乙女高原ファンクラブトップ > メールマガジン > 第207号(2008.8.5.)


□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
   乙女高原ファンクラブ 公認
 乙女高原メールマガジン 第207号 2008.8.5.
発行者:植原 彰 (乙女高原のある山梨市牧丘町在住)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
  ▲▼ も く じ ▼▲
NEW! 0.【ニュースニュース】
NEW! 1.【活動報告】アサギマダラ調べ隊2008(1)8月3日
NEW! 2.【活動報告】乙女高原案内人養成講座2008(4)7月13日
   3.【イベント案内】マルハナバチ調べ隊 8月10日,9月14日
   4.【イベント案内】アサギマダラ調べ隊 8月31日
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

  0.【ニュースニュース】
●1. いよいよ乙女高原は夏真っ盛りです。今年は去年と比べ,ヒヨドリバナやクガイソウの花が多いように感じます。甲府が37.8度でも乙女高原は30度以下。涼しい乙女高原に,ぜひおいで下さい。土日だったら,乙女高原案内人が皆さんを案内してくれますよ!!

●2.先日,草原を歩いているカメラを持った方に声をかけたら,「いがりまさし」さんでした。いがりさんはヤマケイからスミレと野菊のハンディ図鑑を出版されています。NHKテレビ番組のロケ(の下見)に来ているとのこと。8月24日(日)の朝8:55-9:00。趣味の園芸ビギナーズという番組で,テーマは「デジタルカメラで花をきれいに撮影するコツを伝授します。〜花ハイキングで思い出PHOTO」だそうです。

●3.乙女高原ファンクラブとして初めて取り組んだアサギマダラのマーキング調査は,天気にも恵まれ,アサギマダラにも恵まれ,大成功でした。なんと107頭のアサギマダラに印を付けることができました。担当の高橋さん,石橋さん,本当にご苦労様でした。→1

●4.第4期乙女高原案内人養成講座が無事,全過程を終えることができ,新たに19名の案内人が誕生しました。4期生の皆さんは,さっそく夏の案内人活動に参加したり,アサギマダラ調査に参加したりと,積極的に活動されています。→2

●5.塩平〜焼山の林道工事が終了しました。これで,乙女高原周辺の林道に通行止めの区間は無くなりました。でも,例えば大雨で土砂崩れが起き,急に通行止め・・・なんてことがないとは限りません。県営林道のサイトで確認することをお勧めします。つい昨日も,山梨全域で停電があったほどの雷雨がありましたし・・・。
http://www.pref.yamanashi.jp/rindoujyouhou/

●6.次回世話人会は9月10日(水)午後7時半から9時まで牧丘総合会館で行います。世話人でなくても参加できます。おいでください。
--------------------------------------------------

 1.【活動報告】
●アサギマダラ調べ隊2008(その1)● 8月3日

 担当の高橋さんは資料等の準備のため,前日から一睡もしてなかったそうです。でも,そんな努力の甲斐あって,当日はすこぶるいい天気に恵まれたし,しかも,アサギマダラにも恵まれ,大成功の調べ隊でした。

 何事にも「初めて」はあります。今回,アサギマダラのマーキング調査は乙女高原ファンクラブにとって初めての体験でした。

 この調査に取り組もうというきっかけは2つです。もちろん,書籍や新聞によって,乙女高原でも観られるアサギマダラは海を渡る旅をするらしいということは知っていました。でも,2003年の夏,静岡県三島市の谷川さんが乙女高原でマーキングした10頭のアサギマダラのうちの1頭が,同年10月13日に愛知県田原市の衣笠山で再捕獲−という事実を目の当たりにして,乙女高原のアサギマダラも旅をするんだということが実感できました。
 もう一つは,去年の夏,アサギマダラの幼虫が乙女高原で確認できたことです。幼虫が食べるのはガガイモ科の植物だそうですが,乙女にいっぱいあるガガイモ科植物と言えばイケマです。穴あきのイケマの葉を探したところ,小さな幼虫が見つかったので,乙女に行くたびに観察しました。ある日,大きくなった幼虫が,今までと違い,透き通った感じの色になり,そして葉からいなくなったので,さなぎになったと思いました。でも,さなぎは見つかりませんでした。

 そんなことを背景に,去年,アサギマダラの調査をしようということが決まり,担当を高橋さんと石橋さんが引き受けてくださり,この日まで準備をしてきました。
 1月27日に開催した乙女高原フォーラムでは「乙女高原にも来るよ,海を渡るちょうアサギマダラ」をテーマに名古屋でアサギマダラ調査に取り組んでいる近藤さんのお話を聞いたりしました。
 6月22日と7月6日には幼虫調査も行いました。高橋さんが事前に卵を見つけてくれたので,それを継続観察することができました。
 調査マニュアルは高橋さんが,捕虫網は石橋さんが準備してくださいました。購入費用には,石和サティさんの黄色いレシートキャンペーンと,全労済さんの助成金を充てました。

 そんな準備を経て,ようやくこの日をむかえたわけです。
 いつものように受付30分前にスタッフが集まり,打ち合わせをしました。スタッフにとっても初めてのことです。高橋さんから念入りに説明がありました。
 そして,受付開始。今回はいつもと違って,受付時にチョウの翅に書き込むイニシャルを確定しなければなりません。たとえば,ぼく植原は,捕まえたチョウにUAというイニシャルを書きましたが,もし,「うえの あきお」という人も参加したら,同じイニシャルになってしまうので,調整しなければならない・・・というわけです。

 さて,開会。高橋さんから調べ隊の意義について話があり,次に「紙芝居(A3判に拡大コピーした写真の数々)」を使って,高橋さんからアサギマダラの特徴や生態,そして,調査の仕方について説明がありました。ここでいろいろ細かい注意もしなければなりません。それは分かるのですが,聞いている方はいっぺんにいろいろなことを聞かされて大変です。うまく伝える工夫が必要だなと思いました。石橋さんからは虫取り網の使い方についての実演を伴った説明がありました。これも大事な情報です。

 そして,3つの班に分かれ,あらかじめ高橋さんや石橋さんが調べておいたアサギマダラがいそうなポイントに向けて出発しました。スタッフの皆さんが快く班長やトランシーバー係,救急用品携帯係を引き受けてくださいました。

 アサギマダラ調べの流れはこうです。
 まず,アサギマダラを見つけたら,すぐに採らないで観察です。どんな花にいるのか,何をしているのか,オスかメスか,何か特徴はないか(すでにマークがないか,翅に傷がないか・・・)などをしっかり観ます。
 そしたら,いよいよ捕獲。どうしても力が入りすぎたり,網を速く振ってしまいがちですが,アサギマダラの体を傷めてしまっては,元も子もありません。傷つけないよう,そっと振るのがコツだそうです。花にとまっている場合は,花の上に網をすべらせるようにして採ります(上からかぶせない)。

 網の上からちょうをそっと押さえ,もう片方の手を網の中に入れ,そっと取り出します。このとき,両方の翅を揃えておきます。ちょうを調査用紙のバインダーの上にそっと置き,油性ペンで,これもそっとマークします。書き入れる内容は,@場所とA月日とBマークした人です。場所は「乙女」と漢字で書くことにしました。幸い「乙女」という漢字は,ひらがなよりも,カタカナよりも画数が少なくて済むので,書くのが楽で,しかも確実です。月日は,「8/3」と書きました。ちょうは何年も生きるわけではないので,「年」の情報は省略しました。マークした人の情報は「イニシャル+何頭目か」です。たとえば,「UA1」は,ぼく植原がマークした1頭目という意味です。

 これらを書き入れたら,前翅の根元から先っぽまでの長さを測り,調査用紙に必要事項を書き込み,念のため,印を付けたちょうの写真を撮ってから,逃がしました。おもしろいことに,アサギマダラは印を付けている間,ジタバタせず,翅から指を離しても,しばらくそのままの状態でいました。まるで,寝たふりをしているタヌキみたいでした。

 これを,ちょうを見つけた分,繰り返しました。参加者全員がこれを体験できるほどアサギマダラがいるか心配でしたが,参加した27人全員が体験することができ,なんと88頭ものアサギマダラにマークすることができました。
 調査自体は午前中に終わり,午後,マーキング頭数の速報値を皆さんにお伝えし,感想をお聞きして,解散しました。

 終了後,ぼくはスタッフの井上さんと芳賀さんと一緒に再度マーキングにチャレンジしました。というのも,せっかく高橋さんたちがここまでがんばって準備してくれたので,頭数を3ケタ台に乗せたかったし,「アサギマダラは白タオルをクルクル回すと,寄ってくる」というのも確かめたかったのです。
 頭数を3ケタにするというのは成功しました。総計を107頭にすることができました。ぼく自身は全部で14頭にマーキングすることができました。

 もう一つの「白タオル」は,午前中,何度かチャレンジして 1回だけ成功していました。何度かやるうちにコツが分かってきて,全部で4回,成功させることができました。タオルをクルクル回してちょうを呼び寄せ,そこをサッと網で採ってしまうというのですから,まるでマジックですよ。
 そのコツとは・・・ヒミツです。

 31日には第2回めのマーキング調査を行います。ぜひ,ご参加ください。
--------------------------------------------------

 2.【活動報告】
●乙女高原案内人養成講座2008(4)●7月13日

 いよいよ案内人養成講座も最終日を迎えました。あいにく演習・マルハナバチ調べ隊(3日目)は雨のため中止でしたが,今日は天気に恵まれ,野外実習も滞りなく実施することができました。

●乙女高原の植物T
 講師は地元の宮原さん。地元の人たちが土地の植物をどう活用してきたかを自分の体験を踏まえながら,解説してくださいました。ウリハダカエデは「うりっぽう」,ミズメは「よぎそ」,コシアブラは「いもぎ」など独特な呼び方,「ヤマナラシは炭にもならないし,ねばりもなく,利用価値がないので,どろっぽ−−と言っただよ」といった生活と密着した知識など,興味深い話をた−くさん聞くことができました。
 東側の展望がきくところ(ゲレンデのてっぺん)では,そこから見える山の名前も教えていただきました。

●乙女高原の植物U
 講師は森林総合研究所の小松沢さん。まず,植物の生きる条件について考えました。「何がありますか?」という小松沢さんの問いに受講者が答えるたびに「水」「空気」「日光」などのカードを取り出し,解説してくださいました。
 林の中ではミズナラとシラカバの「植物としての生き方の違い」を観ました。林の中では,ミズナラの赤ちゃんは見つかりますが,シラカバの赤ちゃんは見つかりません。ミズナラの赤ちゃんは林の中の多少暗い所でも成長できますが,シラカバの赤ちゃんは日当たりのいいところでないとアウトなのです。
 ですから,このシラカバの林は続きません。やがて,ミズナラに主役の座を奪われてしまうでしょう。また,ここのシラカバはまだ小さいころ,ここは日当たりが良かったに違いありません。つまり,ここは草原だったのです。「今」の森を観ながら,「未来」の森の姿や「過去」の森の姿が見えてきます。
 ブナの戦略(何年かに1回豊作の年を作る),カラマツはねじるようにして枝を落とす・・・など木々の興味深い「生態」についての話もありました。

●乙女高原の歴史
 講師はファンクラブ代表世話人の古屋さん。大きく3つの話がありました。
 まずは県有林の歴史。乙女高原も県有林です。山梨は県土44万7千ヘクタールのうち,35万ヘクタールが森林で,そのうち,15万7千ヘクタールが県有林と,県有林がケタはずれに広いのですが,どうして,県有林が生まれたのか,その経緯を説明してくださいました。
 第2にスキー場にまつわる歴史。古屋さんご自身も青年小屋を営業してスキー客を泊めた経験があるそうです。
 最後に,生活環境林保全事業や森林文化の森といった,最近の状勢。
 時々,脱線しての昔話がとてもおもしろかったです。

●今後の活動について
 コーディネーターはファンクラブ代表世話人/案内人の会会長の坂田さん。案内人の皆さんが1年間,どんな活動をしているのか,おおまかな年間スケジュールや,メインの活動である夏の自主活動等について説明してくださり,意見交換をしました。

 そして,最後に修了証書とワッペン・IDカードをお渡しし,全過程を修了しました。受講生の皆さん,スタッフの皆さん,本当にご苦労様でした。これから(も)よろしくお願いします。
--------------------------------------------------

 3.【イベント案内】
 ●2008年度(第6期)マルハナバチ調べ隊●

 ずんぐりむっくりしていて毛むくじゃら。働き者で,いつもちょこまかと働いているマルハナバチ。いくら見ていてもあきません。しかも,めったなことで人を刺しません。マルハナバチをじっと観ていたら,彼女たちが乙女高原の自然にとってなくてはならない存在であることが見えてきました。

第2回 8月10日(日) 働き蜂がいっぱい見られる!
第3回 9月14日(日) 超レアなオス蜂に会えるかも??
         ※もちろん,どれか1回だけの参加も可。

■時 間 いずれも午前10時から午後2時30分まで。雨天中止。
■集 合 乙女高原グリーンロッジ前集合
■対 象 小学校4年生以上ですが,それより小さい子も保護者と一緒の参加なら可。
■定 員 20名。参加費無料(行事保険にはファンクラブの予算で加入します)。
■持ち物 筆記用具,弁当,飲物,雨具,帽子。
     ルーペ,双眼鏡など観察用具があると便利です。
■申込み 乙女高原ファンクラブ事務局まで
--------------------------------------------------

 4.【イベント案内】
 ●アサギマダラ調べ隊●

 乙女高原のアサギマダラがどれくらいの旅をするのか,マーキング調査といって,チョウをいったん捕まえ,印を付けたらまた放すという方法で調べてみます。

第2回 8月31日(日)

■時 間 いずれも午前9時から午後1時30分まで。雨天中止。
■集 合 乙女高原グリーンロッジ前集合
■対 象 小学校4年生以上ですが,それより小さい子も保護者と一緒の参加なら可。
■定 員 20名。参加費無料(行事保険にはファンクラブの予算で加入します)。
■持ち物 筆記用具,弁当,飲物,雨具,帽子。
     ルーペ,虫とりあみ,油性ペン(名前ペン)などがあると便利です。
■申込み 乙女高原ファンクラブ事務局まで--------------------------------------------------



乙女高原ファンクラブトップ > メールマガジン > 第207号(2008.8.5)         →ページトップ