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乙女高原ファンクラブ 公認
乙女高原メールマガジン 第179号 2006.12.28.
発行者:植原 彰 (乙女高原のある山梨市牧丘町在住)
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▲▼ も く じ ▼▲
NEW! 0.【ニュースニュース】
NEW! 1.【スタッフ募集】乙女高原フォーラム 2007年1月28日(日)
NEW! 2.【観察記録】12月25日の乙女高原
NEW! 3.【本の紹介】『山と田畑をシカから守る』
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0.【ニュースニュース】
●1.乙女高原ファンクラブの新しいホームページの本格運用を開始しました。URLは以下の通り。見てのご意見等をお聞かせいただけるとありがたいです。
http://www.kcnet.ne.jp/~otomefc/
otomefcのfcは,言うまでもなく,ファンクラブです。
ファンクラブの情報をいち早く知っていただきたいので,できればインターネットエクスプローラーなどのブラウザを立ち上げた時,最初に出てくるページ(ホーム)に登録していただけませんか?
例えば,ぼくが使っているブラウザ(インターネットエクスプローラー)では,ファンクラブのホームページを開いた上で,「ツール」→「インターネットオプション」→「全般」の「ホームページ」欄で「現在のページを使用」→(右下の)「適応」→「OK」とすれば,ブラウザを開くと,ファンクラブのホームページが現れるようにできます。
●2.2007年1月28日(日)に行われる「第6回乙女高原フォーラム」のスタッフへの立候補,よろしくお願いします。1月11日(木),午後3時からは「ようこそ乙女高原へ」展Uの展示作業も行います。→1
●3.次回世話人会は年1月18日(木)午後7時半から牧丘町総合会館です。フォーラムの最終打ち合わせや総会・座談会についての話し合いをします。ぜひおいでください。
●4.平日ですが,1月16日(火)午後1時半から,南アルプス市櫛形生涯学習センターで,「富士の国やまなしエコツーリズムシンポジウム2007」が開催され,乙女高原ファンクラブを代表して植原がパネリストの一人として出演してきます。聞きに来れる方はぜひおいでください。
●5.今年も1年間,乙女高原メールマガジンにつきあってくださり,ありがとうございました。来年もよろしくお願いします。来年が皆様にとっても,乙女高原にとっても,いい年でありますように。
●6.じつは今日になって,大ニュースが飛び込んできたのですが,その話は次号で。
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1.【スタッフ募集】
●第6回乙女高原フォーラム●
毎回,多くの方がボランティア・スタッフとして働いてくださるので,乙女高原ファンクラブの活動が成立しています。反対に,スタッフとして関わってくださった方には,いろいろな意味で「学びの場」「経験の場」が提供されているとも言えます。
今度のフォーラムにぜひスタッフとしてご参画ください。
1.「ようこそ乙女高原へ」展Uの展示作業
1月11日(木)午後3時から。山梨市民会館ロビー集合。
乙女高原が載った新聞や雑誌のコピー,いただいた賞状,ポスター,スナップ写真等を展示して,フォーラムの開催日まで盛り上げます。
【ここからは1月28日(日)当日】
2.受 付
名簿に記帳していただき,資料をお渡しします。また,入会案内,寄付受付,アンケート回収等の事務も行います。
3.湯 茶
お客さんにお茶を出したり,演台に水やおしぼりを用意したり,終了後の茶話会の準備をします。
4.ステージ
ステージ上の準備をしたり,プログラムに応じて机やいすの配置換えを行います。
5.プロジェクター
パソコン,プロジェクターの操作。
6.会 場
客席の準備(昨年は,まわりにビニールテープを張りました)。会場から意見を聞く際にワイヤレスマイクを持って走り回っていただいたり,アンケートの回収をしたり。
その他,仕事はいっぱいあります。
【フォーラムの概要】
■月 日 2007年1月28日(日)
■時 間 午後1時から3時30分
■集 合 山梨市民会館大ホール
■参加費無料,申し込み不要
■ゲスト 南 正人さん(株式会社ピッキオ代表取締役社長)
■テーマ
調べることで,見えてくる。調べることが「守る」につながる
■プログラム
※午後1時開始→開会行事
1.三森彩乃さん(塩山中3年)の作文『乙女高原から学んだこと』
2.南 正人さんのお話『調べてワクワク生き物の世界』
3.パネルディスカッション『乙女高原で調べています』
※閉会行事→午後3時30分終了予定
■問い合わせ 乙女高原ファンクラブ事務局
※「ようこそ乙女高原へ」展Uは,1月11日から28日まで。
山梨市民会館ロビー
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2.【観察記録】
●12月25日の乙女高原●
1週間前の18日には少しは雪の気配がありましたが,今回はまったくありませんでした。遠く金峰山の雪も少なく見えました。でも,琴川ダムにしても,道脇の小さな流れにしても,水は半分凍っていました。
今回は湿地コースの糞サンプリングです。手袋がいらないくらい暖かいのにはびっくり。静かな遊歩道をゆっくり歩きながら糞を探しました。途中,4カ所で糞を見つけることができました。
岩の上を小さな鳥が忙しそうに動いています。双眼鏡で見てみると,ミソサザイ。本当に味噌色をしています。尾をピンと張り上げているのがとてもかわいかったです。このミソサザイ,日本の鳥の中で一番小さいベスト3に入る鳥で,重さは10グラムほど(1円玉10個)。こんな小さな体なのに,春先になるとすごくよく響く声で,長くさえずるんですよ。時計のストップウォッチで計ってみたら,10秒以上も声が続いていて,「この鳥の肺活量はどうなっているんだ?」と不思議になりましたが,実は,鳥は吐く息だけでなく吸う息でも声が出るので,こんなに長くさえずることができるんだそうです。
じっくりミソサザイを見たので歩き始めたら,大きな羽音がして,大きな鳥が飛び立ちました。大きいもんだから,急上昇できず,地面ぎりぎりを飛んでいきました。しかも,3羽も。ちゃんと双眼鏡で確認したわけではありませんが,ヤマドリだったと思います。1羽は尾がとても長かったし。
林道に出て歩き始めたら,ゴミが気になること気になること。あめの包み紙程度だったら,拾ってバッグに入れれば事足りますが,空き缶となると,中の液体が出てきたら困ります。道の脇に目立つように置いておき,帰りがけに拾っていきました。
また,大きなゴミもありました。車のフロントガラス用のシールド(夏の暑い日差しから運転席を守る)とか,発泡スチロールみたいな素材のピクニックシートとか。それらも道脇に出しておき,帰りに車で通りかかった時に持ち帰るようにしました。
草原の中も一通り歩きました。日陰は地面が固く感じます。きっと土の中が凍っているのでしょう。
富士ビューから見た富士山がおもしろかったですよ。山麓と山頂が雲に隠れ,その中間の部分だけがよく見えていました。近くの山から遠くの山まで,山が波のように連なっているのもきれいでした。
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3.【本の紹介】
このメルマで本の紹介なんて珍しいですよね(たぶん初めてです)。
ここ3年,おそらくシカがアマドコロやオオバギボウシを食べた跡を,よく見かけるようになりました。そう思っていたら,今年は目に見えてアマドコロとオオバギボウシの花が少なくなってしまいました。林道を車で走っていてシカの姿をよく見るし,春先,木の幹が剥がれているのを見かけるようにもなりました。
このように「シカが増えたよなあ」と思ったときには,すでに遅しで,シカはもうだいぶ(限界以上に?)増えてしまっているのではないかと思います。
シカの頭数をコントロールしてきたのはオオカミと冬の雪とヒト(狩人)だったと思うのですが,オオカミは絶滅し,冬の雪は少なくなり,鉄砲撃ちも高齢化が進み,数も少なくなる一方です。「たが」がはずれてしまったシカの増加は,本来の乙女高原の自然にとって,脅威になっているのではないか? なにか参考になる本はないか? と探し続けていて,この本に出会えました。
著者は,シカをヒトが引き寄せてしまっていると言います。例えば,秋に土手の草刈りをすると,そこから若い芽が出てくるので,それが冬の間のシカたちの格好のエサになるというのです(この時期に草刈りなんてしなければいいのに)
また,冬だというのに,林道の道ばたに青々とした草がずっと続いていることがありますが(ぼくも,そういうのを見たことがあります),それはシカを人里に招く誘導灯みたいなものだとも言っています。
「あ,この人,現場主義でいいな」と思ったのは,草刈り跡を見て(観察して),その草刈りがいつ頃,どのように刈ったのか推測するところです。刈り跡をたんねんに観察すれば,刈ったのが機械なのかカマなのか。機械としても,金属刃なのかプラスチックなのか。右利きの人が刈ったのか左利きの人か。ていねいに刈ったのか,雑に刈ったのか分かるといいます。まさに「観て」「察する」自然観察の極意が表れていました。
ところどころにイラストを加えていたのはトミタイチローさん。著者にとっては,かゆいところに手が届くようなイラストだったろうなあと思える絵でした。かく言う自分も,本を出す時にトミタさんにイラストをお願いしています。
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