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乙女高原ファンクラブ 公認
乙女高原メールマガジン第387号 2018.2.12.
発行者:植原 彰(乙女高原のある山梨市牧丘町)
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▲▼ もくじ ▼▲
NEW! 0.【ニュースニュース】
NEW! 1.【活動報告】2月の乙女高原自然観察交流会 02月03日(土)
NEW! 2.【活動案内】3月の乙女高原自然観察交流会 03月03日(土)
NEW! 3.【活動案内】2017年度総会 03月11日(日)
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0.【ニュースニュース】
●1.2月1日、乙女高原の谷地坊主を山梨市の天然記念物に指定するという告知がなされました。谷地坊主は、このメールマガジンでも何度かご紹介していますが、乙女高原の湿地に見られる、ゲゲゲの鬼太郎の頭みたいな草株です。日本広しといえども、谷地坊主が天然記念物に指定されているのは北海道の釧路湿原と乙女高原だけです。山梨市のサイトに告知のことが載っています。
http://www.city.yamanashi.yamanashi.jp/citizen/docs/yachibouzu.html
●2.谷地坊主が天然記念物に指定されたのを記念して、2月6日から「街の駅やまなし」の乙女高原展で、「谷地坊主を巡る旅」パネル展を始めました。日本で谷地坊主が有名な場所である北海道の釧路湿原、栃木県奥日光の戦場ヶ原、長野県霧ヶ峰の踊場湿原の谷地坊主を訪ねる旅をしてきたので、その様子を紹介しています。
http://blog.goo.ne.jp/otomefcact/d/20180206
●3.2月3日、乙女高原観察交流会で雪の乙女高原を訪ねてきました。やっぱり雪の乙女高原はいいですねえ。30㎝の積雪でした。動物たちの足跡から、そこでどんなことをしていたかが想像できます。楽しいですよ。
http://blog.goo.ne.jp/otomefcact/d/20180203
●4.雪がたくさん降る前の1月21日にも、乙女高原に行きました。そのとき、ここ11年お目にかかっていなかったアオシギに会うことができました。アオシギは、こんな寒い時期に、こんな山の中の、こんなに小さい湿地に、単独で渡ってくる・・・という変わり者(!)の渡り鳥です。体がずんぐりしていて、くちばしが長い鳥です。湿地を歩いていたら、近くから飛び立ちました。「お、オアシギ?」と思い、降り立った付近にゆっくり近づきました。ときどき、立ち止まっては双眼鏡で確かめるのですが、どこにいるかわかりません。ある程度、近づいたところで、飛び立たれてしまいました。残念でしたが、今度はずんぐりした体、細長いくちばしを確認することができました。そんな「近づいては飛び立たれ」を2~3度繰り返すうちに、遠くに飛んでいってしまいました。
●5.昨日(2月11日)も雪の乙女高原に行ってきました。林道途中、標高1060mの道脇の池でヤマアカガエルの卵を見つけてびっくり! 同じ場所での昨年2017年の卵の初認は2月26日、2016年は2月28日、2015年は3月8日ですからダントツの早さです。池の水は半分異常凍っていました。手を入れてみると、痛いような冷たさです。卵に触ってみると、ブヨブヨではなく、コリコリした感じ。まだ産んだばかりなのでしょう。それにしても変温動物であるカエルがこんな寒い中に出てきて、人生の一大事である産卵を行うなんて、とっても不思議です。産んだ卵だって、凍ってしまうと思います。
●6.2月3日、2月11日と2週連続して雪の乙女高原をスノーシューで楽しんできました。途中見つけた足跡はダントツ多いのがシカ、次がキツネ。ちょっと少ないテン、タヌキ(たぶん)、そして、2箇所しかなかったリス。おもしろかったのは、テンの足跡がある地点でプッツリと消えていたこと。その先にはカラマツの木があります。おそらく、そこから木に登ったか、降りていたか。着地しているにしては雪面への衝撃が少なそうなので「登った場面」と想像しました。心配だったのは、ノウサギの足跡をまったく見なかったこと。以前はごく普通に見られたのに・・・。
●7.(再掲)3月11日(日)14:00からのファンクラブ総会終了後、座談会を予定しています。座談会では毎回、どなたかに「話題提供者」をお願いし、スピーチをいただいて、それをもとに話し合いをしています。今回は県職員の方に来ていただいて、乙女高原を含む峡東地域の環境保全施策についてお話していただく計画です。「これについての話を聞きたい」といったリクエストがありましたら、ぜひ、事務局にお届けください→3
●8.(再掲)次回世話人会は1月18日(木)です。午後7時30分、山梨市役所牧丘支所1階の談話室です。会員であれば、どなたでも参加できます。ぜひご参加ください。
●9.NHK大河ファンタジー「精霊の守り人」のロケが乙女高原で行われたことをメルマ383号で紹介しましたが、本当に乙女高原でロケが行われたのかを確かめるために、テレビの画像をアイパットで録画し、それを持って乙女高原にいき、同じ情景がないか探し回りました。その結果をブログで紹介しましたので、よろしかったら見てください。確かにロケがここで行われたことがわかりますよ。
http://blog.goo.ne.jp/otomefcact/d/20180209
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1.【活動報告】 ●乙女高原自然観察交流会● 02月03日(土)
※鈴木さんがレポートを書いてくださいました。
2月3日(土)、今年2回目の自然観察交流会が行われました。参加者は6名。一昨日にまとまった雪が降り、乙女高原がどんな姿を見せてくれるのかを楽しみに道の駅を出発しました。
最初に毎年観察しているヤマアカガエルの産卵ポイント2か所に立ち寄りました。残念ながら20cmを超える雪に覆われていて産卵を確認することはできませんでした。次に前回の観察交流会で見つけた赤い実を付けるヤドリギのところで止まりました。先月に比べてオレンジ色の赤みが増していたように感じます。いくつものヤドリギが赤や黄色の実をたわわに付けています。ヒレンジャクの群れに立ち寄ってもらいたいものです。
しばらく走り乙女湖を左に望むと、全面結氷した上を雪が覆って真っ白になっていました。その先の柳平からは冬季はゲートが閉まっています。歩いて乙女高原へ向かうことにしました。
雪上の観察会の主役と言えば、やはり動物たちのフィールドサインでしょう。もっともたくさん残っていたのはシカの足跡です。蹄の跡を見れば、どちらに向かっていたのかがすぐにわかります。道路を横断して斜面を登ったり、急に向きを変えたり…。テンの足跡もあちらこちらで見つけることができました。シャクトリムシのような歩き方が特徴です。まっすぐ進んでいたかと思うと、突然雪を掘った穴がありました。ネズミでも見つけたのでしょうか。一直線に進む典型的なキツネの足跡もありました。一心に獲物を探していたのかも知れません。姿は見えませんが、動物たちの歩行パターンから様々なドラマを想像することは楽しいものです。
いつもは車であっという間ですが、約2時間かけて乙女高原に到着です。この間あまり鳥の姿は見かけませんでした。そう言えば今年は鳥が少ないという声をよく聞きます。乙女高原も例外ではないのでしょうか? 実際この日もマヒワ・コゲラ・シジュウカラ・ヤマガラ・カケス・ハシボソガラスぐらい…。
ロッジ前(積雪30cm)で昼食を済ませての帰路では、ツルウメモドキの実が皮だけになっているのに気づきました。また、雪の上にわずかに出ているササの葉はほとんどシカに齧られています。乙女高原に棲む生き物たちが、厳しい冬のわずかな食糧を求めている様子が伺えます。
明日は立春。穏やかな日の光の中で、生き物たちが待ちわびる春の訪れを感じながらの観察会になりました。
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2.【活動案内】 ●乙女高原自然観察交流会● 03月03日(土)
※今年度最後の交流会です。
■月 日 3月3日(土)
■集 合 午前9時 道の駅 はなかげの郷牧丘(国道140号沿い)
乗り合わせて乙女高原に向かいます。
■持ち物 弁当,水筒,あとは観察用具。標高が高いので十分な防寒着を用意してください。
■参加費 無料。
■乙女高原観察交流会■
●乙女高原ファンクラブとしての行事でなく、参加者各自の自主的活動として行うもので、活動に伴う旅費や飲食、傷害保険などすべて自己責任となります。
●途中からの参加や、午前中だけの参加など自由ですが、解散時間の目安は、現地3時、道の駅3時半とします。
●雨天の場合などは現地には行かず、道の駅での交流会にしたり、早めに散会するなど、参加者各自の意思で決めてもらいます。
●参加者は、乙女高原ファンクラブのメルマガメンバーとしますが、お知り合いを同行されることは自由です。
●乙女高原観察を通した交流目的のため、参加者間で情報を共有できるように、乙女高原ファンクラブ世話人会の了承のもと、メルマガなどを利用させていただきます。
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3.【活動案内】 ●2017年度総会● 3月11日(日)
皆さん、ぜひご出席ください。
今回は総会終了後、座談会を行う予定です。県職員の方に話題提供をしていただけるよう調整しています。内容は「峡東地域の自然環境施策」といったものになると思います。「行政の自然環境への取り組みについて、こんなことを聞きたい」といったことがありましたら、教えてください。
【総 会】
日 時 3月11日(日)午後2時~(準備は1時半から)
場 所 牧丘総合会館(山梨市役所牧丘支所)2階
次 第
1.開会のことば
2.代表世話人あいさつ
3.議 事
①2017年度活動報告
②2017年度収支決算報告
③会計監査報告
④2018年度活動計画案
⑤2018年度収支予算案
4.その他
5.閉会のことば
【座談会】
・総会終了後
・テーマ(仮)「峡東地域の自然環境施策」
・話題提供者 県職員(調整中)
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