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乙女高原ファンクラブ 公認
乙女高原メールマガジン 第314号 2014.9.15.
発行者:植原 彰(乙女高原のある山梨市牧丘町在住)
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▲▼ も く じ ▼▲
NEW! 0.【ニュースニュース】
NEW! 1.【活動報告】マルハナバチ調べ隊 9月7日(11年目の第3回目)
NEW! 2.【活動報告】牧丘第一小学校の案内 9月9日(依田さんのレポート)
NEW! 3.【活動報告】草刈り実験 9月13日(2年目の第2回目)
NEW! 4.【活動案内】第15回刈り取りボランティア 11月23日
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0.【ニュースニュース】
●1.急な話ではありましたが,9月9日,山梨市長に乙女高原へのシカ柵設置要望書をお渡しするために市役所を訪れました。集まったは宮原さん,三枝さん,村田さん,鈴木さん,植原の5人。観光課の皆さんが仲介に入ってくださいました。応接室にて市長の望月さんに面会。宮原さんが要望書を手渡し,植原からシカ柵の必要性について説明させていただきました。
今後,観光課がシカ柵設置について検討してくださることになりました。今後の展開に注目してください。
なお,要望書と一緒に提出した理由書の内容は,メールマガジン311号で紹介した通りです。もう一度お読みください。
http://fruits.jp/~otomefc/maga311.html
●2.夏はあんなに少なかったマルハナバチですが,9月(今回)は,雨とはいえ,それなりにいっぱいいました。→1
●3.今年も旧牧丘町内の3つ全部の小学校から乙女高原の案内依頼があり,リクエストにお答えすることができました。これも乙女高原案内人の皆さまのおかげです。ありがとうございます。8月28日の牧丘第一小学校の案内には依田昇さん・三枝子さんご夫妻,三枝さん,松林さんが,9月9日の牧丘第二小学校の案内には芳賀さん,内藤さんがあたってくださいました。ありがとうございました。今回は依田さんが牧丘第一小での案内活動をレポートしてくださいました。デジカメという便利な道具があるとメモがおろそかになるという身につまされるお話も・・・。依田さん,ありがとうございました→2
●4.草刈り実験,無事終わりました。今回は2つのコドラートの刈り取りでした。作業された皆さん,ご苦労さまでした。→3
●5.前回,宮原さんが遊歩道の草刈りをしてくださったことを報告しましたが,今度は雨宮さんがロッジの建物周辺の草刈りをしてくださいました。また,今回の草刈り実験時に鎌がさび始めているのを見た秋山さんが全部の鎌を持ち帰って,研いできてくださることになりました。乙女高原は,このような皆さんのボランティアの気持ちによって保全されています。
●6.(再掲)次回世話人会は9月19日(金)午後7時半から牧丘総合会館です。ファンクラブの会員であれば,どなたでも参加できます。ぜひどうぞ。
●7.(再掲)乙女高原(の近くの焼山峠)まで乗合バスが運行されています。予約が必要で,11月23日までの土・日・祝日(振替休日を含む)に運行されます。
行きは,塩山駅北口→柳平→焼山峠 塩山駅北口発 08:25, 9:15 の2本
帰りは,焼山峠→柳平→塩山駅北口 焼山峠発 15:25,16:40 の2本
運賃は,塩山駅北口→柳平は大人1,000円・小人 500円,塩山駅北口→焼山峠は大人1,100円・小人 550円。事前に運行会社である英和交通に電話をかけて,申し込んでください。
(金峰山・夢の庭園など)大弛峠へ行くには柳平で下車し,そこで乗合タクシーに乗り換えるそうです(これも要予約)。
焼山峠から乙女高原までは2q弱。歩いて30分弱です。
英和交通の電話は0120-26-2344。時刻表等は,こちら
http://eiwa-kotsu.com/img/timetable/odarumi-line.pdf
●8.(再掲)『乙女高原大百科』(A5判600ページ)好評発売中です。1冊2,000円。送料は360円。ですから,送料込みで,1冊なら2,360円,2冊なら4,360円となります。3冊以上の送料については要相談。郵便振込でご送金ください(別途,送金手数料がかかります)。
http://fruits.jp/~otomefc/daihyakka.html
郵便振替口座等は以下の通りです。
・口座番号 00220-8-71093
・加入者名 乙女高原ファンクラブ
●9.(再掲)NPO法人山梨子ども図書館では,昆虫を中心とした自然写真家の今森光彦さんを招いての講演会を開催するそうです。今森さんといえば,昆虫の写真集や写真絵本であまりにも有名です。9月28日(日)午後1時半〜3時半。県立文学館研修室。参加費は1000円。受付期間は9月20日まで。申し込み・問い合わせは浅川さん(055−252−4510)か齋藤さん(055−283−3340)まで。
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1.【活動報告】●マルハナバチ調べ隊● 9月7日 今年第3回目
どうも今年のマルハナバチ調べ隊は天気に恵まれません。とはいえ,夏の会は普通に曇りだったのに,ラインセンサスで見られた個体数が極端に少なかったことはすでにメールマガジン312号で報告しました。
http://fruits.jp/~otomefc/maga312.html
最後のマルハナバチ調べ隊は雨でした。で,参加者なし・・・ではなく,世話人の三枝さんとお孫さんのひなちゃんが来てくれました。雨とはいっても時々は止んでいたし,何種類かの花は咲いていたし,せっかくひなちゃんも来ていて,しかもレインウェアを着て,やる気満々。これでは,ラインセンサス調査をやらないわけにはいきません。
歩いてみてびっくり。結構ちゃんといるのです,マルハナバチ。1時間で52頭カウントできました。まあまあの数です。で,問題なのはその中身。いつもの年だとこの時期にもトラやオオなど他のマルハナバチも結構見られるのに,ほぼミヤマだけ。ミヤマは乙女高原のマルハナバチの中でも一番の寒冷地仕様なので,この時期にたくさんいるのは理解できますが,それにしても,他のマルハナバチが少なすぎるような気がします。これもシカの影響?・・・ぼくの杞憂だったらいいのですが・・・。
こんなにたくさんマルハナバチが見られるなら,はなちゃんにも来てもらって,マルハナバチの紙芝居をしてもらったらよかったなあと思いました。--------------------------------------------------------------
2.【活動報告】●牧丘第一小学校の案内● 9月9日
レポート 依田 昇さん(乙女高原案内人)
5時30分小田原出発。柳平の天気予報は「時々雨」。ちょっと心配する。でも車窓から富士山が見えたのでちょっと安心する。
8時30分,案内人が4人揃ったところでタイムスケジュールを確認し、高原の下見をする。小雨が降ったりやんだり。生徒達にはどんなかっこうで歩かせようか思案する。
9時20分、5年生24人担当の先生3人無事到着。気温16度で小雨の為,ロッジ室内で「始めの会」を行う。案内人の簡単な自己紹介。三枝さんの乙女高原の歴史と保全の話は生徒にわかりやすい内容でした。松林さんの室内での五感体操とジャンプ。簡単な注意事項を話し,いよいよ高原に出発。
小雨が降る中、足場が滑る。また,7月に「ブナ爺さん」に会いに行ったとの事もあり、今回は森のコースを登り富士山の見えるヨモギ頭下から草原のコースを下り、ツツジのコースを回る観察会にしました。雨具を着ての歩きになるため、リュック等は置いていく事にしました。遊歩道は宮原さんが草刈をしてくれていたので歩き易く,転ぶ生徒もいませんでした。ロッジの床もぬれた足跡が無かったので靴の中までは濡れなかったようです。
24人を4人でサポートするのは大変だと思いました。
学校ではデジカメを数台、生徒に渡し順番に花を撮っていました。今の時代、デジカメは必需品です。でも大人も子供も同じですが,熱中してくるとデジカメがメモ代わりになってしまいます。私の横をつかず離れずの生徒は最後までデジカメが回ってきませんでしたが、メモ用紙は花の名前とフィールドガイドの花ナンバーで埋め尽くされていました。
降ったり止んだりの雨もあまり気にならない程度で、薄曇りの中に富士山が見えた時は皆「富士山が見えるぞー」と大声をあげていました。思っていたより花の種類がたくさん確認できたため,生徒から花の質問を受け案内人は大変でした。天気の関係か私のところではマルハナバチは3頭ぐらい、アサギマダラは姿を見せませんでした。
「終りの会」はあまり時間が無く、聞く事も話す事も普通の会でしたが、生徒、先生から「素晴らしい高原できれいな花がたくさん観察できました。ありがとうございました」との感謝の言葉が聞け、少し肩の荷が下りました。この後、学校に帰り生徒達はそれぞれの班でするのか、全体でするのか、今日の観察学習の成果発表、反省会等の結果は知りたいものです。
「乙女高原に又いらっしゃい」
バスに手を振り、バスの中からも手を振られ生徒たちは帰って行きました。
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3.【活動報告】●草刈り実験● 9月13日
11月以外に草刈りしたら,草原の生態系にどんな影響が出るのか。それを調べるために麻布大学の野生動物学研究室・高槻先生の全面的な協力を得て,昨年から実験をしています。刈り取り実験区は全部で6つ。ひとつは10m四方の方形区。6つの区で,以下のような6つの異なる処理をします。
@6月区:6月に区内の全植物を刈り取って効果をみる。
◆A9月区:9月に区内の全植物を刈り取って効果をみる。
B11月区:11月に区内の全植物を刈り取る(現行の刈り取りの効果の確認)。
◆C2度刈り:6月と9月に区内の全植物を刈り取って,2度刈りの効果をみる。
D選択刈り:6月に区内のススキのみを刈り取って効果をみる。
E刈り取りなし:全く刈り取りをしない区。
今回刈るのは◆印の2つの区です。
夏の終わりころから不安定な天気が続いていたのですが,この日は朝からとってもいい天気でした。
朝,高槻先生と二人の学生さんのアッシーをするために塩山駅へ。大勢の登山客がいました。学生さんの一人は,乙女高原をフィールドに調査研究しています。2週間に1回の割合で乙女高原に来ているそうです。
乙女高原の駐車場で3人を降ろしました。3人はさっそく調査開始。
ぼくはロッジまで車を進め,準備を開始しました。軍手や草を入れるための袋などを,ロッジ裏の倉庫から出してきました。
はじめの会をし,実験区へ。
すでに高槻先生たちが調査を終えた「9月区」の草刈りから始めることにしました。まず,実験区の境界をはっきりさせるために,区の隅に刺しておいたポールからポールにビニールテープを張りました。テープは秋山さんが持ってきてくださいました。
草刈り機による草刈りは宮原さん。安全に,確実に刈ってくださいました。それにしても,春先には坊主頭のようだった草原が,ところによって2mを越える「草の森」になっているのですから,すごいなと思います。密度もけっこうすごいです。1年間でこんなに成長するのですから,アフリカの草っ原が,たくさんの大きな動物たちを養っているのもわかる気がします。
刈った草を,参加者みんなで袋に詰めました。が,草丈があるので,袋に入りきりません。草を折るのも大変です。「紐でしばるのがいい」とは宮原さんのアイデア。さっそく倉庫に紐を取りに戻りました。やってみると,このほうがずっと早いし,簡単で,能率的です。
袋やしばった草を駐車場へ運びました。結構な重労働です。それをぼくの車に積み込みました。ステーションワゴン型のぼくの車の後席を倒して荷物室を広くし,それにギューギュー詰め込んで,やっと入りきりました。すごい量です。
重さを計っておけばよかったなと後悔しました。100uで何キログラムの草があったかがわかれば,それから草原全体の草の総量が推測できます。
6月にも刈り取りをした「6・9月区」は「9月区」に比べて,草がずっと薄かったです。9月区は藪になっていて中は自由に歩き回れないくらいですが,6・9月区は芝生に毛が生えた(ススキが生えた)程度です。ここも高槻先生の調査後,草を刈って,持ち出しましたが,6月区の半分以下でした。
作業が終了したので,みんなでお昼にしました。
藁撒き調査地から東京農工大の星野先生も合流しました。
星野先生は学生さんと昨日から乙女高原に来ていて,11月の草刈りボランティアの時に刈った草を運び込んで,草原の再生をめざしている「琴川ダム建設時の残土処分場」で,草の運び込みの効果を検証する調査をしているところでした。
午後からはみんなそれぞれ。高槻先生たちは調査の続き。三枝さんはロッジの掃除。鈴木さんは久々の乙女高原で写真撮影。雨宮さんは屋根の掃除ほか。植原は6月区の刈り草を運び出したり,谷地坊主の調査をしたり。
きりがついたところでお茶を飲み,高槻先生たちを駅まで送っていきました。
とても充実した1日でした。
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4.【活動案内】●第15回 草刈りボランティア●11月23日(日・祝)
今年で15回目となる乙女高原の草刈り作業。晩秋の高原でいい汗,かきましょう。
■注意事項
・一般参加の皆さんは手刈りのみにしてください。
(刈り払い機使用は,恩賜林組合の皆さんなど,主催者がお願いした方のみとします)
・林道への路上駐車は厳禁です。できるだけ相乗りで来てください。
(刈り草をゴミ収集車に入れる作業をしなければならないので,路上駐車が一番困ります)
・「午前中の作業終了→記念写真→昼食」という流れにする。
(一昨年までは昼食後に記念写真を撮っていましたが,去年からは午前の作業終了後です。作業を時間で区切りますので,ご承知おきください)
■日 時 11月23日(日・祝) 少雨決行
※荒天の場合24日(月)午前9時半から午後2時
■集 合 乙女高原グリーンロッジ
■持ち物 弁当,飲み物,軍手,雨具,おわん・はし(豚汁用),
お持ちの方はかまなどの道具。
■参加費 無料(主催者負担で保険に加入)
■内 容 草刈り,草の運び出し。
ロープ回収,ゴミ拾い,キッズボランティア,豚汁作りなど
※一昨年の草刈りの様子(TBSテレビ『風の言葉』ユーチューブ2分の動画)
http://www.youtube.com/watch?v=uJ2YOJSOMbI
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