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 乙女高原ファンクラブ 公認
乙女高原メールマガジン第384号 2018.1.14.
 発行者:植原 彰(乙女高原のある山梨市牧丘町)
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  ▲▼ もくじ ▼▲
NEW! 0.【ニュースニュース】
NEW! 1.【活動報告】乙女高原自然観察交流会 01月06日(土)
    2.【活動案内】乙女高原フォーラム   01月28日(日)
NEW! 3.【活動案内】乙女高原自然観察交流会 02月03日(土)
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0.【ニュースニュース】
●1.すっかりタイミングを逃してしまいましたが、あけましておめでとうございます。今年も乙女高原と乙女高原ファンクラブと乙女高原メールマガジンをよろしくお願いします。今年のお正月は、家族揃って(しかも、すこしずつずれて)インフルエンザになってしまい、最悪でした。おかげさまで1カ月ほど乙女高原に行くことができず、昨日、久しぶりに乙女高原に行ってきました。

●2.1月13日の乙女高原はほとんど雪がありませんでした。そのかわり、路面がテカテカのツルツルに凍っているところが何カ所もあり、怖かったです。乙女高原の気温を1時間おきに自動的に計っているデータロガーのデータを回収しました。今シーズンの今のところの最低気温は1月12日午前5時の-15.0℃でした。地上巣を探して草原内をうろつきまわりました。4個見つけ、巣をほぐして、中から糞を回収しました。谷地坊主を観察し、「精霊の守り人」のロケ地を特定するために笹原の中も歩き回りました。「ここに違いない」という場所を見つけました。今後、さらに精査したいと思います。ブログをアップしました。
 http://blog.goo.ne.jp/otomefc/d/20180113

●3.1月28日(日)は、いよいよ「第17回 女高原フォーラム」です。スタッフ集合は11時半。山梨市の「夢わーく山梨」です。スタッフにはおいしいお弁当を用意します。立候補をよろしくお願いします(このメールに返信してください)→2

●4.フォーラムのゲストは都留文科大学の北垣憲仁さん。人の暮らしのすぐ近くにいる小さな哺乳類たちの研究者です。以前、NHKの「ダーウィンがきた」の「カワネズミ」の時にご出演なされたこともあります。「小学館の図鑑NEO・動物」著者の一人でもあります。乙女高原の小さな哺乳類(なかま)たちのお話をしていただきます。ぜひ来てね→2

●5.フォーラム終了後、山梨市駅前の「庄や」さんで懇親会を行います。こちらにもぜひご参加ください。年に一度、おおいに懇親を深めましょう! 会費2000円。5時半から予約しています。参加希望の方は、このメールに返信してください→2

●6.山梨市駅を降りてすぐのところにある「街の駅やまなし」で乙女高原の常設展示をしています。シーズン11は「乙女高原フォーラムの歴史」。今までに、どんなテーマで、どんなゲストをお呼びしたのか…を歴代のポスターで紹介しています。お近くに来た際に、ぜひお立ち寄りください。
 特に、フォーラム終了後、懇親会までの時間にぜひお訪ねください。ちょうど通り道ですし、懇親会場は目と鼻の先です。
http://blog.goo.ne.jp/otomefcact/d/20171125

●7.(再掲)二乙女高原の展示場所がもう一カ所増えました。山梨市役所牧丘支所(旧牧丘町役場)です。乙女高原の四季と、四季それぞれのファンクラブの活動を紹介した4枚のパネル。そして、乙女高原ファンクラブの活動を取材していただいた新聞記事。お近くに来たおりには、ぜひお寄りください。
http://blog.goo.ne.jp/otomefcact/d/20171223

●8.次回世話人会は1月18日(木)です。午後7時30分、山梨市役所牧丘支所1階の談話室です。会員であれば、どなたでも参加できます。ぜひご参加ください。

●9.(再掲)「乙女高原フェロー」を目指しましょう!「乙女高原フェロー」とは・・・①「遊歩道づくり」「草刈り」「フォーラム」を含め、乙女高原ファンクラブの活動に参加したらカードにスタンプを押してもらいます。②スタンプが10個集まると、ステキな景品がもらえます。③カードは乙女高原の活動で無料でお配りしています・・・という制度です。景品は乙女高原フォーラムの席上でお渡しします。

●10.乙女高原も認定されている「日本山岳遺産」。第8回日本山岳遺産サミットで、乙女高原で精力的に調査活動をなさっている高槻成紀さんがご講演されます。2月25日(日)13:30~。東京・神田神保町のインプレスグループ・セミナールーム(神保町三井ビルディング23階)。テーマは「日本の山とシカ問題」
http://sangakuisan.yamakei.co.jp/news/info_summit2018.html

●11.子ども向けの自然観察と絵本の読み聞かせのコラボ企画「おおぞらの下のおはなし会」が2月12日(月・祝)に行われます。午前10時~12時です。笛吹市春日居町の山梨岡神社の境内と裏山がフィールド。自然観察の担当は植原です。
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1.【活動報告】 ●乙女高原自然観察交流会● 1月06日(土)

※山本義人さんがレポートを書いてくださいました。

 今年最初の観察交流会は。井上さん、岡崎さん、鈴木さんと私の4人でした。植原さんから林道ゲートのカギと通行許可証をお借りし、道の駅で合流して私の車で行くことにしました。暮れから正月にかけて天気の良い日が続いたので、琴川ダム近くまで林道には雪がなく、琴川ダムあたりから乙女高原までの間では、日当たりのよくない場所で凍ってしまった雪が残っていました。

 今回も車中でヤドリギの話で盛り上がり、実が黄色に熟してきているのを見るのが楽しみだということで、いつもは帰りがけに立ち寄って観察しているのですが、今回は先に観ることにして、琴川ダムを見下ろす鳥居峠駐車場に車を駐車しました。眼下の湖面は氷結していました。金峰山の五丈岩が良く見えていて雪はあまり積もっていません。ヤドリギの下までたどる斜面ではブナなどの実がたくさん落ちていました。
 ヤドリギが着いている高木の隣に、種子を飛ばした後の裂開したままの蒴果がたくさんついている低木がありました。サラサドウダンの果実の付き方に似ているのですが、何の木でしょうか。駐車場に戻る斜面にも似たような木があり、やはりツツジ科の木のようですが、花期に確認してみたいということで、新たな観察対象ができてしまいました。なお毎回観察しているダム湖わきの林道沿いで、近くに行って接写できるヤドリギは、朝の光に黄色に透き通って輝いていました。

 乙女高原に着いた時には11時を回っていました。風も少しありましたがそれほど寒くありません。草原の雪も多くなく、富士山の見えるところまで往復し、戻ってから昼食をとることにしました。草刈りされずに残っていた花の種子はほとんど飛散してしまっていて、マルバダケブキの種子の跡が残った花床の模様がきれいでした。マルバダケブキ以外にもツリガネニンジン、リンドウ、アキノキリンソウ、タムラソウ、ノハラアザミ、ハバヤマボクチ、オケラ、ゴマナ、シラヤマギク、ノダケ、アヤメ、ウツボグサ、シモツケなどをまだ確認できました。
 富士山は山頂には雲がかかっていましたが良く見えました。柵の内外でササの葉を見比べてみると、柵の外のササはシカの食圧で勢いがないように見えました。

 風をよけてロッジの入り口のところで遅めの昼食をとった後、車を湿地入り口駐車場に回して、県が修復してくれた階段と橋を確認しながら湿地の観察をしました。階段修復でホソバツルリンドウの生育地がダメージを受けているのを心配しましたが、全滅にはなってないので回復はしてくることを期待しましょう。湿地では氷の造形美などを楽しみました。

 林道の下り途中、琴川ダムまで4.9km地点でヤドリギを見かけ、止まってみると赤い実がついていることがわかりました。今朝の行きの車中で、一般には果実は黄色だが赤実と呼ばれるオレンジ色をした果実をつけるものがあるという話題がありました。その赤実のヤドリギがあったのです。近くにたくさんのヤドリギをつけている木がありました。その木には黄色い実とオレンジ色の赤実のヤドリギが並んで着いていました。観察会の帰りがけにお土産をもらった気分でした。
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2.【活動案内】●乙女高原フォーラム●1月28日(日)

日 時 1月28日(日) 午後1時~3時30分

 ※スタッフ集合は11時半です。
  スタッフにはお弁当を用意しますので,立候補される方は事前にご連絡ください。
 ※終了後、会場で講師を囲んでの茶話会をします。参加自由です。
 ※さらにその後、駅前の「庄や」さんで懇親会を開催します。会費2000円です。
 参加希望の方は事前にご連絡ください。

場 所 夢わーく山梨 3階 大集会室
主 催 山梨市,山梨県,乙女高原ファンクラブ
定 員 ありません。どなたでも参加できます。事前申込み不要。
参加費 無 料

■フォーラムのテーマ
「乙女高原、小さな哺乳類(なかま)たちの暮らしぶり」
 2016年の乙女高原草刈りボランティアの際、ススキ株の根元に小動物の巣らしきものがたくさん見つかり、その大きさや形から、日本最小のネズミ・カヤネズミの巣ではないかと思われました。もし本当なら、日本における最高標高地点での発見です。巣の形態を調べたり、見つけた糞のDNA分析をしたり、草原にわなを仕掛けて実際にネズミを捕獲してみたり、本やネットで調べたりして、なんとかそれを確かめようとしています。
 乙女高原にカヤネズミが本当にいるかどうかはまだはっきりしませんが、確かめる過程で判ったことは「ネズミなど乙女高原に暮らす小さな哺乳類たちの暮らしぶりについて、私たちはなにも知らない・情報もない」という現実です。今回は観察を通して小さな哺乳類たちの暮らしぶりを研究されてきた北垣さんをゲストにお迎えし、小さな哺乳類たちの暮らしぶりや、その観察方法についてお話を聞き、今後の乙女高原の活動に活かしたいと思います。

■ゲスト 北垣 憲仁さん
きたがき けんじさん。都留文科大学特任教授(動物行動学)。カワネズミやカヤネズミなど身近な小型哺乳類の暮らしぶりを野外での観察をとおして研究している。著書に『カワネズミの谷』(フレーベル館)や『小学館の図鑑NEO・動物』(分担執筆・小学館)などがある。ファンクラブとの関わりは,乙女高原案内人養成講座の講師をお願いしたり,乙女高原案内人キャンプにお招きしたり。フォーラムのゲストは2006年(第5回)以来2回目。 
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3.【活動案内】 ●乙女高原自然観察交流会● 02月03日(土)

■月 日 2月3日(土) 
■集 合 午前9時 道の駅 はなかげの郷牧丘(国道140号沿い)
     乗り合わせて乙女高原に向かいます。
■持ち物 弁当,水筒,あとは観察用具。標高が高いので十分な防寒着を用意してください。
■参加費 無料。

  ■乙女高原観察交流会■
●乙女高原ファンクラブとしての行事でなく、参加者各自の自主的活動として行うもので、活動に伴う旅費や飲食、傷害保険などすべて自己責任となります。
●途中からの参加や、午前中だけの参加など自由ですが、解散時間の目安は、現地3時、道の駅3時半とします。
●雨天の場合などは現地には行かず、道の駅での交流会にしたり、早めに散会するなど、参加者各自の意思で決めてもらいます。
●参加者は、乙女高原ファンクラブのメルマガメンバーとしますが、お知り合いを同行されることは自由です。
●乙女高原観察を通した交流目的のため、参加者間で情報を共有できるように、乙女高原ファンクラブ世話人会の了承のもと、メルマガなどを利用させていただきます。

●今後の予定
03/03土 9:00~ 乙女高原自然観察交流会⑫
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