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 乙女高原ファンクラブ 公認
乙女高原メールマガジン第537号   2024.3.4.
  発行者:植原 彰(乙女高原のある山梨市牧丘町)
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  ▲▼▲ もくじ ▼▲▼
NEW! 0.【ニュースニュース】
NEW! 1.【活動報告】3月の自然観察交流会    3月2日(土)
    2.【活動案内】2023年度総会       3月10日(日)
    3.【活動案内】第5期乙女高原案内人養成講座
    ■乙女高原自然観察交流会
    ■街の駅やまなし「乙女高原展」 書籍 ユーチューブ動画
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0.【ニュースニュース】
●1.いよいよ第21回乙女高原フォーラムの様子がユーチューブ動画配信です。本日から4月末日までの期間限定です。まわりの方にも、ぜひ、お知らせください。ゲストは日本高山植物保護協会の会長、岩科 司さんでした。
https://www.youtube.com/watch?v=IXLN4vhE7zY

●2. 3/2(土)は今年度最後の乙女高原自然観察交流会でした。集まった3人で、楽しく自然観察してきたそうです。井上さんがそのレポートを書いてくださいました→1

●3.今度の日曜日3/10は乙女高原ファンクラブの2023年度総会です。今年度一年を振り返り、来年度の計画について話し合います。午後2時から山梨市役所牧丘支所(旧牧丘町役場)の2階で行います。欠席ハガキを出してしまった人も、都合がついたら、ぜひご出席ください→2

●4. 第5期乙女高原案内人養成講座の受講希望者が10人を超えました。定員は30人で、締め切りは4月末ですから、まだ余裕があります。とはいえ、早めにお申し込みください。申し込みはできるだけ専用のフォームからお願いします→3
https://fruits.jp/~otomefc/annainin2024.html

●5. 第5期乙女高原案内人養成講座のスタッフを募集します。受付など受講者のサポートをする係です。交通費を支給します。講座は5/26、6/9、7/28(いずれも日曜)の三日間ですが、スタッフは、どれか一日でも結構です。1日目は万力公園北の山梨市民会館、2・3日目は乙女高原が会場です。皆さんの積極的な立候補をお願いします。スタッフは受講者に混じって、一流講師のお話が聞けたり、実習が体験できたりする特典付き!! じつは、もう立候補されている方もいるくらいです。

●6. (再掲)街の駅やまなしの常設展示「乙女高原展」シーズン41「雪がつもった乙女高原」をぜひごらんください。雪が降ると見られる景観や動物たちの足跡がテーマです。
https://blog.goo.ne.jp/otomefcact/d/20240216

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1.【活動報告】●3月の自然観察交流会●    3月2日(土)

※井上敬子さんがレポートを書いてくださいました。ありがとうございました。

 3月2日、前日の朝、私の住む大月では5cmほどの雪が積もって、雪景色になったので、乙女高原はどんなだろう、上まで行けるだろうか、気にしながらも行ってみることにしました。牧丘の道の駅に集まったのは3人。天気はよいけれど風が冷たく、乙女高原はかなり寒いことを覚悟しながら、出発しました。
 林道の雪はきれいに除雪してあり、問題なく柳平まで行けました。そこから先は除雪してなく、車のわだちがあるだけ。雪は10~20cmくらい積もっているので、ここから歩くことにしました。長靴にするか、スノーシューにするか悩んで、長靴をはいて、スノーシューは持参することにしました。乙女湖は水の入ってくる上部を除いて、全面結氷して、白くなっています。しばらく行くと、鳥の声がしました。雪のない斜面に降りて餌をついばみ、木の枝に止まり、また地面に降りて、をくり返す小鳥たちの混群でした。コガラ、ヤマガラ、シジュウカラ、アトリたちです。しばらく3人で双眼鏡をのぞいて、バードウオッチングを楽しみました。
 2月11日のスノーハイクの時は、ウサギ、キツネ、テン、リスなど、動物たちの足跡がたくさん見られたので、楽しみにしていましたが、今回はほとんどありません。どうしたのでしょう。シカの足跡とヤマドリの足跡はありました。雪面が硬くて、軽い動物たちの足跡はつかなかったのでしょうか。

 林道を歩いているとおもしろいものに出会います。
◇その1、雪で覆われたコンクリートの法面の所々が三角形の山形に雪がなくなっています。これは雪崩と同じ現象で、上部の雪が落ちた影響で下の方に雪崩がひろがっていって、斜面に三角の模様ができたようです。
◇その2、林道に積もった雪が畑の畝のようにでこぼこしています。車のわだちの跡かと思ったけれど、幾筋もあるし、どうも違うらしい。風の影響なのか、雪解けなのか。「雪えくぼ」ということばを教えてくれたのは鈴木さん。融雪時にできる雪面の無数の凸凹のことだそうですが、畝状になるのとは違うらしいということで、何なのでしょうか。
 そんなことを考えながら進むと、道端にちょっと大きめの鳥が。法面のコンクリート壁をつつきながら、移動していきます。3人で双眼鏡を見ながら、何だろう、お腹が白く見えるし、シロハラ?でもちょっと違うみたい、何だろうと言っているうちに飛んで行ってしまいました。法面の上の灌木に何か小鳥がいます。ちょっと赤く見える。ベニマシコでした。法面の上でかすかな声がするので、見ていると、灌木のしげみに青い色が見えました。ルリビタキです。そして林道の上に広がる青空に、白く悠然と舞うノスリも見られました。かっこよかったです。
 その都度、止まってバードウオッチングしながら進むので、焼山峠に着いたのは11時半。乙女高原到着は昼過ぎになってしまいます。急ごうとしますが、雪は深くなり、またカケスやカラ類の声がして、立ち止まってしまいます。そして四季の森を過ぎたあたりでトビが上空を、カラスも10羽くらい、鳴きながら飛んでいます。これはなにか事件かと思いきや、果たして事件現場に遭遇。林道上の雪が赤く血痕で染まっています。そして道路横の斜面に鹿の死骸が。林道から下に落とされたようです。生臭い匂いが斜面からあがってきているようでした。また少し行くと、小さな血痕と糞があります。テンか何かが鹿の肉を食べて糞をしたのかな。

 木道の湿地の所までくると、雪は25cmくらい。車のわだちは狭くなって長靴だと歩きにくいので、ここで私はスノーシューを装着しました。雪面を歩いてもあまり沈まずに歩けます。雪面が硬いので、ザクザク音をたてながら歩きました。しばらく行くとまた小鳥を発見。コガラ、ゴジュウカラなどです。そしてようやく乙女高原が見えてきました。草原は全面真っ白ですが、前回より雪は少ないようです。もう1時近く。お腹すいた~と言いつつ、ロッジ玄関前で弁当を広げました。
 朝方吹いていた冷たい風もやんで、陽ざしは暖かく、ロッジの屋根の雪はとけて、水が勢いよく落ちてきています。とはいえ、百葉箱の中をのぞくと温度計はマイナス1,5℃。氷柱が屋根から下がり、また水の落ちる地面にも氷柱ができていました。

 昼食後、雪であけにくくなった鹿柵入口の扉をあけて、草原の中に入りました。誰の足跡もない雪原です。雪は陽当たりのよいところで10cmくらい、日陰では30cm近く積もっていました。雪原の斜面はすじをいくつも引いたようになっていて、また3人でいろいろ推理しました。雪玉が上から落ちてきた?雪解けのきざし?よくわかりません。真青な空にダケカンバやシラカバがくっきり見えて美しいです。ツツジのコースをまわってみました。やはり、動物の足跡はほとんど見られませんでしたが、キツネの足跡がくっきり草原を横切っていました。谷地坊主はほとんど雪をかぶっています。その湿地から遊歩道を下りました。林の中も雪はしまっていました。
 林道に出てしばらく行くと例の事件現場です。何か変化があったか、斜面を覗いてみると、死骸の上の方にあった足がなくなっていました。誰かが持ち去ったのでしょう。そしてまたしばらく下るとカラマツの木の上の方に黄色い小鳥が。マヒワです。数羽が細い枝にぶら下がって、カラマツの実をついばんでいるようです。岡崎さんは初めてマヒワを見たと感激していました。その近くにはカラ類もいました。

 焼山峠に3時到着。ここからはもう日陰になっている所が多くて、少し冷たい風も吹いてきています。行きにシロハラみたいな鳥がいたところで同じ行動をしているツグミがいました。行きに見た鳥はどうやらツグミだったようです。行きの疑問の答え合わせが一つできました。疲れた~と言いつつ林道を下り、柳平に到着しました。
 雪面で期待していたアニマルトラッキングはあまりできませんでしたが、野鳥をたくさん見ることができました。これも春のきざしのひとつではないでしょうか。疲れたけれど、いろいろな鳥に出会えて楽しい観察交流会でした。

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2.【活動案内】 ●2023年度総会● 3月10日(日)

日 時 3月10日(日)午後2時~(準備は1時半から)
場 所 山梨市役所牧丘支所

次 第
 1.開会のことば
 2.代表世話人あいさつ
 3.来賓あいさつ
 4.議 事
  ①2023年度活動報告
  ②2023年度収支決算報告
  ③会計監査報告
 ④2024年度活動計画提案
  ⑤2024年度収支予算提案
 5.その他
 6.閉会のことば

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3.【活動案内】●第5回乙女高原案内人養成講座●

 乙女高原を案内することによって乙女高原の自然を守る輪を広げようと、2003年から3年間に渡って開催し、2008年に第4回を開催後,16年間行われていなかった乙女高原案内人養成講座を開講します。乙女高原を知り,守り,そして伝えるノウハウが満載の講座です。これを機会に,ぜひ,乙女高原のことを知り,ファンになり,そして,乙女のことを伝えるメッセンジャー「インタープリター」になってください。

※特設ページ (ここから申し込みフォームにも行けます)
https://fruits.jp/~otomefc/annainin2024.html

・募集定員 30名(申し込み多数の場合は抽選)
・養成講座 5/26、6/9、7/28(いずれも日曜) 計3日

・講義と実習を通して、自然観察の手法、案内の技術、自然保護の知識、乙女高原の地形地質・植物・動物・歴史などを学びます。

●第1回 5月26日(日)  会場:山梨市民会館と万力公園
 開講式 野外実習「インタープリテーション体験」
 講義「インタープリテーション」「自然の保護」「乙女高原の歴史」

●第2回 6月9日(日)  会場:乙女高原
 実習「乙女高原の地形地質」「乙女高原の動物」

●第3回 7月28日(日)  会場:乙女高原
 実習「乙女高原の植物Ⅰ」「乙女高原の植物Ⅱ」
 ワークショップ「今後の活動について 閉講/修了式

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  ■2023年度 第8期 乙女高原観察交流会■
●乙女高原ファンクラブとしての行事でなく、参加者各自の自主的活動として行うもので、活動に伴う旅費や飲食、傷害保険などすべて自己責任となります。
●途中からの参加や、午前中だけの参加など自由ですが、解散時間の目安は、現地3時、道の駅3時半とします。
●雨天の場合などは現地には行かず、道の駅での交流会にしたり、早めに散会するなど、参加者各自の意思で決めてもらいます。
●参加者は、乙女高原ファンクラブのメルマガメンバーとしますが、お知り合いを同行されることは自由です。
●乙女高原観察を通した交流目的のため、参加者間で情報を共有できるように、乙女高原ファンクラブ世話人会の了承のもと、メルマガなどを利用させていただきます。

※来年度の予定は、総会後に掲載します。

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  ■街の駅やまなし・乙女高原展■
中央線山梨市駅すぐ北(北口から出て、すぐの信号を渡り、北に向かって歩いてください。郵便局の北です)の「街の駅やまなし」には常設の乙女高原コーナーがあります。
https://www.city.yamanashi.yamanashi.jp/citizen/docs/yamanashi_02.html
現在、シーズン41「雪の積もった乙女高原」の展示をしています。
https://blog.goo.ne.jp/otomefcact/d/20240216

  ■『乙女高原の自然観察』■
A5判32ページ、オールカラーで、1ページに1テーマずつ記事を載せています。頒価300円。送料は1冊だと140円、2~8冊だと180円。送付を希望される方は、送料込みの金額をご送金ください。

  ■『乙女高原大百科』■
厚さ3cmという分厚い本。A5判602ページ(カラー194ページ)。頒価2000円。送料は1~2冊なら370円。送付を希望される方は、送料込みの金額を送金ください。

  ■「教えてうえちゃん いつでもどこでも自然観察・乙女高原スペシャル」■
山梨CATVが制作した動画がユーチューブ・チャンネルで公開されています。約1時間、植原が乙女高原の案内をします。乙女高原三昧の番組です。
https://youtu.be/g_9EuQ3A3f4

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