乙女高原ファンクラブトップ > メールマガジン > 第346号(2016.4.20)



□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
    乙女高原ファンクラブ 公認
 乙女高原メールマガジン 第346号
 2016.4.20.
 発行者:植原 彰(乙女高原のある山梨市牧丘町)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
  ▲▼ もくじ ▼▲
NEW! 0.【ニュースニュース】
NEW! 1.【活動報告】モニ1000カエル調査(4/16)
    2.【活動案内】乙女高原観察交流会(5/07)
    3.【活動案内】遊歩道づくり(5/15)
    4.【活動案内】スミレ観察会(スミレ・ハイキング)(5/07)
    5.【活動案内】谷地坊主の観察会(6/04)
    6.【活動案内】マルハナバチ調べ隊~初夏編(6/26)
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

0.【ニュースニュース】

●1.今回で17回目となる「市民のボランティア活動」による遊歩道づくり、今年は5月15日です。ご都合をつけて、ぜひご参加ください。また、できるようでしたら、作業するだけでなく、作業する方たちをお世話する「スタッフ」としてご参加ください。「受付係」とか「コースごとの世話役」とか。よろしくお願いします→3

●2.ここ1カ月ほど滞っていたウェブサイトの更新作業を行いました。冬の間,冬眠していた「乙女高原の自然情報」も再開しました。ぜひ、訪ねてください。
http://fruits.jp/~otomefc/

●3.今年のヤマアカガエル産卵調査も次回で終わりです。今年は今までに27腹分の卵塊を観察しました。次回は4月30日(土)です。9時に牧丘の道の駅(ナビ用電話番号0553-35-4780)に集合し、乙女高原に向かいます。一緒に調査しませんか?→1

●4.いよいよ乙女高原(へ向かう林道)にスミレの季節がやってきました。時季や標高、環境によってスミレは「棲み分け」をしているので、同じ乙女高原であっても、いろいろな時季に、いろいろな場所に行けば、それだけたくさんのスミレに出会えます。今年もすでにタチツボスミレ、ヒナスミレ、エイザンスミレ、フモトスミレの開花を確認しました。また、新たにエゾアオイスミレにも出会いました。スミレ観察会が楽しみです→2、4

●5.(再掲)山梨市駅の改札口を出たら、信号を渡って、郵便局の北隣りが「街の駅やまなし」です。その一角を常設的にお借りし、乙女高原の展示をやらせていただけることになりました。
 「乙女高原展示会のスタートは古屋さんの写真展」ですが、それまでの「つなぎ」として、乙女高原のパネルが展示してあります。お近くに来たおりには、ぜひ、「街の駅」の「乙女高原展示」をご覧ください。
http://www.city.yamanashi.yamanashi.jp/sight/tour/machi_station/yamanashi.html


●6.次回世話人会は5月26日(木)です。この日は県みどり自然課から秩父多摩甲斐地域のユネスコ・エコパークを目指してのお話をお聞きします。ファンクラブ会員なら、どなたでも参加できます。ぜひおいでください。午後7時半から山梨市牧丘総合会館(ナビ用電話番号0553-35-3612)です。
--------------------------------------------------------------

1.【活動報告】 ●モニタリング1000カエル調査● 4月16日(土)

 井上敬子さんがレポートを書いてくださいました。

 4月16日、春霞のかかった暖かい陽ざしの一日、カエル産卵調査に同行しました。
 いつものように牧丘の道の駅を出発、杣口林道を登って、最初の観察ポイントではビロードツリアブが10匹ほど、枯葉や枯れ枝の先をつつきながら、飛び回っているのが目につきました。花を探していたのでしょうか。ここでは、ヒキガエルのロープのような、大きい卵塊がありました。そして、疲れた感じのヒキガエルが泥の中に潜ろうとしているのと、明るい茶色のヒキガエルが姿を見せていました。明るい色の彼?彼女?はしばらくじっとしていましたが、ゆっくりと動き出し、意外と素早く岩の近くに移動して水の中に姿を消しました。ハシリドコロがたくさん花をつけていました。
 しばらく林道を走るとキブシの花があったので、車を停めて見ていると植原さんがコマルハナバチの女王を発見。キブシの蜜を集めていたのでしょうか。しばらく花のあちこちを飛び回っていましたが、どこかに飛んで行ってしまったので移動。スミレ観察会の講師の依田さんが教えてくれた山の神の所を観察しました。そこではヒナスミレが咲き始めていましたが、まだ小さい葉が多かったです。イヌシデ?の葉が赤い芽の中から伸び始めていて細かい葉脈のすじと明るい緑色が美しかったです。
 次に産卵ポイントの2カ所目。ヤブサメの囀りを聞いた植原さん。残念ながら私には聞き取れなかったけれど・・・。小さな体で渡りをして来たとのこと、すごいです。ここでは、ヤマアカガエルの新しい卵塊とオタマジャクシになっているものがいました。卵の数に比べて、オタマジャクシの数が少ないのは、何かに食べられたりしたのでしょうか。また、ヒキガエルの卵もたくさんありました。この場所は陽当たりがよく、タチツボスミレ、エイザンスミレ、ヒトリシズカ、セイヨウタンポポが咲いていました。
 またしばらく行くと、まだ色の少ない林の中に真っ赤に染まっている木が目に入りました。カツラの木です。花が赤く咲いているのではなく,芽吹きの色。つまり、葉っぱの赤ちゃんがこんな色をしているのです。こんなに赤くなっているのは初めて見たので、感動でした。植原さんは早速林道から下に降りて木の近くまでいきましたが、下から見るとあまり赤く見えなかったとのこと。でもコガネネコノメ、ヤマエンゴサク、ニリンソウがあったそうです。栃姥の木の所でアブラチャンを観察、ヤマエンゴサクやハシリドコロが咲き始めていました。

 産卵の観察ポイント、3カ所目の湿地ではヤマアカガエルの卵が4腹と卵からかえって間もないひじき状のちいさなオタマジャクシが見られました。ここでは気温は13,5℃でしたが水温は16,5℃(11:30現在)で「水温む」という感じでした。陽がよく当たり、水も温まったのでしょう。
 次に乙女高原の谷地坊主のある湿地で観察。前回調査の時の卵塊以外に新しいヤマアカガエルの卵塊がいくつもありました。クリンソウやコバイケイソウの芽も出ていました。2月の観察交流会で見つけた鹿の骨も見に行きました。鹿の毛がたくさん地面に広がっていて、鳥たちが巣作りの材料に喜びそうと話になりました。骨は移動している部分もありましたが、ほぼ残っていて、頭蓋骨の中にはシデムシがいました。
 あちこち寄り道しながら観察してきたので、ロッジに着いたのは12時30分。気温は16℃と暖かく、のどかでした。昼食後、草原を一回りしました。森のコースで塩平から黒平峠を経て乙女高原まで来たという男性に会いました。ちょっとびっくりしました。ツノハシバミが花をつけていました。草原では冬は青々としていたフユノハナワラビが枯れかけていて、彼らはどんな暮しをているのだろうかと話題になりました。草原は小さな草花の芽が出始めたばかりで、春の装いになるのはもう少し先でしょう。

 帰りは塩平への林道を下りました。自然観察路入口付近のスミレがどんな様子か楽しみにしていました。すると、その付近にはヒナスミレがたくさん咲いていました。フイリヒナスミレもありました。ヒナスミレはスミレのプリンセスの名の通り、かわいらしい姿でした。またフモトスミレも咲き始めていていました。そしてここでエゾアオイスミレを見つけました。乙女高原の28番目のスミレということで、嬉しい発見でした。
 木々が芽吹き始め、山はなんとなくふんわりとしてきましたが、まだ茶色っぽい中、バッコヤナギの白っぽい緑がよく目立っています。マルハナバチの女王もよくやって来るとのことです。そして鳥たちも賑やかで、沢沿いではミミソサザイのよく目立つ囀り、そこここでコガラやゴジュウカラの囀り、キツツキ類のドラミングを聴くこともでき、いくつかの鳥の姿を見ることもできました。まだ春浅い乙女高原ですが、春は確実にやってきています。とても楽しく、充実した観察会でした。
 皆さんも春の乙女高原へ行ってみませんか。
--------------------------------------------------------------

2.【参加案内】●第6回 乙女高原観察交流会●

●5月7日(土)9時 鼓川温泉駐車場(ナビ用電話番号0553-35-4611)に集合
→途中まで車で行き、自然観察路を歩いて乙女高原へ

※今回は「道の駅」ではなく「鼓川温泉」集合です。お間違いなく。
※今回の交流会はスミレ観察会と兼ねて行います。

■持ち物 べんとう,水筒,雨具,筆記用具,観察用具(ルーペがあると便利です),図鑑など。
■参加費 無料。
■講 師 依田 昇さん(乙女高原案内人。スミレ・フィールドガイド編集代表)
■問い合わせ・申し込み先 乙女高原ファンクラブ事務局(このメールに返信を)


  【乙女高原観察交流会の注意事項】
●乙女高原ファンクラブとしての行事でなく、参加者各自の自主的活動として行うもので、活動に伴う旅費や飲食、傷害保険などすべて自己責任となります。
●途中からの参加や、午前中だけの参加など自由ですが、解散時間の目安は、現地3時、道の駅3時半とします。
●雨天の場合などは現地には行かず、道の駅での交流会にしたり、早めに散会するなど、参加者各自の意思で決めてもらいます。
●参加者は、乙女高原ファンクラブのメルマガメンバーとしますが、お知り合いを同行されることは自由です。
●乙女高原観察を通した交流目的のため、参加者間で情報を共有できるように、乙女高原ファンクラブ世話人会の了承のもと、メルマガなどを利用させていただきます。


  【乙女高原観察交流会の今後の予定】
6月4日(土)10:00~14:30 自然観察交流会③ 兼・谷地坊主の観察会 集合:乙女高原グリーンロッジ
7月2日(土)9:00~ 自然観察交流会④ 集合:牧丘道の駅
8月6日(土)10:00~14:30 自然観察交流会⑤ 兼・マルハナ調べ隊(盛夏編)集合:乙女高原グリーンロッジ
9月3日(土)10:00~14:30 自然観察交流会⑥ 兼・マルハナ調べ隊(初秋編)集合:乙女高原グリーンロッジ
10月1日(土)9:00~ 自然観察交流会⑦ 集合 牧丘道の駅
11月5 日(土)9:00~ 自然観察交流会⑧ 集合 牧丘道の駅
12月3日(土)9:00~ 自然観察交流会⑨ 集合 牧丘道の駅
1月7日(土)9:00~ 自然観察交流会⑩ 集合 牧丘道の駅
2月4日(土)9:00~ 自然観察交流会⑪ 集合 牧丘道の駅
3月4日(土)9:00~ 自然観察交流会⑫ 集合 牧丘道の駅
----------------------------------------------------------------

3.【活動案内】●第17回 遊歩道づくり●5月15日(日)

 古くなった杭を交換し,ロープを張り巡らし,遊歩道をはっきりさせます。ご家族で参加できる作業です。春の乙女高原で,いい汗をかきましょう。ただし,天気が悪いと寒いです。防寒具もお忘れなく。
 終了後,依田さんを講師にスミレ観察会をします。こちらも予定に入れておいてください。

■主催 山梨市 山梨県 乙女高原ファンクラブ
■日時 5月15日(日) 午前9時半から12時ごろまで ※スタッフは9時集合
 (少雨決行。雨天の判断は各自でお願いします)
 (荒天の場合,22日・日曜に延期)
■集合 乙女高原グリーンロッジ前
■持ち物 べんとう,雨具,軍手。
 かけや(大きなトンカチ),なたなど道具がある方はご持参ください。
■服装 作業のできる服装(まだ寒いので,防寒の準備も)
■問い合わせ・申し込み先 山梨市役所観光課 電話0553-22-1111(代表)

※保険には主催者で加入します。
--------------------------------------------------------------

4.【活動案内】●第6期 スミレ観察会(スミレ・ハイキング)● 5月7日(土)

 春,乙女高原には見つかっているだけで26種類のスミレがかわいい花を見せてくれます。といっても,いっぺんに・一ケ所で見られるわけではありません。少しずつ時期をずらし,生息場所をずらしています。そんな乙女高原のスミレを『乙女高原フィールドガイドⅢ 乙女高原のスミレ・ウォッチング』の編集代表・依田昇さんの案内で観察します。
なお,参加者のみなさんには『乙女高原のスミレ・ウォッチング』をもれなくプレゼント!!

※今回は乙女高原観察交流会と兼ねて行います。

●5月7日(土)9時 鼓川温泉駐車場(ナビ用電話番号0553-35-4611)に集合
→途中まで車で行き、自然観察路を歩いて乙女高原へ

■持ち物 べんとう,水筒,雨具,筆記用具,観察用具(ルーペがあると便利です),図鑑など。
■参加費 無料。
■講 師 依田 昇さん(乙女高原案内人。スミレ・フィールドガイド編集代表)
■問い合わせ・申し込み先 乙女高原ファンクラブ事務局(このメールに返信を)


  【今後のスミレ観察会】
5月15日(日) 午後1時から3時半
5月28日(土) 午前10時から午後2時半
(少雨決行。雨天の判断は各自でお願いします)
■集 合 乙女高原グリーンロッジ前
■持ち物 べんとう,水筒,雨具,筆記用具,観察用具(ルーペがあると便利です),図鑑など。
■参加費 無料。
■講 師 依田 昇さん(乙女高原案内人。スミレ・フィールドガイド編集代表)
■問い合わせ・申し込み先 乙女高原ファンクラブ事務局(このメールに返信を)

※行事災害保険にはファンクラブで加入します。
--------------------------------------------------------------

5.【活動案内】●谷地坊主の観察会● 6月4日(土)

乙女高原の湿地に「ゲゲゲの鬼太郎」が分身をたくさん作って、ニョキニョキ生えています。その正体はタニガワスゲという葉っぱが細長い草の株なのですが、なんかユーモラスで、そのかたまりにピンポン玉くらいの大きさのシールを2つ並べて貼り付け、目玉にしたい衝動に駆られます。
様子はユーモラスなのですが、その成り立ちを調べると、乙女高原の地質、土壌、気候、気温、積雪、斜度、水流、植物・・・いろいろな条件が奇跡の確率で乙女高原で重なり合い、できあがったものであることがわかります。そんな谷地坊主の観察会をします。

■日 時 6月4日(土) 小雨決行 午前10時から午後2時半くらいまで
■集 合 乙女高原グリーンロッジ
■持ち物 弁当,水筒,観察用具など
■参加費 無料
■問い合わせ・申し込み先 乙女高原ファンクラブ事務局(このメールに返信を)

※自然観察交流会の一環として行います。
--------------------------------------------------------------

6.【活動案内】●第14期 マルハナバチ調べ隊~初夏編● 6月26日(日)

 今年も愛くるしく,乙女高原随一のインタープリターであるマルハナバチたちの働きぶりをじっくりと見せてもらいましょう。

■日 時 6月26日(日) 雨天中止 午前10時から午後2時半くらいまで
■集 合 乙女高原グリーンロッジ
■持ち物 弁当,水筒,筆記用具,時計(腕時計や携帯電話の時計で十分です)
■参加費 無料。
■内 容 午前中は調査の説明とラインセンサス調査。午後はまちぶせ調査。
■問い合わせ・申し込み先 乙女高原ファンクラブ事務局(このメールに返信を)

※行事災害保険にはファンクラブで加入します。

  【今後のマルハナバチ調べ隊】
盛夏編 8月6日(土) 雨天中止 午前10時から午後2時半くらいまで
初秋編 9月3日(土) 雨天中止 午前10時から午後2時半くらいまで

※時間やプログラムは6月の回と同じです。

※乙女高原ファンクラブでは年に3回ずつマルハナバチ調べ隊を行っています。
 初夏編 女王バチが見られる…かも
 盛夏編 たくさんの働きバチ
 初秋編 超レアなオスバチが見られる…かも
----------------------------------------------------------------------




乙女高原ファンクラブトップ > メールマガジン >  第346号(2016.4.20)        →ページトップ