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乙女高原ファンクラブ 公認
乙女高原メールマガジン 第350号 2016.6.12.
発行者:植原 彰(乙女高原のある山梨市牧丘町)
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▲▼ もくじ ▼▲
NEW! 0.【ニュースニュース】
NEW! 1.【活動報告】スミレ観察会(5/28)
NEW! 2.【活動報告】谷地坊主観察会が黄色いスミレ観察ハイクに(6/04)
NEW! 3.【活動案内】草の刈り取り実験(6/19)
4.【活動案内】マルハナバチ調べ隊~初夏編(6/26)
NEW! 5.【活動案内】夏休みのボランティアガイド募集!
6.【活動案内】乙女高原観察交流会(7/02)
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0.【ニュースニュース】
●1.今日、乙女高原へ行ってきましたが、レンゲツツジがピークを過ぎていました。でも、まだ元気に咲いている株も多く、コマルハナバチの働きバチがせっせと花粉を集めていました。超スピードで羽ばたき、その振動で花粉を集めるというバズ・ポリネーョンをレンゲツツジで初めて確認しました。いつもはブーンという羽音なのですが、バズ・ポリネーョンの時はピーッ・ビーッという音になるんですよね。
アヤメが昨年よりずっとたくさん咲いているように感じたのですが、やはり「感じ」だけではダメですよね。数える・計るといった数字で表す観察が必要だと改めて感じました。
ニガナやシロバナニガナが咲き始め、ノアザミのつぼみがはち切れそうなくらい大きくなっていました。
森の中ではマイヅルソウが小さな小さな花を付け(こんな小さな花に、どんな虫が来るんだろう!?)、ギンリョウソウが全身真っ白な体を地面から持ち上げていました(この花にマルハナバチが来ているところは見られなかったです。残念!)。
●2.今年最後のスミレ観察会が5月28日(土)に行われました。依田さんがレポートして下さいました→1。それにしても、今年もたくさんのスミレたちに出会うことができました。新しいスミレも見つかり、新機軸のスミレハイキングも実施。ますますスミレ観察が楽しくなりました。
●3.6月4日は谷地坊主観察会の予定「でした」。ところが、案内人の山本さんとそのご友人によって「黄色いスミレ」が発見されたという話題で持ちきりになり、結局、参加者の皆さんの同意を取って、黄色いスミレ観察ハイクに変更しました。いやー楽しかったし、感動しました→2
●4.元麻布大学教授の高槻さんの提案により、急遽、刈り取り実験を継続することになりました。次の日曜日・6月19日です。「シカ柵設置後、その中で刈り取りを行うことはシカによる影響が続いていることと同義。植物たちはどういう反応を示すか?」というのがテーマです。この調査に参加したい方は、このメールに返信をください。→3。
●5.いよいよ今年最初のマルハナバチ調べ隊が6月26日(日)に行われます。今年は大規模シカ柵設置後初のマルハナバチ生態調査です。シカ柵設置初年度から、その効果(影響)が現れるのか?興味が湧きます。ぜひ、ご参加ください→4
●6.乙女高原グリーンロッジがまだ営業していたころ、毎週末、乙女高原案内人が交代で乙女高原に駐在し、訪れた人を対象に案内するというボランティア・ガイド活動をしていました。乙女高原案内人の山本さんがこの活動を再開させようと骨を折ってくださることになりました。一緒にやってくださる方、ぜひご連絡ください→5
●7.「街の駅やまなし」での「乙女高原の写真屋さん・古屋光雄写真展」。古屋さんが写真の入れ替えをしてくださいました。新しい作品を見に、ぜひおいでください。場所は、山梨市駅の北、歩いて1分のところです。
http://www.city.yamanashi.yamanashi.jp/sight/tour/machi_station/yamanashi.html
●8.次回世話人会は7月13日(水)です。ファンクラブ会員なら、どなたでも参加できます。ぜひおいでください。午後7時半から山梨市牧丘総合会館です。ナビを使う方は電話番号を入力してください0553-35-3612
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1.【活動報告】 ●スミレ観察会③● 5月28日
※今回も依田 昇さんがレポートを書いてくださいました。
■28年第3回スミレ観察会の報告書 28,05,28(土) 依田 昇
3~4年前ならこの時期、サクラスミレが満開でした。昨年、今年は5月なのにスミレはもう終わりに近づいています。そんな中今年最後のスミレ観察会を10時にスタートさせました。参加者は山井さん夫妻、渡辺さん、鈴木さん、塚田さん、小林さん、植原さん、依田夫婦の9人。
最初に、早朝の高原に来て下見してくれました山井さんが水ヶ森林道を100メートルぐらい行ったところにエゾノタチツボスミレがたくさん咲いているくぼ地があるというのでそこに向かいました。途中の道端で2輪ササバギンランに出会いました。乙女高原のエゾノタチツボスミレは全体に小型ですが探すとかなりあちらこちらで見つかりますが、このくぼ地では一か所としてはかなりの数を見ることができました。
次はどこに移動しようかと考えましたが、残っているスミレを見つけながら観察する事に決め移動しました。サクラスミレ、エゾノタチツボスミレ、タチツボスミレ、マンジュリカ、ツボスミレ、アカネスミレ、ソラムキタチツボスミレは観察できましたが、もう新しいものは見つかりませんでした。
スミレと共にこの時季見ごろを迎える満開のズミの木、クリンソウ、レンゲツツジは今年もおおいに楽しましてくれそうです、エゾハルゼミが泣き叫ぶ中で植原さんよりセミの雌雄の見方、クリンソウの遺伝子型の見分け方を教わりました。
スミレ観察会は今後も継続していきたいと思いますが、時期、回数、場所等、難しい事柄がいくつか出てきています、参加者の皆さんに「来年もご協力をお願いします」と述べ、今年の観察会を終了しました。
私は、今回3回のスミレ観察会で来年に向けてのちょっとした観察ポイントを考えています。自宅に帰ってからの事ですので観察会では話しませんでしたが、過去の観察会では、1回目の観察会で、1~2輪しか見ていなかったマンジュリカを、また見ない年もありましたが、今年は2回、3回の観察会でたくさん見たという事です。しかも、かなり大型で容姿もよいスミレでした。それだけではなく1輪は写真で見る限り10数年前箱根で見た、ミョウジンスミレそのもののようでした。妻もそれは知っていて唇弁の奥を見ていたようです、妻はその時は言いませんでしたが唇弁の奥は白かったそうですのでマンジュリカでした。ミョウジンスミレも見たいと思いますが、サクラスミレ+マンジュリカ=アルガスミレももう一度見たいと思っています。マンジュリカがたくさん見つかった事は可能性を感じさせてくれます。
夏の乙女高原の山野草も見に来てください。シカ柵で覆った乙女高原の初めての夏、素晴らしい出会いが待っている事を期待します。
乙女高原の春の行事、スミレ観察会にご参加いただいた大勢の皆様ありがとうございました。
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2.【活動報告】●谷地坊主観察会が黄色いスミレ観察ハイクに● 6月4日(土)
6月4日、朝早く起きて、谷地坊主観察会のために観察道具を自作し、乙女高原まで登り、観察予定の湿地に行って、観察会の流れを考えました。まずは、湿地をできるだけ広く見渡せる場所から眺めてもらいます。すると、谷地坊主のある場所とない場所がくっきりと分かれています。ヤマドリゼンマイの群落が湿地の右岸から左岸までおおっている箇所があるのですが、そこから上流は谷地坊主だらけ。でも、ヤマドリゼンマイから下にはほとんど見られません。「この違いを産み出しているのは何か」を考えてもらうところから観察会を始めよう。よーし、準備万端。
ところが、参加者の皆さんが集まり、話を始めたところ、たいへんなことがわかりました。山本さんがご友人と4日前に探索し、「黄色いスミレ」を発見したというのです。冬の乙女高原フォーラム(テーマはスミレ)で講師のいがりまさしさんが存在を予言したスミレです。
参加者はそんなに多くありませんでしたし、皆さん、ファンクラブの関係者やイベントへの参加体験者ばかりだったこともあり、「谷地坊主観察会はお休みにして、そのスミレを見に行きませんか?」と提案。谷地坊主はいつでも見られますが、黄色いスミレは今しか見られない・・・というか、今なら見られる!!からです。
参加者は7人。途中まで車で行き、そこから歩いて現地に向かいました。乙女高原よりだいぶ標高が高い場所です。こんな時期なのに、まだタチツボスミレやミヤマスミレが咲いていました。ミヤマザクラはまだつぼみ。
1時間以上、歩いたでしょうか。突然、黄色いじゅうたんのような黄色いスミレの群落が迎えてくれました。苔むした岩に冷たい水の流れがあるような、少し湿った場所でした。
キバナノコマノツメは名前に「スミレ」が付かないスミレです。他のスミレに比べ、花びらが長細く、人間に例えると、手足が長いスラッとした体格でした。ずっと見ていても、見飽きません。「このスミレに虫が来ているところを写真に撮りたいな」と粘ったのですが、願いは叶いませんでした。せっかくなので、黄色いスミレの群落を眺めながら、おにぎりを食べました。
このコース、他にもいろいろな発見があって、楽しめました。他の季節に来てもいいなと思いました。
案内してくださった山本さん、大江さん、ありがとうございました。
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3.【活動案内】 ●草の刈り取り実験● 6月19日(日)(6/14)
「草原内で違う時期に刈り取りをし、その影響をモニタリングし、刈り取りに対する草原植物の反応の違いを明らかにする」という刈り取り実験。この実験は元麻布大学教授・高槻成紀さんの提案で昨年まで3年間続けられました。今年は継続しない予定でしたが、やはり高槻さんの提案によって、昨年までとは違った意義の実験として継続することになりました。
昨年までは「シカの影響のある草原での草刈り実験」でした。ですが、昨年秋に巨大シカ柵が完成しました。よって、今年は、シカの影響が完全に排除された環境下で、シカの採食と同じような効果が期待できる「刈り取り実験」を行う(=人工的にシカの採食を創り出す)ことによって、植物たちにどのような影響が現れるかを実験することになります。この実験は6月と9月に行います。
その1=6月の刈り取り 6月19日(日)小雨決行 午前10時から12時30分
その2=9月の刈り取り 9月18日(日)小雨決行 午前10時から12時30分
■集 合 乙女高原グリーンロッジ
■持ち物 ある方は軍手 必要な方は弁当,水筒など
■参加費 無料。
■問い合わせ・申し込み先 乙女高原ファンクラブ事務局(このメールに返信を)
※なお、昨年までは次の6実験区を設定しました。参考までに。
①6月区:6月に区内の全植物を刈り取って効果をみる。
②9月区:9月に区内の全植物を刈り取って効果をみる。
③11月区:11月に区内の全植物を刈り取る(現行の刈り取りの効果の確認)。
④2度刈り:6月と9月に区内の全植物を刈り取って,2度刈りの効果をみる。
⑤選択刈り:6月に区内のススキのみを刈り取って効果をみる。
⑥刈り取りなし:全く刈り取りをしない区。
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4.【活動案内】●第14期 マルハナバチ調べ隊~初夏編● 6月26日(日)
今年も愛くるしく,乙女高原随一のインタープリターであるマルハナバチたちの働きぶりをじっくりと見せてもらいましょう。
■日 時 6月26日(日) 雨天中止 午前10時から午後2時半くらいまで
■集 合 乙女高原グリーンロッジ
■持ち物 弁当,水筒,筆記用具,時計(腕時計や携帯電話の時計で十分です)
■参加費 無料。
■内 容 午前中は調査の説明とラインセンサス調査。午後はまちぶせ調査。
■問い合わせ・申し込み先 乙女高原ファンクラブ事務局(このメールに返信を)
※行事災害保険にはファンクラブで加入します。
【今後のマルハナバチ調べ隊】
盛夏編 8月6日(土) 雨天中止 午前10時から午後2時半くらいまで
初秋編 9月3日(土) 雨天中止 午前10時から午後2時半くらいまで
※時間やプログラムは6月の回と同じです。
※乙女高原ファンクラブでは年に3回ずつマルハナバチ調べ隊を行っています。
初夏編 女王バチが見られる…かも
盛夏編 たくさんの働きバチ
初秋編 超レアなオスバチが見られる…かも
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5.【活動案内】●夏休みのボランティアガイド募集!●
乙女高原案内人の山本さんから「夏休み期間中、乙女高原案内人として乙女高原を訪れるてくれる人へのガイド・ボランティアを行いたいのだが、一緒にやってくださる方はいるだろうか」という、ありがたいご提案をいただきました。
ロッジがまだ営業しているころは、毎週末、乙女高原案内人が交代で乙女高原に駐在し、訪れた方のガイドをしていました。それを少しでも復活させたいとのことです。
1回だけでも結構です。午前だけ・午後だけでも結構です。シカ柵のできた乙女高原の自然ガイド、やってみませんか?
■活動日 7月30日、8月6日、8月13日の3回。いずれも土曜日
※8月20日は山本さんの都合が悪いのですが,この日もどなたかやってくだされば、「夏休み期間の1カ月間、毎週末はガイドが常駐!」ということになります。
※とりあえず、今号では概要のみの提案とし、時間等については次号で提案します。
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6.【参加案内】●第8回 乙女高原観察交流会●
●7月2日(土)9時 牧丘の道の駅に集合
■持ち物 べんとう,水筒,雨具,筆記用具,観察用具(ルーペがあると便利です),図鑑など。
■参加費 無料。
■問い合わせ・申し込み先 乙女高原ファンクラブ事務局(このメールに返信を)
【乙女高原観察交流会の注意事項】
●乙女高原ファンクラブとしての行事でなく、参加者各自の自主的活動として行うもので、活動に伴う旅費や飲食、傷害保険などすべて自己責任となります。
●途中からの参加や、午前中だけの参加など自由ですが、解散時間の目安は、現地3時、道の駅3時半とします。
●雨天の場合などは現地には行かず、道の駅での交流会にしたり、早めに散会するなど、参加者各自の意思で決めてもらいます。
●参加者は、乙女高原ファンクラブのメルマガメンバーとしますが、お知り合いを同行されることは自由です。
●乙女高原観察を通した交流目的のため、参加者間で情報を共有できるように、乙女高原ファンクラブ世話人会の了承のもと、メルマガなどを利用させていただきます。
【乙女高原観察交流会の今後の予定】
8月6日(土)10:00~14:30 自然観察交流会⑤ 兼・マルハナ調べ隊(盛夏編)集合:乙女高原グリーンロッジ
9月3日(土)10:00~14:30 自然観察交流会⑥ 兼・マルハナ調べ隊(初秋編)集合:乙女高原グリーンロッジ
10月1日(土)9:00~ 自然観察交流会⑦ 集合 牧丘道の駅
11月5 日(土)9:00~ 自然観察交流会⑧ 集合 牧丘道の駅
12月3日(土)9:00~ 自然観察交流会⑨ 集合 牧丘道の駅
1月7日(土)9:00~ 自然観察交流会⑩ 集合 牧丘道の駅
2月4日(土)9:00~ 自然観察交流会⑪ 集合 牧丘道の駅
3月4日(土)9:00~ 自然観察交流会⑫ 集合 牧丘道の駅
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