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    乙女高原ファンクラブ 公認
 乙女高原メールマガジン 第357号
 2016.9.28.
 発行者:植原 彰(乙女高原のある山梨市牧丘町)
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  ▲▼ もくじ ▼▲
NEW! 0.【ニュースニュース】
NEW! 1.【参加募集】草刈りボラ送迎バス利用者11月23日(水・祝)
NEW! 2.【活動報告】日本植物友の会案内その2 9月 1日(木)
NEW! 3.【活動報告】私達今年最後の観察会   9月10日(土)
    4.【参加募集】乙女高原観察交流会   10月 1日(土)
NEW! 5.【参加募集】第17回草刈りボラ   11月23日(水・祝)
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0.【ニュースニュース】
●1.今回で17回目となる「乙女高原草刈りボランティア」まで2カ月を切りました(11/23・水・祝)。そのちらしが完成。配布にご協力いただける方は、このメルマガに返信をお願いします。送料事務局持ちで送付します。いつもと変わらぬデザインです→5

●2.「乙女高原草刈りボランティア」に大きな朗報があります。山梨市駅から送迎バスを運行することになりました。しかも無料! 乙女高原というとマイカーを持っている人・それに同乗できる人しか行けませんでしたが、山梨市駅までさえ来ていただければ、あとはバスが連れて行ってくれます。詳しくは→1

●3.今年の刈り取り実験が無事終了。おもしろいのは刈り取った草の重量です。1年に2度刈り取る《6・9月区》は、2015年6月7.6㎏・9月40.8㎏、2016年6月4.3㎏・9月41.8㎏と、昨年も今年も同じような変化をしています。年に2回も刈るのですから、シカがいてもいなくても草へのダメージは同じように(シカとは比べものにならないくらい)大きいということでしょうか。
昨年と比べ、《6月区》は45.5→20.0㎏と半分ほどに減っているのに、《9月区》は64.2㎏→80.1㎏と逆に増えているのも興味深いです。6月は昨年までのシカの影響が色濃く残っていたので減りましたが、9月だと植物が生長する夏の間のシカの影響がなかったのですから、その分、草の量も増えたということなのでしょうか。

●4.街の駅やまなし(山梨市駅北口)での乙女高原展・シーズン3が始まりました。古屋光雄さんの写真展Ⅱです。ご都合がつきましたら、ぜひご覧になってください。
 なお、写真展の様子が山梨CATVで放映されます。9月30日~10月6日の「まるごと山梨市」午前7時半~、午後1時半~、午後7時半~(9月30日は11ch、10月1日~は10chで)。放送時間は2分半程だそうです。

●5.(再掲)次回世話人会は10月13日(木)です。ファンクラブ会員なら、どなたでも参加できます。ぜひおいでください。牧丘総合会館はもう閉館、取り壊されてしまいます。これからの会場はリニューアルされた山梨市役所・牧丘支所の第4会議室です。午後7時半から。
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1.【参加募集】草刈りボラ送迎バス利用者  11月23日(水・祝)

 今年の乙女高原草刈りボランティアに合わせて、山梨市駅からの送迎バスが運行されることになりました。事前申し込みが必要で、先着順です。10月10日午前10時から受け付けます(これ以前は受け付けません)。ぜひ、送迎バスをご活用ください。

■運行するバスのダイヤ■
 行 き  山梨市駅8:00 → 焼山峠9:00
 帰 り  焼山峠14:30→山梨市駅15:30
※必ず往復ともご利用ください。
※草刈りボランティアの終了時刻によっては、帰りのバスのダイヤは変更される可能性があります。

■申し込み条件■
〇お一人で4人分まで申し込めます。
〇メールのみの受付です(電話等不可)。
〇受付開始は10月10日午前10時です。
〇定員27人。先着順です。

■申込み方法■
①「草刈りボランティア無料バス希望」と書いたメールを以下のアドレスにお送りください。
  otomefc@fruits.jp  
※ケイタイ・スマホからのお申し込みの場合、フィルタリングにご注意ください。
②折り返し、お名前・緊急連絡先等をお尋ねするメールを送りますので、ご返信ください。
③ご返信いただいたところで申込み完了です
※3日間返信がなければキャンセルとみなしますので、ご注意ください。
④後日、バス乗車場所等をお知らせするメールをお送りします。
⑤当日、バスを利用して草刈りボランティアにご参加ください。
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2.【活動報告】「日本植物友の会」の乙女高原案内 9月1日(木)

 前号では内藤さんがそのレポートを書いてくださいましたが、今回は三枝さんです。

●初秋の乙女高原に咲く花々と放花昆虫の観察を案内して●  三枝かめよ

 9月1日多田多恵子先生引率の公益財団法人日本植物友の会ノメンバー25名+3名(多田・山田・木川)の人達を2期生の三枝と内藤さんで案内しました。10時15分焼山峠にバスが到着。トイレ休憩の間に友の会会員男性が食べ物狙った狐に石の上に置いた手提げカバンを奪われ三枝追いかけるも途中で見失う(手提げの中身は折り畳み式のステッキだった)。気を取り直して自己紹介と乙女高原の写真の芝居を行いました。会員の皆さんから乙女高原の名前の由来の質問を受け乙女鉱山の話をしました。

 10時30分出発です。4台のトランシーバーを使い先頭三枝・多田先生、最後尾内藤さんと木川さんです。焼山峠から車道わきにはハナイカリ(リンドウ科)が咲いていて多田先生さっそく花の付き方・咲き方・終わり方・等手にとっての説明が始まりました。写真も撮ります。ほとんどの友の会メンバーさん達も熱心に撮影です。
 ツノハシバミ(ハンノキ科)も実をつけていました。途中遊歩道に入り森林の中に日光が入り沢山のハナイカリが見られました。他の植物は鹿の食害で頭がないのに、ハナイカリは鹿が食べないのかな? オオカメノキの実は熟すと黒くなりますが一度に黒くならなくて少しずつ黒くなり、鳥に他の場所に運んでもらいふえていきますと。
 ウリハダカエデ・ヒトツバカエデなど次から次へと説明が流れます。
 森林が切れてスミレの葉が一面にあると今度は山田先生が説明を始めます。スズタケとミヤコザサの鹿の食害・道路下の炭焼き釜後を見てもらいこの場所が里山であったことを話しました。のぼりに差し掛かる石の上に、いましたばっかりのような、種のいっぱい入った新鮮なテン糞あり。それも説明をしながら写真と容器に採取です。
 ミヤマタニソバ・小型のヤグルマソウ・の説明を受け、木道上の道路に出てガードで鹿から守られて咲いている見事なトリカブト見ました。木道わきの半分食べられているトリカブト、トリカブトは鹿には害にならないのか質問が出ました。道沿いの白色のツリフネソウはいくら探してもありません。残念です。

 時間はとうに12時を過ぎています。この会はいつも時間道理はあり得ませんとメンバーさん達が言っていますが、案内人としてはどうしたものか。疲れの見えるメンバーさんも見受けられますから。少し急ぎますと声かけして、黄色のゲートをこえ、又遊歩道に入ると白いきのこがきれいに固まって出ていました。きのこに詳しいメンバーが「オシロイシメジです。食べれますよ」。一部残してメンバーさんさっそく採取です。遊歩道にはクリンソウも多数ありました。谷地坊主の湿地を見て・駐車所下の鹿柵から草原に入りウメバチソウ・シシウドの7匹のキアゲハの幼虫を見て12時50分ロッジ到着。ロッジも開放して数人見学・日陰で昼食休憩40分(パンフレット6種類は椅子に並べてそれぞれ休み時間にとってもらいました)

 13時30分、内藤さんが乙女高原の歴史・ファンクラブの活動の説明を行い、今度は内藤さんの案内でロッジ周辺の自然観察が始まり、森のコースから富士山の展望で一休み。ヨモギ頭・草原のコースはお花がいっぱい咲いています。マツムシソウ・オミナエシ・ハナイカリ・ウスユキソウ・ノアザミ・タムラソウ・タチフウロ・アキノキリンソウ・オケラ・ヤマハギ・ヒメトラノオ、カラマツソウ・シラヤマギク・ワレモコウ・トモエソウ・ホタルサイコ・ヤナギタンポポ・オトコヨモギ(種をつけない)・オオヤマボクチとハバヤマボクチ(高いところに自生)。草原にはモリアザミが青い花をつけ、つぼみのかたいリンドウが無数に見られます。草原中だけで1日が必要ですというメンバーいるくらい観察と写真撮影で前に進みません。時々笛が吹かれ後ろのメンバーへの写真撮影を譲るよう注意がされました。カワラナデシコ(エゾカワラナデシコの説明あり)・6年前に設置の鹿柵の中のお花畑を見て、駐車場の下を車道に。

 15時10分、内藤さんより三枝が案内バトンタッチ。遊歩道を湿地帯に入りました。多田先生はそのままで先を急いで下さいと木川さんより。これ以上遅くなると走らねばなりませんと注意を皆さんにしていました。アケボノ草があちらこちらに咲いていますが、もう近くまで行く時間的余裕はありません。ツノハシバミも実をつけています。湿地を抜け山ブドウの下で一休み。アサギマダラの幼虫が食べるあっちこちのイケマのつるにたくさんの実をつけているのを見ることができました。車道脇のサカキイチゴの木・ムカデイラクサ・ヒメゴマ・最後はホツツジの花を見て、焼山峠ゲートわきのナンバンハコベの黄色や赤っぽい実の説明を受け、案内を終了しました。

 終わりの挨拶のの中で多田先生「時間どうりに焼山峠に到着したなんてびっくりです」と。それから、「乙女高原ファンクラブのホームページ・メールマガジンを見るととても勉強になります。何より楽しいです。皆さんもファンクラブに入るだけで自然を守る一人になれる」というお話をしてくださいました。感謝・感謝です。
 草原中の遊歩道の草刈りをして、夏の間、皆さんが乙女高原を楽しめるようにしてくれた宮原代表、また、湿地の森林の中の遊歩道の草刈管理をしてくれた県や市役所のメンバーの人達にも感謝です。
 鹿柵のおかげで高原にお花や放花昆虫が戻ってきました。益々乙女高原が楽しみになります。
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3.【活動報告】●乙女高原の私達今年最後の観察会● 9月10日(土)

 依田さんの活動レポートです。

 牧丘の義兄の所に急用ができたので、早起きして今年最後の乙女高原の姿に会おうと思いたちました。道路が空いていたので、9時30分に高原に着きました。気温は22度少し曇っていたが観察には最高の日和である。
 午後は用事がある為、観察時間は2時間、駐車場には1台の車が止まっている。
 高原を見ると森のコースを50号ぐらいのキャンバスを担いだ男性が登って行きました。

 高原に入ると、この時季ですが花はまだたくさん咲いていましたが、かなりくたびれてきていました。夏あんなに賑わいを見せたワレモコウ、ノハラアザミも首を垂れたものが目立ってきました。それでもアキノキリンソウ、マツムシソウ、オミナエシ、ヤマハハコ、ハンゴンソウ、タムラソウは群生したり高原の至る所にまだ咲いていました。ウメバチソウもかなり復活してきました。シラヤマギク、ヤマラッキョウ、ハバヤマボクチ、セイタカトウヒレン等も確り観察できました。

 もう一つの観察できた事は、アサギマダラは一頭も現われませんでしたが、2~3種類のヒョウモンチョウが乱舞しており、アカタテハ、アゲハチョウ、モンシロチョウ、モンキチョウと様々なチョウとマルハナバチ、その他のアブやハチや虫の多い事、耳元でブーンブーン羽音を立てていました。この時季でも花がいっぱい咲いているからでしょう。
 ヨモギ頭のベンチでお二人の男女の方がお茶の支度をしていました。焼山峠に車を置き高原まで観察してきたそうです、目的は先日ブログで見た湿原のアケボノソウを観察できればとの事でした。私達も今年はまだ見ていないので、帰りに湿原に寄ってみる事に。お二人にフィールドガイドを差し上げ、三角点、ブナ爺に行きました。朝見た男性がブナ爺をあの大きなキャンバスに描いていました。

 水ヶ森林道に下り、ロッジに戻りました。この林道脇の高原にもハンゴンソウが群生している場所がありました。ヤマトリカブトもいくつか見られました。
 ロッジに戻ると50㎝もあるような望遠レンズの付いたカメラを抱えた3人の男性が高原に入って行く所に出会いました。チョウの撮影に来たそうです、今日見たチョウを教えました、あんなカメラで撮るとどんな写真が出来るのか見たいものです。

 この時間になり高原を歩く人も目に入るようになりました。素晴らしい花を見て帰ってください。来年もまたお会いしましょう。
 時間がなく、湿原の木道をちょっと歩きました。一株だけアケボノソウに会う事が出来ました。このあたりにもちらほらトリカブトが見え隠れしていました。

 今年の私達の総ての観察会を終了します。来年はもっと素晴らしい乙女高原に会いに帰ってきたいと思います。焼山峠で皆さんも見ているキツネに送られ乙女高原を後にしました。    依田 昇、三枝子
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4.【参加募集】●第7回 乙女高原観察交流会●

 10月1日(土)9時 道の駅「花かげの郷 まきおか」に集合→相乗りで乙女高原へ

  【乙女高原観察交流会の今後の予定】
11月5 日(土)9:00~ 自然観察交流会⑧ 集合 牧丘道の駅
12月3日(土)9:00~ 自然観察交流会⑨ 集合 牧丘道の駅
1月7日(土)9:00~ 自然観察交流会⑩ 集合 牧丘道の駅
2月4日(土)9:00~ 自然観察交流会⑪ 集合 牧丘道の駅
3月4日(土)9:00~ 自然観察交流会⑫ 集合 牧丘道の駅

  【乙女高原観察交流会の注意事項】
●乙女高原ファンクラブとしての行事でなく、参加者各自の自主的活動として行うもので、活動に伴う旅費や飲食、傷害保険などすべて自己責任となります。
●途中からの参加や、午前中だけの参加など自由ですが、解散時間の目安は、現地3時、道の駅3時半とします。
●雨天の場合などは現地には行かず、道の駅での交流会にしたり、早めに散会するなど、参加者各自の意思で決めてもらいます。
●参加者は、乙女高原ファンクラブのメルマガメンバーとしますが、お知り合いを同行されることは自由です。
●乙女高原観察を通した交流目的のため、参加者間で情報を共有できるように、乙女高原ファンクラブ世話人会の了承のもと、メルマガなどを利用させていただきます。
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5.再掲【活動案内】 ●草刈りボランティア● 11月23日(水・祝)

・日 時 11月23日(水・祝) 少雨決行
 ※荒天の場合27日(日)午前9時半から午後2時
・集 合 乙女高原グリーンロッジ
・持ち物 弁当,飲み物,軍手,雨具,おわん・はし(豚汁用),お持ちの方はかまなどの道具。
・参加費 無 料(主催者負担で保険に加入)
・内 容 草刈り,草の運び出し,ロープ回収,ゴミ拾い,キッズボランティア,豚汁作りなど

■草刈りボランティア 下見と準備の会■
 11月13日(日)雨天決行 10時 ロッジ前集合。午前中で終了。
・内容 キッズのルート作り、草原の区割りのテープはり、ロッジやトイレの清掃等
・午後 せっかくですからお弁当を食べて、午後から乙女高原の自然観察というのはいかが?

■注意事項
・一般参加の皆さんは手刈りのみにしてください。
・林道への路上駐車は厳禁です。できるだけ相乗りで来てください。
・「午前中の作業終了→記念写真→昼食」という流れにします。

■乙女高原の草刈りで、スタッフ・デビューを!!
 今回で17回目となる乙女高原の草刈り作業は、乙女高原の女神様に守られているのか、この15年間、一度も雨に降られたことがありません。また、自画自賛・我田引水かもしれませんが、行政(市・県)・市民(ファンクラブなど)・企業(田丸、ジェイチームなど)による理想的なパートナーシップ(協働)が機能しているイベントです。晩秋の高原で一日いい汗をかいてください。
 多くの皆さんが「参加者」としてだけでなく、「参加者のお世話をする人(スタッフ)」として参加していただけたら、ありがたいです。
・スタッフの例(詳しくは事務局にお問い合わせください)
 1駐車場係   →朝、車の誘導など(林道は緊急車両とゴミ収集車以外は駐車禁止)
 2受 付    →朝、受付と班分け、資料と飲み物の配布など
 3班の世話役  →各班の段取り。草刈り場所の提示。作業の進み具合を本部に連絡など
 4キッズ班世話役→子どもたちをブナじいさんに誘導。作業の支援など
 5豚汁係    →豚汁の調理。炊事用ゴム手袋等は支給します。

■ブナじいさんの根元に落ち葉のふとんをかけましょう
 今年も子ども向けのプログラム,やりますよ! ブナじいさんの根元に落ち葉のふとんをかけます。毎年,保育園くらいの小さい子から小学校高学年くらいまでが参加しています。

■(株)田丸のゴミ収集車をお借りして藁撒き工法
シカ柵設置によって、草原の草花たちは回復していくでしょうが、かといって、いいえ、だからこそ、草原の草刈りと草の運び出しはますます重要になります。刈った草を持ち出さないと草原の「富栄養化」が進み,そんな条件をうまく使ってしまうススキの一人勝ちになってしまいます。また,草原の中に生えてきた木の赤ちゃんを一緒に刈ってしまわないと遷移が進み,草原が森林になってしまいます。
 今年も刈った草は(株)田丸のゴミ収集車をお借りして,琴川ダム残土処分場に運びます。ここは琴川ダムを造るときに山を削った土で谷を埋め立てた場所です。土に栄養がないので,木を植えてもなかなか育ちませんでした。刈った草を運び込めば,それに付いている草の種が供給され,自然再生が促進されると考えられ、東京農工大・星野先生のご指導のもと、2011年の草刈りから、この「藁撒き工法」が始められ、今年で6回目となります。

※2012年の草刈りの様子を見ることができます(TBSテレビ『風の言葉』ユーチューブ2分の動画)
http://www.youtube.com/watch?v=uJ2YOJSOMbI  または「風の言葉 乙女高原」で検索
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