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    乙女高原ファンクラブ 公認
 乙女高原メールマガジン 第374号
 2017.6.18.
 発行者:植原 彰(乙女高原のある山梨市牧丘町)
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NEW! 0.【ニュースニュース】
NEW! 1.【活動報告】乙女高原の案内活動  6月17日(土)
    2.【活動案内】マルハナバチ調べ隊   6月25日(日)
NEW! 3.【活動案内】谷地坊主の観察会    7月01日(土)
NEW! 4.【活動案内】夏のボランティアガイド 7月29日(土)ほか
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0.【ニュースニュース】
●1.いよいよレンゲツツジの見頃になりました。6月15日付けの山梨日々新聞に「韮崎・甘利山 レンゲツツジ生育不良」という記事が載っていましたが、乙女高原も同じで、どうも「花つき」が悪いです。今年は1週間前のズミといい、3週間前のアズマシャクナゲといい、例年に比べたくさんの見事な花をつけていたので、楽しみにしていたのですが・・・。
 とはいえ、年に一度「草原がツツジ色に染まる日々」であることには変わりありません。カッコウやホトトギスの声、エゾハルゼミの大合唱などのBGMをバックに、レンゲツツジの花を愛でにきてください。

●2.山梨駅前「街の駅やまなし」での「乙女高原展」。「シーズン6 スミレ」から「シーズン7 マルハナバチ」に展示替えしました。
 「マルハナバチがスポーツ用品ブランドのマークに?!」
 「マルハナバチという名前の戦車?!」
 「ハリーポッターにマルハナバチが登場?!」
など、マルハナバチの「ヘー」情報がいっぱいです。近くにおいでの際は、ぜひ覗いてみてください。
http://blog.goo.ne.jp/otomefcact/d/20170612

●3.6月3日の黄色いスミレ・ハイキング。本当によい天気。17名の参加者がありました。途中まで車で行き、そこからずっと歩きです。途中、誰かが何かを見つけるたびに立ち止まって観察するので、なかなか前に進めません。日があるうちに帰って来れるのか心配になりました。
 持参したGPSで標高1900mになった頃、黄色いスミレに出会うことができました。道の脇が側溝のようになっていて、苔むした岩の間を水が流れ落ちていている・・・そんな斜面に好んで生えていました。道の脇はシロバナノヘビイチゴの花の真っ白なじゅうたん、そこからだんだん視線を上げると、今度はキバナノコマノツメの花の黄色いじゅうたん。対岸の山はまだまだ春の山登りが終わったばかりで、淡い緑色がモコモコしています。そして、真っ青な空! 夢のような情景でした。
http://blog.goo.ne.jp/otomefcact/d/20170603

●4.昨日6月17日、「上野原の自然を観る会」28名の皆さんを、芳賀さんと一緒に案内しました。「上野原・・・」のリーダー佐藤さんは「自然観察から始まる自然保護」を地域で実践する仲間・同志です。久しぶりにお会いできて、うれしかったです。
夏を中心に、乙女高原の案内依頼が毎年数件舞い込みます。できるだけ多くの方に乙女高原の自然解説をすることが、乙女高原の自然を守っていくことにつながります。「乙女高原の案内」活動をしてみたい・体験してみたいという方、お気軽にご連絡ください。→1・4

●5.(再掲) 「乙女高原フェロー」がすでに始まっています。「遊歩道づくり」「草刈り」「フォーラム」を含め、乙女高原ファンクラブの活動に参加したらカードにスタンプを押してもらいます。スタンプが10個集まると、ステキな景品がもらえます。カードは乙女高原の活動で無料でお配りしています。詳しくはメールマガジン369号を。
http://fruits.jp/~otomefc/maga369.html

●6.次回世話人会は7月20日(木)、午後7時30分、山梨市役所牧丘支所2階の第4会議室です。会員であれば、どなたでも参加できます。ぜひご参加ください。
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1.【活動報告】 ●乙女高原の案内活動● 6月17日(土)

 上野原から焼山峠までバスで来られたご一行、そこから歩いて乙女高原までやってきました。
ぼくと芳賀さんは1時間くらい前に乙女高原に来て、ひと通り予定されたコースを歩いて下見をしました。下見が終わり、ロッジ庭のベンチで話をしている最中にご一行が到着です。

 まず、ファンクラブの活動を草刈りボランティアとキッズボランティアに絞って紹介。このシーズンのトピックとしてエゾハルゼミのお話を少し。いずれも写真をA4にプリントし、ラミネートしたものを「紙芝居」として使いながら説明しました。

 できるだけ皆さんの興味関心に火を付けながら話をしたいので、こんな感じでした。
 「今、なにかの鳴き声が聞こえていると思いますが、なんの鳴き声だと思いますか?」
   ・・・セミ?・・・
 「そう、セミです。カエルの声?って聞かれる方が多いのですが、セミです」
 「では(2枚の写真を見せて)、どっちのセミが鳴いていると思いますか?」
  ・・・右のセミ?  左のセミ??・・・
 「右と左で、どこが違いますか?」
  ・・・お腹?・・・
 「右も左も同じ種類のセミです。エゾハルゼミといいます。ということは・・・」
 「そうです、一方がオスでもう一方がメスなのです。」
 「では、どっちがオスで、どっちがメスでしょうか?」
 「卵を産むのはメスです。ですから、メスのほうがお腹が大きい昆虫が多いです」
 「でも、セミの場合、鳴き声でコミュニケーションを取りますから、できるだけ大きな声で鳴きたいですよね。ギターやバイオリンの形を思い浮かべてください。ギターやバイオリンには大きな空洞があって、そこで空気が共鳴して、大きな音が出ます。セミで鳴くのはオス?メス?・・・では、写真のどっちがオスでどっちがメスでしょうか?」

 続いて、芳賀さんにトイレや休憩場所等の案内をしていただき、いよいよ草原の中に出発しました。
 リーダーの佐藤さんに2班に分けていただき、芳賀さん班は「森→草原→ツツジのコース」を、植原班はその逆回りコースで案内しました。
 じつは、このイベントは参加者が多くて一回では消化できず、20日にも別の28人がおいでになるそうです。その際の案内は芳賀さんと内藤さんにお願いしているのですが、内藤さんがその下見と勉強も兼ねて、特別参加してくださいました。

 観察テーマは1週間前にウエハラが下見をし、決めておきました。テーマにそった写真をラミネートして事前に芳賀さんにお渡しし、今朝も遊歩道を1周して芳賀さんとテーマを確認しました。・・・とまあ念入りに準備はしましたが、あとはもう出たとこ勝負です。時間がなくて、すっ飛ばすテーマがあってもいいし、参加者から質問があったら、「シナリオ」になくても「アドリブ」で話を膨らませてもいいし。
 自分が困らないように、自分で決めたテーマです。そのテーマに自分が拘束されるのは不本意ですし、拘束されていては、自分自身が楽しく観察できません。。観察テーマやシナオリは、あくまで困ったときのカンニングペーパー程度に思うのがいいと思います。
 とはいえ、どんなテーマを用意したかというと、たとえば・・・

・サクラスミレをじっくり見る(この時期のサクラスミレは、花びらの中央にブラシのような毛がついていないという発見を芳賀さんがしました。ほんとでした)

・ゲレンデてっぺんから見た風景と55年前の写真を見比べてもらい、ロッジのまわりが森林化したことを確認してもらう(草刈りをやめると、森への遷移が進む)

・シカ柵の内と外を比べる(笹が繁っているところだととても比べやすかったのですが、草が生えてくると、全面緑色になるので、わかりにくくなっていました。そこで、4月の写真を用意しました。柵の内側は笹が繁っていて緑色ですが、柵の外はまだ草が生えてないし、笹は食われ尽くされてしまったので全面枯れ草色です)

・スキー場として管理するための乙女高原の草刈りが十分行われなくなり、森になりそうだったところがあるが、ボランティアによる草刈り元年に、そこの木々(多くはシラカバ)を伐り、草原を再生したところ、レンゲツツジの大群落となった。それが、乙女高原に3本ある遊歩道の一本「ツツジのコース」。

・昔、遊歩道だったところは、雨が降るたびに土が流されてしまい、どんどん裸地が広がってしまった。そこで、閉鎖して、刈り草を敷き、植生の回復を待っている。もう17年になる。遊歩道だったころの写真を見せて、現在と比較。・・・ちなみに、遊歩道に刈り草が敷いてあるのも、地面の土が流れるのを防ぐため。

 ちょうど12時にロッジに戻ってきたら、芳賀さん班もちょうど12時に戻ってきました。どんぴしゃりです。帰る時刻が決まっているツアーの方々への案内は、「時間を守る」ということが、とても大切です。
 お昼を挟んだ午後からは、もう一度、レンゲツツジがたくさん咲いているポイントを通過しながら、谷地坊主と湿地に咲くクリンソウをじっくり観察してもらい、お別れしました。

 夏を中心に何回か乙女高原の案内を依頼されることがあります。また、案内人活動として、夏休みの土日を中心に、「乙女高原で待ち構え、希望する方に案内する」という活動も予定されています。
 できるだけ多くの方に乙女高原の自然解説をすることが、乙女高原の自然を守っていくことにつながります。「乙女高原の案内活動」をしてみたい・体験してみたいという方、お気軽にご連絡ください。
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2.【活動案内】●第15期 マルハナバチ調べ隊~初夏編● 6月25日(日)

 今年も愛くるしく,乙女高原随一のインタープリターであるマルハナバチたちの働きぶりをじっくりと見せてもらいましょう。

■日 時 6月25日(日) 雨天中止 午前10時から午後2時半くらいまで
■集 合 乙女高原グリーンロッジ
■持ち物 弁当,水筒,筆記用具,時計(腕時計や携帯電話の時計で十分です)
■参加費 無料。
■内 容 午前中は調査の説明とラインセンサス調査。午後はまちぶせ調査。
■問い合わせ・申し込み先 乙女高原ファンクラブ事務局(このメールに返信を)

※行事災害保険にはファンクラブで加入します。

  【今後のマルハナバチ調べ隊】
盛夏編 8月5日(土) 雨天中止 午前10時から午後2時半くらいまで
初秋編 9月9日(土) 雨天中止 午前10時から午後2時半くらいまで

※時間やプログラムは6月の回と同じです。

※乙女高原ファンクラブでは年に3回ずつマルハナバチ調べ隊を行っています。
 初夏編 女王バチが見られる…かも
 盛夏編 たくさんの働きバチ
 初秋編 超レアなオスバチが見られる…かも----------------------------------------------------------------

3.【活動案内】 ●乙女高原自然観察交流会● 7月1日(土)
             ●谷地坊主の観察会●

・日  時 7月1日(土) 午前9時~午後3時ころ (小雨決行)
・集  合 道の駅 はなかげの郷(山梨市牧丘町室伏)9時
・観察場所 乙女高原(乗り合わせて現地に向かいます)
・定  員 どなたでも30名
・参 加 費 無 料(保険料はクラブで負担)
・持 ち 物 弁当・飲み物・雨具 その他、あれば観察用具
・内  容 谷地坊主をじっくり観察し、それから谷地坊主の身体測定を行います。
      (昨年からどれくらい成長したかを調べます)


 【谷地坊主】
乙女高原の湿地に行くと、草の株がこんもり盛り上がり、「露天風呂に多くの人が肩までつかっている」ように見える場所があります。しかも、ただの人ではなく、長い毛がふさふさと伸びたゲゲゲの鬼太郎のよう。これを谷地坊主といいます。口や目を描くと、ゆるキャラみたいです。
たくさんのゲゲゲの鬼太郎が湿地の中に並んでいる光景は乙女高原では珍しくありませんが、こんなに多くの谷地坊主が見られる場所はそうありません。いくつもの条件が奇跡的に重ならなければ、草の株はこんな形に茂らないのです。


  ■乙女高原観察交流会■
●乙女高原ファンクラブとしての行事でなく、参加者各自の自主的活動として行うもので、活動に伴う旅費や飲食、傷害保険などすべて自己責任となります。
●途中からの参加や、午前中だけの参加など自由ですが、解散時間の目安は、現地3時、道の駅3時半とします。
●雨天の場合などは現地には行かず、道の駅での交流会にしたり、早めに散会するなど、参加者各自の意思で決めてもらいます。
●参加者は、乙女高原ファンクラブのメルマガメンバーとしますが、お知り合いを同行されることは自由です。
●乙女高原観察を通した交流目的のため、参加者間で情報を共有できるように、乙女高原ファンクラブ世話人会の了承のもと、メルマガなどを利用させていただきます。

●今後の予定
08/05土 10:00~14:30乙女高原自然観察交流会⑤ & 第15期マルハナバチ調べ隊2
09/09土 10:00~14:30乙女高原自然観察交流会⑥ & 第15期マルハナバチ調べ隊3
10/07土 9:00~ 乙女高原自然観察交流会⑦
11/04土 9:00~ 乙女高原自然観察交流会⑧
12/02土 9:00~ 乙女高原自然観察交流会⑨ & カヤネズミの巣調査
01/06土 9:00~ 乙女高原自然観察交流会⑩
02/03土 9:00~ 乙女高原自然観察交流会⑪
03/03土 9:00~ 乙女高原自然観察交流会⑫
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4.【活動案内】 ●夏のボランティアガイド●

 乙女高原案内人の自主活動として、次の日の日中、案内人のどなたかが乙女高原で、皆さんが声をかけてくださるのを待っています。お気軽に声をかけてください。
 待っているのは、ロッジの前のベンチです。
 案内人は「レンゲツツジとマルハナバチ」のワッペンとネームプレートを身につけています。

 ・質問したいこと 「今日の見所は?」「○○の花は咲いていますか?」など
 ・ガイドの依頼  「○時間あるので、ガイドしてください?」「途中までガイドしてください」など


【乙女高原案内人がいる日】
① 7月29日(土)
② 7月30日(日)
③ 8月05日(土)
④ 8月06日(日)
⑤ 8月11日(金・祝)
③ 8月12日(土)
④ 8月13日(日)
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