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 乙女高原ファンクラブ 公認
乙女高原メールマガジン第438号  2020.10.8.
 発行者:植原 彰(乙女高原のある山梨市牧丘町)
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  ▲▼ もくじ ▼▲
NEW! 0.【ニュースニュース】
NEW! 1.【活動報告】乙女高原自然観察交流会   10月03日(土)
   2.【活動案内】第21回草刈りボランティア  11月23日(月・祝)
NEW! 3.【活動案内】乙女高原自然観察交流会   11月07日(土)
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0.【ニュースニュース】

●1.ニュースレター2003号を送付・配信しました。2003とは「(20)20年の3号」という意味です。今号は、鈴木さんを編集長として、井上さん、山本さん、岡崎さん、鈴木さん、植原が執筆・編集作業に加わりました。芳賀さん、三枝さんが山梨市社会福祉協議会の印刷機を借りて印刷し、発送作業は鈴木さんが行ってくださいました。このような連携プレーがあって、初めて会報を皆さんの元にお届けできます。なお、ニュースレターはホームページからも閲覧できます。PDFファイルです。
  http://fruits.jp/~otomefc/newsletter2003.pdf

●2.(更新)今年の草刈りは規模縮小して行います。「大勢に来てもらいたい(乙女の活動に参加してもらいたい、知ってもらいたい)」けれども、「大勢に来てもらうとコロナ感染のリスクが高まる」というジレンマの中での開催になります。「ちらしを作らない」など宣伝を極力少なくするので、メールマガジンを読んだりして開催を知った方には、ぜひ参加をお願いしたいなあと思っています。開催日はいつも通り11月23日(月・祝)です。
 また、当日の作業量が少なくなることが予測されますので、事前にどこまで準備できるかがポイントになります。11月7日(土)に「下準備の会」を行い、ここでできるだけロープ回収などの準備をやってしまいたいと考えています。こちらへのご参加もぜひお願いします。

●3.来年1月31日(日)の午後、乙女高原フォーラムを開催する予定です。会場は山梨市の「夢わーく山梨」です。今回は第20回という記念すべき回なのですが、コロナ対策で、会場使用にもさまざまな制限があります。たとえば収容人数の半分が定員となります。また、不特定多数の入場はできないことになっていますので、事前申し込みが必要になります。スペシャルゲストともども詳しいことは後日お知らせします。
 なお、今後のコロナの感染状況等によって開催できなくなる可能性もあることをお断りしておきます。

●4.次回世話人会は10月開催予定です。感染拡大防止のため、世話人と案内人のみに日時をお伝えします。コロナ感染拡大の1日も早い収束を願っています。
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1.【活動報告】●乙女高原自然観察交流会●  10月03日(土)

※井上敬子さんがレポートを書いてくださいました。

 10月3日の乙女高原観察交流会には4名が参加しました。道の駅に集合して、コロナ禍でもあるので各自の車で高原に向かいました。
 途中、サワラ林の所に立ち寄りました。カメバヒキオコシが林縁に咲いています。紫色のかわいい花にミヤママルハナバチが訪れていました。少し歩いてみるとセキヤノアキチョウジも法面から垂れ下がって風情のある姿で咲いていました。ウリノキ、サンショウ、ニシキギ、フシグロセンノウ、ヨウシュヤマゴボウなどの実もありました。
 焼山峠から小楢山林道に入って、ここに咲いていたレイジンソウの種類を確認。茎の下の方には稜があり、花には開出毛があったことから普通のレイジンソウだと確認できました。道端にはナギナタコウジュ、カメバヒキオコシ、ノコンギクなど咲いていました。ヒメツチハンミョウが1匹、薄茶色のムカデのような虫がたくさんいました。
 またここにはウリ科のつる性植物の実や花があり、スズメウリではないかと言いながら観察しました。実は黄緑色で下が細くなった楕円形で下には花の痕が残っています。観ていくと実が割れて種は落ちてしまい、3裂したものが残っていました。これはスズメウリとは違うものだということになりましたが、何だかわかりません。茎の先のほうの葉は何か巻き込んでいるようです。開いてみると、中には実と白い小さな花がいくつか咲いています。寒さを避けるためなのか、不思議な姿です。山本さんが実を1つ切り開いてみると中には黒い種が入っていました。このおもしろいウリ科の植物ですが、山本さんが下山後に山梨県立図書館にかけこんで調べてくれ、ミヤマニガウリと判明しました。
 旧残土置き場では、アケボノソウやホタルサイコ、オトコエシなどの実と来年の根出葉などを確認しました。焼山峠でツルリンドウの赤い実、クモキリソウの実、カンボクの赤い実を見ました。アメリカセンダングサがあったのにはちょっとびっくり。また2週間前にピンク色だったアキノウナギツカミの花は薄緑で、先端部は真赤になっていて、これもかわいかったです。いつものことながら、ここまででお昼近くになってしまいました。

 乙女高原の駐車場に車を止め、ホソバツルリンドウを観察しました。ススキに巻き付いて薄紫色の花をたくさんつけていました。これまで遊歩道わきに咲いていたのが、遊歩道のコースが変わって、踏み付けがなくなるので、増えてほしいと願っています。湿地に向かうと、リンドウが咲いていました。内側は紫色で外側は寒さのためか、えんじ色で美しかったです。でもルリハムシのような甲虫が花びらを食べているようでした。湿地ではタニソバの葉のふちが真っ赤に紅葉してきれいでした。ヤチボウズの中にもアケボノソウが数本咲いたようでした。
 12時半過ぎ、ようやくロッジ前に到着して昼食。座っていると寒いくらいで、温かい食べ物や飲み物がおいしかったです。
 昼食後に草原内を歩きました。草原はススキの原で、ヤマドリゼンマイは茶色、イタドリは黄色など草もみじが始まっています。森のコースを登っていくと、クチベニタケなどのキノコ類、トリカブト、真赤に熟したマイヅルソウの実などが見られました。展望台まで行きましたが、富士山は雲の中で見えません。
 草原内の花はほとんど終わっていますが、ところどころに残り花がきれいに咲いていたりもしました。ヤマラッキョウがいくつか咲いていましたが、リンドウは曇っていたためか、開いているものはありません。残念でした。葉が赤紫に色づき、花は黄色いアキノキリンソウが印象的でした。また別のアキノキリンソウの花にはルリハムシのような甲虫がたくさんいました。花粉まみれになっている黒いハチもいました。ノダケの花に3齢くらいのキアゲハの幼虫がいて、今から成虫になれるだろうかと心配になりました。また別の葉には終齢幼虫もいて、頭をツンツンすると、オレンジ色の角を出すのも観察しました。
 草原で盛り上がったのが、タチフウロの実。ゲンノショウコは別名、ミコシグサと言われるように、実がはじけて上向きにカールし、御輿の屋根のような形になります。そのゲンノショウコと同じ仲間のタチフウロですが、この向きが逆になっていたのです。まだはじけていない実は上を向いていますが、種を飛ばした実は下を向き、下向きにカールしています。実のついた茎は途中で関節みたいに曲がって下向きになっていました。いつの時点で下を向いたのでしょうか。下に向けて種を飛ばしたのか、種を飛ばしてから下向きになったのか。このことに気づいてタチフウロを見ながら歩くと、中には横向きや上向きのものもありましたが、おもしろかったです。他のフウロソウの仲間はどうなっているのでしょうか。
 ロッジ前にもどって、温度計をみると17℃。空気が冷たく感じます。林道を少し観察した後、6月の観察会で花を見たミヤマハンショウヅルの実はどうなっているか確認したいという話になり、大弛峠へ向かう途中、鶏冠山西林道の入口まで行きました。ミヤマハンショウヅルは綿毛のような実になっていました。美しかったです。もう少し乾燥してふわふわになったら、種が離れて飛んでいくことでしょう。ここでの観察が終了後、解散となりました。
 いろいろな実などを観察して新しい発見もあり、色づき始めた晩秋の乙女高原を楽しんだ一日となりました。
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2.【活動案内】●第21回 草刈りボランティア● 11月23日(月・祝)

 コロナ感染拡大防止のため、規模を縮小して行います。

◎コロナ対策で規模等を縮小して、できる範囲で草刈りを行う。
 期日前に中止判断をする可能性もある。
◎準備は参加者・スタッフが少ない想定で行う。
◎半日開催(昼食をとるのは自由。密を避けて)

・実施日は11月23日(月・祝)。
 荒天の場合、29日(日)に延期。(林道の通行は天候等による)
・ちらし→作成配布しない。
 告知は共催3者のホームページ、乙女高原メールマガジン
・諸団体(特に恩賜林保護組合等)への声かけを行う。
 (声かけは行うが、自己判断で参加してもらう)
・林務の事業で事前刈り取り
 →規模拡大して実施してもらう。
・軍手より機能の高い手袋を用意する。お茶は準備する。
・往復バスの運行→中止 (バス内での密。バス会社の現状)
・豚汁づくり→中止 (昼食なしでの開催。食事での感染リスク)
・キッズボランティア→中止
・ごみ収集車での刈草運搬→行わない
・記念写真は人との間隔を取って撮る。(少ない参加者)

・・・ということで、
●作業の重点は、①とにかく草を刈る ②遊歩道へ敷き入れる
 ③旧谷地坊主遊歩道の急坂への敷き入れをしっかり行う。

●当日の参加人数が少なくなる(=作業量が少なくなる)ことから、
 11月7日(土)の下準備の折に、草原のコースを中心にできるだけロープを回収してしまうことになりました。こちらへの多くの方の参加を望みます。
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3.【活動案内】●乙女高原自然観察交流会● 11月07日(土)

今回は急遽変更して、草刈りボランティアの準備を行います。
とはいえ、この時期の乙女高原の自然を観察することもできます。

・集 合 午前9時30分 乙女高原グリーンロッジ前
・持ち物 特にありませんが、標高が高いので防寒着も用意してください。
     11月上旬といえば、初雪が降ります。
     弁当,水筒等をご用意ください。
     午後までかかってしまうかもしれませんが、都合のある方は午前中のみでも結構です。
・内 容 ロッジ等のそうじ、ロープの回収等、草刈りボランティアの準備作業

 【乙女高原観察交流会 覚書】scince2015.12
●乙女高原ファンクラブとしての行事でなく、参加者各自の自主的活動として行うもので、活動に伴う旅費や飲食、傷害保険などすべて自己責任となります。
●途中からの参加や、午前中だけの参加など自由ですが、解散時間の目安は、現地3時、道の駅3時半とします。
●雨天の場合などは現地には行かず、道の駅での交流会にしたり、早めに散会するなど、参加者各自の意思で決めてもらいます。
●参加者は、乙女高原ファンクラブのメルマガメンバーとしますが、お知り合いを同行されることは自由です。
●乙女高原観察を通した交流目的のため、参加者間で情報を共有できるように、乙女高原ファンクラブ世話人会の了承のもと、メルマガなどを利用させていただきます。

※今後の予定
⑨12月05日(土)09:00~ 牧丘の道の駅集合
⑩01月09日(土)09:00~ 牧丘の道の駅集合
⑪02月06日(土)09:00~ 牧丘の道の駅集合
⑫03月06日(土)09:00~ 牧丘の道の駅集合
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