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    乙女高原ファンクラブ 公認
 乙女高原メールマガジン 第328号
 2015.6.30.
 発行者:植原 彰(乙女高原のある山梨市牧丘町)
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  ▲▼ もくじ ▼▲
NEW! 0.【ニュースニュース】
NEW! 1.【活動報告】第2回スミレ観察会(5/31)
NEW! 2.【活動報告】マルハナバチ調べ隊(6/28)
NEW! 3.【活動案内】マルハナバチ調べ隊(8/02)
NEW! 4.【活動案内】乙女高原を歩こう (8/23))
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0.【ニュースニュース】

●1.6月17日午前1時、NHKラジオ深夜便で、乙女高原で行ったインタビューの様子が放送されました。名前通り深夜帯の放送だったので聞けなかった方が多かったと思いますが・・・なかなかよかったようです。ぼくも翌日の仕事を考え,聞かなかったのですが,後日,聞くことができました。たくさんの方から「聞いたよ」という連絡をいただきました。中には「須磨さんにインタビューしていただいたのね。須磨さんってすごい方なのよ」という話も。

●2.今年も2回のスミレ観察会が無事、終了。5月31日、白いサクラスミレ(シロバナサクラスミレ)もバッチリ見られました。今回も講師の依田さんがレポートを書いてくださいました→1

●3.5月下旬から2週間おきに活動がありました。スミレの次は6月14日の草刈り実験。麻布大学と協働の実験・調査です。6つのコドラートを設定し、それぞれのコドラートで草刈りの仕方を変えて、どうなるかを調べました。

 ①6月区:6月に区内の全植物を刈り取って効果をみる。
 ②9月区:9月に区内の全植物を刈り取って効果をみる。
 ③11月区:11月に区内の全植物を刈り取る(現行の刈り取りの効果の確認)。
 ④2度刈り:6月と9月に区内の全植物を刈り取って,2度刈りの効果をみる。
 ⑤選択刈り:6月に区内のススキのみを刈り取って効果をみる。
 ⑥刈り取りなし:全く刈り取りをしない区。

 今回は6月に刈るべきコドラート①④⑤の草刈りをし、刈った草の重さを計測しました。
 ススキの高さも計測しました。①~⑥をススキの高さ順に並べるとどうなると思いますか?
 答えは、このメールマガジンの最後に。

●4.その2週間後の6月28日には、マルハナバチ調べ隊。今年でいよいよ13年目になりました。1時間のライン・センサス調査をしましたが,1頭も出会えませんでした。シカの増大による影響も大きいでしょうが,レンゲツツジの花期が早まったのも一因だと考えられます→2

●5.今年じゅうに乙女高原全体を囲うシカ柵が完成します。どんなシカ柵にすればいいか、シカ柵を作る際にどんなことに気をつければいいのか、ご意見ご提案がある方はできるだけ早くお寄せください。意見を生かせるかどうかは、なんといっても提案時期です。いい意見でも、時期が遅ければ実現できなくなってしまいます。よろしくお願いします。

●6.今年度の活動計画をカラー写真で紹介するちらしをつくりました。配布にご協力いただける方はご連絡ください。お送りします。ちらしはネットでも公開しています(PDFファイル)。
A面 http://fruits.jp/~otomefc/2015chirasia.pdf
B面  http://fruits.jp/~otomefc/2015chirasib.pdf

●7.次回世話人会は9月16日(水)午後7時半から牧丘総合会館です。ファンクラブの会員であれば,どなたでも参加できます。ぜひどうぞ。
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1.【活動報告】 ●第二回乙女高原スミレ観察会● (5/31)

 5月31日、今年2回目のスミレ観察会を行いました。10時スタート、参加者は植原恵子さんの友人、古屋さんご夫妻、三枝さんのお孫さんひなちゃん、ファンクラブの会員の小林さん、井上さん、芳賀さん、三枝さん、植原さんご夫妻、依田昇、三枝子11名でした。少ない参加でしたが、それだけ身近に感じた楽しい観察会になりました。
 今回も前回同様、種類も数も多くは見ることはできませんでした。森の道ではこの時季ではあまり見られないアケボノスミレに会いました。夏葉に近付いているエイザンスミレの葉は沢山ありました来年は多数の花に会えるでしょう。ヨモギ頭では、数は少なかったがアカネスミレ、シロバナエゾノタチツボスミレ、マンジュリカを見ることができました。
 高原に場所を移しサクラスミレとその関連種の観察に、いつもこの時季には満開のサクラスミが見られるのですが、今回はかなり少ないように思いました。株も小さめのものが目立ちました。いつもの場所にシロバナサクラスミレが一株咲いていました。1~2週間前には三株咲いていたとの情報もあり、まだ残っている事を確信しました。アルガスミレ、チシオスミレも全員で探しましたが見付けることはできませんでした。
 午後、湿地帯に場所を移し観察、二ョイスミレ、エゾノタチツボスミレは見つかりましたが、昨年たくさん見つかったソラムキタチツボスミレ、キョナシタチツボスミレは咲き終わっていました。今年はタチツボスミレ、アカフタチツボスミレの花にも出会えませんでした。葉は残っていましたので、今年は早く咲き終わってしまったのでしょう。
 観察会が毎日出来ればよいのですが、最近のように天候が不順な年は咲いている時季に標準が合わせられず、参加者をがっかりさせてしまいます。今日の観察会、少ないスミレで心配していましたが8種類のスミレに出会えました。また、満開に近付いているレンゲツツジ、ズミ、赤、白、ピンクのクリンソウ、ササバギンラン、シロバナヘビイチゴ、マイヅルソウ、サンリンソウ、チゴユリ、ヤマハタザオ、オオヤマフスマ、ギンリョウソウ、等々の花々も観察することができました。
 こうして第2回スミレ観察会を無事終了しました。これから夏の乙女高原ではたくさんの山野草の花が咲き、アサギマダラ、マルハナバチが花と花を飛び交い、素晴らしい高原になります、皆さんお出かけ下さい。 
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2.【活動報告】 ●マルハナバチ調べ隊● (6/28)

 今回のマルハナバチ調べ隊は「ヤッター!」と思えることと「ざんねん!」と思えることが交互にありました。気分のアップダウンが激しかったです。

「ヤッター!」行く前///週間天気予報であれほど「雨」と言われていて、開催をあきらめていたのですが、当日はすっきりした晴。朝、富士山がくっきり見えました。

「ざんねん!」行く前///事前の申し込み者が3組しかいなかったこと。たまたま「マルハナバチ2005」というDVDを持っていき、パソコンを使って、みんなで見たのですが、10年前は20人もの参加者がいたんですよ。どうしたら多くの方に乙女高原の活動を知っていただくことができるのでしょうか。

「ヤッター!」行く途中///林道途中でモミジイチゴの実が熟しているのを発見。堪能しました。いやー、おいしいことといったら、ありません。とはいえ、以前ほどたくさんはありません。崖崩れ防止のフェンスが張られている箇所だけです。ここはフェンスのためにシカが入って来れないので、シカに食べられなくて済むからです。

「ざんねん!」ラインセンサス0///マルハナバチ調べ隊のラインセンサス調査で1時間、乙女高原の草原を歩きましたが、1頭も見つけることができませんでした。マルハナバチが1頭もいない乙女高原なんて・・・。
 シカの食害によって花が少なくなったのが原因の一つと考えられます。この時期,以前は群れて咲いていたアヤメがポツリポツリとしかありません。ポツリポツリとしかないアヤメを巡回して蜜を集めるなんて,効率が悪いです。ぼくがマルハナバチだったら,そんなことしようとは思いません。費用対効果を考えると,得策ではありませんものね。
 もう一つの原因は、今年のレンゲツツジの花期が早かったことです。2週間前の「草刈り実験」の際には,レンゲツツジを訪れるコマルハナバチの働きバチをたくさん目撃しましたが、今はもうレンゲツツジが咲き終わっています。マルハナバチが来るわけがありません。

「ヤッター!」ついに見た!ギンリョウソウにマルハナバチ///ラインセンサス調査をしてもマルハナバチが一匹もいなかったのですから、午後からの「待ち伏せ調査」はあきらめ、代わりに自然観察会を行いました。ブナじいさんにあいさつし、ツツジ・コースを下ってきたときのことです。小林さんが見つけました! ギンリョウソウの花にトラマルハナバチが来ているところを。花粉集めか,蜜を吸っていたのか確認できず、ましてや写真を撮ることもできませんでしたが,ぼくもこの目でしかと見ました。やっぱりギンリョウソウにはマルハナバチが来るんですね。「見たい!」と思って10年越しの初体験でした。
 ちなみに、頭上からもマルハナバチの羽音がしてきます。そうなんです、マルハナバチ・ファンクラブのメンバーである我々は、羽音で彼ら・・・おっと彼女らの存在を感じるんです。みると、ニシキウツギの花にマルハナバチが来ています。双眼鏡で確認すると(双眼鏡を使うのはバードウォッチングばかりではございません!)、やはりトラマルハナバチでした。
 草原にいないマルハナバチたちは、森に来ているようですね。
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3.【活動案内】●マルハナバチ調べ隊● 8月2日(日)

 今年も愛くるしく,乙女高原随一のインタープリターであるマルハナバチたちの働きぶりをじっくりと見せてもらいましょう。

■日 時 8月2日(日) 雨天中止 午前10時から午後2時半くらいまで
■集 合 乙女高原グリーンロッジ
■持ち物 弁当,水筒,筆記用具,時計(腕時計や携帯電話の時計で十分です)
■参加費 無料。
■内 容 午前中は調査の説明とラインセンサス調査。午後はまちぶせ調査。
■問い合わせ・申し込み先 乙女高原ファンクラブ事務局(このメールに返信を)

※行事災害保険にはファンクラブで加入します。

※年に3回調査をするマルハナバチ調べ隊は,今年で13年目。
 第1回 6月28日(日)・・・楽しく終了。ラインセンサス0。
 第2回 8月 2日(日)・・・今回
 第3回 9月 6日(日)
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4.【活動案内】●乙女高原を歩こう● 8月23日(日)

 乙女高原を歩きながら動植物の観察をし、湿地で谷地坊主の観察をします。
 乙女高原で谷地坊主をじっくり観察する初めての試みです。ぜひご参加ください。一つの谷地坊主を切って断面の様子を観察したりします。

■日 時 8月23日(日) 小雨決行 午前10時から午後2時半くらいまで
■集 合 乙女高原グリーンロッジ
■持ち物 弁当,水筒,筆記用具
■参加費 無料。
■内 容 動植物の観察。谷地坊主の観察。
■問い合わせ・申し込み先 乙女高原ファンクラブ事務局(このメールに返信を)

※行事災害保険にはファンクラブで加入します。
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※「●3」の答え
ススキが一番長かった(高かった)のは、
 ③11月区:11月に区内の全植物を刈り取る(現行の刈り取りの効果の確認)。
 ⑥刈り取りなし:全く刈り取りをしない区。
2番目は
 ①6月区:6月に区内の全植物を刈り取って効果をみる。
 ⑤選択刈り:6月に区内のススキのみを刈り取って効果をみる。
3番目は
 ②9月区:9月に区内の全植物を刈り取って効果をみる。
1番短かった(低かった)のは
 ④2度刈り:6月と9月に区内の全植物を刈り取って,2度刈りの効果をみる。



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