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 乙女高原ファンクラブ 公認
乙女高原メールマガジン第536号   2024.2.24.
  発行者:植原 彰(乙女高原のある山梨市牧丘町)
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  ▲▼▲ もくじ ▼▲▼
NEW! 0.【ニュースニュース】
NEW! 1.【観察報告】乙女高原、雪解け一気   2月20日(火)
    2. 【活動案内】3月の自然観察交流会    3月2日(土)
    3.【活動案内】2023年度総会       3月10日(日)
    4.【活動案内】第5期乙女高原案内人養成講座
    ■乙女高原自然観察交流会
    ■街の駅やまなし「乙女高原展」 書籍 ユーチューブ動画
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0.【ニュースニュース】
●1.2/20、雪解けの進む乙女高原に行ってきました。そのレポートです。「このまま雪がなくなってしまうじゃないか」とも思いましたが、その後、2/24の朝は、我が家から見える小楢山は裾野も含めて真っ白になっていました→1

●2.『広報やまなし2024.3』(山梨市の広報誌)に「第19回自然と清流・果実の里やまなし短歌大会」の受賞作品が載っていたのですが、笛川小学校5年生奥山奏音さんの作品に思わず目を留めてしまいました。
  やちぼうず春夏秋冬ころもがえようせいが住む乙女高原
なんともステキな作品ですね。谷地坊主がひらがななのも、ほんわりしていていいです。

●3. (再掲)3/2(土)は今年度最後の「乙女高原自然観察交流会」です。9:00に「道の駅はなかげの郷まきおか」集合。集まった皆さんで相談して観察場所等を決め、乙女高原に向かいます。→2
【重要】3月の交流会に植原が参加できない可能性があります。行く方は連絡したいことがありますので、植原までお知らせください。このメールに返信で結構です。

●4. (再掲) 普通会員の皆さんには会報とともに3/10総会の出欠ハガキ(欠席する場合の委任状も兼ねる)をお送りしています。必要事項をご記入の上、お出しください。ご意見・近況等を自由に書いてくださいね→3

●5. (再掲)街の駅やまなしの常設展示「乙女高原展」シーズン41「雪がつもった乙女高原」をぜひごらんください。雪が降ると見られる景観や動物たちの足跡がテーマです。
https://blog.goo.ne.jp/otomefcact/d/20240216

●6. (再掲)第5期乙女高原案内人養成講座の受講者を募集しています。まわりの方にもぜひお勧めください。講座は5/26、6/9、7/28(いずれも日曜)の3日間です。定員30人。以下のページもご覧ください→4
https://fruits.jp/~otomefc/annainin2024.html

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1.【観察報告】●乙女高原、雪解け一気● 2月20日(火)

 「今週はずっと雨が続き、晴れるのは今日くらいでしょう」と天気予報がいうので、乙女高原に行ってみました。そろそろカエル調査も始まるので、「カエル産卵ゼロ」を確認するのが一番の目的です。

 「杣口」も「カエル池」もまわりに雪なし。カエル卵もなしでした。ちなみに、カエル池には水さえありません。干上がっていました。先週、あんなにたくさんあった雪がほとんど見られません。乙女湖はほぼ全面結氷。湖に流れ込む川の大きな水音がしていました。雪解け水です。氷のところどころに木の根っこを真上から見たような模様がいくつか見えました。金峰山も肩の上にちょろっと雪が乗っている程度でした。気温は12℃もあります。

 雪がどんどん解けてシャーベット状になっています。スノーシューだと埋もれてしまうし、上に雪が載りやすく重たくなってしまうので、ブーツにしました。ポールを持参して正解でした。濡れた氷はよく滑ります。歩き始めてすぐにダウンをぬぎ、続けて上着も脱いで、シャツ一枚になってしまいました。そのくらい暑かったです。

 おもしろかったのはキツネの足跡。普通、足跡というと雪面から凹むのですが、足跡が雪面から浮かび上がっていて、まるでスタンプみたいです。キツネに踏まれたところは雪が硬くなって解けにくく、まわりの踏まれないところは雪が柔らかいままで解けやすかったんだと思います。

 モニ1000でヤマアカガエル産卵を調べている3つの湿地を訪ねましたが、いずれも産卵はまだでした。湿地Aは湿原の様相なのですが、ここ2~3年、水脈(みお)筋がはっきりしてしまい、となると、ますます水脈に水が集まるので、周囲は逆に乾燥化が進み、カエルたちが産卵しにくい環境になっていました。でも、その水脈が枯れていて、新たな水脈が作られていました。新たな水脈はまだ浅く、しかも複数で、水脈によって広い面積に水が広まっています。今シーズンの産卵は期待できるかもしれません。湿地Bではヤマドリのオスが歩いていくのをゆっくり見送りました。湿地Cはまだ全面雪の下でした。上空に飛行機雲が長く伸びています。伸びていく先もあまり崩れず、一直線です。きっと上空は水蒸気が多く、風もおだやかなのでしょう。

 シカ柵の外を、柵に沿って歩きました。シカ柵が壊れたり傷ついたところは見当たりませんでしたが、とにかく柵の内と外とでミヤコザサの様子に雲泥の違いがありました。内のササは青々としていますが、外のササはほとんど食われています。よく見ると、柵の内側50cmくらいまではシカの食痕が見られます。鼻先を柵の間から必死に伸ばして、食べたんだと思います。

 お昼を食べた後は、草原の中を歩き、そのまま帰路につきました。四季の森あたりで、前方にテンが歩いているのを発見! 濃い黄色の毛並みがきれいです。足先が黒っぽかったです。冬毛だとすると、顔は白いはずなのですが、後ろ姿なので、顔まで確認できません。抜き足差し足で近づきましたが・・・道脇からやぶに入ってしまいました。残念でしたが、おかげさまで、新鮮なテンの足跡が手に入りました(写真に撮れました)。

 焼山峠の反対側にも行ってみました。まずは林道に沿って歩いて行き、途中から小楢山登山道を帰ってきました。途中、メスジカ4頭の群を見ました。お尻を真っ白にして、走って逃げていきました。小さい子が毛糸のパンツをはいているみたいです。子授け地蔵のお地蔵さんが何体か倒れていました。だれかのいたずらではありません。地面の中が凍って持ち上げられ、それが解けて、地面が下がったからです。
 焼山の湿地にも行ってみました。ここの湿地は結構広いのですが、夏は中に入れません。ズボズボと足をとられてしまいます。ところがこの時期は地面の下が凍っているので、安心して中を歩けます。湿地のところどころに枯れ木が生えていた跡があり、そこが苗床となって、いろいろなコケが生えていました。まるで天然の盆栽が雪の上に並んでいるようです。雪解けが進んで水を吸ったのでしょう、特にミズゴケがみずみずしい色をしていました。

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2.【活動案内】●3月の自然観察交流会● 3月2日(土)

・9:00道の駅「花かげの郷まきおか」集合。乗り合わせで乙女高原へ
・弁当、観察用具等持参。(下にスクロールし、「2023年度 第8期 乙女高原観察交流会」の項もお読みください)

【重要】3月の交流会に植原が参加できない可能性があります。行く方は連絡したいことがありますので、植原までお知らせください。このメールに返信で結構です。

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3.【活動案内】 ●2023年度総会● 3月10日(日)

日 時 3月10日(日)午後2時~(準備は1時半から)
場 所 山梨市役所牧丘支所

次 第
 1.開会のことば
 2.代表世話人あいさつ
 3.来賓あいさつ
 4.議 事
  ①2023年度活動報告
  ②2023年度収支決算報告
  ③会計監査報告
 ④2024年度活動計画提案
  ⑤2024年度収支予算提案
 5.その他
 6.閉会のことば

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4.【活動案内】●第5回乙女高原案内人養成講座●

 乙女高原を案内することによって乙女高原の自然を守る輪を広げようと、2003年から3年間に渡って開催し、2008年に第4回を開催後,16年間行われていなかった乙女高原案内人養成講座を開講します。乙女高原を知り,守り,そして伝えるノウハウが満載の講座です。これを機会に,ぜひ,乙女高原のことを知り,ファンになり,そして,乙女のことを伝えるメッセンジャー「インタープリター」になってください。

※特設ページ (ここから申し込みフォームにも行けます)
https://fruits.jp/~otomefc/annainin2024.html

・募集定員 30名(申し込み多数の場合は抽選)
・養成講座 5/26、6/9、7/28(いずれも日曜) 計3日

・講義と実習を通して、自然観察の手法、案内の技術、自然保護の知識、乙女高原の地形地質・植物・動物・歴史などを学びます。

●第1回 5月26日(日)  会場:山梨市民会館と万力公園
 開講式 野外実習「インタープリテーション体験」
 講義「インタープリテーション」「自然の保護」「乙女高原の歴史」

●第2回 6月9日(日)  会場:乙女高原
 実習「乙女高原の地形地質」「乙女高原の動物」

●第3回 7月28日(日)  会場:乙女高原
 実習「乙女高原の植物Ⅰ」「乙女高原の植物Ⅱ」
 ワークショップ「今後の活動について 閉講/修了式

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  ■2023年度 第8期 乙女高原観察交流会■
●乙女高原ファンクラブとしての行事でなく、参加者各自の自主的活動として行うもので、活動に伴う旅費や飲食、傷害保険などすべて自己責任となります。
●途中からの参加や、午前中だけの参加など自由ですが、解散時間の目安は、現地3時、道の駅3時半とします。
●雨天の場合などは現地には行かず、道の駅での交流会にしたり、早めに散会するなど、参加者各自の意思で決めてもらいます。
●参加者は、乙女高原ファンクラブのメルマガメンバーとしますが、お知り合いを同行されることは自由です。
●乙女高原観察を通した交流目的のため、参加者間で情報を共有できるように、乙女高原ファンクラブ世話人会の了承のもと、メルマガなどを利用させていただきます。

※今後の予定
 ⑫03月02日(土)集合:09:00・道の駅

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  ■街の駅やまなし・乙女高原展■
中央線山梨市駅すぐ北(北口から出て、すぐの信号を渡り、北に向かって歩いてください。郵便局の北です)の「街の駅やまなし」には常設の乙女高原コーナーがあります。
https://www.city.yamanashi.yamanashi.jp/citizen/docs/yamanashi_02.html
現在、シーズン41「雪の積もった乙女高原」の展示をしています。
https://blog.goo.ne.jp/otomefcact/d/20240216

  ■『乙女高原の自然観察』■
A5判32ページ、オールカラーで、1ページに1テーマずつ記事を載せています。頒価300円。送料は1冊だと140円、2~8冊だと180円。送付を希望される方は、送料込みの金額をご送金ください。

  ■『乙女高原大百科』■
厚さ3cmという分厚い本。A5判602ページ(カラー194ページ)。頒価2000円。送料は1~2冊なら370円。送付を希望される方は、送料込みの金額を送金ください。

  ■「教えてうえちゃん いつでもどこでも自然観察・乙女高原スペシャル」■
山梨CATVが制作した動画がユーチューブ・チャンネルで公開されています。約1時間、植原が乙女高原の案内をします。乙女高原三昧の番組です。
https://youtu.be/g_9EuQ3A3f4

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