託す【の、コメント】


 想い人を誰かに「重ね合せる」、ありがちというか王道というか、それを書きたかったので。
 見つめるだけでソレが出来るほど純な加賀くんではないと思っていたので(今でも思ってますが)自動的にエロに走りました。


> 喰いしばった歯の間から、声が漏れる。抑えておけなくなった本心が。本当はいつも、呼び・たい――あのひとの、名前が。

   自分が書くものに時々出てくるこの「・(中黒)」は、中島敦の小説の中で使われているものを真似ています。
 ……真似てるなんつっちゃあまりにも烏滸がましいですね。中島先生ごめんなさい。土下座。
「、(読点)」ほどは区切れず、でも文の流れがそこで一時停止するような、そんな感覚で使っているんですが、日本語表記としてはあまり正しくないでしょうねぇ。


 余談ですが、中島敦作品が大好きなんですよ。「後輩」になりたくて東大に入ろうと思っていたくらい(受けませんでしたけど。勿論、受けても受からなかったと思う・笑)。
教科書によく取り上げられる『山月記』が有名で、自分もご多分に漏れずそれが出会いなんですが、好きなのは『弟子』と『悟浄出世』『悟浄歎異』。
「・(中黒)」の文は『弟子』に顕著に出てきます。


[2014年8月]