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   乙女高原ファンクラブ 公認
 乙女高原メールマガジン 第206号 2008.6.29.
発行者:植原 彰 (乙女高原のある山梨市牧丘町在住)
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  ▲▼ も く じ ▼▲
NEW! 0.【ニュースニュース】
NEW! 1.【活動報告】乙女高原案内人養成講座2008 2日目
NEW! 2.【活動報告】シダ類の分類・生態研修会 6月22日
NEW! 3.【活動報告】アサギマダラ幼虫調査 6月22日
NEW! 4.【活動報告】マルハナバチ調べ隊 その1 6月29日
NEW! 5.【イベント案内】アサギマダラ幼虫調査 7月6日
NEW! 6.【イベント案内】アサギマダラ調べ隊 8月3日,8月31日
   7.【イベント案内】マルハナバチ調べ隊 8月10日,9月14日
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  0.【ニュースニュース】
●1. 乙女高原ファンクラブは結成8年目になりましたが,過去最高に忙しい1ヶ月に突入しています。1ヶ月の間,毎週日曜日に活動があり,それにプラスして小学校の自然教室のお手伝いや世話人会があるのです。もう大変です。

●2.次の日曜日(7月6日)は(会員限定の)アサギマダラ幼虫調査です。前回(6月22日)の幼虫調査では,幼虫は見つかりませんでしたが,イケマの葉の裏に産んである卵を十数個発見することができました。卵からどんな幼虫が孵ったか,楽しみです。→5

●3.乙女高原はレンゲツツジのシーズンが終わり,梅雨の雨の中,アヤメがひっそりと,でも,凛と咲いています。ノアザミやニガナなどが咲き始め,いよいよ乙女高原に夏が訪れる予感がいっぱいです。

●4.乙女高原に通じる道のうち,塩平→焼山峠を通って乙女高原に行こうとすると,途中が工事中で,ほとんどの時間帯が通行止めです。柳平塩山線を通って乙女高原に行くことをお勧めします。塩平→焼山峠は8月3日に開通予定です。

●5.次回世話人会は7月16日(水)午後7時半から9時まで牧丘総合会館で行います。世話人でなくても参加できます。おいでください。

●6.乙女湖のほとりにある柳平の金峰山荘で,お昼が食べられます。例えばバーベキューセットが1600円。要予約。詳しくは直接電話でお確かめください。0553−35−4375。
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 1.【活動報告】
●乙女高原案内人養成講座2008 2日目● 6月15日

 今回は特別に講師をお二人お願いしました。まずはお二人の野外実習からスタートです。10人ずつ2班に分かれて1時間ずつ「体験」しました。

●乙女高原の地形地質
 担当の時田さんは高校の先生をしながら,(財)日本自然保護協会の自然観察指導員講習会講師をなさっている,自然観察の大ベテランです。
 まずは「凹凸のある」地図を取り出して,山梨の地史を簡単におさらい。それと石がリンクします。八ヶ岳は安山岩で灰色。富士山は玄武岩で黒。乙女付近は花崗岩で白。どうです? わかりやすいでしょ。乙女でよく見られる花崗岩は参加者に回しながら,一言ずつ言ってもらいました。「堅い」「ザラザラ」「ピカピカ光るところがある」「川原で見た」「お墓にある」「こういう石の下には魚はいない」など,一人一人の目の付け所や感じ方が違っていて,おもしろかったです。

 草原を少し歩いたところで,土を取り,色を見ます。カラーチャートで一番近い色を探すと「憲法色」にたどり着きました。土の色にも意味があって,酸化が進む(生き物の活動が活発)と黒っぽくなって,還元が進むと青っぽくなるのだそうです。
 土にさわってみた,その手触りも大切だとか。なるほど,自然観察は五感でするものなのですね。

 三角点では,石の観察。風化した石の割れ方にも注目。確かに,ここの石は,まるでタマネギの皮をはがすように割れています。

 水晶の話,巨大な霜柱の話などもあり,1時間があっという間でした。

●乙女高原の動物
 講師の北垣さんは都留文科大学で,学生たちと一緒に地域に取材しながら雑誌をつくったり,山の中に動物観察小屋を建てて,じっくりと動物の観察をなさっている,実践派のナチュラリストです。
 北垣さんのは,徹底して「答えを言わない」実習だったので,皆さん,いやがおうにも,ああでもない,こうでもないと盛り上がっていました。

 遊歩道に糞が見つかりました。ポロポロしている糞です。ぼくはすぐに「シカだ」と思いましたが,北垣さんは動物名を出しません。「手に持ってみてください。堅さは?  重さは? 匂いは?」「ほぐしてみて? どんなものが入ってますか?」じっくり観察してもらってから,「どんな動物でしょう?」と初めて質問しました。
 「動物にとって,糞をするのは命がけです。無防備になりますからね。では,まわりの環境はどうですか? 開けた場所になっていますか?」

 ミズナラの木を差して,「これはミズナラの木です。動物たちにとっても大切な木です。乙女高原に来られる方たちなら,覚えておいたほうがいいでしょう」 どんぐりを探しては,「動物たちの食べた跡が残っているのですが,分かりますか?」

 遊歩道の真ん中に2つの小さな穴。どうして,こんなところに穴が二つ,あるのでしょう?

 森の中の遊歩道わきにミヤマザクラのたねがたくさん落ちています。中には,誰かに中身を食べられたらしいたねも。「動物が実などを食べた跡のことを食痕といいますが,おそらくこれは,ほ乳類の世界最小の食痕です。それが乙女高原で見られるんですよ」

 こんな楽しい発見をしながら遊歩道を一周し,最後に集まって,感想の分かち合い。それから,シカの頭の骨やらビーバーのあごの骨と歯やらを見せてくださいました。やっぱりあっという間でした。

●自然の保護
 昼食を挟んで午後は,室内で講義です。今回は「自然の保護」がテーマ。講師はウエハラです。伝えたいことはたくさんありますが,一番は「自然保護には種類がある」ということ。今のままの状態を維持させる「保存」。上手に利用しながら守っていく「保全」,自然を壊してしまったところには強力に手を入れて自然を取り戻す「復元」。この3つを時と場合と場所によって使い分ける必要があります。

 乙女高原で言えば,春から秋にかけてロープを張って,中に入れないようにするのは「保存」,草刈りして(手を入れて)草原を維持するのは「保全」,痛んだ遊歩道は閉鎖して草刈りの草を投げ入れ回復を待つのは「復元」です。 皆さんにうまく伝わったかな?
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 2.【活動報告】
●シダ類の分類・生態研修会● 6月22日

 あいにくの雨でしたが,なんと17人もの参加者がありました。今日はロッジは借りていないので,裏の炊事場を使って,まずは講師の岡部さんからシダの話を聞きました。岡部さんは,(もちろん保護の対象になっていない場所から)いくつかのシダを採集して,持ってきてくださいました。それらを実際に見ながら研修しました。 シダ植物の生活史,各部位の呼び方,分類の仕方などを資料を使いながら,ていねいに教えてくださいました。

 次に,歩きながら,実際にシダを観察しました。
 「ここに2種類のシダが生えているのですが,分かりますか?」草原の中に生えている,そんなに大きくないシダです。最初のうちは「見えてきません」でしたが,一生懸命に見ているうちに,両者の違いがだんだんわかってきました。なんだか,ピンボケの写真がだんだん鮮明になっていくようで,おもしろかったです。ヘビノネゴザとヒメシダの2種類でした。蛇の寝ござなんておもしろいネーミングですね。
 草原の中にはミステリーサークルを作るヤマドリゼンマイもあります。このシダはそれぞれの葉に胞子ができるのでなく,胞子を作る専門の葉ができます(茶色に見える,葉らしからないのがそうです)。胞子葉というそうで,それを観察しました。

 湿地への遊歩道を進むうちに,まるで株立ちになっているように生えていたのはシラネワラビというそうです。1枚の葉の一番下の下側の小葉群が大きく,全体的に楕円形に見えました。

 スターウォーズに出てきそうな巨大な力強い株を作るのはオシダ,そのミニ版みたいなのがミヤマクマワラビ,1枚の葉の一番下の小葉群が下向きで,まるでヘの字のように見えるのはミヤマワラビ。
 大きな岩にはコケシノブ,ノキシノブ,イヌシダなどが付いていました。
 小さなイチョウの葉が沢山付いているようにみえるオウレンシダやコウヤワラビも見ることができました。

 しまいには,シダばかりが目に付くようになってしまいました。楽しい研修会でした。
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 3.【活動報告】
●アサギマダラ幼虫調査● 6月22日

 シダ研修会が終わり,お昼を食べた後は,アサギマダラの調査です。
 まずは担当の高橋さんが,ご自分が撮った美しい写真を拡大・ラミネートしたスペシャル紙芝居を使って,アサギマダラの特徴や育ち方を説明してくださいました。やっぱり自分が撮った写真を使って説明するのは,臨場感がありますね。

 その後,高橋さんがアサギマダラの卵を見つけた場所に移動して,みんなでアサギマダラの卵を見つけました。
 乙女高原ではアサギマダラの幼虫はイケマというつる植物の葉を食べます。ですから,イケマの葉をそっとひっくり返すと,卵が見つかる・・・かもしれない・・・という寸法です。みんな続々と卵を見つけました。アサギマダラの卵は白くて,ちょっとした楕円形で,表面に細かい筋が付いていて,とてもきれいでした。

次回の調査で,どんな幼虫が見つかるか,楽しみです。
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 4.【活動報告】
●マルハナバチ調べ隊 その1● 6月29日

 昨日まではそんなでもなかったのに,今日に限って雨。「雨も天気のうち」とは言いますが,雨になるとマルハナバチは極端に飛ばなくなるので,ほんとにあいにくの天気です。それにしても,今年はよく天気に泣かされるなあ・・・。

 実は今回,新作を用意していました。それは「マルハナバチのヘー」説明パネルです。1枚のパネルはA4の大きさ。それに「スポーツ用品ブランドになったマルハナバチ」とか「ドイツの戦車になったマルハナバチ」とか「クマバチと間違えられたマルハナバチ」「魚になったマルハナバチ」などの話題を1枚に一つずつ書きました。展示して見てもらおうと思ったのですが,この雨じゃなあ・・・。

 ところが,中止だったにもかかわらず,乙女高原には物好きな(失礼!)8人が集まったので,さっそく,ロッジのホールのテーブルの上にこれらのパネルを並べ,見てもらいました。
 そして,8人で相談し,マルハナバチの紙芝居と草原の中の散策をして,早昼飯を食べて,解散することにしました。

 草原の中を歩いていて,目に付くのが,シカによるだろう食害でした。イタドリ,クガイソウ,シシウド,ヨモギ,ヤマハギなどが喰われていました。乙女の草原はこのままで大丈夫なのでしょうか? 心配です。

 お昼を食べました。竹居さんが手作りの品をたくさん持ってきてくださり,みんなで舌鼓を打ちました。
 普段は忙しくてなかなかお話する時間も取れませんが,今日はゆっくりとお話することができました。情報交換がすごく楽しかったです。
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 5.【イベント案内】
●アサギマダラ幼虫調査●

 この活動は「乙女高原ファンクラブ会員限定」です。

■日時 7月6日(日) (雨天決行) 13時から15時
■集合 乙女高原グリーンロッジ前
■持ち物 雨具,筆記用具。ルーペ,図鑑など観察用具がある方はご持参ください。
■問い合わせ・申し込み先 乙女高原ファンクラブ事務局
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 6.【イベント案内】
 ●アサギマダラ調べ隊●

 乙女高原のアサギマダラがどれくらいの旅をするのか,マーキング調査といって,チョウをいったん捕まえ,印を付けたらまた放すという方法で調べてみます。

 第1回 8月 3日(日)
 第2回 8月31日(日)
          ※もちろん,どちらか1回だけの参加も可。

■時 間 いずれも午前9時から午後1時30分まで。雨天中止。
■集 合 乙女高原グリーンロッジ前集合
■対 象 小学校4年生以上ですが,それより小さい子も保護者と一緒の参加なら可。
■定 員 20名。参加費無料(行事保険にはファンクラブの予算で加入します)。
■持ち物 筆記用具,弁当,飲物,雨具,帽子。
     ルーペ,虫とりあみ,油性ペン(名前ペン)などがあると便利です。
■申込み 乙女高原ファンクラブ事務局まで
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 7.【イベント案内】
 ●2008年度(第6期)マルハナバチ調べ隊●

 ずんぐりむっくりしていて毛むくじゃら。働き者で,いつもちょこまかと働いているマルハナバチ。いくら見ていてもあきません。しかも,めったなことで人を刺しません。マルハナバチをじっと観ていたら,彼女たちが乙女高原の自然にとってなくてはならない存在であることが見えてきました。

 第1回 6月29日(日) 冬眠からさめた女王に会えるかな?■終了

第2回 8月10日(日) 働き蜂がいっぱい見られる!
第3回 9月14日(日) 超レアなオス蜂に会えるかも??
         ※もちろん,どれか1回だけの参加も可。

■時 間 いずれも午前10時から午後2時30分まで。雨天中止。
■集 合 乙女高原グリーンロッジ前集合
■対 象 小学校4年生以上ですが,それより小さい子も保護者と一緒の参加なら可。
■定 員 20名。参加費無料(行事保険にはファンクラブの予算で加入します)。
■持ち物 筆記用具,弁当,飲物,雨具,帽子。
     ルーペ,双眼鏡など観察用具があると便利です。
■申込み 乙女高原ファンクラブ事務局まで
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