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    乙女高原ファンクラブ 公認
 乙女高原メールマガジン 第343号
 2016.3.10.
 発行者:植原 彰(乙女高原のある山梨市牧丘町)
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   ▲▼ もくじ ▼▲
NEW! 0.【ニュースニュース】
NEW! 1.【活動報告】乙女高原観察交流会(3/05)
    2.【活動案内】ファンクラブ総会 (3/13)
NEW! 3.【活動案内】乙女高原観察交流会(4/02)
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0.【ニュースニュース】

●1.今度の日曜、3月13日(日)午前10時から、乙女高原ファンクラブの2015年度総会を行います。場所は山梨市牧丘総合会館、山梨市牧丘町窪平の温泉施設「花かげの湯」の坂道をき下ったところです。2015年度を振り返り、来年度2016年度の活動計画を立てます。
 今回は世話人の改選はありませんが、立候補は可能です。乙女高原を守るために、「一肌脱いで」いただけませんか?
 例年、総会後に実施している座談会もありません。ですから、総会は短時間で終わると思います。
 できるだけ多くの会員の皆さんに参加していただきたいと思います。

●2.今年もヤマアカガエルの産卵調査を開始します。まだ総会で承認されたわけではありませんが、4月2日(土)、16日(土)、30日(土)が調査予定日です。ですが、3月にも調査に行こうと考えています。調査に同行を希望する方はこのメールに返信してください。ちなみに、乙女高原へ行く途中の池では、すでにヤマアカガエルの産卵が始まっていました→1

●3.同じ地図を何枚も用意します。1枚を等高線に沿って切ります。次の地図は、次の等高線で切ります。そうやって違う等高線ごとに切った紙を貼り合わせると、本物の地形のような模型になります。商品化もされています。商品名を「やまつみ」といいます。じつは、乙女高原の「やまつみ」もあります(底面はA4の広さ。縮尺1/25,000。定価9,800円+税)
http://www.yamatumi.jp/product/lineup/otome/index.html
 富士川町の工藤さんが、この「やまつみ」キットをファンクラブに寄付してくださいました。
 どなたか、このキットを組み立てていただけませんか? 乙女高原の展示をする機会がありましたら、展示していきたいと思います。

●4.毎年、乙女高原フォーラムに合わせて、山梨市民会館ロビーをお借りして、展示期間1カ月ほどの「ようこそ乙女高原へ」展を行ってきました。「常設的に展示ができないかなあ」と常に思っていましたが、このたび、山梨市駅前の「街の駅やまなし」の一角を「常設的に」お借りできることになりました。まだ会場を視察した段階ですが、いろいろな展示ができそうです。横1.2m、縦1.9mの自立式パネルを最多で3枚横に並べて使用できます。パネルの前に長机を置けば、その上も展示スペースとして活用できます。乙女高原の展示について、何かアイデアのある方、やってみませんか? まずは、シカ柵についての展示が第1号かなと思っていますが・・・。

●5.次回世話人会は4月13日(水)の予定です。2016年度最初の世話人会です。ファンクラブ会員なら、どなたでも参加できます。ぜひおいでください。午後7時半から山梨市牧丘総合会館です。
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1.【活動報告】 ●第4回乙女高原観察交流会●3月5日(土)

 春が近い観察交流会でした。レポートは山本義人さんが書いてくださいました。

 今月の参加者は、小林さん、井上さん、依田さん、それに私、山本の4人で、先月同様今回も雪道に強い小林さんの車に分乗させてもらいました。鈴木さんは急に仕事が決まったということで、昨晩電話があり、今回は参加できなくなったとの連絡をもらいました。植原さんは杣口林道沿いのヤマアカガエルの産卵場所の調査ポイント2か所の観察を終えたところで、やはりお仕事の関係で戻られました。

 先月まではまだ見られなかったヤマアカガエルの産卵ですが、杣口林道沿いの産卵場所の1か所目は昨年も見られなかったようで今回も発見できず、少し登った2か所目は日当たりも良く、水も常にどこからか湧き出ている場所で、1匹のカエルが産んだ卵塊を1腹と呼ぶそうですが、8腹ほど観察できました。気温は9℃、水温は4.5℃でした。観察していると、カエルも4匹ほどが水中に泳ぎ出て来てくれ、我々を歓迎してくれたようで、1匹は植原さんのすぐ近くまで泳いで来て顔を出し、植原さんに写真を撮ってもらっていました。ヤマアカガエルは産卵後にまた冬眠することもあるようですが、今年は暖かいからどうでしょうか。やはりお産疲れで休むのでしょうか。
 乙女高原近くの湿地帯とヤチボウズ観察地の湿地も調査しましたが、こちらではまだ卵塊を見つけることはできませんでした。標高が高く、カエルも冬眠したままなのでしょうか。

 先月見かけたニホンジカ2頭の死体が、観察会の1週間後に見に行かれた鈴木さんからすでに骨だけになっているという報告ももらっていましたが、我々も確認してみることにしました。死体のあった場所には毛が絨毯のように残っていましたが、骨は移動していて10m近く離れた所にまで運ばれていたものもありました。皮まで食べられてしまったのか見当たらず、皮を処分したのは何者かとの話題で、センサーカメラを取り付けて調査して見るとおもしろいだろうという話になりました。

 ロッジに着いたのは11時頃で、温度計は11度Cでした。ブナじいさんの所まで行ってから富士山展望地で昼食にしようということで、お弁当は持って草原に入りました。雪は1~2割、一部にうっすら残っていただけです。スノーシュ―やアイゼンは使わず、普通に登山靴で歩けました。
 1月の観察会の時にも雪の降る前で、モグラ塚がたくさん見られましたが、雪がなくなった草原には今回もモグラ塚がたくさん見られました。モグラは四六時中食べ続けていないと死んでしまうということで、冬も冬眠せず、地中で活動し続けているのでしょう。
 森のコース道ではクチベニタケのようなキノコがたくさん見られました。袋を押すと赤い口から埃のような胞子を吹き出しました。クチベニタケは普通夏から秋にかけて見られるということですが、それが残っていたのでしょうか。それにしては新鮮に見えましたが。

 展望地からは富士山は曇っていて見えませんでした。ブナじいさんの周りもまったく雪はなく、下に見える林道は日蔭になっているからでしょうが、雪が残っていました。ブナじいさんの方へ下って行く途中で、少し青みがかった小鳥を見かけ、観察していると木を逆さまに降りるのを見て、ゴジュウカラだとわかりました。この辺りはブナの実がたくさん散らばっていました。
 ブナじいさんの所へ降りていく道にはテンの糞をよく見かけるのですが、糞に混じっているタネが見分けられれば何を食べているのかわかりますので、乙女高原周辺のタネ図鑑みたいなものがあればいいなと思いました。

 展望地に戻って昼食をとり、レンゲツツジのコースを下りました。柵の内外で笹の状態が大きく異なります。柵の中は青々とした葉がありますが、柵の外は葉がまったく無く枯れ葉色に紛れてしまっていて笹があるようには見えません。先月よりも違いがいっそう顕著です。柵ができて良かったなと思いました。できればもっと早くに設置できていたらなとも思いましたが。
 草原下の駐車場の所へ出て、ヤチボウズの近くに行って写真を撮りましたが、その内近くに立ち入ることができなくなるかも知れません。植原さんに教えていたのですが、乙女高原のヤチボウズを作っているのはタニガワスゲで、珍しいそうです。今度山梨市の天然記念物に指定されることが決まったとのことです。

 湿地帯方面の林の中を1巡りしてロッジに戻ったのは、午後1時半頃でした。気温は17℃まで上がっていました。林の中では、ニホンジカの食害にあった木が目につき、まだ被害を受けて間もないものもありました。観察中に2度ほど鉄砲の音を聞きましたが、帰りがけに山に入って猟をしていた猟師さんたちの車を見かけたので、その猟師さんたちだと思います。今日は猟の収穫はあったのでしょうか。シカの頭数が増えたのはシカの責任ではないのですが、やはり自然界の多様性のバランスの上で、度が過ぎると問題が生じ是正されていかざるを得ないのが必然なのでしょう。人間社会も同様だと言えるかもしれません。
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2.再掲【活動案内】 ●2015年度総会●

日 時 3月13日(日)午前10時~(準備は9時半から)
場 所 山梨市牧丘総合会館 3階 大ホール

次 第
1.開会のことば
2.代表世話人あいさつ
3.議 事
 ①2015年度活動報告
 ②2015年度収支決算報告
 ③会計監査報告
 ④2016年度活動計画案
 ⑤2016年度収支予算案
 ⑥その他
4.その他
5.閉会のことば
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3.【参加募集】●第5回 乙女高原観察交流会●

●4月2日(土)9時 道の駅「花かげの郷 まきおか」に集合→相乗りで乙女高原へ

※今回の交流会はヤマアカガエル産卵調査と兼ねて行います。できるだけ長靴をご用意ください。

●乙女高原ファンクラブとしての行事でなく、参加者各自の自主的活動として行うもので、活動に伴う旅費や飲食、傷害保険などすべて自己責任となります。
●途中からの参加や、午前中だけの参加など自由ですが、解散時間の目安は、現地3時、道の駅3時半とします。
●雨天の場合などは現地には行かず、道の駅での交流会にしたり、早めに散会するなど、参加者各自の意思で決めてもらいます。
●参加者は、乙女高原ファンクラブのメルマガメンバーとしますが、お知り合いを同行されることは自由です。
●乙女高原観察を通した交流目的のため、参加者間で情報を共有できるように、乙女高原ファンクラブ世話人会の了承のもと、メルマガなどを利用させていただきます。
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