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乙女高原ファンクラブ 公認
乙女高原メールマガジン 第246号 2011.3.8.
発行者:植原 彰(乙女高原のある山梨市牧丘町在住)
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▲▼ も く じ ▼▲
NEW! 0.【ニュースニュース】
NEW! 1.【観察報告】3月6日の乙女高原
NEW! 2.【活動案内】2010年度総会・座談会
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0.【ニュースニュース】
●1.3月13日(日)はファンクラブの総会ならびに座談会です。午後2時から牧丘総合会館です。ぜひご参加ください(→2)
●2.今回の総会では2年に1回の世話人の改選が行われます。2年間、「乙女高原の自然を次の世代に譲り渡す」ことに骨を折ってくださる方を募集中です。多くの方が立候補してくだされば,それだけ乙女高原の自然を守り,子どもたちに譲り渡す「力」が大きくなります。よろしくお願いします。
●3.ファンクラブ普通会員の方で,まだ出欠ハガキを出していない方は早急にご記入の上,ご投函ください。過半数の方の出席がないと総会そのものが成立しません。出欠ハガキには委任状もついています。よろしくお願いします(→2)
●4.総会後の座談会は毎回,話題提供者のお話が楽しみです。今回は,2009年から乙女高原の昆虫相調査に取り組んでくださっている槐(えんじゅ)真史さん(神奈川県在住。博物館学芸員。ご専門は博物館学・地域自然誌学)にお願いしました。お話のタイトルは「虫の目から見た乙女高原の過去と今〜昆虫相調査の中間報告〜」です。こちらの話も多くの方に聞いていただきたいと思っています(→2)
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1.【観察報告】3月6日の乙女高原
もうめっきり春らしい陽気の日もあるというのに,乙女高原に近づくとまだまだ雪です。乙女高原まで歩いていくのにスノーシューにしようかスパイク付き長靴にしようか迷いましたが,今回は長靴を選択。というのも,もう雪も少なくなっているだろうし,春めいて雪もいったんは解けたと思うのですが,甲府でも最低気温がマイナス4度だった昨日の冷え込みによって雪が硬く締まり,雪の中に沈まずに歩きやすいだろうと推測したからです。
予想は的中。長靴で十分でした。スノーシューは新雪など柔らかい雪でその威力を発揮しますが,これだけ表面が固い雪だとすべらないようスパイクが付いている長靴の方がより重宝です。
このことは乙女に住んでいる野生動物にも言えるようで,一ヶ月前には雪に腹まで埋もれてしまい,難儀して歩いていただろうシカの足跡を目にしましたが,その足跡とはとても呼べないような大きな穴のまわりに,スタンプを軽く押したような蹄の跡が付いていました。きっと雪の上を,骨を折らずに歩けていたのだと思います。
富士山の見える展望台まで歩いていき,ベンチに座って水を飲みました。温かい飲み物ではなく,水のほうがのどに気持ちよかったです。上着を脱いで,手袋もとってしまいました。日の光が暑いほどです。あんドーナツの軽食を食べながら,なんの気なしに富士山を見ていて,おもしろいことに気がつきました。
この日,富士山に笠雲がかかっていました。当然,その下には雲の影が映っています。その影の形がどんどん変わるのです。笠雲の形はそんなに変わっているようには見えないのですが,影が大きく変わるのです。形が変わるばかりでなく,大きくなったり,小さくなったり。傘を横から見ているとその変化には気づけませんが,きっとめまぐるしく変化しているのだと思います。
そのうち,影の色も変化していることに気がつきました。薄くなったり,濃くなったりするのです。太陽の光の加減ではなく,笠雲の厚さや密度が変わっているのだと思いました。
(分からない人はすみません)まるでアハ体験の動画を見ているようでした。
さて,この日はもう一つトピックスがありました。旧杣口林道の道脇に小さな池があり,毎年ヤマアカガエルが産卵に来るのですが,この池にすでにヤマアカガエルの卵塊がいくつかありました。
ヤマアカガエルは冬眠途中で起きてきて卵を産んだら,また冬眠の続きをするという変わった習性の持ち主です。
1年ぶりの卵たちに触ろうと指を伸ばしましたが,池の表面全体を覆った氷に阻まれてしまいました。氷の厚みは1センチもありませんでしたが,それでも,池が凍るような季節に卵を産むのですから驚きです。もっとも,帰りに見たときには氷はどこにもありませんでしたから,卵が寒さに耐えられるぎりぎりのタイミングをはかって,卵を産んでいるのかもしれません。
ヤマアカガエルは乙女高原の湿地にも卵を産みますが,この日はまだ産んではありませんでした。でも,湿地の木橋のあたりで小鳥の鳴き声のようなヤマアカガエルの鳴き声が聞こえたので,産卵するのも間近だと思われました。
深いところでまだ30センチの雪がありました。
追伸 「富士山に傘雲がかかると天気が悪くなる」という言い伝えがありますが,的中でした。翌日,山梨は朝から大雪。河口湖では24センチの積雪があったそうです。乙女高原もきっと冬に逆戻りしてしまったと思います。
この日の画像は以下のアドレスで
http://blog.goo.ne.jp/otomefc/d/20110306
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2.【活動案内】
●2010年度定期総会と座談会●
日時 3月13日(日)午後2時〜
机や椅子を並べる作業を1時30分から行います。お手伝いいただける方はこの時刻までにお願いします。
場所 牧丘総合会館 3階大ホール(場所は以下アドレス参照)
http://www.mapfan.com/m.cgi?MAP=E138.43.2.5N35.43.58.2&ZM=11
■2010年度総会■
・2010年度活動報告
・2010年度決算報告と会計監査報告
・2011年度活動計画
・2011年度予算
・世話人の改選
世話人は2年ごとに決めています。会員であればどなたでも立候補できます。総会で承認されれば2年間世話人としてファンクラブの運営に中心的に関わっていただきます。みんなの財産である乙女高原を次世代に確実に譲り渡すために2年間,骨を折っていただけませんか?
■座談会■
・話題提供者 槐(えんじゅ)真史さん
(博物館学芸員。ご専門は博物館学・地域自然誌学)
(乙女高原の昆虫相調査者)
・お話のタイトル
虫の目から見た乙女高原の過去と今
〜昆虫相調査の中間報告〜
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