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乙女高原ファンクラブ 公認
乙女高原メールマガジン 第261号 2011.12.4.
発行者:植原 彰(乙女高原のある山梨市牧丘町在住)
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▲▼ も く じ ▼▲
NEW! 0.【ニュースニュース】
NEW! 1.【活動報告】第12回草刈りボランティア 11月23日(水・祝)
2.【活動案内】第11回乙女高原フォーラム 2012年1月29日(日)
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0.【ニュースニュース】
●1.11月23日,今年の草刈り作業も無事終了。今まで雨で中止は一回もありません。晴の特異日なんでしょうね。それにしても,ごみ収集車にたくさんの草が詰め込めて,びっくりしました。参加者は245人でした→1
●2.草刈りのときの忘れ物の続編です。黒い帽子をお預かりしています。心当たりのある方は,山梨市役所観光課をお訪ねください。
●3.草刈りの次はフォーラムです。2012年1月29日,午後1時からです。スタッフとして参加したいという方は午前11時に集合。ファンクラブでお弁当を用意します。今からご都合を付けておいてくださいね。
●4.乙女高原フォーラム開催に合わせて毎年,山梨市民会館ロビーで行ってきた「ようこそ乙女高原へ」展。今年で6回目となります。1月9日からフォーラム当日の29日までです。展示作業は1月9日(日)。午前10時に牧丘総合会館に集合して展示ボードを運ぶグループ(牧丘方面)と,10時半に山梨市民会館に集合して前者に合流するグループ(その他)の2グループを作ります。ご協力をよろしくお願いします。
●5.乙女高原フォーラムのちらし配布にご協力いただける方はご連絡ください。必要部数をお送りします。なお,ちらしのPDF版をホームページに掲載しています。こちらもご活用ください(1.3MB)。
http://fruits.jp/~otomefc/forum2012.pdf
●6.11月25日の夜,「乙女高原観望会」にお邪魔しました。以前は乙女高原だったそうですが,今は柳平の金峰山荘に泊まって星を見る会をしている方々です。「首都圏からこんなに近いのに,こんなにきれいな星空がみえる」ということで始まった観望会だそうです。「地元の人たちと交流しながら活動したい」ということで,声を掛けていただきました。今後,何らかの交流ができればいいなと思います。
懇談後,望遠鏡も覗かせていただきました。木星の大赤斑やアンドロメダの大星雲,オリオンの大星雲などを見せていただき,寒いのを忘れるくらい感激しました。アニメ「ワンピース」に出てきそうな海賊の大砲みたいな感じの望遠鏡でした。ドブソニアンといういうそうです。
ホームページも持っていらっしゃいますので,見てみてください。
http://otome.sblo.jp/
●7.次回の乙女高原ファンクラブ世話人会は12月14日(水)午後7時半から9時まで牧丘総合会館で行います。ファンクラブ会員であれば世話人でなくても参加できます。おいでください。
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1.【活動報告】第12回草刈りボランティア 11月23日(水・祝)
天気の心配がまったくなかったので,安心して6時半まで寝ていました。毎年,乙女高原に早く行かねばと気が競り,4時半とか5時とかに跳び起きていたので,えらい違いです。しかも,起きてから「こんなものもあれば便利だなあ」と急遽パソコンで持ち物一覧表を作り始めてしまいました。
さて,乙女高原に着いたら,さっそく道具類の分別を始めました。班ごとの持ち物をコンテナに入れるのです。作業をしていたら,三々五々スタッフが集まり始めたので,手伝ってもらいました。
それにしても,暖かいです。以前,草刈りの朝,ベンチの上面の全面に針のような足の長い霜が付いていたのを覚えています。今朝も霜は降りていますが,遠慮がちな霜で寒さを感じさせません。
スタッフの打ち合わせをし,班長打ち合わせをし,始めの会をスタート。そして,作業を開始しました。
今年の新機軸は,なんといっても,乙女の刈り草をゴミ収集車を活用して琴川ダムの残土処分場に運び込んでしまおうという「藁撒き」プロジェクトです。
草原の維持のためには,刈った草は持ち出すのが原則です。昔は,持ち出した草を肥料や飼料をして活用していました。というより,活用するために持ち出していて,それによって結果的に草原が維持されていました。今はそのような「しくみ」がなくなってしまったので,自分たちで実現できる「しくみ」を作らなければなりません。
その「しくみ」の「目的」としたのが「琴川ダム建設の折に大量に出た残土の処分場(山の谷部を埋め立てた)の緑化」です。サッカーコート4面分はあるだろうこの地に木を植えてなんとか緑化しようとしたようですが,残土だけあって養分に乏しく,十分に根付いていません。ここに乙女高原の草のたねを供給すれば,より早く,より確実に,この地にあるべき草原を作り出すことができるでしょう。森への遷移もスムーズに進むはずです。しかも,都合がいいことに,処分場のまわりはシカよけのフェンスで完全に囲まれていて,シカの食害を防ぐことができます。
草を運び込んで植生の再生を促すという「藁撒き工法」のアイデアをいただいたのは東京農工大の星野先生からです。星野先生からは「藁撒きが有効かどうかの実験とモニタリング調査をしたい」というお話もいただき,残土処分場内に事前に実験区を設定し,植生調査も済まされていました。
さて,大量の草を効率的に運ぶのに,軽トラでは,文字通りちと荷が重いです。そこで目につけたのが,毎年たくさんの社員の皆さんが草刈りに参加くださっている(株)田丸のゴミ収集車。お話したところ,快く提供していただけることになりました。本当にありがたいことです。
初体験だったこともあり,「未知数」がいっぱい。見切り発車でした。「失敗は来年に行かせばいいや」と半分開き直ってもいました。もちろん,いい加減とは違いますよ。一生懸命にやりました。
反省点は大きく3つです。
一つは,ゴミ収集車はたしかに大量の草をいっぺんに運べて便利ですが,積み込むのに時間がかかったことです。出す時は収集車のふたをパカッと開けて,ドバッと出すのですぐですが,積み入れる際には,少しずつ押し込んでいかなければならないので,時間がかかります。ですから,もっと早い時間帯に積み込みを始めればいいと思いました。
二つ目は,林道の路上駐車です。林道に草を出して,それをごみ収集車に積み込むので,林道をかなり独占してしまいます。ただでさえそうなのに,路上駐車があると,さらに状況は悪化。ほとんど通行止め状態になってしまいます。車が来ようものなら,もう最悪です。そんなことから,来年は路上駐車は絶対に禁止だなと思いました。
三つ目は積み下ろし作業です。乙女高原と残土処分場が離れているため,最初はあまり多くない人数で積み降ろした草を実験区に運び入れたり,余った草を散らばしたりしていたのですが,これがなかなかの重労働。人手がないとたいへんです。昼食前くらいにはみんなグロッキーになっていたそうです。すみません・・・。
今回,閉会行事の中で呼びかけ,有志に帰りがけ残土処分場に寄ってもらい,草運びを手伝っていただきました。帰りがけだったこともあり,このときは大人数だったので,作業がスムーズでした。人数配置のタイミングを工夫する必要がありそうです。
いずれにしても,時間がかかってしまい,担当の田丸の皆さんがなかなかお昼ごはんにありつけなかったのが,申し訳なかったです。でも,さすがは社のキャッチフレーズが「パーフェクトリサイルをめざして」だけあって,草を残さずゴミ収集車に入れ込むまでは休憩を取らないという徹底ぶりに感心しました。ありがとうございました。
その他にも、キッズボランティアでは,20日に行った準備の際には林道にたくさんの落ち葉が降り積もっていたのに,当日はその落ち葉がなくなっていて,遠くまで落ち葉拾いに出かけるハメになった・・・というミステリアスな事件があったそうです。
このようにいろいろな課題が明らかになった12回目の草刈りですが,とにかく245人の参加者全員がけがすることもなく,無事作業を終えることができて,本当によかったです。「今年の草刈りは,擦り傷など軽い症状も含めて,一人も救護のところに来なかったんですよ」とは救護係の三枝さんの報告です。
この時期にしては異常と言えるくらい暖かく,風もなく,たいへん穏やかな天候でよかったです。それでも,作業やお茶会が終わり,ほっと一息ついて,一人でお弁当を食べようとした3時半ころ,ポツポツと雨が降ってきたんですよ。ほんとラッキーでした。
いろいろな団体の方々が参加してくださっているのも心強い限りです。名簿上分かるものを列記すると,以下のようになります(順不同)。本当にありがとうございました来年もまたよろしくお願いします。
金峰前山保護組合 北奥千丈保護組合 西保財産区 諏訪財産区
西保下財産区 倉科財産区 観光協会牧丘支部 県有林造推
田丸 ジェイチーム 山梨ロータリークラブ
山梨県シルバー人材センター連合会 成城学園年輪会 山梨県立大学
東京農工大学 麻布大学 山梨県 山梨市
乙女高原ファンクラブ
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2.【活動案内】
●第11回乙女高原フォーラム●
日 時 2012年1月29日(日)午後1時〜3時30分
場 所 山梨市民会館 3階「千鳥の間」
主 催 山梨市,山梨県,乙女高原ファンクラブ
テーマ 希少昆虫の宝庫,,乙女高原は今
定 員 ありません。どなたでも参加できます。事前申込み不要。
参加費 無 料
ゲスト 槐 真史(えんじゅ・まさし)さん(神奈川県厚木市郷土資料館学芸員)
ただの草原と思ったら大間違い。
乙女には,全国的に希少になった「草原」という自然に固有な昆虫が生息するホットスポット。
しかし,コョウモンモドキやアカセセリという蝶に象徴される高原の昆虫たちが,今,絶滅の危機にあるとしたら・・・。あなたはどうしますか?
☆
子どもたちも,あつまれ!
フォーラムの前半・1時間目は、乙女高原の虫を楽しみます。
虫のすがたを大きく写して見たり,虫のクイズを考えたり。
ほんものを見ることもできるよ!
後半・2時間目は「乙女高原の昆虫」の話。
たくさんの写真を見せてもらいながら,槐さんのお話を聞きましょう。
【槐さんのプロフィール】
神奈川県厚木市郷土資料館学芸員(動植物担当)。湘南工科大学特任講師。専門は博物館学・地域生物学・生物保全学・理科教育。全国的なセミ,チョウ等昆虫の分布調査(たとえば,環境庁(当時)の「身近な生き物調査」,日本自然保護協会の「自然しらべ」など)の部会委員や学術協力員も務める。神奈川県のPTA連合会役員、お子さんが通う学校のPTA会長も歴任
※1月9日から,会館ロビーにて「ようこそ乙女高原へ」展Yを開催する予定です。こちらもぜひ,見に来てください。
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