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 乙女高原ファンクラブ 公認
乙女高原メールマガジン第509号 2023.4.27.
  発行者:植原 彰(乙女高原のある山梨市牧丘町)
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  ▲▼▲ もくじ ▼▲▼
NEW! 0.【ニュースニュース】
NEW! 1.【観察報告】4月23日の乙女高原
    2.【活動案内】第24回遊歩道づくり    5月14日(日)
    3.【活動案内】春の自然観察会   5月14日(日)
    4.【活動案内】黄色いスミレ・ハイキング 6月3日(土)
    ■乙女高原自然観察交流会
    ■街の駅やまなし・乙女高原展
    ●教えてうえちゃん いつでもどこでも自然観察
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0.【ニュースニュース】

●1.いよいよ乙女高原に通じる林道の冬季通行止めが解除されました。乙女高原まで車で行けますよ! まだまだ枯れ草色の乙女高原ですが、そんな乙女高原に行って、足元に、木々の枝先に春を見つけてください。
遊歩道づくりがまだなので、ロープは張ってありませんが、草花の芽がちょうど地面から出てきている季節です。そんな「草花たちの赤ちゃん」を踏まないよう、道を外れないでくださいね。

●2. (再掲)5月14日(日)に行う「遊歩道づくり」のスタッフに、ぜひ立候補してください。受付をしたり、参加者の皆さんを誘導したり、作業の説明をしたり・・・といったことが活動内容です。スタッフは当日、一般参加者より30分早い9時集合。そこで説明を受けます。また、下準備の5月10日(水)にもご説明します。

●3. (再掲)2023年度第2回の乙女高原連絡会議・乙女高原ファンクラブ世話人会は6月15日(木)午後7:00から山梨市役所牧丘支所(旧牧丘町役場)です。ご都合がつく方は、ぜひのぞいてみてください。

●4. 街の駅やまなし「乙女高原展」はシーズン36「乙女高原のスミレ」なのですが、乙女高原のスミレは30種類もあるので、いっぺんに全部を紹介することはできず、今回、マイナーチェンジをし、「第2章」が始まりました。お近くに来た際には覗いてみてください。
 https://blog.goo.ne.jp/otomefcact/d/20230420

●5.山梨CATVの「教えてうえちゃん いつでもどこでも自然観察」のユーチューブ動画配信のチャンネルです。ここからお好きな番組をご覧になってください。
 https://www.youtube.com/playlist?list=PLl4SoTwWyU5bYf0xy_SQYDvkeK8zu0yuC
 昨年春に収録したのは第1~4話です。今頃視聴するとちょうどいいと思います。

●6.わたくしごとになりますが、このたび、植原が令和5年度 「みどりの日」自然環境功労者環境大臣表彰を受賞させていただくことになりました。受賞理由は以下の通りです。
  ※     ※     ※
昭和56年より、自然観察指導員として子ども対象の自然観察会を実施するほか、「やまなしナチュラリストの会」、「自然観察指導員山梨県連絡会」、「乙女高原ファンクラブ」を発足し様々な自然保護活動を展開。自然観察指導員講習会講師に抜擢され、秋田県を皮切りに全国各地で自然観察指導の哲学と技法を伝授。自然観察指導の研修会講師も100回以上務め、「自然観察からはじまる自然保護」を社会に根付かせる等、自然環境保護活動に尽力。
  ※     ※     ※

乙女高原ファンクラブをはじめ一緒に活動させていただいてきた全ての方々と一緒に受賞させていただくんだよなあとしみじみ思います。今までのお付き合い、ありがとうございます。これからも自分のできる限り、自然を次の世代に譲り渡すために自然観察・自然保護に邁進してまいりたいと思っています。今後ともよろしくお願いします。

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1.【観察報告】 ●4月23日の乙女高原●

林道の道脇にヤマブキやモミジイチゴの花がきれいです。セイヨウタンポポがアスファルトのすきまから花を咲かせています。ハルザキヤマガラシやマムシグサが咲き始めていました。
 林道入口湿地にカエル卵なし。カエル池は完全に干上がっていて、カエル卵なし。奥の方、大きな岩の下はジメジメしていますが、カエル卵はありません。そんな環境になってしまいましたが、タゴガエルの声が聞こえてきました。
 ウグイス、ヒガラ、ミソサザイ、そしてセンダイムシクイの声を聞きました。センダイムシクイはまだ渡って来たばかりで、囀りの練習中みたいでした。この鳥の「聞きなし」は「焼酎一杯グイーッ」で、本当にそう聞こえるのですが、この時はそうは聞こえず、「メチャクチャいっぱいグイーッ」と聞こえました。「オレ好みの聞きなしじゃん!」と思い、吹き出しちゃいました。

 カエデの花が目立ちましたよ。ヒトツバカエデの花が咲いてる!と思って写真を撮ったのですが、帰って図鑑で確認したところ、チドリノキでした。チドリノキの葉はどうみてもシデの仲間の葉のように見えます。葉っぱがカナダの国旗のようなカジカエデの赤い花、葉っぱがゴワゴワした感じのアサノハ(麻の葉)カエデの花。同じカエデの花ですが、こんなにも多様なのかと思います。
 ウラジロモミ植林地の林床では、もうヒメイチゲとコチャルメルソウの花が咲いていました。コチャルメルソウの花は昨夜のNHK.Eテレ多田多恵子さんの「趣味ドキッ! 道草さんぽ・春」にも登場しましたね。「花びら1枚1枚が魚の骨みたい」という例えでしたが、私には花全体でアンテナみたいに見えます。きっと夜な夜な宇宙人と交信しているに違いありません。

 焼山のあたりは、ちょっと見、枯れ草枯れ木ばかりの冬景色ですが、足元ではたくさんのスミレが咲き、木々の芽がほころび始めています。タチツボスミレ、ミヤマスミレ、ヒナスミレ、エイザンスミレ、アケボノスミレ。スミレといってもいろんな種類があります。また、同じ種類でも、花の大きなもの、花の色が違うもの、葉の形がビミョーに違うもの、葉に「斑(ふ)」が入ったものなど、いろいろなので、「なんだ、またタチツボか」と思うことなく、次から次へと時間が経つのを忘れて観てしまいます。
 木々の芽吹きも、赤っぽいの、シルバーに輝くものなど、いろいろです。同じ緑でも白っぽいの、黄色っぽいのなど、いろいろです。遠くからみると、山が木々の芽吹きのいろいろな色のパッチワークになっています。この時期の森を「山笑う」とか「萌える」と表現した私たちの先輩たちの感受性ってステキだなと思います。葉があの小さな冬芽の中にどんなふうに格納されていて、どんなふうに展開していくかも楽しいですよ。本当は一つの芽をずっと見続けるべきなのでしょうが、芽によって発達段階が少しずつ違うので「ああ、最初はこうで、次にこうなって、そしてこうなっていくんだね」と想像がつきます。ぼくの推しはオオカメノキの芽吹きです。
 焼山の湿地にも新しいカエル卵はありませんでした。ここでも広い湿地は干上がりつつありました。今年は冬の雪が少なかったし、春先の高温でどんどん雪解けが進んでしまい、夏の水不足が心配です。

 草原は、キジムシロの花盛りでした。ビロードツリアブや小さくて痩せた体形のモモブトカミキリモドキがいっぱい来ていました。フデリンドウも咲いていましたよ。
 ツノハシバミの雌花のその後が気になって観察したのですが、芽吹いたばかりの小さな葉の赤ちゃんにまぎれて、小さなハムシが交尾していました。たぶんおんなじハムシの交尾シーンを焼山峠のツノハシバミでも発見しました。きっとこのハムシとツノハシバミはとても深い関係にあると思います。ネットや図鑑『ハムシハンドブック』で調べましたが ?? です。一番それらしいのはズグロキハムシ。でも、「食草はイヌシデ、トサミズキ」とあり、ツノハシバミとは書いてないんですよね。ハムシの名前調べは宿題です。
 バッコヤナギの高いところに咲いた花にコマルハナバチの女王が来ていました。双眼鏡でじっと見たのですが、蜜を吸っているような、そうでないような・・・。花がある枝が高すぎて、実際になめて蜜を確かめることはできませんでした。

 カエル調査です。木橋湿地は古い卵も見当たらず、橋南の産卵場所ではオタマが泳いでいました。新卵なしです。梨校湿地は水がだいぶ少なくなっていました。シカのぬた場で新卵を2腹発見しました。卵の古さから、新しい卵というより、前回見落としたものだと思います。木道湿地では、捜索範囲を広めましたが、卵なしです。ところどころ水たまりはありましたが、カエルが卵を産むには、水の流れが強すぎると思いました。
 帰りの林道では、ミツバツツジとヒカゲツツジの花がきれいでした。

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2.【活動案内】●第24回遊歩道づくり● 5月14日(日)

【お願い1】遊歩道づくりの下準備を5月10日(水) 10:00から行います。
 作業内容は、交換する杭のチェック、ロッジのそうじなど。
 参加してくださる方は、このメールに返信をください。

【お願い2】受付をしたり、参加者を誘導したりするボランティアの「スタッフ」を募集しています。応募してくださる方は、このメールに返信してください。

◆古くなった杭を交換し,ロープを張り巡らし,遊歩道をはっきりさせます。春の乙女高原で,いい汗をかきましょう。この日の午後は「春の観察会」を開催します。春の乙女高原をゆっくり楽しみましょう。

■主催 山梨市 山梨県 乙女高原ファンクラブ
■日時 5月14日(日) 午前9時半から12時半ごろまで 
※スタッフは9時集合
※少雨決行。雨天の判断は各自でお願いします。
※荒天の場合,21(日)に延期予定。
■集合 乙女高原グリーンロッジ前。
■持ち物 雨具,軍手。希望者はべんとう
 かけや(大きなトンカチ),なたなど道具がある方はご持参ください。
■服装 作業のできる服装(まだ寒いので,防寒の準備も)

【参考】昨年(2022年5月)の遊歩道づくりの様子
 https://blog.goo.ne.jp/otomefcact/d/20220515

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3.【活動案内】 ●春の自然観察会● 5月14日(日)

※乙女高原自然観察交流会と兼ねる

 昨年度まで12年間、年に2~4回の「スミレの観察会」シリーズを開催していました。あまりにもスミレばかりがフォーカスされてしまうので(ま、それくらいスミレは魅力がありますけどね・・・)、今年からもっと視野を広げようということになりました。よって、スミレに特化した観察会は6月3日の「黄色いスミレ・ハイキング」だけです。お楽しみに!!
 今回は、乙女高原で春探しをします。ちょうど、多くの夏鳥たちが渡ってくる季節でもあるので、そんな鳥たちのラブ・ソングもいっぱい聴けると思います。

・5月14日(日)13:00乙女高原グリーンロッジ集合 ~16:00 参加無料。
・「乙女高原自然観察交流会②」を兼ねて行います。
・この日の午前中は「遊歩道作り」です。遊歩道作り→お昼ごはん→観察会というスケジュール。

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4.【活動案内】 ●黄色いスミレ・ハイキング● 6月3日(土)

・6月3日(土)集合8:30牧丘の道の駅 ~15:30ころまで 参加無料。
・乙女高原自然観察交流会を兼ねて。
・1日かけて標高2000mほどのところに広がるキバナノコマノツメ群落を観察しに行きます。
・キバナノコマノツメは黄色い花をつけるスミレです。

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 ■2023年度 第8期 乙女高原観察交流会■

●乙女高原ファンクラブとしての行事でなく、参加者各自の自主的活動として行うもので、活動に伴う旅費や飲食、傷害保険などすべて自己責任となります。
●途中からの参加や、午前中だけの参加など自由ですが、解散時間の目安は、現地3時、道の駅3時半とします。
●雨天の場合などは現地には行かず、道の駅での交流会にしたり、早めに散会するなど、参加者各自の意思で決めてもらいます。
●参加者は、乙女高原ファンクラブのメルマガメンバーとしますが、お知り合いを同行されることは自由です。
●乙女高原観察を通した交流目的のため、参加者間で情報を共有できるように、乙女高原ファンクラブ世話人会の了承のもと、メルマガなどを利用させていただきます。


※今年度の予定
済①04月01日(土)集合:09:00・道の駅  兼:ヤマアカガエル産卵調査
次②05月14日(日)集合:13:00・乙女高原 兼:春の観察会
 ③06月03日(土)集合:08:30・道の駅  兼:黄色いスミレ観察会
 ④07月01日(土)集合:10:00・乙女高原 兼:谷地坊主観察会
 ⑤08月05日(土)集合:10:00・乙女高原 兼:マルハナバチ調べ隊
 ⑥09月02日(土)集合:10:00・乙女高原 兼:マルハナバチ調べ隊
 ⑦10月07日(土)集合:09:00・道の駅
 ⑧11月11日(土)集合:09:00・乙女高原 兼:草刈り準備
 ⑨12月02日(土)集合:09:00・道の駅
【2024年】
 ⑩01月06日(土)集合:09:00・道の駅
 ⑪02月03日(土)集合:09:00・道の駅
 ⑫03月02日(土)集合:09:00・道の駅

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  ■街の駅やまなし・乙女高原展■

中央線山梨市駅すぐ北(北口から出て、すぐの信号を渡り、北に向かって歩いてください。郵便局の北です)の「街の駅やまなし」には常設の乙女高原コーナーがあります。
 https://www.city.yamanashi.yamanashi.jp/citizen/docs/yamanashi_02.html

現在、シーズン36-2「乙女高原のスミレ・第2章」の展示をしています。
 https://blog.goo.ne.jp/otomefcact/d/20230420

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  ●教えてうえちゃん いつでもどこでも自然観察●

 ウエハラと地域のケーブルテレビ局「山梨CATV」とがコラボして標記の番組を作っています。放映後、局がユーチューブに投稿しています。山梨CATVさんが「教えてうえちゃん」専用ページを作ってくださいました。お好きな番組をご覧になってください。
 https://www.youtube.com/playlist?list=PLl4SoTwWyU5bYf0xy_SQYDvkeK8zu0yuC

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【乙女高原ファンクラブ事務局】
植原 彰(方) 〒404-0013 山梨市牧丘町窪平1110-3
       電話とファックス 0553(35)3682

◎郵便振替口座
   口座番号 00220-8-71093
   加入者名 乙女高原ファンクラブ

◎ゆうちょ銀行への送金
   店名 029店
   種目 当座預金
   口座番号 0071093
   加入者名 乙女高原ファンクラブ

※乙女高原ファンクラブのホームページです。
→ http://fruits.jp/~otomefc/





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