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乙女高原ファンクラブ 公認
乙女高原メールマガジン 第297号 2013.11.26.
発行者:植原 彰(乙女高原のある山梨市牧丘町在住)
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▲▼ も く じ ▼▲
NEW! 0.【ニュースニュース】
NEW! 1.【活動報告】11月23日(土・祝) 草刈りボランティア
NEW! 2.【誌上討論】ロッジの活用案について
3.【活動案内】2014年1月26日(日) 乙女高原フォーラム
NEW! 4.【出版案内】『乙女高原大百科』
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0.【ニュースニュース】
●1.今年の草刈りも,これ以上ない晴天に恵まれ,小春日和の暖かさの中,予定通り行いました。『草刈りの日には雨は降らない』という『乙女のジンクス』は健在でした。185人の乙女高原ファンが今年も気持ちのいい汗をかきました。参加された皆さん,本当にありがとうございました→1
●2.乙女高原フォーラムのちらし配布にご協力ください。(ちょっとどうかなとも思いましたが・・・)表にはカラフルなテンの糞を並べました。黒いの,赤いの,緑色の,毛が入っているの…。草原の遊歩道を歩いているテンのベストショットは乙女高原案内人の駒田さんが撮られたものです。小学生にもわかるように,開催の趣旨にはカナをふりました。メールで知らせていただければ,何枚でも必要部数を送らせていただきます→3
●3.メルマ前号で紹介した沢登秀信さんの『高原の乙女』がユーチューブで視聴できるようになりました。沢登さん,ありがとうございました。
・高原の乙女♯1・・・スローテンポのバラード調
https://www.youtube.com/watch?v=PUAc2JJEWDM
・高原の乙女♯2・・・アップテンポなポップなもの
https://www.youtube.com/watch?v=-aQzo1pyBIQ
※沢登さんのホームページ http://www.sawanobori.com/
●4(再掲).次回の乙女高原ファンクラブ世話人会は12月4日(水)午後7時半から9時まで牧丘総合会館で行います。乙女高原グリーンロッジの活用策について,乙女に大きなシカ策を作るかどうかについて話し合います。ファンクラブ会員であれば世話人でなくても参加できます。おいでください。
●5(再掲).植原が参画している絵本の読み聞かせと自然観察会のコラボレーション『おおぞらの下のおはなし会』が12月15日(日)に行われます。よろしかったら,おいでください。10時から12時。場所は笛吹市春日居町の山梨岡神社境内です。山梨岡神社は国道140号の石和の『松本』信号から400mほど北上した春日居中学校の向かいの道を入ったところです。
●6.『トコロジスト』というコトバを聞いたことがありますか? 自然が好きな人はナチュラリスト,エコなことを実践している人はエコロジスト・・・のように『〜(イ)スト』は『何々やる人』という意味(英語の語尾)です。では,『トコロ』は?・・・まさに『所』,つまり,トコロジストとは『場所の専門家』という意味の造語です。
『もの(分野)』の専門家はイロイロいます。植物の専門家,動物の専門家,もっと細かくマルハナバチの専門家,スミレの専門家など。
一方,トコロジスト(場所の専門家)とは「植物,動物,昆虫…などについては十分な知識はなくても,その場所のことについては誰にも負けないくらい知っていて,土地に対する情熱は誰にも負けない」というような人のことです。
○○の専門家になるのはむずかしいですが,トコロジストなら,その場所に通いつめて,見つめ続ければ,だれでもなることができます。
そんなトコロジストについての本が出ました。『日本野鳥の会』ブックレット『トコロジストになろう!体験編』『トコロジストになろう!実技編』の2冊。各500円。いずれも著者は野鳥の会職員の箱田敦只さん。
トコロジストになろうと一大奮起した箱田さんの動機がちょっとおもしろかったです。野鳥の会の職員というと,よほど自然へのあこがれが大きいと思うのですが,休みも仕事があったり,仕事が忙しくて休日はごろごろしていたら,ご自分のお子さんが自然嫌いになっていた・・・というのです。そこで,お子さんをお散歩に連れ出したり,保育園の保護者会で観察会を始めたり。そうです,きっかけはなんでもいいのです。場所はどこでもいいのです。繰り返し歩いて,気づいたことを記録したり,人に伝える観察会をしたり,・・・。その積み重ねでだれでもトコロジトになれます。
『身近な自然』がトコロジストのフィールドとして一番向いていると思いますが,『気に入った自然』『気になる自然』でいいんです。せっかくですから,乙女高原のトコロジストをめざすのもいいですよ?
トコロジストという概念を提唱したのは博物館の学芸員として素晴らしい実践をたくさんなされた故・浜口哲一さん。そして,この概念をトコロジストというシャレたことばに結晶させたのは野鳥の会会員でアオバトの研究をされていた田畑裕さんだそうです。
『実技編』のおわりのほうに浜口さんの講演録が付いているのですが,その中に『・・・植原さんは山梨県の乙女高原というところで・・・』というくだりがありました。ぼくはこの本を東北新幹線の中で読んでいたのですが,車中にもかかわらず,「あっ!」と声を挙げてしまいました。どんなふうにウエハラが取り扱われていたかって?・・・それは読んでみてのお楽しみです(笑)。ぜひ,手にとって,読んでみてください。 http://wildbirdfkg.seesaa.net/article/377774188.html
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1.【活動報告】●第14回草刈りボランティア●11月23日(土・祝)
今年で14回目となる乙女高原の草刈り作業。これ以上の晴天はないといういい天気に恵まれ,185人の乙女高原ファンが一日,いい汗をかきました。
このイベントのベースになっているのは,なんといっても県・市・乙女高原ファンクラブによる協働です。「乙女高原の自然を次の世代に」という共通の目的のもと,3者がそれぞれのできること・得意なことを持ち寄って企画運営しています。たとえば,刈り取った草をすぐに運び出せるように,事前に一部の草刈りを手配してくださったのは県,受付のテントやなんと給水車を手配してくださったのは市といった具合です。月に一度のペースで行っている乙女高原連絡会議(兼乙女高原ファンクラブ世話人会)には,毎回,県と市の担当者が(勤務時間外にもかかわらず)出席くださっています。
それに加えて,いろいろな人がボランティア精神で関わってくださいます。竹居さんは毎年,この草刈りのために手前味噌や自家製の野菜を無償で準備し,皆さんにおいしい豚汁を食べてもらいたい一心で,豚汁班のリーダーとしてがんばっています。豚汁には,これも毎年,田丸の藤巻さん提供の豚肉とゴボウが加わります。草刈りの記念写真はプロの写真家・古屋さんが撮ってくださいましたし,刈った草を琴川ダム残土処分場まで運ぶゴミ収集車は(株)田丸さんが提供してくださいました。多くの皆さんが草刈りスタッフとして,つまりは『縁の下の力持ち』としてこの行事を支えてくださっています。
最近の傾向として,団体での参加が多いことが挙げられます。リサイクル会社の(株)田丸さん,杣口浄水場を管理しているジェイ・チームさんは大口参加の2大団体といっていいでしょう。山梨ロータリークラブさん,観光協会牧丘支部さん,県有林造林推進協議会さん,麻布大学さんの参加も心強いです。今年は特別養護老人ホーム『笛吹荘』の職員の皆さんも多数参加してくださいました。もちろん,保護組合・財産区という『山』関係の皆さんは,この草刈りを始めたころからの長いつきあいです。
これら団体の皆さんがこれからも快く参加してくださったら,ありがたいなと思います。会社の社会貢献として,大学や高校が学生・生徒のボランティア活動として,…など。ぜひ,来年の草刈り参加をご検討ください。また,無尽会での参加,学校や保育園・幼稚園の保護者会での参加・・・なんていうのもいいと思います。
さて,当日のドキュメントですが・・・
8時半からスタッフミーティング。スタッフ全員で打ち合わせを済ませたあと,受付の準備,駐車場での整理・誘導,班ごとの打ち合わせなどを行いながら,参加者の到着を待ちました。定刻の9時半から開会行事を開始。市長さんのメッセージ代読のあと,ファンクラブ代表世話人の宮原さんからあいさつがありました。
各班ごとに打ち合わせをした後,班長さんの指示で作業開始です。
キッズ班は,道路に落ちた落ち葉が少ないので,ブナじいさんの近くではなく,ロッジ近くの林道で落ち葉を集め始めました。
ロープ係はさっそく遊歩道のロープをはずしてロッジ庭まで運び込み,それをロープ係がきれいに巻きなおしてから物置にしまいます。
草運び班と藁撒き班は,すでに刈り取ってある草を集め,田丸さんのゴミ収集車にどんどん積み込みます。途中,ゴミ収集車が出発となったら,藁撒き班はいっしょについていって,今度は下ろすところでの作業となりますが,少し出発が遅れてしまいました。段取りが悪くて,申し訳なかったです。
救護班の三枝さんと町田さんは本部近くで草刈りを開始。救護班がヒマなイベントは,いいイベントです。今回は「トゲがささったということもないくらい,けが人がいなかった」(三枝さん談)そうです。
で,ぼくはというと,ロッジ前のベンチに2台のトランシーバーを置いて待機です。何か連絡が入ると,すぐに飛び出してしまう性格が災いして,「それでは困る! 本部から動くな」と,連絡会議で決められてしまい(笑),去年から動けないことになってしまいました。「手刈り○班です。だいたい作業が終わったので,隣の班を手伝いたいのですが」といった連絡がトランシーバーに入ると,「隣を手伝わなくていいので,草の運び出しをお願いします。ちょうどロッジの正面あたりの機械刈り作業が終わったところです」などと指示を出す役目です。
そろそろ11時半なので,「11時半になりましたら,ゴミ収集車が草原を出発します。それまでに積み込んでください」と,拡声器で草原に呼びかけました。イベント後の茶話会で「拡声器では十分に声が届きませんよ」という反省が出ました。今後の課題です。
作業がだいたい終わり,焼山の残土処分場にいた人たちも戻ってきました。キッズも戻ってきました。そこで,草原の中で記念写真を撮り(この写真が翌年の草刈りちらしに載ります),参加記念のポストカードとフォーラムのちらしをお配りし,お昼としました。いやー,(毎年そうなんだけど)豚汁がおいしい!
閉会行事をし,片づけと最後の藁撒き(午前の最後にゴミ収集車で運んで分は,まだ,ばらまいていなかったので)をし,軽く茶話会をしました。お一人お一人感想などを出していただきました。14回の草刈りボランティア全部に出席している皆勤賞は写真係の鈴木さんと豚汁班の竹居さんであることが判明しました。
終了後,帰る前に草原内を歩きまわりました。作業区分をするためのテープが残っていたり,遊歩道の手すりロープがはずされずに残っているところがあったりして,最後まで残っていた雨宮さんが処理してくださいました。
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2.【誌上討論】●ロッジの活用案について●
東京の佃さんのご意見です。
グリーンロッジは壊すのは余りにも勿体ない、と誰しも思うでしょう。
小林さんの「まずはロッジを活用することが、最も大切なこと」というご意見(メルマ295号)に賛成です。私も水道の有無は大きな障害にはならないだろうと思います。あそこまで行くのは誰もが車で行くからです。大型のポリタンクも安く売ってますから積んでいけばよいのです。
管理を受託したときに気を付けなければならないのは
(1)火災、
(2)管理が不適切であることに起因する事故、
と思います。防火についてはまず「火災予防条例をしっかり順守すること」そのうえで規定以上に消火器(できたら20型消火器も1台)を設置、さらに防火水槽(古い風呂桶でよい)もあったほうがよいでしょう。費用は当然市から出してもらいます。火災保険に入ります。定期的な消火設備点検も必要です。それら保険料・費用は市に出してもらいます。(2)は観念的ですが例えば鍵をしっかり管理することでしょう。利用にあたっては「ファンクラブの会員からの紹介」を条件にした方がよいと思います。防犯上の理由でもあります。
「ファンクラブが建物の全責任を負うような借り方」というのはイメージがやや判りませんが、建屋の破損の管理(費用は出さなくても点検しておく義務を負うとか)は避けたいです。でも「『何もしませんよ』では市からの賛同が得にくいでしょうから、例えば「利用者から毎回施設の状況報告(チェックリストを作っておく)を出させてもし何かあれば市に報告します」、とかはどうでしょう。
私はこの方面の素人で的外れかもしれませんが一般の借家でも期限を設けて借りてしまえば、騒音、不衛生などの迷惑行為さえなければどう使おうが借家人の自由でしょう? そして建屋に不具合(雨漏りとか)がでれば家主に直してもらいます。それと同じ借り方ができないでしょうか。
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3.【活動案内】(再掲)●第13回乙女高原フォーラム● 2014年1月26日(日)
日 時 2014年1月26日(日)午後1時〜3時30分
場 所 山梨市民会館 3階「千鳥の間」
主 催 山梨市,山梨県,乙女高原ファンクラブ
定 員 ありません。どなたでも参加できます。事前申込み不要。
参加費 無 料
●テーマ テンの目に写る乙女高原の自然
乙女高原にはたくさんの野生動物が暮らしています。ファンクラブは,テンという動物の糞を7年間に渡って採集してきました。のべ調査日数は143日。採集したテンの糞は,今回のゲスト・足立さんのもとに送り,糞の中身を分析してもらいました。糞の中身からテンの食べ物が分かります。テンがいつ・なにを食べているかを知ることは,テンが暮らす乙女高原の自然を知ることでもあります。『テンの目に写る乙女高原の自然』を足立さんからたっぷりお聞きしましょう!
●ゲスト 足立高行さん
大分県九重町の秘湯「壁湯」に生まれる。大学は工学部で電気機械工学専攻。広告業界に就職するが,35歳で自然環境調査会社に転職。自然を調べること,自然を守ることを続けてきた。坊ガツルの自然環境の現況評価とオーバーユース対策,県内のベッコウトンボの現況調査及び保全活動などに取り組んできた。
2004年,応用生態技術研究所を設立。所長。2005年,NPO法人おおいた生物多様性保全センターを設立。理事長。AKAYAプロジェクト哺乳類ワーキング会議委員。同ホンドテン・モニタリング担当。
17年間にわたる糞探しでサンプリングしたテンの糞50,000個超。自然を理解する鍵探しに奮闘中!
※ちらしができました。配布にご協力いただける方は,部数をお知らせください。
※乙女高原フォーラムにちなんで,『ようこそ乙女高原へ』展\を行います。展示作業は2014年1月13日(月・祝),午前10時半から。場所は山梨市民会館ロビーです。ぜひ,お手伝いください。ようこそ展の会期は,この日からフォーラム開催日までです。
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3.【出版案内】●『乙女高原大百科』●
「乙女高原ファンクラブ結成10周年記念として今までのメールマガジンを編集して本にしよう」というのがそもそもの始まりでした。それからだいぶ経過してしまいましたが,いよいよ校正作業も終わり,本の出版まであと少しになりました。「こんな本ができるよ」という予告です。
編集対象としたメールマガジンは2000年11月の創刊準備号(0号)から,2012年3月の268号まで。この136カ月間に配信した記事のうち主要なもの424本を選び,それを分類し,写真も付けて編集しました。本文が完成したところで,さくいんともくじを作りました。A5判で602ページ。そのうち194ページはカラーページです。本の厚みが3p近くある分厚い本です。
目次の概略は以下の通り。
出来上がったら,ご案内します。乞うご期待!
■『乙女高原大百科』もくじ■ (ページ)
第 1章 春の自然観察 1〜
60
第 2章 夏の自然観察 61〜 90
第 3章 秋の自然観察
91〜136
第 4章 冬の自然観察 137〜194
第 5章 草刈りボランティアとイタドリ刈り 195〜246
第 6章 遊歩道づくり
247〜268
第 7章 乙女高原フォーラム・座談会 269〜356
第 8章 乙女高原案内人
357〜396
第 9章 マルハナバチ・アサギマダラ調べ隊 397〜438
第10章 乙女高原を知る
439〜500
第11章 乙女高原を守る
501〜576
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