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    乙女高原ファンクラブ 公認
 乙女高原メールマガジン 第215号  2009.7.19.
    発行者:植原 彰 (乙女高原のある山梨市牧丘町在住)
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  ▲▼ も く じ ▼▲
NEW! 0.【ニュースニュース】
NEW! 1.【観察報告】7月18日の乙女高原
   2.【イベント案内】マルハナバチ調べ隊 8月9日
NEW! 3.【イベント案内】案内人キャンプ 8月22日〜23日

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  0.【ニュースニュース】
●1.竹居さんを中心に乙女高原案内人の皆さんが牧丘第三小学校の子どもたちを案内している様子などがNHK甲府放送局から取材を受けました。放映は7月23日午後6時10分からの「まるまる山梨」だそうです。ぜひ,ご覧ください。

●2.焼山林道が通行可になりました。乙女高原に行くには,杣(そま)口→柳平(琴川ダム=乙女湖)経由だけでなく,牧平(鼓川温泉)→塩平経由でも行けます。

●3.いよいよ昨日から,乙女高原案内人の皆さんの自主活動が始まりました。8月末までの土日に乙女高原案内人が交替で乙女高原に駐在し,乙女高原を訪れた方をボランティアで案内してくださいます。かくいうぼくも乙女高原案内人のはしくれとして,本日,乙女高原に行きました。遊歩道のロープにこの時期に咲いている草花の看板を付けていたら,3人連れがいらしたので,「こんにちは」と声をかけ,そのまま30分ほど案内しました。(→1)

●4.次回の乙女高原ファンクラブ世話人会は7月23日(水ではなく木)午後7時半から9時まで牧丘総合会館で行います。ファンクラブ会員であれば世話人でなくても参加できます。おいでください。
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 1.【観察報告】
●7月18日の乙女高原●

 林道途中のタマアジサイやノリウツギが咲き始めました。
 タマアジサイがきれいに咲いていたので,車を止めて写真を撮っていたら,トラマルハナバチが飛んできて,盛んに花の上をグルグル動き回っています。まるでせわしく掃除機の先を動かしているようなこのしぐさは,マルハナバチが花粉を集める行動です。
 アサギマダラの幼虫が食べるイケマも花が咲き始めていました。しばらく眺めていたら,びっくり。キイロスズメバチがやってきて,盛んに蜜を吸っています。蜜を吸うのに一生懸命で,いくらカメラを近づけても,お構いなしでした。クロスズメバチもやってきました。イケマの蜜っておいしいのかな。

 乙女高原に着きました。まずはロッジの宮原さんにあいさつし,今日から始まる案内人活動の備品や消耗品をロッジの中に置かせていただきました。
 それから湿地コースの調査にとりかかりました。テンの糞から彼らの食生活を明らかにしようという調査です。
 湿地コースにはいくつか木製の橋があるのですが,雨で濡れて,すべりやすくなっていました。要注意です。

 今日の楽しみは,シロバナノヘビイチゴの実。名前こそ美味しくなさそうですが,このイチゴは木イチゴ(ベリー)の仲間ではなく,れっきとしたオランダイチゴ(ストロベリー)の仲間です。甘くて,酸っぱくて,どこかイチゴミルクの味がして,とっても美味。ちょうど食べ頃でした。

 今日一番の発見はゴイシシジミの笹原かな? ゴイシシジミというのは白地に「囲碁」の黒石のような点々が付いている羽根を持つシジミチョウです。羽根の模様が一番の特徴ですが,妙に白くて目立つ足をしているところが,個人的には気になっています。モンシロチョウはキャベツ,キアゲハはニンジンなど,チョウの幼虫と言えば葉っぱを食べるのが相場と決まっていますが,ゴイシシジミの幼虫はなんと肉食なんだそうです。笹や竹に付くアブラムシを食べるのだそうです。そっと近づいて写真を撮っていたら,近くに数頭のゴイシシジミがいるのに気がつきました。きっとこの笹原でたくさんのゴイシシジミが発生していて,それは,この笹原のササにはたくさんのアブラムシが付いているからだろうなと想像しました。

 草原に戻ったら,今度はロープに草花の看板を付けながら歩きました。神奈川からいらしたという3人連れが「花がないねー」「せっかく来たのにねー」などと話しているのが聞こえてきました。
「このまま乙女高原の悪い印象を持って帰ってもらいたくないなー」と思って,声をかけて少しお話をしました。そのうちに,案内人の自主活動の話もして,「よろしければ,10分でも30分でも,ご案内しますよ」と,案内活動を始めました。
 ノアザミやノハラアザミ,キンバイソウやキンポウゲ,クガイソウなど,咲いている草花の解説をしたり,草刈りによってこの草原を保全していること,最近はシカによる食害が目立っていることなどをお話しながら,一緒に草原を歩きました。

 今日は,オオマルハナバチがキンバイソウの花粉を集める姿やトラマルハナバチがシモツケの花粉を集める姿を見ることができました。マルハナバチが観られてちょっと安心しましたが,それでも例年よりずっと少なめです。
 花の「数」もめっきり少なくなってしまいました。よく観ると,花芽ができたころをねらって,(シカに?)食べられている草花が多いような気がします。今後がとても心配です。
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 2.【イベント案内】
 ●マルハナバチ調べ隊● 

 今年も愛くるしく,乙女高原随一のインタープリターーであるマルハナバチたちの働きぶりをじっくりと見せてもらいましょう。

■日 時 8月9日(日)午前10時から午後2時くらいまで
■集 合 乙女高原グリーンロッジ
■持ち物 弁当,水筒,筆記用具,時計(腕時計や携帯電話の時計で十分です)
■参加費 無料。
■内 容 午前中は調査の説明とラインセンサス調査。午後はまちぶせ調査。
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 3.【イベント案内】
 ●案内人キャンプ● 

 乙女高原グリーンロッジに泊って,交流を深めながら,自然観察三昧,星空観察三昧,ボランティア活動(遊歩道作りに必要な杭づくり)三昧の時間を過ごしましょう。当初の予定は7月25日(土)から26日(日)でしたが,諸事情のため変更になりました。案内人の皆さん,今から予定を空けておいてくださいね。

■日 時 8月22日(土)午後1時 〜 23日(日)昼食後解散
  部分参加も可能です。昼だけ,夜だけでもご参加ください。
■集合・宿泊 乙女高原グリーンロッジ
■持ち物 各自,宿泊に必要なもの,観察用具など
■参加費 3000円程度。
■内 容 間伐材を活用しての遊歩道の杭づくり,交流会,観察会

※食事は全員で作ります。(1日目夕食,2日目朝食,昼食) 1泊3食
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