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    乙女高原ファンクラブ 公認
 乙女高原メールマガジン 第267号 2012.3.4.
  発行者:植原 彰(乙女高原のある山梨市牧丘町在住)
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  ▲▼ も く じ ▼▲
NEW! 0.【ニュースニュース】
NEW! 1.【観察報告】2月26日の乙女高原
   2.【活動案内】総会と座談会 3月11日(日)
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0.【ニュースニュース】
●1.3月11日・次の日曜日は乙女高原ファンクラブの2011年度総会です。午後2時から牧丘総合会館です。ご参加をよろしくお願いします。
なお,ファンクラブの普通会員で,まだ出欠ハガキを投函してないという方は至急投函をお願いします。出欠ハガキは委任状も兼ねています。

●2.総会後の座談会では,山梨県のシカ対策の最前線に立っておられる県みどり自然課の小俣さんからお話を聞きます。このめったにないチャンスを有効活用するため,県のシカ対策について質問したいことを大募集します。みなさんから寄せられた質問は事前に小俣さんに届け,当日お答えいただきます。小俣さんにしてみても,当日いきなり質問されるより,事前に質問をもらっておいたほうが資料等の準備もできると思います。聞きたいことがある方は,このメールに返信してください。ちなみに,ぼくは「山梨県で自然の森や草原を守るための大規模シカ柵設置の計画はあるのか?」を質問します。質問は8日(木)の夕方まで受け付けます。

●3.基本的に世話人は2年ごとの改選になっています。次回(2013年3月)の総会が改選の年にあたります。とはいえ,立候補の意志がある方は,ぜひ,今回の総会でも立候補してください(「その他」の項で)。総会ですから,その場でみなさんの承認が確認できます。乙女高原の自然を次の世代に確実に譲り渡すために,お力をお貸しください。

●4.次回の乙女高原ファンクラブ世話人会は4月18日(水)午後7時半から9時まで牧丘総合会館で行います。ファンクラブ会員であれば世話人でなくても参加できます。おいでください。

●6.笛吹市春日居町の山梨岡神社で年に4回,自然観察と絵本のコラボレーション「おおぞらの下のおはなし会」というイベントを行っています。主催は地域の図書館で本の読み聞かせをしているグループ「おはやしのへや もも」で,自然観察の部分は植原が担当しています。小中学生対象のイベントですが,それより小さな子も保護者同伴であればオッケーですし,大人だけで「視察」したいというのもいいです。申し込み不要で無料です。3月18日(日)午前9時半〜12時。よろしかったら,おいでください。
なお,このイベントが5周年となったことを記念し,「報告会」を開催することになりました。3月20日(火・祝)午前10時から12時。場所は笛吹市春日居町のあぐり情報ステーション(春日居の郷土資料館のとなりです)です。こちらもぜひどうぞ。
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1.【観察報告】2月26日の乙女高原

 前日のローカルニュースでは,アナウンサーがたしかに「今日は雨でしたが,明日は朝からすっきりと晴れるでしょう」と言っていました。ところが,朝からどんよりした天気。それでも,天気予報で晴れると言っていたし(だから,崩れることはないだろう),2週間も行ってなかったので,とりあえず,行ってみることにしました。

 (旧)杣口林道の姥栃のあたりで,おもしろいものを見ました。森が白いのです。木々の枝が全部白くて,とてもきれいでした。「お,霧氷だ」と思わずはしゃいでしまいました。
 途中,霧氷が付いている木や草が道路脇にあったので,車を止めて見てみました。枝の片側にびっしりと小さな氷がついています。まるで刃の長ーいカミソリのようです。薄い刃ですが,それが枝にびっしりと付いているので,遠くから見ると,木全体が白く見えたのでした。どんよりした天気だったからこそ,霧氷がこんな時間まで残っていたのだと思います。冬は路面凍結が怖くて,あまり早い時刻に出かけないので,今日が晴天だったら,見られない光景でした。・・・とはいえ,早起きして,青空をバックにした霧氷というのも見てみたいものです。
 所々で車を止めて,霧氷を間近で観察したのですが,標高が高くなるにつれて,霧氷のカミソリ刃が大きくなっていました。ですが,鳥居峠を越えると霧氷は見られなくなってしまいました。風向きとか空気中の水分の多さとか,様々な要因が霧氷のできる・できないを決めているんでしょうね。

 さて,乙女の草原に着きました。新たな雪が積もっています。ここからはスノーシューが必要かとも思いましたが,草原の入り口部分で10センチの雪。これならブーツで大丈夫だろうとたかをくくりました。ところが,森のコースを進むと,だんだん雪は多くなり30センチにもなりました。とはいえ,春先の雪なので,表面が凍っていて,パウダースノーではないので,厳冬期の雪に比べればまだましでしたが,それでも,ひざ下まで雪に埋もれながら歩くはめになりました。
 気になったのは,笹原です。笹の葉がほとんどなく,あっても枯れ葉です。ですから,地面から笹の茎(正確には稈(かん)と言うそうです)がツンツンといっぱい生えています。なんか笹の墓場のように感じました。これもシカの仕業なのでしょう。今日は森のコースからブナ爺まで行き,ツツジのコースから湿地に行って,戻ってきたのですが,その間,何箇所かで「笹の墓場」を見ました。
 森のコースは東南向きの斜面ですが,ピークからブナ爺に行く間は北西向き斜面となります。森のコース以上の雪を覚悟したのですが,拍子抜けする雪の量でした。10センチくらいしかありません。斜面がどちらの方角を向いているかで,雪の量がこんなに違うのですね。

 てっぺん付近で,ささやくような鳥の声が聞こえてきました。聞き覚えがある声です。ウソの群でした。そっと待っていると,1本のダケカンバに次々に集結。どうしてあのダケカンバばかりに集まるのだろうと思いましたが,すぐに疑問は氷解。ウソが集結していたのは実がたくさんなっている木で,ウソたちはダケカンバの実をつついているのでした。ダケカンバの種はとても小さくて,風に飛ばされるタイプです。食べておいしいとは,とても思えないのですが・・・。ウソの群は8羽で,そのうちのどがあざやかなピンク色をしたオスが3羽でした。

 ツツジのコースに来たら,今日の最大深度・雪は40センチも積もっていました。もう歩くのに難儀しました。それは野生の動物たちも同じ。シカの足跡の深いこと。雪に細長い棒を差しているって感じでした。

 アスファルトの駐車場のすぐ下ですごい光景を発見。キツネの足跡の途中に,キツネが雪と地面を掘り返した跡があり,雪の壁に血が付いていたのです。キツネの狩りの現場だったに違いありません。そこから1メートルほど離れた場所にも血がすーっと40センチほどの長さで付いていました。キツネが血がまだしたたっている獲物(おそらくネズミ)をくわえて歩いていったのか,それとも手負いのネズミが最後の力を振り絞って,強敵から一時は逃げたけれども、やっぱり捕まえられてしまったのか・・・。現場検証から,いろいろな可能性が想像できました。

 帰り道,(旧)杣口林道脇のカエル池に寄りました。2週間前は全面結氷で,ヤマアカガエル産卵の気配はまったくありませんでした。でも,今回は氷はまったく解けていて,しかも,カエルの卵もありました。近寄ると,池の底にたまった落ち葉の下に急いで身を隠すカエルの姿も見ました。去年より2週間ほど早い産卵の確認でした。

※なお,霧氷などこの日の観察写真はこちら
   http://blog.goo.ne.jp/otomefc/d/20120226
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2.【活動案内】
 ●2011年度総会ならびに座談会●


日 時 2012年3月11日(日)午後2時〜
場 所 山梨市牧丘総合会館 3階 大ホール

※総会終了後,座談会を行います※
座談会の話題提供者 小俣 謙さん
 (山梨県みどり自然課自然保護担当)
テーマ 県の野生動物(シカ)管理の展望
内 容
@山梨県内のシカの現状(生息状況、被害状況、捕獲教等)
A特定鳥獣保護管理計画について(目標、対策等)
Bシカ対策の課題と今後どう進めていくか

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