乙女高原ファンクラブトップ > メールマガジン > 第220号(2009.11.3.)



□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
    乙女高原ファンクラブ 公認
 乙女高原メールマガジン 第220号  2009.11.3.
  発行者:植原 彰(乙女高原のある山梨市牧丘町在住)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
  ▲▼ も く じ ▼▲
NEW! 0.【ニュースニュース】
NEW! 1.【観察報告】11月3日の乙女高原
 2.【イベント案内】乙女高原の草原を守る! 11月23日
NEW! 3.【イベント案内】乙女高原フォーラム 2010年1月31日
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

  0.【ニュースニュース】
●1.いよいよ今月23日(月・祝)は,乙女高原最大のイベント「草原の草刈り」です。今年は第10回という記念すべき年です。例年と同じように200人程の参加者が見込まれています。この大人数の乙女高原ファンの皆さんが気持ちよく作業できるよう,大勢のボランティア・スタッフが必要です。立候補をぜひお願いします。(→2)

●2.乙女高原に初雪です。11月3日,乙女に行ってみたら,日陰に雪が残っていました。もう乙女高原に雪の季節がやってきました。(→1)

●3.次回の乙女高原ファンクラブ世話人会は11月18日(水)午後7時半から9時まで牧丘総合会館で行います。ファンクラブ会員であれば世話人でなくても参加できます。おいでください。
--------------------------------------------------------------

 1.【観察報告】11月3日の乙女高原

 雪です。びっくりしました。
 林道を登っている途中,どうも向かいの山のヒノキの枝に白い「霜」がたくさん降りていて,「まるで雪のようだな」と思いました。そのうち,林道の道脇にも白いものが見られるようになり,「だいぶ冷え込んだんだなあ」と思っていましたが,あまりにもまっ白いので,「待てよ」と車を止め,見てみたら,雪が降った跡でした。
 鳥居峠から見た金峰山は,やっぱり薄い雪化粧をしていました。
 西寄りの風が冷たいし,いよいよ厳しい冬がやってきたなと思いました。
 ロッジ前の看板裏に架けてある温度計は1℃(午前9時)でした。水たまりには氷が張っていました。

 寒さの厳しい日は富士山がよく見えます。だから,途中,母母峠に寄り道して,富士山の写真を撮りました。一昨日から昨日にかけての雪で,白い面積が多くなっていました。草原のてっぺんからも,よく見えていましたよ。

 今日は,大窪山遊歩道を歩きながらテンの糞を採取するモニタリング調査です。とはいえ,いろいろな「もの」や「こと」が目に飛び込んでくるので,できるだけ記録を取っています。
 歩き始めて,森の中の明るさにまず驚きました。葉が落ちたから明るくなるのは当たり前です。ですが,それにしても,晩秋の陽の光は弱いし,角度も低いのですが,それでも,森の中はとても明るくて,夏とは違う感じがしました。
 遊歩道に積もった落ち葉のふとんを踏みしめながら歩く感じです。これでは,テンの糞は見つかりにくいだろうなと思いました。案の定,今日はコースを1周して1個しか見つかりませんでした。

 日陰で温度が低いところには,雪がたまっていました。積雪何センチまでいきませんが,それでもうっすら下の落ち葉や土が見えないくらい積もっていました。
 おもしろかったのは,霜柱です。霜柱が元気に育っているところと,そうでないところがあります。霜柱が元気に育っているところは,土が掘られているところです。おそらくイノシシが鼻先で,まるでブルドーザーのように掘ったのでしょう。掘り起こされているので土も軟らかくなっていて,霜柱ができやすくなったのでしょうか。
 イノシシに掘り起こされたところだけが白く見えているわけで,遠くからでも,どこをイノシシが掘っているのか,よくわかりました。

 びっくりしたのは,クリンソウがたくさん咲いていた湿地が全面的に掘り返されていたことです。ほんとうに全面的にグジャグジャになっていました。どろんこ運動会を開催した後のようです。まわりの木の幹に体をこすりつけた跡がなかったことから,イノシシではなくシカではないかと推測したのですが,どうでしょうか。ちなみに,近づいてみましたが,臭いは感じられませんでした。
 来年のクリンソウは大丈夫でしょうか。心配になりました。

 林道のアスファルトに,どういうわけかたくさんのハサミムシがいました。体長1センチほどです。同じ種類のように見えました。数えてみると,20匹もいました。中には車に轢かれたかなにかで,壊れている体もあったようなので,ほんとうはもっと多かったと思います。どうしてこんなにたくさんのハサミムシが見つかるのでしょうか。ナゾです。
 夏の夜,アスファルトは昼間の熱で温かくなっています。だから,林道のアスファルトの上に寝転がって星を見ると,とっても快適です。ハサミムシがアスファルトに集まる理由ももしかしたら同じなのかもしれません。

 草原はドライフラワーのオンパレードでした。リンドウの花も枯れていました。
 でも,枯れ草は枯れ草で,きれいなもんだと思いました。草原の中に赤っぽい木の葉が目立っていました。ミズナラの子どもです。草原の中にこんなにたくさんミズナラが生えていたんだと改めて思いました。

 ロッジ前のベンチでお昼を食べました。寒くなってくると,インスタントのカップ麺がいいです。体が温まります。
 車がひっきりなしに通っていきます。観察してみると,30代くらいの夫婦とリタイア後くらいの夫婦が多いなと思いました。中には車を止めて歩かれたり,ベンチでお昼を食べる人もいましたので,草刈りのちらしを渡して,ちょっぴりお話をさせていただきました。

今日は一日じゅう,富士山がよく見えました。

追伸 書いたことを読み直してみたら,「びっくりした」という表現が多いこと。乙女高原にはこの4月〜9月までの半年に24回(つまり週1のペースで)来ていますが,「来るたびにいろいろな発見があるということだよなー」と改めて思います。
 ところで,乙女高原はケイタイが通じない場所です(でした)。
 ところが,10月11日,ロッジ前でドコモ・ケイタイが通じました。びっくりしました。このときは,なにか特別な事情があったかもしれないと思いましたが,10月18日にも通じちゃいました。そして,今日,なんとブナじいさんのところでもドコモが通じました。
 乙女高原ではもう普通にドコモが通じるのでしょうか??
--------------------------------------------------------------

2.【イベント案内】
 ●第10回 乙女高原の草原を守る!草刈りボランティア●

日時 11月23日(月・祝) 午前9時半から午後2時(少雨決行)
  荒天の場合は29日(日)

●子どもたちは大人とは別プログラム「キッズ・ボランティア」で活動します。今年は,ブナじいさんの根元に落ち葉のふとんをかける・・・というプログラムです。ぜひ,ご家族みんなでご参加ください。もちろん,「子どもも大人と一緒に草刈りをさせたい」ということであれば,それでも結構です。
 http://www.kcnet.ne.jp/~otomefc/2009kids.pdf

●例年,参加者が200人を超えます。このような大人数がスムーズに作業を進めるためには,多くのボランティア・スタッフが必要です。「スタッフをやってもいいよ」という方,ご連絡ください。「どんな仕事でもいいから割り振ってくれ」という「おまかせボランティア・スタッフ」も大歓迎です。
 なお,現段階で,特にお願いしたいスタッフは,こんな仕事内容のスタッフです。

●受付→名簿をチェックし,1枚資料を渡す。手刈りは3つの班に分けるので,人数が同じになるよう人を振り分ける。など
●手刈り班スタッフ→手刈り班の現地まで用具を持って行って,そこで貸し出す。返却もそこで行う。また,手刈り班の現地まで救急セット,トランシーバー,草運搬用ビニールシートなどを運んでいく。運ぶ作業は一般参加者にも手伝ってもらってください。
●ロープ撤収→遊歩道のロープをまず撤収してロッジまで運ぶ係。ロープを外さないと草刈りができないので,作業開始時には多くの人に手伝ってもらって,ロープをはずす。
●ロープ整理→ロッジまで運んできたロープを,来年使いやすいようにまき直す。●のこぎり→手刈り作業範囲内にある木の切り株や若木をのこぎりを使って切る。
●豚汁→草刈りではなく,豚汁作りをする。
--------------------------------------------------------------

3.【イベント案内】
 ●第9回乙女高原フォーラム●

日 時 2010年 1月31日(日)午後 時〜 時
場 所 山梨市民会館 3階「千鳥の間」
主 催 山梨市,山梨県,乙女高原ファンクラブ
定 員 ありません。どなたでも参加できます。事前申込み不要。
参加費 無 料

 毎年1回,自然に親しむ達人・自然を知る達人・自然を守る達人をゲストとしてお呼びしてお話を聞き,乙女高原の自然を守っていくヒントを,大勢の方と共有しようというイベントです。
 今回のテーマは前回に引き続いて「シカ問題」です。ゲストについては,ただいま交渉中。ご期待ください。
--------------------------------------------------------------



乙女高原ファンクラブトップ > メールマガジン > 第220号(2009.11.3.)         →ページトップ