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 乙女高原メールマガジン 第210号 2009.1.12.
発行者:植原 彰 (乙女高原のある山梨市牧丘町在住)
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  ▲▼ も く じ ▼▲
NEW! 0.【ニュースニュース】
NEW! 1.【観察報告】1月12日の乙女高原
NEW! 2.【イベント案内】第8回乙女高原フォーラム2009年1月25日
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2009年が始まりました。今年も乙女高原と,乙女高原ファンクラブと,そして,このメールマガジンをよろしくお願いします。

  0.【ニュースニュース】
●0.前号は題(件名)は209号だったのに,本文中の表記は208号でしたね。正しくは209号です。お詫びして訂正します。

●1.元旦の山梨日々新聞に,乙女高原案内人の加藤さんがカラー写真で紹介されていました。富士吉田の御師の家の案内ボランティアとしてです。御師といえば,昔,富士講の登山者を案内したり,宿舎を提供したりしていた人たちです。第1期乙女高原案内人養成講座の講師・今井さんが「皆さん(乙女高原案内人)には,御師のような役割を果たしてもらいたい」というお話をしていたのを思い出します。

●2.本日,乙女高原に出かけてきました。山梨では先週9日に雪が本格的に降りました。乙女高原の草原も真っ白になりゲレンデ状態です。その様子は,ホームページでご覧ください。(→1)

●3.シカをテーマにした乙女高原フォ−ラムのプログラムが固まってきました。ぜひ,スタッフに立候補してください。(→2)

●4.(再掲)乙女高原に向こう林道はすべて冬季の通行止めです。杣(そま)口から柳平(琴川ダム=乙女湖)までは通年通行できますが,そこから先は車両通行止めです。ただ,歩いていくことは可能です。

●5.「草刈りのレポート」「シカ問題に関するご意見」受け付け中です。ぜひ,お寄せください。

●6.次回世話人会は今週の木曜日(1月15日)午後7時半から9時まで牧丘総合会館で行います。世話人でなくても参加できます。おいでください。
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 1.【観察報告】
●1月12日の乙女高原●


 精神的にへこむ出来事があり,あまり気乗りしなかったのですが,それでも皆さんに冬の乙女高原の様子をお届けしようと,気持ちを奮い立たせて,乙女高原に向かいました。
 杣(そま)口を過ぎると道は森の中を縫うように進むようになります(昨年までは林道でした)。雪かきはしっかりされていましたが,アイスバーン状態です。そして,「姥栃」あたりから,白いものが舞いはじめ,そのうち,本格的な雪になりました。甲府盆地は晴れだったのに。
乙女湖=琴川ダムはほとんど全面が結氷し,その上に雪が積もっていました。柳平をすぎると道は雪かきされてなく,スノーシューを取り出して,徒歩で乙女に向かうことにしました。

 林道を何度となく動物たちの足跡が横断しているのを見ました。雪のおかげで,林道のにぎやかな様子が伝わってくるようでした。
 おもしろかったのは,電柱があると,必ずキツネの足跡が見つかること。ずっと車のわだちを歩いてきたキツネが(そのほうがずっと歩きやすいですからね),電柱を見つけると,フラフラッと電柱に近寄り,電柱を物色し,また,フラフラッと電柱から遠ざかる・・・そんな光景が想像されました。きっと電柱に他のキツネがオシッコをしていないか,確かめていたのでしょうね。野生動物たちのオシッコは「手紙」としての機能がありますから,さしずめ郵便ポストに手紙が入ってないか,確かめているようなものだと思います。

 草原に着きました。一面真っ白,まさにゲレンデです。温度計を見るとお昼(12時)の気温はマイナス6度でした。寒いはずです。リュックから断熱シートを出してベンチに敷き,その上に腰を下ろしました。水筒を取り出し,温かい紅茶を飲みながら,簡単な昼食を取りました。

 寒いので,食べた後,すぐに出発しました。草原の中を歩きました。道から見るとゲレンデに幾本もの筋が見えたので,近づいてみると,どうやらソリですべった跡のようです。小さな足跡もあったので,家族連れがソリを持って遊びに来たのかなと思いました。
 湿地も真っ白でした。谷地坊主たちがどこにいるか分からないくらい,雪は積もっていました。深いところでは33センチもありました。
 風が強く,吹雪になってきたので,あまり長居はせずに帰りました。

 帰ってから,北の方(乙女高原の方)を見ると,白く煙っていました。
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 2.【イベント案内】
 ●第8回乙女高原フォーラム● 2009年1月25日


■概 要
 主催  山梨市,山梨県,乙女高原ファンクラブ
 後援  山梨市教育委員会 (予定)
 日時  2009年1月25日(日) 午後1:00〜3:30
 場所  山梨市民会館 ちどりの間

●ゲスト
 星野義延氏(東京農工大学農学部地域生態システム学科准教授)

●テーマ
 シカが乙女高原の自然を変える?!


 ニホンジカは日本を代表する大型のけものであり,日本の生態系の大切な一員です。また,昔から和歌に詠まれるなど日本人に親しまれてきた動物でもあります。ところが,最近,シカが急激に増え,そこの自然を変えてしまうほどの影響を与えていることが各地から報告されています。
 乙女高原も例外ではなく,ここ数年,急激に減ってしまっている植物や,反対に増えている植物があり,シカの影響が考えられています。また,周辺の森を歩くと,シカによって皮を剥がされた木も目立ちます。このままシカが増え続けるとどうなるのか,それを防ぐにはどうしたらいいのか,そもそも乙女高原でシカは本当に増えているのか??? 乙女高原の自然の現状を「シカ」という視点で観(み),このままでは将来どうなるかを予測し,今,何ができるのか考えてみたいと思います。

●スタッフへの立候補をお願いします
 スタッフの集合時刻は午前11時。お昼ご飯は事務局で用意します。フォ−ラム終了後,ゲストを囲んで,簡単な反省会を行います。こんな仕事があります。

・弁当 弁当の注文,受け取り,支払い
・ステージ ステージ設定(看板,演壇,マイク)
・プロジェクター パソコンとプロジェクター
・会場 会場設定,参加者誘導,会場マイク
・受付・展示 受付,入会,寄付受付,アンケート回収
・湯茶・接待 講師・来賓にお茶,講演時の水,控え室のつまみ・湯茶,茶話会準備
・記録(写真)

●「ようこそ乙女高原へ」展について
次のような日程になりました。展示作業と撤収作業をやってくださる方,ぜひ立候補してください。よろしくお願いします。
・1月20日(火)午後3時半から展示作業。
・1月29日(木)午後3時半から撤収作業。(フォ−ラム当日は片付けない)

●プログラム案(まだ最終決定ではありませんが・・・)
0)ビデオ上映
 開会直前(と休憩時間)に,塩山高校放送部で作ってくれたドキュメント番組「大切な場所〜乙女の森を守りたい〜」を上映する。(5分)
1)開会行事
 セレモニー。あいさつ,講師の紹介。(10分)
2)活動報告と問題提起
 1年間の活動を映像を通して紹介する。また,どうして今回のフォ−ラムでシカを取り上げようと考えたのか,その理由や乙女の現状を提起する。(15分)
3)乙女高原のシカ 今昔物語(未定)
 昔から乙女高原でシカ猟をしていた方から,昔と今のシカの状況について話をしてもらう。(20分)
4)シカが増えたらどうなる??
 今回のスペシャルゲスト星野義延さんのお話。(70分)
・・・【5分 休憩】 ビデオ上映 アンケート用紙記入・・・
5)フロアとの質疑応答,意見・情報交換
 シカ問題について関わっている方,困っている方が参加していると思うので,「質疑応答」だけでなく,「私たちのところでは,こういうことになっているよ」といった話もフロアから出していただく。(15分)
6)閉会行事
 セレモニー。あいさつ。(10分)
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