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乙女高原ファンクラブ 公認
乙女高原メールマガジン 第347号 2016.4.25.
発行者:植原 彰(乙女高原のある山梨市牧丘町)
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▲▼ もくじ ▼▲
NEW! 0.【ニュースニュース】
NEW! 1.【観察報告】4月24日の乙女高原
2.【活動案内】乙女高原観察交流会(5/07)
3.【活動案内】遊歩道づくり(5/15)
4.【活動案内】スミレ観察会(スミレ・ハイキング)(5/07)
5.【活動案内】谷地坊主の観察会(6/04)
6.【活動案内】マルハナバチ調べ隊~初夏編(6/26)
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0.【ニュースニュース】
●1.秋の草刈りと春の遊歩道づくりが乙女高原での2大市民ボランティア活動ですが、今回で17回目となる遊歩道づくりの日が近づいてきました。やれ人口減少だの、やれ地域の活力低下だの、世の中景気が悪い話ばかりです。乙女高原については、草刈りボランティアはなんとか参加者減少から改善されたところですが、遊歩道づくりについてはまだまだ参加者の減少状況は続いています今年こそは脱却したいのですが・・・。春のいい季節、標高1700mの乙女高原で、気持ちよい汗をかきませんか? 午後からはスミレ観察会も待っています。できましたら、作業するだけでなく、作業する方たちをお世話する「スタッフ」としてご参加ください。「受付係」とか「コースごとの世話役」とか。よろしくお願いします。お待ちしていまーす→3
●2.ファンクラブのホームページの「乙女高原の自然情報」ぜひ、見てくださいね。乙女高原で咲いている花、鳴いている鳥など、リアルタイムな乙女情報です。
http://fruits.jp/~otomefc/
●3.今年のヤマアカガエル産卵調査も次回で終わりです。今年は今までに27腹分の卵塊を観察しました。次回は4月30日(土)です。9時に牧丘の道の駅(ナビ用電話番号0553-35-4780)に集合し、乙女高原に向かいます→1
●4.いよいよ乙女高原(へ向かう林道)にスミレの季節がやってきました。時季や標高、環境によってスミレは「棲み分け」をしているので、同じ乙女高原であっても、いろいろな時季に、いろいろな場所に行けば、それだけたくさんのスミレに出会えます。昨日は1日でなんと11種類ものスミレの花に出会うことができました。すごいでしょ!!→2、4
●5.山梨市駅の改札口を出たら、信号を渡って、郵便局の北隣りが「街の駅やまなし」です。その一角を常設的にお借りし、試験的に乙女高原の展示をさせていただいていますが、いよいよ本格的な展示をスタートさせます。
もちろん、その第1 弾は「古屋光雄写真展」。5月1日の10時から展示作業を行います。都合のつく方はぜひおいでください。乙女高原の立体地図模型「やまつみ」も展示予定です。
http://www.city.yamanashi.yamanashi.jp/sight/tour/machi_station/yamanashi.html
●6.次回世話人会は5月26日(木)です。この日は県みどり自然課から秩父多摩甲斐地域のユネスコ・エコパークを目指してのお話をお聞きします。ファンクラブ会員なら、どなたでも参加できます。ぜひおいでください。午後7時半から山梨市牧丘総合会館(ナビ用電話番号0553-35-3612)です。
●7.その秩父地域のエコパークについてのシンポジウムが5月29日、午後2時から甲州市民文化会館で行われます。ゲストは藻谷浩介さん。一瀬高橋の伝統芸能「春駒」も披露されるそうです。詳しくは県みどり自然課055-223-1522まで。
●8.5月29日の午前は、笛吹市春日居の山梨岡神社で「自然観察と絵本の読み聞かせ」というイベント「おおぞらの下のおはなし会」が行われます。自然観察の部分は植原が受け持ちます。10時から12時。問い合わせは おはなしのへやももの馬場さん080-5046-9436まで。
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1.【観察報告】 ●4月24日の乙女高原●
この日、朝から地区の河川清掃でした。終了後、乙女高原に向かいました。里は薄曇りで少し汗ばむくらいの陽気でしたが、乙女に向かうにつれて、景色はだんだん冬になり、空気も冷たく、手がかじかむのではないかと思うくらい。そうなんです。今,春は一生懸命、乙女高原に向かって登っているのに、それを車で追い越してしまった感じなのです。
途中の林道では、もうとっくの昔に春が訪れていました。ヤマアカガエルやヒキガエルは卵を産み、なんといっても今回印象深かったのは、たくさんの夏鳥の声に出会えたことです。
遠くの沢からはオオルリの声。本当によく響く声です。近くの茂みからはヤブサメの声。何カ所かで聴きました。ジリジリとかジジジジと聞こえます。知らない人が聞いたら、鳥の声とは思えないと思います。虫の声か、さもなくば、何か機械の音みたいな。一度、ヤブサメのなきがらを手にしたことがありますが、本当に小さな鳥です。9グラムしかありませんでした。こんな小さな体で海を渡って来るのですからすごいです。
チヨチヨビーッと前奏が短いときはそうでもないのですが、チヨチヨチヨビーッと長くなると、これは本当に「焼酎 一杯 グイーッ」と聞こえるのですから、人間の脳って不思議です。乙女に近くなると、金管楽器みたいなキビタキの声も聞こえてきました。おっとツツドリを忘れてはいけません。オーストラリアのアボリジニが吹く長~い管状の楽器みたいな音です。
いえ、これら夏鳥ばかりでなく、冬の間もずっと乙女にいた鳥たちもとてもうれしそうです。ゴジュウカラ、シジュウカラ、ヒガラ、コガラなどが、日がかげって寒くなるとピアニシモで、薄日が射して少し温かくなるとにぎやかにフォルテで歌っています。
「春一番競争」でいろいろな場所にいち早く駆け込み、「ヤッター、一等賞だーっ」と言っているのは,きっとスミレたちだと思います。
まず、林道途中のカエル池付近で、①タチツボスミレ、②エイザンスミレ、③ヒナスミレ、④マルバスミレ、⑤アカネスミレを確認。焼山から少し登ったところでは⑥ミヤマスミレがいっぱい咲いていました。
さすがに、「乙女高原ゴール」に到着しているスミレはいませんでしたが、帰り、自然観察路入り口付近で、さらに、⑦フモトスミレ、⑧フイリフモトスミレ、⑨フイリヒナスミレ、⑩エゾアオイスミレ、⑪アケボノスミレを確認。
「1日でどれだけ多くのスミレの種類を発見できるか」という「スミレマラソン」をやったら、きっと乙女高原は毎回(毎年)優勝争いにからめるぐらいの実力ある地域だと思いますよ。
ヒカゲツツジやミツバツツジが咲いていました。ツツジの仲間も乙女にはいっぱいです。
カジカエデやイタヤカエデが咲いていました。カエデの仲間も乙女には、うれしいぐらいいっぱいです。
さて、帰り道、林道ですごいシーンを見てしまいました。
車の前を一頭のキツネがトコトコ歩いています。
逃げようという意思はあまり感じられず、のんびり。
そこで、車でゆっくり追いかけることにしました。
キツネが止まったので,こちらも止まりました。
そのままキツネは動きません。
一点を集中してじっと見ています。
足を見ると、筋肉がすごく緊張しているようで、後ろ足がすこし地面から浮き上がっていました。
いつでも全力を出せるよといった感じでした。
そして、その瞬間は来ました。
突然キツネは目の前の茂みに猛ダッシュ。
ちょっと力を抜いてちょっと顔を後ろに引いたと思ったら,もう一回。
また、引いて、もう一回と、計3回頭を茂みに突っ込みました。
そして、出てきて、道路を横断し始めました。
「ヘヘンやったね」という声が聞こえてきそうな態度です。
急いで双眼鏡を出して、見てみたら、何かくわえています。
細長い尻尾が見えたので、きっと獲物はネズミだったと思います。
道路のこちら側に来たと思ったら、土手にそれを埋め始めました。
後で掘り返して食べようというのでしょうか。
これらの一部始終を全部見ることができました。彼(彼女?)が立ち去った後、失礼ながら、 彼(彼女?)が埋め戻したところを掘ってみました。どんな獲物か出てくるか楽しみでしたが、ついに見つけることができませんでした。おかしいなあ、目の前で見ていたのに・・・。狐につままれたようでした。
※以下のページに、キツネの狩りの一連の写真が載っています。
http://blog.goo.ne.jp/otomefc/e/4e283524d144f405c12dd6d386d623a6
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2.【参加案内】●第6回 乙女高原観察交流会●
●5月7日(土)9時 鼓川温泉駐車場(ナビ用電話番号0553-35-4611)に集合
→途中まで車で行き、自然観察路を歩いて乙女高原へ
※今回は「道の駅」ではなく「鼓川温泉」集合です。お間違いなく。
※今回の交流会はスミレ観察会と兼ねて行います。
■持ち物 べんとう,水筒,雨具,筆記用具,観察用具(ルーペがあると便利です),図鑑など。
■参加費 無料。
■講 師 依田 昇さん(乙女高原案内人。スミレ・フィールドガイド編集代表)
■問い合わせ・申し込み先 乙女高原ファンクラブ事務局(このメールに返信を)
【乙女高原観察交流会の注意事項】
●乙女高原ファンクラブとしての行事でなく、参加者各自の自主的活動として行うもので、活動に伴う旅費や飲食、傷害保険などすべて自己責任となります。
●途中からの参加や、午前中だけの参加など自由ですが、解散時間の目安は、現地3時、道の駅3時半とします。
●雨天の場合などは現地には行かず、道の駅での交流会にしたり、早めに散会するなど、参加者各自の意思で決めてもらいます。
●参加者は、乙女高原ファンクラブのメルマガメンバーとしますが、お知り合いを同行されることは自由です。
●乙女高原観察を通した交流目的のため、参加者間で情報を共有できるように、乙女高原ファンクラブ世話人会の了承のもと、メルマガなどを利用させていただきます。
【乙女高原観察交流会の今後の予定】
6月4日(土)10:00~14:30 自然観察交流会③ 兼・谷地坊主の観察会 集合:乙女高原グリーンロッジ
7月2日(土)9:00~ 自然観察交流会④ 集合:牧丘道の駅
8月6日(土)10:00~14:30 自然観察交流会⑤ 兼・マルハナ調べ隊(盛夏編)集合:乙女高原グリーンロッジ
9月3日(土)10:00~14:30 自然観察交流会⑥ 兼・マルハナ調べ隊(初秋編)集合:乙女高原グリーンロッジ
10月1日(土)9:00~ 自然観察交流会⑦ 集合 牧丘道の駅
11月5 日(土)9:00~ 自然観察交流会⑧ 集合 牧丘道の駅
12月3日(土)9:00~ 自然観察交流会⑨ 集合 牧丘道の駅
1月7日(土)9:00~ 自然観察交流会⑩ 集合 牧丘道の駅
2月4日(土)9:00~ 自然観察交流会⑪ 集合 牧丘道の駅
3月4日(土)9:00~ 自然観察交流会⑫ 集合 牧丘道の駅
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3.【活動案内】●第17回 遊歩道づくり●5月15日(日)
古くなった杭を交換し,ロープを張り巡らし,遊歩道をはっきりさせます。ご家族で参加できる作業です。春の乙女高原で,いい汗をかきましょう。ただし,天気が悪いと寒いです。防寒具もお忘れなく。
終了後,依田さんを講師にスミレ観察会をします。こちらも予定に入れておいてください。
■主催 山梨市 山梨県 乙女高原ファンクラブ
■日時 5月15日(日) 午前9時半から12時ごろまで ※スタッフは9時集合
(少雨決行。雨天の判断は各自でお願いします)
(荒天の場合,22日・日曜に延期)
■集合 乙女高原グリーンロッジ前
■持ち物 べんとう,雨具,軍手。
かけや(大きなトンカチ),なたなど道具がある方はご持参ください。
■服装 作業のできる服装(まだ寒いので,防寒の準備も)
■問い合わせ・申し込み先 山梨市役所観光課 電話0553-22-1111(代表)
※保険には主催者で加入します。
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4.【活動案内】●第6期 スミレ観察会(スミレ・ハイキング)● 5月7日(土)
春,乙女高原には見つかっているだけで26種類のスミレがかわいい花を見せてくれます。といっても,いっぺんに・一ケ所で見られるわけではありません。少しずつ時期をずらし,生息場所をずらしています。そんな乙女高原のスミレを『乙女高原フィールドガイドⅢ 乙女高原のスミレ・ウォッチング』の編集代表・依田昇さんの案内で観察します。
なお,参加者のみなさんには『乙女高原のスミレ・ウォッチング』をもれなくプレゼント!!
※今回は乙女高原観察交流会と兼ねて行います。
●5月7日(土)9時 鼓川温泉駐車場(ナビ用電話番号0553-35-4611)に集合
→途中まで車で行き、自然観察路を歩いて乙女高原へ
■持ち物 べんとう,水筒,雨具,筆記用具,観察用具(ルーペがあると便利です),図鑑など。
■参加費 無料。
■講 師 依田 昇さん(乙女高原案内人。スミレ・フィールドガイド編集代表)
■問い合わせ・申し込み先 乙女高原ファンクラブ事務局(このメールに返信を)
【今後のスミレ観察会】
5月15日(日) 午後1時から3時半
5月28日(土) 午前10時から午後2時半
(少雨決行。雨天の判断は各自でお願いします)
■集 合 乙女高原グリーンロッジ前
■持ち物 べんとう,水筒,雨具,筆記用具,観察用具(ルーペがあると便利です),図鑑など。
■参加費 無料。
■講 師 依田 昇さん(乙女高原案内人。スミレ・フィールドガイド編集代表)
■問い合わせ・申し込み先 乙女高原ファンクラブ事務局(このメールに返信を)
※行事災害保険にはファンクラブで加入します。
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5.【活動案内】●谷地坊主の観察会● 6月4日(土)
乙女高原の湿地に「ゲゲゲの鬼太郎」が分身をたくさん作って、ニョキニョキ生えています。その正体はタニガワスゲという葉っぱが細長い草の株なのですが、なんかユーモラスで、そのかたまりにピンポン玉くらいの大きさのシールを2つ並べて貼り付け、目玉にしたい衝動に駆られます。
様子はユーモラスなのですが、その成り立ちを調べると、乙女高原の地質、土壌、気候、気温、積雪、斜度、水流、植物・・・いろいろな条件が奇跡の確率で乙女高原で重なり合い、できあがったものであることがわかります。そんな谷地坊主の観察会をします。
■日 時 6月4日(土) 小雨決行 午前10時から午後2時半くらいまで
■集 合 乙女高原グリーンロッジ
■持ち物 弁当,水筒,観察用具など
■参加費 無料
■問い合わせ・申し込み先 乙女高原ファンクラブ事務局(このメールに返信を)
※自然観察交流会の一環として行います。
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6.【活動案内】●第14期 マルハナバチ調べ隊~初夏編● 6月26日(日)
今年も愛くるしく,乙女高原随一のインタープリターであるマルハナバチたちの働きぶりをじっくりと見せてもらいましょう。
■日 時 6月26日(日) 雨天中止 午前10時から午後2時半くらいまで
■集 合 乙女高原グリーンロッジ
■持ち物 弁当,水筒,筆記用具,時計(腕時計や携帯電話の時計で十分です)
■参加費 無料。
■内 容 午前中は調査の説明とラインセンサス調査。午後はまちぶせ調査。
■問い合わせ・申し込み先 乙女高原ファンクラブ事務局(このメールに返信を)
※行事災害保険にはファンクラブで加入します。
【今後のマルハナバチ調べ隊】
盛夏編 8月6日(土) 雨天中止 午前10時から午後2時半くらいまで
初秋編 9月3日(土) 雨天中止 午前10時から午後2時半くらいまで
※時間やプログラムは6月の回と同じです。
※乙女高原ファンクラブでは年に3回ずつマルハナバチ調べ隊を行っています。
初夏編 女王バチが見られる…かも
盛夏編 たくさんの働きバチ
初秋編 超レアなオスバチが見られる…かも
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