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乙女高原ファンクラブ 公認
乙女高原メールマガジン 第248号 2011.3.23.
発行者:植原 彰(乙女高原のある山梨市牧丘町在住)
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▲▼ も く じ ▼▲
NEW! 0.【ニュースニュース】
NEW! 1.【活動報告】2010年度総会・(座談会)3月13日
NEW! 2.【観察報告】3月20日の乙女高原
NEW! 2.【活動案内】遊歩道づくり 5月8日
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0.【ニュースニュース】
●1.世話人会や総会でビッグプロジェクトが承認されました。「お花たち」「マルハナバチ」に続いてフィールドガイドの第3弾を出すことになりました。テーマは「スミレ」。プロジェクト・リーダーは乙女高原案内人の依田さんです。依田さんによると,乙女高原(草原だけではなく,焼山峠や小楢山周辺も含む)では,亜種・変種を含め16種類のスミレが見つかっています。それらスミレの写真を並べるだけで生物多様性が実感できます。ガイドでは16種類のスミレを紹介するのはもちろん,スミレの生活史(生きざま)やスミレとほかの生き物たちのつながり,スミレ観察のポイントなども載せようと相談しています。
このスミレのガイド,一緒に作ってくださる方を募集しています。「一緒に作る」という言い方が大げさかもしれませんね。もちろん,プロジェクトの一員になっていただけるのが一番ありがたいですが,そうでなくても,
◆「こんな内容も入れてほしい」という提案をする
◆「乙女でこんなスミレを見たよ」という情報提供する///花暦の情報が一番の基本になりますから,「○○スミレの花を○月○日と×月×日に見た」というような情報は本当に助かります
◆スミレの写真を提供する///特に,スミレに虫が訪れている写真や花以外の写真(実,夏葉,たねの拡大写真など)が欲しいです
といった協力もできると思います。よろしくお願いします。
●2.「スミレ」以外にもいろいろなプロジェクトが進行中です。このメールマガジンでも適宜取り上げますが,ぜひぜひご参加ください。たとえば,こんなのがあります。参加したい項目がありましたら,とりあえず返信をください。
◆ホンドテンの糞サンプリング
遊歩道を歩いてテンの糞を見つけ,採取。どんな季節にどんなものを食べているのかを調査。テンの糞を通して乙女高原の自然の質を探っている。
◆マルハナバチのラインセンサス
「マルハナバチ調べ隊」として一般公募して行っている。たくさんの花に依存して命を保っているマルハナバチなので,マルハナバチが健全な状態であれば乙女のお花たちも健康であると判断できる。
◆シカ策のモニタリング
2010年5月に設置したシカ策はほんとうに有効なのか? シカ策の中と外を比較することによって,シカの影響を探る。
●3.2011年度の活動第一弾は遊歩道づくりです。5/8(日)9:30〜14:00 小雨決行です。ご参加よろしくお願いします。
●4.年度末の忙しさでなかなかできなかったサイトの更新を昨日・今日とまとめてしました。2010年度の活動報告(pdf)や2011年度の活動計画,会報「乙女高原が好き」1004号(pdf)などを掲載しました。ご一読ください。
http://fruits.jp/~otomefc/
●5.新年度最初の世話人会は4月13日(水)午後7時半から牧丘総合会館です。会員であれば世話人でなくとも誰でも参加できます。ぜひおいでください。
●6.このメールマガジンを書いている植原は,笛吹市春日居町の山梨岡神社の境内での定期的な自然観察会に関わっています。急な情報提供で申し訳ありませんが,今度の日曜日にも行います。自然観察と絵本の読み聞かせのコラボというのがこのイベントの特徴なのですが,春はお琴の生演奏をバックにした読み聞かせというスペシャルな会です。9時半から午前中いっぱい。よろしければおいでください。なお,観察会の様子は保育園・幼稚園向けのフリーペーパー「ゆめのはこ.」で読むことができます。以下のホームページの上にある「バックナンバー」をクリックし「20号」を見てみてください。
http://www.yumenohako.net/
●7.震災のことについて書いた前号にはたくさんの方から反響をいただきました。
たとえば,学生時代に一緒に自然観察会をした黒沼さんからは「友人の中に文庫の活動をしている人がいます。その友人が今各方面に呼びかけて、必要な時が来たらすぐに被災地の子どもたちに本を送ってあげられるようにプールするための準備をしています」という情報をいただきました。以下のサイトです。
http://soritant.exblog.jp/
また,荘司さんは自粛ムードを憂う,こんなメールをいただきました。「・・・国民全体が沈み込んでいることは事実です。何もしないで自宅でTVを見ていることが、被災者の支援につながるのでしょうか? 私は疑問に思います。・・・自粛の連鎖が国民のマインドをさらに冷え込ませ、孤立化させ(つながりを絶ち)、復興からの回復を遅らせると思います。集まりを持つことで励まし合い、沈んだ気持ちを取り払って復興のエネルギーに変えていくことをしていくつもりです」
こんなことになる前から脱原発の活動を進めていらした小澤さんはブログでの発信を始めました。一読の価値があります。
http://greenerw.exblog.jp/15690545/
●8.「被災された人たちに何ができるだろう?」という思いを持った方々の間で今,野火のように広まっている「奪い合えば足らぬ。分かち合えばあまる」という言葉。ぼくはてっきり「自然は未来からの借り物(ネイティブ・アメリカン)」のような先住民の言い伝えであると思っていましたが,調べみたら,相田みつをさんの言葉でした(相田みつを『生きていてよかった』(角川文庫)より)。続きもすごくいいので,紹介させてください。
■「わけ合えば」(相田みつを)
うばい合えば足らぬ
わけ合えばあまる
うばい合えばあらそい
わけ合えばやすらぎ
うばい合えばにくしみ
わけ合えばよろこび
うばい合えば不満
わけ合えば感謝
うばい合えば戦争
わけ合えば平和
うばい合えば地獄
わけ合えば極楽
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1.【活動報告】●2010年度総会・(座談会)● 3月13日(日)
総会の前日,津波による福島の原発事故が報じられました。もうびっくりです。なかなか状況がはっきりわからなかったので,いったんは総会を中止しようかとも考えました。テレビではメルトダウンという言葉まで使われ始め、とても人を集められる状況ではないと思えました。
でも,夜には,状況の急激な悪化は起こりそうもないと判断できましたので,総会決行を決定。無理をせず,来れる人だけ来てもらい,総会後の座談会は中止。茶話会もやらないで,できるだけ早い時間に終了することにしました。
このような状況下でしたが,なんと20名もの方が総会に参加してくださり,委任状も含めると総会は無事成立しました。総会に先立ち,このたびの震災で被害に遭われ,尊い命を落とされた皆さんに黙祷をささげました。
総合司会は竹居さん,代表世話人あいさつならびに議長を坂田さんが務め,2010年度活動報告・2010年度決算報告・2011年度活動計画案・2011年度予算案とも無事了承されました(すべて提案は植原)。会計監査は宮原さんと加々美さんが引き受けてくださいましたが,総会当日は宮原さんに監査報告をしていただきました。
今回は世話人改選の総会でもあります。新しい世話人には自薦・他薦含めて9人の皆さんが引き受けてくださることになり,承認されました。三枝さん,鈴木さん,宮川さん,坂田さん,宮原さん,村田さん,内藤さん,芳賀さん,植原の9人です。世話人の互選で代表世話人に宮原さん(代表),坂田さん(会計),植原(事務局)の3人があたることになりました。なお,後日,もうお一方立候補してくださりました。4月の世話人会で承認していただくと,世話人は10人となります。
今年も乙女高原でお会いしましょう。年間活動計画の概要は前号で報告した通りです。
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2.【観察報告】 ●3月20日の乙女高原●
金桜神社奥社のちょっと上,道脇に小さな池があります。ヤマアカガエルの卵が産み付けられていました。
ヤマハンノキの雄花の花穂の蕾がだいぶ大きく長くなりました。
ミソサザイの声が大きく響いています。うれしそうに聞こえます。
春です。
草原にはまだたくさんの雪が残っています。雪がこの暖かさでどんどん解けていきます。時々,ところどころでザクッとかバサッといった音が聞こえます。雪が解けて落ちる音です。
地面が露出したところが増えたせいか,シジュウカラもコガラも地面に降りて食べ物を探しています。
とはいえ,歩く足裏から伝わってくる感覚は「硬い」。まだまだ凍っている感じです。
雪は深いところで40センチ。触ってみると,シャーベット状で,つかむと握れます。今回は長靴をはいていったのですが,ところどころズボッと入ってしまい,長靴が全部埋もれてしまうほどでした。
富士山がよく見える展望ポイントでベニマシコを見ました。赤い小鳥です。渡り鳥です。イタドリの枯れ草に止まって,残った実を食べていました。しばらく双眼鏡で見ていました。4羽いることがわかりました。そのうち,地面に降りて,えさを探し始めました。
シカの跡がいたるところにあります。足跡はもちろん,すごい密度で糞があります。今回,驚いたのがブナじいさんに通じる山道の両側のササです。どうも雪がよく見えるなあと思ったら,ササの葉が食べられているので,そう見えるのでした。ササが本当に少なくなってしまいました。以前の写真が見つかれば,それと比較してみたいです。
午前中いっぱい歩きまわり,ロッジ前のベンチでお昼にしました。
地面の下に下水のマスがあり,マンホール状のふたがかぶせてあります。ふたには何カ所か水抜きの穴があるのですが,そこに雪解け水が入っていきます。すると,まるで水琴窟のような音がします。本来の水琴窟はかすかな音で上品ですが,この水琴窟は大音量。大きな音で春を告げているように聞こえました。
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3.【イベント案内】
●乙女高原ボランティア作業 第1弾 遊歩道づくり●
古くなった杭を交換し,ロープを張り巡らし,遊歩道をはっきりさせます。ご家族で参加できる作業です。春の乙女高原で,いい汗をかきましょう。ただし,天気が悪いと寒いです。防寒具もお忘れなく。
■日時 5月8日(日) 午前9時半から
(少雨決行。雨天の判断は各自でお願いします)
■集合 乙女高原グリーンロッジ前
■持ち物 べんとう,雨具,軍手。
かけや(大きなトンカチ),なたなど道具がある方はご持参ください。
■服装 作業のできる服装(まだ寒いので,防寒の準備も)
■問い合わせ・申し込み先 山梨市役所観光課 電話0553-22-1111(代表)
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