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乙女高原ファンクラブ 公認
乙女高原メールマガジン第433号 2020.4.16.
発行者:植原 彰(乙女高原のある山梨市牧丘町)
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▲▼ もくじ ▼▲
NEW! 0.【ニュースニュース】
NEW! 1.【活動報告】ヤマアカガエル産卵調査 特典映像と中間報告
NEW! 2.【活動報告】乙女高原自然観察交流会 04月04日(土)
NEW! 3.【活動案内】直近の活動について
NEW! 4.【活動案内】乙女高原自然観察交流会
5. 【活動案内】乙女高原フェロー
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0.【ニュースニュース】
●1.新型コロナウイルスの感染拡大が止まりません。総会も中止になり,世話人会を開催したくとも会場となる牧丘総合会館が休館になってしまいました。市のご配慮で市役所の会議室を貸していただき、短時間で3密を避けながら、今年の遊歩道づくりに限定して話し合いをしました。このタイミングで安倍首相から全国規模で緊急事態宣言が出されるニュースが飛び込んできました。それを踏まえ、結果、今回の遊歩道づくりは中止することとしました。残念です。
●2.今年度最初の会報発送が無事終了しました。今回は今まで以上の連携プレーで440通の会報を発送しました。まず原稿を植原が用意し(実はメールマガジンの記事です)それを鈴木さんが編集し、井上さんと植原がチェックして原稿を完成。芳賀さんと三枝さんが山梨市社会福祉協議会の印刷機を借りて印刷・紙折り。できた会報と宛名を印字した封筒と切手を段ボール箱に入れ、鳴沢村の加藤さんに宅配。加藤さんがポストに投函するまでやってくださいました。これはメルマ前号で紹介した【総会への提案その2】「活動の役割分担について」提案を実現させたものです。会報リレー選手の皆さん、ありがとうございました。このような連携プレーがないと、とても440通の会報発送作業は無理です。よろしければ、このリレーにぜひご参画ください。
なお、会報はPDFファイルとして公開しています。印刷は白黒ですが、PDF版はカラーです。ご覧ください。
http://fruits.jp/~otomefc/newsletter1904.pdf
●3.「このメールは転送歓迎です」とあったので紹介します。乙女高原フォーラムでもお世話になったいがりまさしさんが「stay homeを楽しく有意義に!」をモットーに「いがりまさし動画チャンネル」を配信されています。おもしろいのでぜひのぞいてみてください。
http://www.plantsindex.com/lecture/streaming/index.htm
すべて基本無料ですが、投銭システムを設置しているそうです。また、コンテンツによっては無広告有料版のダウンロードも可能になっているそうです。
ch1空想植物学
vol.1【キスミレの来た道】公開中
vol.2【オキナグサの血統】公開中
vol.3【ノコンギクのない島】公開中
vol.4【ヒガンバナはなぜ一斉に咲くのか】公開中
vol.5【災害列島を生き抜く植物】公開中
ch2植物写真WEBセミナー
vol.1【露出の基本】公開中
vol.2【ピントと被写界深度徹底攻略】公開中
vol.3【構図を攻略して初心者脱出】公開中
vol.4【交換レンズの使い方】公開中
vol.5【植物写真スタイル集】公開中
ch3映像詩の世界
vol.1【白馬花風景】公開中
vol.2【北海道 大地の花束】公開中
vol.3【花回廊日本海】
vol.4【雪国の春】公開中
vol.5【秋の森から】 4月17日(金)20時配信
vol.6【雑木雑草】 4月18日(土)20時配信
vol.7【桜の樹の下で】 4月19日(日)20時配信
●4.「stay home」のお薦めサイトをもう一つ。モニタリングサイト1000を環境省とともに主催している日本自然保護協会が、「【休校中のみなさんへ】コロナにまけるな!Stay Home with Nature」というページを開設しました。臨時休業が続いている子どもたちに身近な自然観察を薦めるサイトで、子どもたちの「センスオブワンダー」を曇らせないためにも、心の安定を保つためにも、今、とても大切取り組みだと思います。訪ねてみてください。そして、共感できるようでしたら、ご自分が所属するSNS等でぜひ拡散にご協力ください。
https://www.nacsj.or.jp/2020/04/19846/
●5.いつもでしたら、次回世話人会の開催予定を載せているのですが、コロナの影響で市内の施設が軒並み休館で、会議ができる場所が確保できません。次回世話人会の開催は未定です。でも、乙女高原では確実に季節が進んでいます。
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1.【活動報告】●ヤマアカガエル産卵調査● 特典映像と中間報告
乙女高原の春といえば、ヤマアカガエルの産卵調査です。7年目を迎えました。3月20日の調査で、調査地近くの湿地からヤマアカガエルの「カエル合戦」の声が聴こえてきました。近づくとカエルたちは鳴き止み、隠れてしまいました。黙ってじっとカエルたちが出てくるのを待っていました。40分たっても、結局出てきませんでした。そこで、この湿地にセンサーカメラを仕掛けることにしました。4月5日にカメラを回収し、映像を見てみたら、カエル合戦の様子がバッチリ捉えられていました。しかも、夜、タヌキが出てきて、カエルの卵を食べちゃうシーンまで映っていて、びっくりしました。スクープです! フェイスブックに動画をアップロードしましたので、よろしければご覧ください。1本目はカエル合戦の動画、2本目はカエルの卵が映っている静かな画像、そして、3本目がタヌキが卵を食べちゃっている夜のシーンです。2本目の映像で卵塊の位置を確認し、1本目の映像でどのカエルが卵を産んでいるのか、また、3本目の映像で確かにタヌキが卵を食べていることを確認してください。
1本目(カエル合戦)
https://www.facebook.com/akira.uehara2/videos/pcb.2873671419391977/2873662312726221/?type=3&theater
2本目(産んだばかりのカエルの卵)
https://www.facebook.com/akira.uehara2/videos/pcb.2873671419391977/2873662826059503/?type=3&theater
3本目(カエルの卵を食べるタヌキ)
https://www.facebook.com/akira.uehara2/videos/pcb.2873671419391977/2873663036059482/?type=3&theater
さて、ヤマアカガエル産卵調査の中間報告です。ファンクラブでヤマアカガエルの産卵調査をしている場所は、①杣口林道入口 ②林道脇の「カエル池」 ③木道湿地 ④木橋湿地 ⑤梨高寮跡湿地の5箇所です。このうち③④⑤が乙女高原に位置していて、環境省・日本自然保護協会の「モニタリングサイト1000」の調査対象地です。
今年は2/15に調査をスタートさせ(調査者 植原)、3/01 (同 植原)、3/20(植原)、4/05(山本・井上・鈴木・植原)、4/11(植原)とこれまで5回、調査を行いました。その中間結果は以下の通りです(4月11日現在)。
①今年もヤマアカガエル産卵なし(2015年以降)
②2/15に9腹初認。3/01に+7腹。3/20に+2腹。4/05,4/11なし。計18腹
③4/05に6腹初認。4/11なし。 計6腹
④4/05に2腹初認。4/11なし。 計2腹
⑤4/05に2腹初認。4/11なし。 計2腹
なお、以前から気になっていた焼山峠東の湿地ですが、4/05に雪が降る中、歩き回ったところ、たくさんの卵塊がありました。計46腹のヤマアカガエル卵塊を確認しました。一大産卵地だったんですね。
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2.【活動報告】 ●乙女高原自然観察交流会● 2020年04月04日(土)
※乙女高原案内人の鈴木さんがレポートを書いてくださいました。
4月4日、今年度最初の自然観察会交流会が開催されました。コロナウイルス感染が広がっているためか、参加者は少なく3名でした。全員マスクを着用して、普段は乗り合わせる車も別々にするなど、いつもと違う雰囲気です。それでも春の装いの乙女高原を楽しみに、また今回はヤマアカガエルの産卵調査も行うことを決めて高原へと向かいました。
まずは毎年カタクリが見られる山の神付近で車を止めました。カタクリの開花にはまだ少し早いようでしたが、代わりにたくさんのヒナスミレが咲いていました。近くで成虫越冬したテングチョウが飛んでいます。よく見ると羽がボロボロです。生き物が冬を越すことの厳しさを感じます。
次に通称カエル池で途中下車。先月の観察会でヤマアカガエルの卵塊を16腹見つけたところです。かろうじて1腹だけが卵塊の形を残していましたが、残りはすべて孵化してオタマジャクシになっていました。ヤマアカガエルは年1回の産卵期に、成熟したすべてのメスが1匹あたり1つの卵塊を産卵します。そのため卵塊の数を数えることで生息する個体数を把握ことができるのです。
さらに車を進め、例年ネコノメソウが群生している沢の斜面を降りてみることにしました。期待通りツルネコノメソウとハナネコノメソウがたくさん咲いていていました。少し離れたところにはコガネネコンメソウ咲いていて、3種類のネコノメソウの仲間を楽しむことができました。バイケイソウやハシリドコロも芽を出し始めています。また、沢の中の少し大きめの石をそっと裏返してみると、カワゲラやトビゲラの幼虫が動いています。水辺の虫や魚たちも賑やかになりそうです。
木道の湿地と駐車場下の湿地でヤマアカガエルの卵塊を確認しました。木道の卵塊数は9腹あり、いずれもかなり崩れかけていました。駐車場下の湿地は2腹でした。こちらもかなり崩れています。湿地から少し目を離すと何かごそごそ動いているものがあります。越冬から目覚めたヒメツチハンミョウです。あたりを見渡すと他にも数匹見つけることができました。早々に交尾をしているカップルもあり思わず見入ってしまいます。周りではバッコヤナギの白い輝きが印象的でした。
あちこち寄り道をして、結局高原に着いたのは12時を過ぎてしまいました。ロッジ前の温度計は15℃、暖かいです。昼食後は来月の遊歩道作りの前準備として、杭の点検をすることにしました。腐って折れそうな杭に、目印として園芸用の支柱を立てて回ります。その結果、30本ほど交換が必要と思われる状態でした。また、昨年設置した“谷地坊主の案内板”に誘導する歩道も新たに作らなければなりません。ホソバツルリンドウなどの株を避けるようにコースを取ってみると、40本程度の杭が必要になりそうです。いろいろ作業をしていると乙女高原が多くの人の手によって維持されてきたことをあらためて実感しました。
一通りの作業を終えたあと、帰りは塩平方面へ抜ける林道を通ることにしました。マンサクの花が見ごろではないかとの情報でしたが、ほとんど終わりになっていました。一方ダンコウバイの花が満開で、アブラチャンはまだ冬芽が開くのにしばらくかかりそうな状態でした。それぞれ春を代表する黄色い花ですが、開花時期の微妙なずれがおもしろく感じます。ツノハシバミの赤くてかわいい雌花も目を引きます。この林道にはスミレの群生地が何か所かありますが、まだ早いようでひとつも見つけることはできませんでした。次回の観察会におあずけです。
コロナウイルスの影響は長期化しそうです。ひとりひとりがしっかりと対策を取って自粛すると同時に、たまには乙女高原に出向いてリフレッシュすることも大切ですね。
※画像もご覧ください。
https://blog.goo.ne.jp/otomefc/d/20200405
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3.【活動案内】●直近の活動について●
3月の総会(紙面にて開催)で 以下のような活動が承認されましたが、コロナウイルス感染拡大防止のため、以下の活動は中止とします。活動は中止ですが、各自、ご自分の判断で乙女高原を散歩したり、自然観察したりするのは自由です。乙女高原を一人ないし少人数で、人と人との距離をとりながら歩くのであれば、感染リスクは限りなく小さいと思います。家にこもりっぱなしではストレスもたまるでしょうから、乙女高原を散策し、自然に癒されてみてはいかがでしょうか。
●4月19日(日)9:00~ 7期ヤマアカガエル産卵調査②
乙女高原でのヤマアカガエル産卵調査。9:00に牧丘の道の駅に集合。
●5月10日(日)9:30~12:30 第21回 遊歩道づくり 県・市と共催
草原内の遊歩道づくり。集合は乙女高原グリーンロッジ駐車場。
●同日13:00~16:00 5期乙女高原自然観察交流会②・10期 スミレ観察会その1
乙女高原でのスミレ観察。集合は乙女高原グリーンロッジ駐車場。
●5月23日(土)9:30~15:30 10期 スミレ観察会その2
乙女高原でのスミレ観察。集合は乙女高原グリーンロッジ駐車場。
●6月 6日(土)8:30~15:30 5期乙女高原自然観察交流会③・黄色いスミレハイキング
キバナノコマノツメの群落を観察するハイキング。集合は牧丘の道の駅。
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4.【活動案内】●乙女高原自然観察交流会●
・集 合 「原則」午前9時 道の駅 はなかげの郷牧丘(国道140号沿い)
乗り合わせて乙女高原に向かいます。
・持ち物 弁当,水筒,あとは観察用具。標高が高いので防寒着も用意してください。
・参加費 無料。
【乙女高原観察交流会 覚書】scince2015.12
●乙女高原ファンクラブとしての行事でなく、参加者各自の自主的活動として行うもので、活動に伴う旅費や飲食、傷害保険などすべて自己責任となります。
●途中からの参加や、午前中だけの参加など自由ですが、解散時間の目安は、現地3時、道の駅3時半とします。
●雨天の場合などは現地には行かず、道の駅での交流会にしたり、早めに散会するなど、参加者各自の意思で決めてもらいます。
●参加者は、乙女高原ファンクラブのメルマガメンバーとしますが、お知り合いを同行されることは自由です。
●乙女高原観察を通した交流目的のため、参加者間で情報を共有できるように、乙女高原ファンクラブ世話人会の了承のもと、メルマガなどを利用させていただきます。
※今後の予定
済 ①04月04日(土)09:00~ 兼・ヤマアカガエル産卵調査 牧丘の道の駅集合
中止②05月10日(日)13:00~16:00 兼・スミレ観察会 乙女高原グリーンロッジ集合
中止③06月06日(土)08:30~15:30 兼・黄色いスミレハイキング 牧丘の道の駅集合
④07月04日(土)10:00~15:00 兼・谷地坊主の観察会 乙女高原グリーンロッジ集合
⑤08月01日(土)10:00~14:30 兼・マルハナバチ調べ隊 乙女高原グリーンロッジ集合
⑥09月05日(土)10:00~14:30兼・マルハナバチ調べ隊 乙女高原グリーンロッジ集合
⑦10月03日(土)09:00~ 牧丘の道の駅集合
⑧11月07日(土)09:00~ 牧丘の道の駅集合
⑨12月05日(土)09:00~ 牧丘の道の駅集合
⑩01月09日(土)09:00~ 牧丘の道の駅集合
⑪02月06日(土)09:00~ 牧丘の道の駅集合
⑫03月06日(土)09:00~ 牧丘の道の駅集合
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5.【活動案内】●乙女高原フェロー●
乙女高原ファンクラブの活動(※)に参加してスタンプ10個集めると「乙女高原フェロー」と認められ、乙女高原フォーラムで記念品が贈呈されます。
乙女高原ファンクラブ会員がこの奨励制度に応募するには「フェロー制度参加証」を発行してもらい、裏面に「乙女高原スタンプ」を押してもらうことが必要です。言ってみれば、スタンプ・カードです。
フェロー制度参加証の有効期間は発行日から3年間です。
参加証発行日以前に参加した活動については、2017年4月1日以降の活動に限り、かつ、発行日から過去1年間に遡り有効です。
※乙女高原ファンクラブの活動
・乙女高原フォーラムに参加すること(必須 ただし中学生以下は必須としない)
・遊歩道作りに参加すること(必須 ただし中学生以下は必須としない)
・草刈りに参加すること(必須 ただし中学生以下は必須としない)
・世話人会に参加すること
・スミレ観察会に参加すること
・マルハナバチ調べ隊に参加すること
・ヤマアカガエル産卵調査に参加すること
・自然観察交流会に参加すること
○メールマガジンや会報、ブログでお知らせした活動で、重複して参加できます。
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