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    乙女高原ファンクラブ 公認
 乙女高原メールマガジン 第241号 2010.12.28.
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  ▲▼ も く じ ▼▲
NEW! 0.【ニュースニュース】
NEW! 1.【観察報告】12月26日の乙女高原
    2.【活動案内】乙女高原フォーラム 2011年2月6日(日)
NEW! 3.【参加報告】月夜のシカ観察 12月20日 小淵沢
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0.【ニュースニュース】
●1.今年も乙女高原メールマガジンにつきあってくださり,ありがとうございました。本メルマの創刊は2000年の11月23日でしたから,今年はメルマ創刊10年目という節目の年でした。自分としては,今年も乙女高原の自然を満喫しながら,ロープ張り,草刈り,フォーラム,マルハナバチ調べ隊など毎年続けられている活動を継続させることができ,ほっと胸をなで下ろしながら年の瀬を迎えています。これもたくさんの乙女高原ファンの皆さんのおかげと感謝しながら・・・。
 また,シカ柵の設置,グリーンロッジが休館になってしまったことへの対処など新たな課題が加わった年でもありました。一方で,日本山岳遺産基金様,あいおいニッセイ同和損害保険株式会社様,富士ゼロックス端数倶楽部様など,新たに乙女高原のサポーターとして手を挙げてくださる方々も出てきて,心強いばかりです。
 来年も乙女高原と乙女高原ファンクラブと乙女高原メールマガジンを,よろしくお願いします。

●2.12月26日,いつもの生態系総合モニタリング調査の一環で乙女高原に行って来ました。1日中よい天気でしたが,空気が冷たいのなんの。草原は一面真っ白でした(→1)。写真ブログも一緒にご覧ください。
   http://blog.goo.ne.jp/otomefc/d/20101226

●3.第10回乙女高原フォーラム(テーマは「シカ・人・乙女高原の今と未来」)の情報更新です。
 毎回,フォーラムに合わせて行っている「ようこそ乙女高原へ」展ですが,今回は2011年1月6日から,フォーラムが行われる2月6日までのちょうど一ヶ月間となりました。山梨市民会館のロビーです。見に来てくださいね(→2)
 フォーラムのチラシ兼ポスターは以下です。
   http://fruits.jp/~otomefc/10th.forum.pdf  (pdf 396kb)

●4.ボランティア・スタッフ募集
■その1 展示作業 ようこそ乙女高原へ展の展示作業を行います。
 1月6日(木)午前10時半。山梨市民会館ロビー集合。
 作業は午前中で終了予定です。
■その2 乙女高原フォーラムスタッフ
 2月6日(金)午前11時。山梨市民会館ロビー集合。
 受付・会場係などフォーラム開催を支えるボランティア・スタッフを募集。
 フォーラム終了は3時半。その後,片づけや講師を囲んだお茶会をする予定です。
■いずれも昼食は事務局で用意します。多くの方の立候補をお待ちしています。

●5.ちょっと気が早い感じもしますが・・・,来年3月13日(日)午後2時より乙女高原ファンクラブ定期総会が予定されています。今回は世話人の改選が行われます(乙女高原ファンクラブの世話人には,会員であればどなたでも立候補できます。任期は2年間です)。乙女高原の自然を10年間守ってきた乙女高原ファンクラブを発展させるために,多くの方に立候補していただきたいと思います。よろしくお願いします。

●6.月夜のシカを観察してきました。詳しくは→3

●7.乙女高原案内人養成講座で動物の講師をしていただいた都留文科大学の北垣憲仁さんが牧丘に来て,講演されました。12月18日(土)の午後1時から1時間。
会場は牧丘総合会館3階ホールでした。「野生動物との出会いを通じて」という演題で,参加した子どもたちの意見を聞いたり,持ってきてくださった剥製に触らせていただいたりしながら,野生動物との出会いの魅力をお話していただきました。ほのぼのとして,ゆったりとした1時間でした。

●8.日本自然保護協会が主催して「だれも教えてくれなかった 自然のまもり方」という研修会(2010年度 NACS-J自然保護セミナー)が開催されます。これは楽しみ!と思うので,日本自然保護協会のメールマガジンから一部転載します。詳しいことは以下のサイトでご確認ください。
  http://www.nacsj.or.jp/katsudo/seminar/
■主 催:(財)日本自然保護協会 協力:モンベル株式会社
■第1回 11月10日(水)「2010年からはじまる自然保護とは」
 講師:NACS-J理事・IUCN-J会長/吉田正人,保全研究部/道家哲平
■第2回 12月14日(火)「森のまもり方〜宮崎県綾と御岳山を事例として〜」
 講師:保全研究部/朱宮丈晴,NACS-J自然観察指導員講習会講師/小野木三郎
■第3回 1月19日(水)「里やまのまもり方
 〜モニタリングサイト1000の取り組みからみえてくるもの〜」
 講師:保全研究部/高川晋一・福田真由子
■第4回 2月16日(水)「海・島のまもり方〜辺野古と小笠原を事例として〜」
 講師:保護プロジェクト部/大野正人・安部真理子・辻村千尋
■第5回 3月2日(水)「地域の活動を前進させるための3アプローチ」
 講師:NACS-J理事・IUCN-J会長/吉田正人,教育普及部/廣瀬光子
※第1回〜5回はいずれも19時〜21時。受付は18時30分より
■現地見学会 2月19日(土)「里やまの新たな価値を再発見!
 〜エコツーリズムと保全活動で持続的な地域づくりに取り組む天覧山に学ぶ〜」
 講師:NPO法人天覧山(てんらんざん)・多峯(とうの)主山(すやま)の自然を守る会
 コーディネーター:保全研究部/高川晋一、福田真由子
*現地見学会のみの参加も可。詳細はお問い合せください。
■会場:モンベル渋谷店5Fサロンスペース
(150-0042 渋谷区宇田川町11番5号 モンベル渋谷ビル、渋谷駅より徒歩8分)
■参加費:5回連続で5,000円。特定回のみの参加は1回につき1,500円。
 会員・学生の方はそれぞれより500円オフになります。
 初回参加時に受付にて集めます。現地見学会は上記とは別に1,500円。
■お問い合せ窓口:(財)日本自然保護協会 教育普及部・本間慶子
 〒104-0033 東京都中央区新川1-16-10 ミトヨビル2F
 TEL:03-3553-4105 FAX:03-3553-0139 E-mail:2010@nacsj.or.jp

●9.山と渓谷社「山と渓谷 2011年1月号」に「シカによる生物多様性の危機」という記事が8ページに渡って載っています。南アルプスや三ツ峠のアツモリソウの話もありました。また,乙女高原も認定された日本山岳遺産の記事も載っていましたよ。
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1.【観察報告】
 ●12月26日の乙女高原●

 柳平に入る手前の鳥居峠からみると,金峰山は真っ白でした。乙女湖(琴川ダム)も一部結氷が始まっていました。ところどころ路面もテカテカ光っています。
 焼山峠から歩き始めましたが,呼吸をすると鼻の頭がツンと痛くなるほどの寒さです。手袋をはずすと手がみるみる冷たくなっていくのがわかります。

 立ち止まってまごまごしていると,地面に写る影がかわいく動いています。顔をあげると,目の前2メートルほどのところにコガラがきていました。双眼鏡は必要ありません。木の枝に残っている枯れ葉の中を,次から次へと念入りに調べていました。飛ぶときの羽音が印象的でした。コゲラに続いてエナガやヤマガラもきました。カラ類の混群に囲まれたのです。しかも至近距離で。しばらくは動かないでジッと様子をみていました。足の指先がどんどん冷たくなっていきますが,そんなの十分我慢できます。コゲラが木をつつく音も聞こえてきました。探しましたが,姿を観ることはできませんでした。そのうち,その音が無線のモールス信号のように聞こえてきました。もしかしたら,コゲラとは特殊なモールス信号で会話ができるかもしれません。

 普通のボールペンは寒さのためか,インクが出にくくなってきました。それはもう予測済みだったので,持ってきた加圧式のボールペン(インクに圧力がかかっているので,上向きにもなめらかに書けるボールペン。寒さにも強いです。ぼくが使っているのは三菱鉛筆のパワータンクという製品です。1本1色なのですが,これで3色が1本になってくれるとさらに使いやすいのですが・・・)に替えました。
 ヤマドリが急にバタバタと大きな音を立てて飛び出したので,神経が逆立ちしました。ヤマドリはいつも,すぐ近くに行くまではジッとしていて,急に目の前から飛び立つので,驚かされます。一生懸命に羽ばたいているにもかかわらず,その軌跡は直線的でグライダーのよう。斜面に平行に下っていきました。あの重そうな体ですから,一生懸命に羽ばたかないと,すぐに重力に負けてしまうのでしょうね。それにしても,体の薄い赤茶色が日の光に当たって妙にきれいで,長い尾が印象的でした。

 雪に開いたナゾの穴を観察したり(雪が掘られているのに,まわりに足跡がないんですよね),翼がたねの両側についた実を拾ったりしながら(後で調べたら,サワグルミでした)湿地帯まで歩き,そこから林道を下ってきました。途中,沢ではたくさんの氷のオブジェを観ることができました。

 乙女高原の草原は,一面真っ白でした。深いところで22センチの積雪です。今回はスパイク付きの長靴を使っていて,それでちょうどよいくらいでしたが,次回からはスノーシューが必要になると思いました。
 雪には風紋がついていて,とてもきれいです。また,いたるところで足跡が見つかり,どんな動物が,そこでどんな行動をとったのか想像すると楽しいです。

 家に帰って大掃除をしなければならないので,簡単に昼食を済ませ,午後1時には草原を後にしました。

 ブログに写真も載せました。見てください。
  http://blog.goo.ne.jp/otomefc/d/20101226
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2.【活動案内】
 ●第10回乙女高原フォーラム● 2010年2月6日

日 時 2011年2月6日(日)午後1時〜3時30分
場 所 山梨市民会館 3階「千鳥の間」
   http://www.mapfan.com/spotdetail.cgi?SPOTCODE=SHH0BL1
主 催 山梨市,山梨県,乙女高原ファンクラブ
テーマ シカ・人・乙女高原の今と未来
定 員 ありません。どなたでも参加できます。事前申込み不要。
参加費 無 料
ゲスト  高槻成紀(たかつき・せいき)さん(麻布大学教授)

 【開催趣旨】
 乙女高原フォーラムでは前々回から連続して「シカ」をテーマにしています。増えたシカたちが草原内の草を特定の種類から順に食べてしまったり,周囲の森の木の幹を剥いでしまったりして,ここ数年で乙女高原の自然を急激に変えているという危機感からです。フォーラムで学んだことやフォーラムで培ったネットワークを活用して具体的な対策も始めました。あくまで研究目的ですが,2010年5月,草原内にシカ防護柵を設置したのです。柵の内と外とでは,微妙な変化が生まれつつあります。
 今回のフォーラムでは,乙女高原に設置したシカ柵のモニタリングの途中経過を報告したり,山梨各地でシカ食害に取り組む方々のお話を聞いたり,ゲストとしてお願いした高槻さんの講演をお聞きしながら,今後,私たちが乙女高原でシカたちとどのようにつきあっていったらいいか,一緒に考えていきたいと思います。

 【高槻さんのプロフィール】
東北大学、東京大学を経て、現在麻布大学獣医学部教授。専門は動物生態学。宮城県金華山のシカに次いで、五葉山のシカの研究をする。その後、各地の野生動物の調査にとりくむ。また海外でもスリランカのアジアゾウ、モンゴルのモウコガゼルなどの保全研究も手がける。著書に「北に生きるシカたち」(どうぶつ社)、「歯から読みとるシカの一生」(岩波書店)、「シカの生態誌」(東京大学出版会)、「野生動物と共存できるか」(岩波ジュニア新書)など。

※2011年1月6日から2月6日まで会館ロビーにて「ようこそ乙女高原へ」展Xを開催する予定です。こちらもぜひ,見に来てください。
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3.【参加報告】 ●月夜のシカ観察● 12月20日

 2月のフォーラムではシカ対策に取り組む県内の3団体の方々から報告をいただく予定になっています。その一つが八ヶ岳自然クラブ。クラブ主催の「日本鹿・ナイトウォッチング(ライトセンサス見学会)」が行われるというので,師走の忙しいさなかでしたが,参加してきました。

 八ヶ岳自然クラブのホームページにはこのような説明がありました。これを読むと,調査の中身がわかります。
 「八ヶ岳自然クラブ(YSC)は、創立の2001年から八ヶ岳南麓のニホンジカの生息調査を行っています。調査は12月から翌年3月までの期間に、おおむね10日間隔で行います。八ヶ岳牧場本場付近の道路を巡回して、サーチライトによりシカを観察します。ライトの光を反射する眼とお尻のハートマークを手掛かりに,目視及び双眼鏡で頭数をカウントします。夜間の調査といっても、午後7時から1時間程度です。また道路も除雪がされていて危険はありません。観察は車中から行いますので、特別の防寒は必要ありません。今回のライト・センサスの他、ニホンシカに関する学習会や、食痕などの観察も行いたいと思っています。」

 午後6時半,小淵沢インターからすぐの「スパティオ小淵沢(温泉施設)」に集合でした。全部で10人が車に分乗して出発しました。強力なサーチライトで照らしながら,シカを探します。サーチライトの光が当たるとシカの目が光るので,すぐにいることがわかるそうです。

 八ヶ岳南麓には県営牧場がありますが,冬になるとそこにシカたちが集まるそうで,そこを集中的にウォッチしました。いました,いました。たくさんのシカ。持ってきた双眼鏡で確認すると,30頭はいるでしょうか。大きな角を持った大きなオスもいます。悠々と歩いています。オスは群れからちょっと離れていますが,メスは密集しています。後ろ向きになると,今度はお尻の白い毛が目立ちます。
 今夜は満月の1日前。空には月,遠くには山頂に雪をかぶった連山,そして,牧場には悠々と歩くシカたち。なかなかいい「絵」でした。

 今夜のナイト・ウォッチングには乙女高原案内人でもある竹内さんも参加されていました。竹内さんはもともと神奈川県の小田原市在住でしたが,脱サラしてペンションを始められました。お客さんに自然の案内もしてくれるペンションです。
 本当に久しぶりだったこともあり,誘われるままにお邪魔し,おいしいカレーライスをごちそうになり,楽しい話をいっぱいしてきました。竹内さん,なんと南アフリカで行われたワールドカップを見に行ってらしたそうです。びっくりしました。
 また,ブログで八ヶ岳検定も始められたそうで,そのバイタリティーに敬服します。

・八ヶ岳自然クラブのホームページ
http://www.shizenclub.net/
・竹内さんのペンション八ヶ岳ヒュッテのホームページ
  http://homepage3.nifty.com/ysh/
・八ヶ岳検定のブログ
  http://blogs.yahoo.co.jp/yatsu1182/MYBLOG/yblog.html
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