動計画についての話し合いをします。
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  1.【活動報告】
●第6回乙女高原フォーラム● 128日(日)

 数日前の天気予報では,確か雨か雪でした。でも,一年で1番寒い時期だというのに,とても穏やかな1日でした。6回目となる乙女高原フォーラムが無事,終了しました。1日を簡単にドキュメントします。

 朝10時半,スタッフ集合。じつは,ぼくはとっても心配でした。というのも,事前にメールでスタッフを募集しても,今回のフォーラムに限って,反応はとてもにぶかったのです。ところが,ふたをあけてみると25名もの方がスタッフとして裏方仕事をしてくださいました。本当にありがたいことです。
 スタッフ名札とスタッフ用資料を配布し,まずは全体で打ち合わせをしてから,各係に分かれて準備に取りかかりました。

 ぼくはパネルディスカッションに参加する皆さんとプロジェクターで投影する画像について最後の打ち合わせ。順番を変えたり,写真の差し替えをしたりしていました。その間に,着実に準備は進み,受け付けの用意も,会場やステージのセッティングも湯茶の用意も万全に整いました。

 南さんが無事到着したので,昼食を取りながら講演やパネルディスカッションの打ち合わせ。プロジェクターの試写もしてみました。ここで一つ問題が発覚。プロジェクターとパソコンをつなぐコードが短くて,演台から届かないことが判明。すぐに奥山さんが機転を利かせて,パソコン屋さんに買いに走ってくれました(行った店になく,さらにもう一軒,回ってくださったそうです)。これで無事,投影できました。

 フォーラムは県・市・ファンクラブの共催です。峡東林務環境事務所長さんと市長さんをお迎えし,フォーラム開始の時刻を待ちました。

 定刻をちょっと過ぎてから開会しました。市の観光課長である石場さんの司会で,中村市長さん,前山所長さんからご挨拶をいただきました。
 セレモニーが終わり,ここから進行を植原が受け持ちました。奥山さんに講師紹介をしていただき,今日のメインである南さんのお話です。

 南さんは,まずご自分のライフワークである金華山(宮城県の離れ島)のシカの生態についてお話してくださいました。金華山でシカが増えることによって,そこの自然にどんな影響が出ているのか? 単純に,シカの食べる植物が減るばかりでありません。植物が減るから昆虫も減り,その昆虫を食べて生活している,たとえばクモの体が小さくなったり,普通モグラの主食はミミズですが,シカの糞を食べている糞虫の幼虫をたくさん食べていたりと,生態系全体が変わってしまうことを報告されました。さらに,シカが変えた生態系によって,シカの生活もまた,変わってきていることも・・・。 南さんは金華山の事例をお話していたのですが,じつは,それが乙女高原の未来の姿(の一つの選択肢)だということにお気づきになりましたか?

 南さんはさらに「シカ」と十把一絡げにしないで,1頭1頭をていねいに観察することによって,シカの生活がより見えてきて,そうすると,シカと他の生き物たちとの関わりもずっとよくわかるようになるというお話をされました。なんと調査フィールドで見られるすべてのシカを見分けられるようにし(これを個体識別といいます),名前を付け,それらのシカ400頭以上がどんな一生を送るか調べているんだそうです。すると,同じシカのオスといっても,一生に何回も交尾をし,ハーレムを形成する,少数の「勝ち組」と,多数の「負け組」がいることがわかってきたのだそうです。
 シカのオスにとって,角は,自分の子孫を残すために,ライバルと争うための重要な武器です。ですから,絶対に大きな角がほしい。ところが,金華山のようにシカの密度が高いとエサ不足になってしまい,角に回る栄養も少なくなってしまいます。すると,同じ大きさなのに軽い角(つまりは密度の低い)になるのだそうです。
 
では,もっとエサ不足になるとどうなるのか? 角を軽くするといっても限度があります。あまりにも密度が低いとスカスカで,すぐにポキッと折れてしまいます。かといって,大きさは保持したい。さあ,どうすればいいと思いますか?(答えはここでは教えません。よーく考えてみてください)

 ヤマアカガエルに小さな発信器を付けて行動を追いかけたり(最後には木の上から電波が来るようになったそうです。なぜでしょう?),マルハナバチの巣が見つかったので,11頭に背番号を付けて,それらの行動をチェックしたりと,興味深い調査活動をいろいろ紹介してくださいました。
 ホント,ずーっと話に引きづり込まれてしまった70分間でした。

 10分の休憩後,塩山中学校の三森さんに作文の朗読をしてもらいました。去年の秋,新聞社の作文コンクールに入選したもので,乙女高原での経験,そして思ったことがみずみずしい感性で素直につづられている,素晴らしい作文です。世話人会ではそのコピーを皆さんにお配りして読んでもらっていたのですが,「やっぱり本人が読むというのがいいよね。ジーンときちゃった」というような感想をたくさんいただきました。

 そして,いよいよ「パネルディスカッション風」乙女高原の調査報告です。
 4人のパネラーが,それぞれ4つのテーマで映像を使いながら,お話しました。
 まず内藤さんから,昨年,月例で行われた乙女高原案内人勉強会の様子。毎回,何かしら発見があったこと,同じものを継続して見ることができたこと,改めて生物多様性の大切さを実感したことの発表がありました。
 続いて,由井さんから,調べる草花の横に「旗」を立てて,その「旗」にその日の様子を書き込んでいけば,なにも一人が毎日行かなくても植物の開花や結実の調査ができる・・・と考えてやってみたことの発表がありました。毎年,同じようにお花が咲いているように見えても,1つ1つに着目してみると,花をつけずに終わってしまった草があったり,途中で折られてしまったり。植物にもいろいろな人生があることが分かりました。
 小林さんからは,マルハナバチ調べ隊の報告です。調べ隊の様子,マルハナバチの生態,そして,3年間の調査結果について。子どもも大人も楽しく調査ができるマルハナバチの魅力について語っていただきました。
 最後に,植原から,今年から始めたテンの糞調査の中間報告。100個の糞を拾って,大分の足立さんに送り,内容を分析してもらったところ,どうやら乙女高原のテンは(食べ物として)ネズミに依存しているらしいことが分かってきました。
 南さんからコメントをいただいたり,会場からご意見をいただいたりして,40分があっという間に終わってしまいました。

 石場観光課長さんに司会マイクをバトンタッチし,古屋ファンクラブ代表世話人からお礼をあいさつをし,無事,フォーラムを散会としました。

 スタッフみんなで後片付けをし,その後,南さんを囲んで,簡単な茶話会をしました。スタッフ以外の飛び入り参加もあり,22人で楽しくおしゃべりをしました。せっかくの機会なので,南さんへの集中砲火Q&Aでした。

 じつは,その後,2次会までやってました。駅前の喫茶店に会場を移し,少人数で南さんのハーレム状態となり,ピッキオのクマ対策などいろいろと興味深い話を伺いました。

 家に帰ってから,荷物の整理をしたのですが,終わったのは11時過ぎ。ファンクラブの荷物が毎年確実に増え,コンテナ20箱にもなっています。どこかに,これら備品のうまい保管場所はないでしょうか?
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 2.【イベント案内】
●総会・座談会● 3月11日(日)

■月日 3月11()
■時間 午後2時から(準備に参加できる方は,少し前から)
■会場 牧丘総合会館大ホール(山梨市民会館ではないので,お間違いのないよう)
■座談会 総会終了後。
※市の出前講座事業を活用し,市の(特に北部山岳)観光のビジョンについてお話を聞こうと考えています。

※今回は世話人の改選です。乙女高原のために,少しだけ力をお貸しいただけませんか? 世話人への立候補をよろしくお願いします。
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