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乙女高原ファンクラブ 公認
乙女高原メールマガジン 第287号 2013.4.28.
発行者:植原 彰(乙女高原のある山梨市牧丘町在住)
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▲▼ も く じ ▼▲
NEW! 0.【ニュースニュース】
NEW! 1.【観察報告】4月27日の乙女高原
2.【活動案内】5月12日(日)第13回遊歩道づくり
3.【活動案内】5月12日(日)スミレ観察会
4.【活動案内】6月30日(日)マルハナバチ調べ隊
NEW! 5.【活動案内】草の刈り取りがススキの勢力にどう影響するかの実験
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0.【ニュースニュース】
●1.ゴールデンウィークが始まり,いよいよ乙女高原に通じる林道の冬季通行止めが解除されました。乙女高原まで車で行けます! 先週はなんと19センチの積雪があり,びっくりしましたが,昨日,乙女まで行ったところ,雪はまったくありませんでした。あるとしたら,金峰山の山頂の肩に残っている程度です。多くの方に乙女高原を訪ねていただき,その自然を満喫し,乙女高原の自然を守る輪に加わっていただきたいと思います。このメールマガジンがその一助になればと思います。
●2.林道の通行止めが解除になったのを記念して(?!),昨年もやったのですが,ホームページに乙女高原の旬の情報(中心は開花状況です)を載せるようにします。第1弾をアップしましたので,ぜひ,ご覧ください。
http://fruits.jp/~otomefc/
ちなみに,乙女までの林道では,タチツボスミレ,マルバスミレ,ヒナスミレ,エイザンスミレ,ヤマエンゴサク,ヒメイチゲが咲き始め(草本)。ミツバツツジ,ヒカゲツツジ,アブラチャンも咲いています(木本)。
乙女の草原では,ミツバツチグリ,キジムシロがやっと咲き始めです。
●3.(再掲)遊歩道づくりのスタッフへの立候補をお願いします。
遊歩道づくりの集合時刻は9時30分ですが,スタッフ集合は9時ジャストです。参加者の皆さんより30分だけ早くお集まりください。そこで,スタッフの顔見せと打ち合わせをします。ここで仕事内容も確認できますので,安心して立候補してください。
【こんな係があります】
・駐車場係
駐車場の整理。路上駐車しないように監督。
・受付 名簿に記名をお願いし,資料を配る。
・各コースの係 杭打ちとロープ張りをコース別に行うので,その誘導等。
皆さんのスタッフ立候補があってこその乙女高原ファンクラブの活動です。どうか,よろしくお願いします。
●4.フォーラムで植物の楽しいお話を聞かせてくださった多田さんと一緒に乙女高原を歩く会が実現できることになりました!! 今からぜひ手帳に予定を書き込んでおいてください(タブレットやスマホに打ち込む人のほうが多いのでしょうか??)。詳しいスケジュール等は後日お知らせするとして,開催日は7月31日(水)です。この日はぜひお弁当を持って,乙女高原へ!
●5.ことあるごとに,さまざまな方から「ススキが多くなって困るじゃんねー」「刈ってしまえば,いいじゃんねー」という話をうかがっています。本当に刈ればススキの勢力を削ぐことができるのか,できるとしたら,いつ刈るのがいいのか,どの程度の効果があるのか・・・等を検証するために,草の刈り取り実験をすることになりました。麻布大学の高槻先生とその研究室の学生さんが全面的にご指導・ご協力してくださいます。この活動にもぜひ,ご参加ください。5月12日に10m四方の方形枠を5カ所,草原の中に取り,第1回目の刈り取り実験を6月16日(日)に行います(→5)。
●6.次回の乙女高原ファンクラブ世話人会は5月29日(水)午後7時半から9時まで牧丘総合会館で行います。ファンクラブ会員であれば世話人でなくても参加できます。おいでください。
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1.【観察報告】 ●4月27日の乙女高原●
画像は以下のブログをご覧あれ。
http://blog.goo.ne.jp/otomefc/d/20130427
4月21日に「乙女高原ツアー」を企画したわけですが,当日はあいにくの雨。しかも,冷たいし,結構強く降っています。集合場所の「道の駅・花かげの郷(さと)」で集合時刻の9時30分から10数分待ちましたが,誰も来ないので,一人で乙女まで行ってみることにしました。そしたら,姥栃のあたりから道路脇に雪が目立ち始め,柳平を抜けると,路面全体が白くなっている箇所もあって,びっくりしました。
草原は雪で真っ白。深いところで19センチの積雪です。ベンチの上にもうずたかく雪が積もっていました。降っていたのは雨でしたから,雨に変わる前は,もっと積もっていたんだと思います。
で,今日はというと,確かに北風が強くて,寒い1日でしたが,残雪があるということはありませんでした。
林道の途中で「色」に気づいて車を止め,歩いて近づいてみると,タチツボスミレやヒナスミレ,マルバスミレが咲き始めていました。いよいよ春です。暗い林の中には,ヒメイチゲの花もありました。「春のはかない命 スプリング・エフェメラル」とはよく言ったものです。
カエルの卵たちも孵って,元気に泳ぎ回っていました。それにしても,ヤマアカガエルのおたまじゃくしたちが浅瀬に集まり,そのままみんなで上陸するんじゃないかという勢いで,おしあいへしあいしているのが不思議でした。旧杣口林道のおたまと,乙女高原の湿地のおたまでは,同じヤマアカガエルでも長さで2倍くらいの差がありました。乙女では,まだ産んだばかりの卵塊にも出会いました。
それにしても,木々の芽吹きが本当にきれいです。今日は午後から登ったものですから,逆光で,まるでステンドグラスのように見える芽吹きをたくさん見ることができました。カツラの赤い芽吹き(葉っぱの赤ちゃん)なんて,透過光でそれはそれは美しく輝いて見えましたよ。
乙女高原の草原は,もちろんまだまだ枯草色一色。でも,足元をよくよく見てみたら,キジムシロとミツバツチグリの咲き始めたばかりの小さな黄色い花を見つけることができました。スミレもフデリンドウもまだまだ先の話みたいです。スミレ類も見つかりませんでした。フユノハナワラビの葉がまだありました。
先週はカラマツの枝にパイナップルみたいな雌花がたくさん見られました。
http://blog.goo.ne.jp/otomefc/e/51ad43d0a6b5663fc03e42da265d2a73
今日もそれを期待して行ったのですが,今日は全然見つかりません。代わりに,黄色い豆電球といった感じの雄花がたくさんありました。どうも雌花はもう落ちた後だったみたいです。
歩いている間,ずっとゴーッという風が梢を渡る音が聞こえていました。地上も風は吹いていますが,上空はもっと吹いているようです。時々,ボーッというラムネのビンの一番上に口を付けて鳴らしたような音が聞こえてきます。100万ボルトの高圧電線を風が渡る音です。それにしても,シカのふんがたくさん落ちています。
行きは杣口林道を行きましたが,帰りは塩平林道を下りました。楽しみにしていたマンサクはもう散った後でしたが,ミツバツツジはちょうど濃いピンク色の花を開き始めたところでした。ぼくの大好きなヒカゲツツジは,この寒さで一部花が茶色く変色していました。アブラチャンの黄色い花が逆光に光って,とてもきれいでした。モチモチの木ってこんな感じかもしれません。
途中,4種類のスミレが咲いているのを確認し,林道の終わりで「あ,ムラサキケマンが咲いて・・・」と思った次の瞬間,「違う! ヤマエンゴサクだ!!」と車を止めて写真を取りました。
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2.【活動案内】5月12日(日) 第13回遊歩道づくり
古くなった杭を交換し,ロープを張り巡らし,遊歩道をはっきりさせます。ご家族で参加できる作業です。春の乙女高原で,いい汗をかきましょう。ただし,天気が悪いと寒いです。防寒具もお忘れなく。
終了後,依田さんを講師にスミレ観察会をします。こちらも予定に入れておいてください。
■主催 山梨市 山梨県 乙女高原ファンクラブ
■日時 5月12日(日) 午前9時半から12時半まで
(少雨決行。雨天の判断は各自でお願いします)
■集合 乙女高原グリーンロッジ前
■持ち物 べんとう,雨具,軍手。
かけや(大きなトンカチ),なたなど道具がある方はご持参ください。
■服装 作業のできる服装(まだ寒いので,防寒の準備も)
■問い合わせ・申し込み先 山梨市役所観光課 電話0553-22-1111(代表)
※保険には主催者で加入します。
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3.【活動案内】スミレ観察会
第1回 5月12日(日) 午後1時半から3時半
第2回 5月25日(土) 午前10時から午後2時半
第3回 6月 8日(土) 午前10時から午後2時半
(少雨決行。雨天の判断は各自でお願いします)
春,乙女高原には見つかっているだけで22種類のスミレがかわいい花を見せてくれます。といっても,いっぺんに・一ケ所で見られるわけではありません。少しずつ時期をずらし,生息場所をずらしています。そんな乙女高原のスミレを『乙女高原フィールドガイドV 乙女高原のスミレ・ウォッチング』の編集代表・依田
昇さんの案内で観察します。
なお,参加者のみなさんには『乙女高原のスミレ・ウォッチング』をもれなくプレゼント!!
■集 合 乙女高原グリーンロッジ前
■持ち物 べんとう,水筒,雨具,筆記用具,観察用具(ルーペがあると便利です),図鑑など。
■参加費 無料。
■講 師 依田 昇さん(乙女高原案内人。スミレ・フィールドガイド編集代表)
■問い合わせ・申し込み先 乙女高原ファンクラブ事務局(このメールに返信を)
※行事災害保険にはファンクラブで加入します。
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4.【活動案内】 ●マルハナバチ調べ● 6月30日(日)
今年も愛くるしく,乙女高原随一のインタープリターであるマルハナバチたちの働きぶりをじっくりと見せてもらいましょう。
■日 時 6月30日(日) 雨天中止 午前10時半から午後2時くらいまで
■集 合 乙女高原グリーンロッジ
■持ち物 弁当,水筒,筆記用具,時計(腕時計や携帯電話の時計で十分です)
■参加費 無料。
■内 容 午前中は調査の説明とラインセンサス調査。午後はまちぶせ調査。
■問い合わせ・申し込み先 乙女高原ファンクラブ事務局(このメールに返信を)
※行事災害保険にはファンクラブで加入します。
※年に3回調査をするマルハナバチ調べ隊は,今年で11年目。
第1回は6月30日(日)
第2回は8月 4日(日)
第3回は9月 8日(日)
時間やプログラムは今回と同じです。
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5.【活動案内】 ●草の刈り取り実験● 6月16日(日)
草原内で違う時期に刈り取りをし、その影響をモニタリングし、刈り取りに対する草原植物の反応の違いを明らかにします。刈り取り実験区は,ひとつの処理について10m四方の方形区とします。この大きさをとる理由は10m四方の大きさがあれば出現植物のほぼすべてが出現するからです。これを以下の5処理について1つずつ設定します。実験区には4隅にペグを打ちます。
@春刈り:6月に区内の全植物を刈り取って効果をみる。
A夏刈り:9月に区内の全植物を刈り取り,ススキ出穂期の刈り取り効果をみる。
B秋刈り:11月に区内の全植物を刈り取る(現行の刈り取りの効果の確認)。
C2度刈り:6月と9月に区内の全植物を刈り取って,2度刈りの効果をみる。
D選択刈り:6月に区内のススキのみを刈り取って効果をみる。
・刈り取りは地上部10cm程度の部分を機械または手刈りで刈り取ります。
・刈り取り直後に主要種について30個体程度を選び、ビニールテープでマーキングします。
・その後10月まで、毎月草丈の測定をします。
・調査は5月から開始し,2014年10月まで継続します。
・なお,Bの実験区は2012年に草刈りを実施したので今年の春から測定を開始します。
【実験・調査のスケジュール】
・ 5月12日(日) 実験区の設定と11月区のモニタリング等 ※第14回遊歩道づくりと同日。
・ 6月16日(日) 6月区の刈り取りと11月区のモニタリング等
・ 7月14日(日) モニタリング等
・ 8月11日(日) モニタリング等
・ 9月 1日(日) 9月区の刈り取りとモニタリング等
・10月6日(日) モニタリング等
・11月23日(土) 秋の刈り取り ※第14回草刈りボランティア
6月と9月は刈り取りをしなければなりません。ボランティアで作業してくださる方を募集します。よろしくお願いします。
●草の刈り取り実験 その1●
■日 時 6月16日(日) 小雨決行 午前10時から12時。
※作業は午前中ですが,午後からはモニタリング調査をします。
こちらもお手伝いいただける方はお弁当をご持参ください。
■集 合 乙女高原グリーンロッジ
■持ち物 ある方は刈り払い機 必要な方は弁当,水筒など
■参加費 無料。
※刈り払い機使用も大丈夫な保険に加入します(ファンクラブで負担します)。
■問い合わせ・申し込み先 乙女高原ファンクラブ事務局(このメールに返信を)
※保険に加入する都合上,事前に申し込みをお願いします。
※「草の刈り取り実験 その2」は9月1日(日)の予定です。時間やプログラムは今回と同じです。
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